TOP > ビジネス基礎 > ビジネス用語 > 【22年最新】これから伸びる10業界!廃れる業界や習得しておくべきスキルも紹介
これから就職活動する学生、あるいは今の仕事からの転職を考えている人にとって、業界選びはキャリアや年収を左右する重要なポイントです。
できるだけ将来性のある業界で働きたいと考えた場合、具体的にどの業界を選ぶべきでしょうか。
この記事では、コロナ禍や高齢化といった社会情勢を踏まえて、これから伸びる業界、反対に衰退していく可能性のある業界をくわしく解説します。
あわせて習得しておけば役に立つスキルについても紹介しますので、今後のキャリア選択の参考にしてみてください。
このページの目次
これから伸びる業界には、ある程度共通する特徴があります。
これを知っておくことで、業界の見極めがしやすくなるでしょう。
これから伸びる業界の特徴として一番に挙げられるのが、需要が増えていく見込みが大きいことです。
長期的に需要が増えれば、そのぶん企業の業績が伸びるチャンスや新たな企業が参入する余地が生まれ、働き手にもキャリアアップの道がひらけてきます。
需要が増えるかどうかは、人口動態や社会情勢からある程度推測できるのです。
例えば、少子高齢化の進む日本では、介護や医療は今後需要がさらに拡大する業界と考えられます。
企業や業界が成長する条件として、新たな製品やサービスを提供して市場を拡大することが必要ですが、そのためにはテクノロジーの活用が欠かせません。
テクノロジーとの関わりが深く進歩の余地が大きい業界ほど、イノベーションが起こりやすく、成長する確率が高くなります。
具体的にいえば、ITや科学、工学などと関わる業界は、今後も技術の進歩にあわせて伸びていく見込みが大きいでしょう。
反対に、最新技術が入り込む余地が比較的少ない小売業、サービス業などはそれほどの伸びは期待できません。
歴史が浅い業界も今後伸びていく可能性があります。
まだ社会に浸透しきっていなければ、長期的に市場拡大の余地があるということです。
反対に、すでに企業が飽和してしまっている業界は、需要の変化や新たなイノベーションが起こらない限り、大きな成長は期待できません。
比較的歴史が浅く、将来性のある業界の例としては、ブロックチェーンやクイックコマース(UberEatsなど日用品の即時配達)などが挙げられます。
続いて、実際にこれから伸びる見込みのある業界を10個ピックアップして解説します。
マーケティング活動はビジネスに欠かせませんが、その舞台はここ10年ほどでテレビ、新聞、看板からSNSを中心としたデジタルに移り変わってきています。
今後オンラインサービスがさらに増えてくることを考えると、ますます需要が高まっていくことは間違いないでしょう。
事実、国内のデジタルマーケティング市場は毎年数%ずつ伸びており、2025年には6,000億円規模になると見られています。
消費活動や娯楽の舞台がオンラインに移っていくと、そのぶんインターネット上での犯罪も増えてくるものです。
そうした犯罪から企業や個人を守るためのセキュリティも、需要の増加が見込めます。
コロナ禍でのリモートワーク普及もこの流れをさらに加速させていて、今まさに需要が増えている業界です。
技術として新しく、かつ今後大きな成長が期待できるのがブロックチェーン業界です。
現状は仮想通貨やNFTなど投機目的で注目されることが多い分野ですが、将来的には金融やインフラ、決済など、さまざまな用途で実用化される可能性があります。
国内ではまだまだ取り組んでいる企業が少なく、法整備も進んでいませんが、これから新たな企業が生まれて市場が広がっていくでしょう。
YouTubeやNetflixなど、オンラインのエンタメサービスはもはや生活に欠かせないものとなりました。
動画だけでなく、音楽、文字コンテンツ、ゲームなど、あらゆるエンタメを提供するサービスが日々生まれています。
今後デジタルネイティブ世代がさらに増えていくことを考えれば、まだまだ大きく伸びる見込みのある業界といえるでしょう。
コロナ禍でのリモートワークやステイホームの影響もあり、消費行動はますますオンラインに移行し、Eコマースは小売からシェアを奪い続けています。
実際に手にとって買い物をするのに比べて、品質がわかりにくいというデメリットも、3D技術やレンタルサービス、メタバースなどでいずれ解決されそうです。
ショップ開設のハードルが下がって個人の参入も増えており、さらに裾野が広がっています。
UberEatsのようなフードデリバリーをはじめとしたクイックコマース業界も、ここ数年で盛り上がっています。
これまではオンラインで注文した商品が手元に届くまで、短くとも1日はかかりましたが、配達員を中心にインフラが整い、30分程度で受け取れるようになりました。
最近では食事だけでなく、日用品や嗜好品などを配達するサービスも増え、今後利用する人はさらに増えていくでしょう。
歴史の長い分野ではありますが、ロボットはまだまだ技術的に進歩の余地があり、その分ビジネスチャンスも大きい業界です。
特に産業用ロボットやドローンなどは実用性も高く、実際にさまざまなシーンで使われるようになっています。
専門知識が必要な分野でもありますが、そのぶん収入も期待できるでしょう。
スマホや家電といった生活必需品に不可欠な半導体も、伸びる見込みの大きな業界です。
企業でも家庭でも、デジタルデバイスの数は今後さらに増え、そのぶん需要も増えていくでしょう。
日本ではまだまだ業界として成熟していないこともあり、これからに期待できる業界といえます。
少子高齢化が進んでいる日本では、介護や医療業界は常に需要が大きく、人手も足りていません。
これからさらにその傾向は強くなっていくでしょう。
2036年には65歳以上の高齢者が、人口の3分の1を占めるようになるという試算もあり、それだけ需要が増えることが予測できます。
特に介護業界は負担の大きさから人手も足りていないため、新たに仕事をはじめても十分キャリアを積める業界です。
医療とともに、医薬品業界もこれから成長する可能性があります。
特に最近では、生物を利用して作られるバイオ医薬品が注目を集めているのです。
新型コロナはもちろん、まだまだ治療薬が見つかっていない病気は多く、今後も医学が進歩することで新薬が開発され、市場が拡大していくでしょう。
パンデミックの影響で健康意識が高まっていることも、短期的な追い風になりそうです。
伸びる業界がある一方で、廃れていく可能性がある業界もあります。
この業界に就職、転職したいと考えている人は、慎重に検討しましょう。
SNSや配信サービスの普及とともに、テレビの影響力は少しずつ小さくなってきています。
各配信サービスがオリジナルコンテンツを制作したり、個人が制作するハードルが低くなったこともあり、テレビは唯一無二の存在ではなくなりました。
今後もキー局を中心に業界としての存続はあるでしょうが、これまでほど魅力的な選択肢ではなくなっていくかもしれません。
消費行動がオンラインに移っていくことで、店舗を中心とした小売業界は苦しい状況に追い込まれています。
特に、家電量販店や百貨店など、高単価の業態はすでに全体として縮小傾向です。
今後クイックコマースが普及すると、スーパーやコンビニのような必需品を売る業態でも市場が小さくなっていくかもしれません。
最近ではニュースはネットで確認し、雑誌や本は電子書籍で読むというスタイルの人が大半を占めるようになりました。
それとともに新聞社や出版社では紙媒体の売上が低下しており、デジタルコンテンツに軸足を移しはじめています。
今後は、デジタルでも影響力を維持できる企業は生き残り、そうでない企業は縮小していくという流れが予想されます。
これから伸びる仕事という意味では、フリーランスにも注目が集まります。
特に将来性のある職種にはどんなものがあるのでしょうか。
今ではほとんどの企業が、ITと関わりを持ってビジネスを行っていますが、そうしたビジネスにはエンジニアの存在が欠かせません。
システムやアプリを制作する「開発エンジニア」や、サーバー、ネットワーク、データを管理する「インフラ系のエンジニア」がありますが、どちらも需要が多い職種です。
社会人が未経験からキャリアを積むケースも増えており、間口の広い分野でもあります。
SNSや配信サービスなど、デジタルのエンタメ市場は拡大し続けており、それに関連する職種にも大きなニーズがあります。
動画配信や編集はすぐにイメージできますが、ほかにもweb、グラフィックデザイン、ゲーム制作、ディレクターなどさまざまな職種が存在するのです。
比較的新しい仕事が多いため、未経験からでもキャリアアップのチャンスがあるでしょう。
接客を含むサービス系の職種も、最近ではスキルシェアやSNSを活用してフリーランスとして活動しやすくなっています。
特にフィットネス系のトレーナーやヨガのインストラクター、ベビーシッター、各種コンサルタントなどは需要が大きい職種です。
始めるためのハードルも低いため、過去の経験を生かして気軽にサービスを提供してみると、意外なチャンスが生まれるかもしれません。
将来性のある業界で仕事をしたり、フリーランスとして活躍するには、それぞれスキルが必要です。
なかでも、取得しておくと役に立つ「コスパの良い」スキルがいくつかあります。
すでに解説したとおり、ITは今やあらゆるビジネスに欠かせないものになっており、関連する知識やスキルは身につけておいて損はありません。
必要なスキルは大きく分けて、プロジェクト進行をはじめとする「マネジメント系」とプログラミングを中心とした「エンジニア系」の2種類。
ITパスポートや基本情報技術者などは国家資格にもなっているので、ITと関わりの深い業界で働きたいなら取得しておきましょう。
今では多くの日本企業が海外に進出して顧客を抱えており、外国語でのコミュニケーションは必須です。
特に英語のスキルはどの業界でも役に立ちやすいですが、意外と習得していない人も多いため、差をつけられるポイントでもあります。
そのほか、業界によっては中国語やフランス語などが重宝されることもあるでしょう。
これからの時代は、フリーランスとして働く場合はもちろん、会社勤めであっても個人としての発信力を持つことが重要です。
SNSの発達や働き方の変化によって、社員は会社や組織の一部ではなく、それぞれが価値提供を行う存在になりつつあります。
専門的な知識やスキルを持っているなら、それをオンラインで発信して影響力を持つことで、よりキャリアアップのチャンスが広がっていくでしょう。
ここ数年、コロナ禍や社会情勢の変化によって業界ごとに明暗がはっきりと出るようになりました。
これから転職や就職をする人にとっては、できるだけ将来性のある業界を選ぶことも良いキャリアを形成するうえで重要なポイントです。
加えて、これからはフリーランスを含めた働き方の選択や、身に着けるスキルもこれまで以上に自分の価値を左右します。
自分がどんなキャリアを積んでいきたいのかを改めて考えて、そのためにどの業界にいくべきか、何が必要かを逆算してみると良いでしょう。
画像出典元:Unsplash、Pixabay
新聞社・テレビ局の関係図は?考え方の傾向や違いも解説!
スポーツ選手の年収ランキング!世界・日本国内別、競技別の収入事情を解説
SNS集客は古い!?SNS集客のコツや成功事例・メリットなど紹介
SNSコンサルとは?仕事内容と運用代行の違い・費用相場や会社の選び方など解説
ブラック企業とは?定義・特徴や見分け方、上手く抜け出す方法
決意表明で差をつけよう!好印象な例文集と使える四字熟語
パソコンでFAXを送受信する3つの方法!特徴・選び方・無料版は?
インターネットFAXのデメリット6つ!メリットや自社に合う選び方も
富裕層の定義|総資産や職業・存在数の多い地域、資産家との違い
大企業の定義とは?従業員数?資本金額?中小企業との違いも解説