「領収書による経費申請が面倒」「上長の承認や差戻しに関する業務に時間がかかりすぎている」と悩みながらも、経費精算システムの導入に踏み切れない…と躊躇している中小企業の担当者の方も多いのではないでしょうか。
経費精算システムでは、領収書の写真をスマートフォンで撮影し添付するだけで申請完了。交通費や接待費に関するICカードや法人カードのデータも自動集計してもらえます。
経理担当者は承認ルートを設定すれば、システム内で上長の承認・差戻し対応が完結するので、経費処理のために出社する必要もなくテレワークにも最適です。
この記事では、無料版も含め中小企業におすすめのコストパフォーマンスに優れた経費精算システム7選を厳選しました。機能や選び方のポイント、メリット・デメリット、併用すると便利な会計ソフトも紹介していきます。
このページの目次
画像出典元:「jinjer経費」公式HP
jinjer(ジンジャー)経費の特徴は、優れたコストパフォーマンスにあります。申請から承認までの一連の経費処理工程を効率化するための機能が、月額500円ですべて利用可能です。
自社の運用ルールに合わせられる勘定科目設定機能や自動仕訳機能、承認漏れを通知するアラート機能など、便利な機能も満載。
さらに、スマホアプリを使えば領収書やレシートを添付するだけで簡単に申請できるほか、承認や差し戻しといった承認作業も行えます。
連携機能では給与計算や労務管理など、人事管理業務を一元管理できるので、長期的にシステムを利用したい場合におすすめです。
・申請・承認機能
・勘定科目設定機能
・自動仕訳機能
・スマホでの申請・承認機能
初期費用:10万円
月額費用:500円/ユーザー
詳しくは以下の資料を無料ダウンロードしてご確認ください。
画像出典元:「Concur Expense」公式HP
Concur Expense(コンカー・エクスペンス)は、全自動化を特徴とした経費清算システムです。
タクシー代・駐車場代の自動取込みや法人カード明細の自動登録などはもちろん、経費規程違反の自動チェックや監査証跡の自動記録も可能など、経理業務で欠かせないチェック体制も自動化することで経理業務を省力化できます。
電子帳簿保存法にも対応し、スマホで撮影した領収書を利用できるので申請も保管も簡単です。
中小企業向けには初期費用0円で利用できるスタンダード版が提供されており、電話サポートや設定ウィザードに従ってすぐに始めることができます。
・経費申請・承認機能
・法人カード連携機能
・自動規定チェック機能
・スマホ撮影による領収書添付
<スタンダード版>
初期費用:0円
月額費用:29,000円~
詳しくは以下の資料を無料ダウンロードしてご確認ください。
画像出典元:「ジョブカン経費精算」公式HP
使いやすさを求めるなら、ジョブカン経費精算がおすすめです。特にスマホに特化したUIとなっており、PCに慣れていない従業員でも感覚的に操作できます。
スマホから申請できるだけでなく、承認や差し戻し、申請状況の確認も可能です。
また、自動仕訳機能や領収書の自動タイムスタンプ、クリックするだけで承認フローの設定ができる機能など、経理担当者の作業負担を考えた設計になっています。
初期費用0円、月額400円/ユーザーと安価ながら、カスタマイズしやすい点も魅力。他のジョブカンシリーズと連携することで、労務管理や採用管理などの一元化が可能です。
・スマホでの申請・承認機能
・仕訳・支払データ自動作成
・承認フロー設定機能
・領収書の自動タイムスタンプ
初期費用:0円
月額費用:400円/ユーザー(最低利用料金:5,000円)
詳しくは以下の資料を無料ダウンロードしてご確認ください。
画像出典元:「楽楽精算」公式HP
楽楽精算は月額3万円~コーポレートカード連携・プリペイカード連携などの多彩な機能を利用でき、コストパフォーマンスに優れています。
またカスタマイズしやすく、フローを大きく変更することなくシステムをスムーズに導入できる点も重要なポイント。
7,000社以上が導入しており導入実績が豊富であるため、幅広い事業規模の会社に対応できます。
初期費用:10万円
月額費用:30,000円〜
無料トライアルもあります。
詳しくは以下の資料を無料ダウンロードしてご確認ください。
画像出典元:「RECEIPT POST」公式HP
RECEIPT POST(旧: Dr.経費精算)の最大の特徴は、領収書の画像を撮影して送るだけかんたんに経費申請ができること。
似たような機能を持つ経費精算システムは多くありますが、それらが機械による自動入力であるのに対し、RECEIPT POSTはオペレーターが代行入力してくれるため、入力精度が圧倒的に高く、手直しの手間がかかりません。
また、会計ソフトとも自動連携が可能なため、経費精算にかかるコスト・時間ともに軽減可能です。
初期費用:10万円
月額費用:30,000円~
※月額費用等は企業ごとに異なります。
詳しくは以下の資料を無料ダウンロードしてご確認ください。
画像出典元:「マネーフォワードクラウド経費」公式HP
マネーフォワードクラウド経費は、知名度・評判ともに高いのが特徴です。
知名度の高いマネーフォワードクラウド会計のほか、マネーフォワードが提供する勤怠管理や給与計算といったサービスともスムーズに連携できます。
スマートフォンがあれば経費精算が完結するため場所を選ばず、タイムリーに経費の確認や承認ができます。外出先で急に経費が発生する場面でも、問題なく運用が可能なのが魅力的です。
マネーフォワードクウラド経費は、基本料金と従量課金の2つの料金が発生します。
基本料金は以下の表の通り、スモールビジネスとビジネスの2パターンです。
スモールビジネス:月額3,980円
ビジネス:月額5,980円
6人以上で利用する場合、基本料金に加えて1ユーザー当たり500円の従量課金が必要です。5人以内で使う場合は従量課金なしで利用できます。
詳しくは以下の公式ホームページからご確認ください。
画像出典元:「kincone」公式HP
kinconeはSuicaやPASMOをタッチするだけで勤怠管理と交通費精算を同時に行えるシステムです。
月200円/1人で利用できとてもコスパが良いです。
kinconeを運営するサイボウズ社が提供するグループウェア「kintone」との連携により、豊富な機能を付け足せることも魅力の1つでしょう。
初期費用:無料
月額費用:200円/1人あたり
※「勤怠管理」「交通費精算」の機能を全て使用可能
ワークフロー(社内申請管理)機能やシフト管理等、より複雑な勤怠管理も行いたい場合は、サイボウズ社のクラウド型Webデータベースkintoneと連携可能です。
※最大2か月無料のトライアルあり
スマートフォンアプリやタブレットなど外出先から即時に申請できるモバイルデバイス対応のシステムがおすすめです。申請する従業員と承認する側双方の負担と工数を減らせます。
さらに、スマホのカメラで領収書を撮って添付できる機能があると、申請だけでなく保管の手間も省けます。
無料トライアルを利用し、実際に操作しやすいか使用感を確かめてから導入するとよいでしょう。
電車移動の場合は領収書が出ない場合もあり、不正していないかチェックが大変ですよね。
そんな経理担当者側の業務効率化のため、乗換案内やタクシー手配アプリ、ICカード・クレジットカード等のデータを自動で取込み・計算してくれる機能が搭載されたシステムがおすすめです。
また、複数の支店・店舗をもつ企業では特に、上長の承認・差戻し対応ができるワークフロー機能があると非常に便利です。
どの企業においても独自の経費精算のルールがあり、勘定科目や補助科目、税区分設定など、詳細な設定が必要になってくる仕訳作業。それらの設定についてどれくらいカスタマイズできるかは、システムごとに異なります。
社内ルールに合うように、細かく柔軟な設定ができる経費清算システムを選択しましょう。
そうすることで、社内の経費精算から仕訳までの一連の業務をすべて自動化でき、作業効率性がUPします。
自社のルールに即した設定を行うことができる一方で、システム導入時の初期設定に時間を要することになります。
初期設定を自社で行う場合は通常の業務と並行となり、経理担当者の業務負荷が一時的に増加。また、システムが運用に乗るまでの不安もあります。
経理担当者の負担軽減のためにも、初期設定やトラブル時は即時に対応してくれるサポートが手厚い会社を選択しましょう。
経費精算システムで整理されたデータは会計ソフトに連携させることで、会計業務をより効率化できます。
以下ではおすすめの会計ソフトの機能・価格などをわかりやすく解説していますので、ぜひご覧ください。
経費精算を領収書で行っている場合、申請書に記入する手間や承認作業のための出社など、非効率な部分が生じてしまうものです。
経費精算システムなら、経費精算申請・承認フローを飛躍的に効率化することができます。
スマホで撮って添付するだけで申請完了、承認作業もスマホやタブレットなどのリモート環境からいつでもどこでも行えます。もう月末まで領収書を保管する必要や、会社に出向く必要もありません。
経費精算作業をシステム化することで、従業員・役職者ともに本来の業務に集中することでき、生産性が向上します。
経費精算システムを導入すれば経理業務を自動化できるため、経理担当者の業務負荷を減らすことが可能です。
法人カードや交通系ICカードと連携してデータを取込むことや、乗換案内システムと連携して定期区間の自動控除、最安値経路のチェックまで自動で行ってくれます。
また、申請内容から自動的に仕訳・支払計上ができる機能なら、煩雑な仕分け作業を劇的に効率化できるほか、会計システムとの連携もできます。
経費処理が自動化すれば出社を減らすことができるため、テレワーク推進にも最適です。
不正防止のためのチェックは欠かせませんが、少数精鋭で運営している中小企業にとってそれが大きな業務負担となっていることも少なくありません。
経費精算システムを利用することで、不正請求のチェックの負担を軽減できます。
経費精算システムの中には、タクシー配車アプリやECサイトと連携して利用金額を自動取込できるものや、経費規定違反を自動チェックできるものもあります。
これらの機能を使えば毎月の細かい確認作業や修正作業を削減でき、経理業務がよりスムーズになるでしょう。
経費精算システムを導入するにあたり、導入費用や月額費用のほかにオプション機能の追加料金や有料のサポート費用など、さまざまなコストが発生します。
必要な機能を追加していたら高額になってしまって続けられない、なんてことにならないように、最初のトライアル時に必要な機能が十分揃っているか、サポート体制の費用などを確かめておくことが大切です。
スマホ・タブレットを使って外出先やリモートワークから経費精算システムにアクセスさせたい時は、動作環境を確認する必要があります。
データ容量が増えても動作が遅くならないか、タイムラグはないかなどを確かめるため、お試し利用してみるとよいでしょう。
経費精算は、役職者・一般従業員を問わずあらゆる部門の社員が関わる、広範囲に影響する作業です。
これを経費精算システムで効率化することで、会社全体の生産性向上に貢献します。
運用までの時間やコストが気がかりで導入に踏み切れないでいる方もぜひ、本記事でおすすめしたコストパフォーマンスの良い経費精算システムから考え始めてみてはいかかでしょうか?
画像出典元:O-dan
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