「テレワーク阻む10万円の壁」超えろ 予算内で買えるPC紹介!!

「テレワーク阻む10万円の壁」超えろ 予算内で買えるPC紹介!!

記事更新日: 2021/03/24

執筆: 池田大輝

コロナウイルスが感染拡大をはじめ、2度の緊急事態宣言が行われました。

自粛を助長するように、自宅での勤務、いわゆるリモートワークを可能にする助成金が組まれました。

リモートワークでもっとも大事な要因はネットワーク環境です。Wifiが設置されていて、素早く情報の処理を行うためのパソコン。環境が整うことで、自宅からでもオフィス同等の生産性を保つことができます。

テレワークを推進する自治体や国はパソコンに対しても補助金を用意していますが、「1台当たり10万円未満」という制限があります。

最近ではこの「1台10万円未満」がテレワーク用のパソコンを用意するのに不十分だという声が取り上げられています。

この記事では、1.「テレワーク10万円の壁」がどのように問題なのか?に加え、2.予算10万円でテレワーク用パソコンのおすすめ候補、3.パソコン処理・動作の遅さの改善方法をご紹介します。

最近話題の「テレワークの10万円の壁」とは?

「テレワークの10万円の壁」は二つあります。

1. テレワーク助成金の多くは「1台当たり10万円未満」の制限がある

助成金・補助金を利用する場合は、必ず10万円未満のパソコンを購入しなければなりません。

10万円以上のパソコンを購入し、上限を超えた金額を自己負担する、ということは認められていません。

例えば、東京都が実施している「テレワーク定着促進助成金」では、パソコンを含む消耗品費に「※税込単価1,000円以上10万円未満に限る」という注意書きがあります。

他の県の補助金も所得できる金額の上限が決まっています。できるだけ控えめな値段で高性能なパソコンを購入したいですよね。

2. 法人税法の規定の消耗品が10万円未満

法人税法の規定では、消耗品が10万円未満となっており、10万円未満のパソコンを購入すると、購入した同年に一括で経費として計上できるという利点があります。

10万円を超えた場合は、資産として計上されることになり、数年に渡って計上する必要があります。

パソコンを消耗品として購入するか、資産として購入するかはコロナが拡大する前から議論されてきています。

予算10万円でテレワークに十分なパソコンは買えます!

結論、予算10万円でテレワーク用のパソコンは手に入れることができます。むしろ十分すぎるほど高性能なパソコンを購入できます。

前提として、Microsoft 365の価格が含まれていない機種を選びましょう。

「10万円に収まらない!」と悩んでいる方の場合、Microsoft 365のライセンスの価格が含まれている可能性があります。

Microsoft 365は会社が法人用に利用している場合がありますので確認してみましょう。会社が利用していない場合は、Google Driveなどの資料作成用の無料クラウドツールがあるので、結論としてはMircrosoft 365のライセンスの価格が含まれていない機種を探しましょう。

テレワークに必要なPCスペックとは?

テレワークに必要なPCのスペックは以下の二つの条件です。

  • CPU:最低限「Core-i3」「Ryzen3」
  • メモリー:最低限8GB

「CPU」は演算処理を行うパーツです。性能が高いほど、パソコンが早く情報を処理してくれます。

CPUで一番評価が高いのが、Core-iシリーズです。それに続くのがRyzenシリーズです。どちらもお互いに劣ることなく、高性能なCPUです。

CPUの数字が上がるほど、より素早い情報処理を行ってくます。

数字が高いほど良いですが、リモートで行うような資料作成、ビデオ通話くらいであれば、「Core-i3」「Ryzen3」でも不便なく行えると言われています。

「Core-i5」「Ryzen5」は動画編集や画像編集を軽く行うことが可能になり、「Core-i7」「Ryzen7」「Core-i9」「Ryzen9」は3DCGクリエイターやプロのオンラインゲームプレイヤーが使用しています。

性能としては、「Core-i3」「Ryzen3」でストレスなくリモートワークができます。ただ、予算10万もあれば、「Core-i5」「Ryzen5」も購入できます。

次に、「メモリー」はパソコンが同時に開けるソフト・ページの数を決めます。

リモートワークで行うインターネット検索や、データ処理、文章作成、メールは8GBあれば問題はないです。

頻繁に動画編集や画像編集を行う場合は16GBが必要とされています。

4GBという選択肢もありますが、8GBに比べて同時に開けるソフトの数が少ないので、パソコンのフリーズが懸念されます。

10万円あれば、8GBのパソコンは購入できるので、8GBを選びましょう。

ディスプレイとストレージは購入してから検討!

ディスプレイのサイズ、ストレージの大きさに関しては必要だと感じた時に対応可能であるため、「テレワークに必要なPCスペック」に含めていません。

ディスプレイは安価なモニターを購入しましょう。予算1万円ほどで充分なモニターが購入できます。ストレージに関しては、Google Drive(無料上限15GB)、Dropbox(無料上限2GB)のようなクラウドサービスの使用をおすすめします。

Dropboxに関しては、月額1200円で2000GBの容量を利用可能になります。ストレージが512GBのパソコンを購入するために、128GBのパソコンより2万円多く払うなら、Dropboxを利用した方がお得です。

10万円以下で買えるおすすめパソコン

商品名 CPU メモリー 価格
HP ENVY x360 13-ay(AMD) Ryzen5 8GB ¥90,200(税込)
HP Pavilion 13-an1000 Core-i5 8GB ¥93280(税込)
mouse X4シリーズ Core-i5 8GB ¥77,800円(税別)

 

パソコンの処理・動作が遅い原因はパソコン以外にある?

リモートワークをしている際に、パソコンの処理・動作が遅いと感じた経験があると思います。

パソコンの性能が「Core-i3」「Ryzen3」以上、メモリー8GB以上であれば、原因はパソコンではないかもしれません。

可能性としては、インターネット回線が原因かもしれません

ZoomやSkypeのビデオ通話はお互いのインターネット環境により質が決まります。繋がりが悪い場合は通話相手が原因の可能性もあります。

インターネット回線に不安がある方は以下の4点を試してみてください。

  • 接続している端末を少なくする
  • ルーターからパソコンまでの遮蔽物を無くす
  • 他に電波を発している機器を止める
  • ルーターの再起動

まとめ

この記事で紹介させていただいた10万円で購入するためのコツは以下2点です。

  • Mircrosoft 365のライセンスの価格が含まれていない機種を選ぶ
  • ディスプレイのサイズ、ストレージの大きさは購入してから検討する

また、テレワークに必要な最低限の性能は以下2点を覚えておきましょう。

  • CPU:最低限「Core-i3」「Ryzen3」
  • メモリー:最低限8GB

良い性能のパソコンを使用していても、まだ通信環境が良く無い場合はインターネット供給場所であるWifiの改善を試してみましょう。

画像出典元:pixabay

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