有限責任と無限責任の違いを分かりやすく解説!

有限責任と無限責任の違いを分かりやすく解説!

記事更新日: 2018/12/27

執筆: 宮嵜涼志

有限責任(間接有限責任)と無限責任の違いは会社の債務に対する責任範囲の違いです。

今回はそれぞれの定義、違いを解説するとともに、有限責任が望ましい理由を解説します。

有限責任と無限責任の違い

有限責任(間接有限責任)と無限責任の違いは責任範囲の違いです。

責任範囲とは、会社が倒産してしまった際、出資者が債権者に対してどこまで責任を負うのかを定めたものです。

有限責任の定義

会社が倒産した際、会社に債務があった場合は、出資した範囲内を上限とし、その責任を負うということになります。つまり、資本金などの名目で会社設立時に出したお金は一切返ってきません。

しかし、出資した出資額を上限としているため、それ以上支払い義務も発生しません。

無限責任の定義

会社が倒産した際、会社に負債があった場合はその負債総額を、みずからの財産を用いてでも債権者に返済しなければなりません

会社が返しきれなかった借金を、個人として返さなければならないということです。

よって、最悪の場合は自己破産に追い込まれる可能性もあります。

有限責任と無限責任には、このような違いがあります。

会社設立者からすると、責任の範囲が狭いほうが望ましいですよね。ですので、無限責任より有限責任が望ましいといえます。

自分は有限責任?無限責任?

有限責任となっている社員を「有限責任社員」、無限責任となっている社員を「無限責任社員」といいます。

なお、ここでいう「社員」とは会社に出資している人のことを指します。従業員という意味ではありません。

以下に有限責任社員となる場合、無限責任社員となる場合を挙げますので、自分がどちらにあたるのかをしっかりと確認しておきましょう。

有限責任社員となる場合

  • 株式会社の出資者
  • 合同会社の出資者
  • 合資会社の一部の出資者

株式会社・合同会社は出資者全員が有限責任社員です。

合資会社には、有限責任社員と無限責任社員の両方がいます。自分がどちらにあたるのかは定款を確認する必要があります。

無限責任社員となる場合

  • 合名会社の出資者
  • 合資会社の一部の出資者

合名会社は出資者全員が無限責任社員です。

ベンチャー創業者は実質無限責任

多くのベンチャーは株式会社あるいは合同会社なので、創業者は有限責任です。よって、本来は出資額以上に会社の債務に責任を負うことはありません。

しかし、ベンチャーが金融機関から融資を受ける場合には、会社の創業者・経営者が連帯保証人となることが求められることがほとんどです。これはベンチャーには十分な実績や信頼がないためです。

連帯保証人なると債務全体の責任を負うことになるので、ベンチャーの創業者は実質的には無限責任であるといえます。

まとめ:有限責任が望ましい

有限責任と無限責任の違いは会社の債務に対する責任範囲の違いです。

いくらベンチャーの創業者は実質無限責任とはいえ、個人としての責任範囲は小さいに越したことはありません。

会社を設立するなら、有限責任が望ましいです。


少し余談にはなりますが、新たに設立される会社のほとんどが株式会社・合同会社である理由はここにあります。

合資会社・合名会社は無限責任社員にならないといけないというデメリットを抱えつつ、合同会社に比べてメリットがありません。

なぜそんなメリットのない合資会社・合名会社があるのかは以下の記事で紹介していますので、興味がある方は参考にしてください。


また会社設立にあたって、合同会社か株式会社で悩んでいる方は以下の記事を参考にしてください。


画像出典元:pexels

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