今回は、リーダーシップとマネジメントの概要や役割、違いについて解説してきます。
組織力を向上させるためには「リーダーシップ」や「マネジメント」が必要であるという話はよく耳にすることがあるかと思います。
双方とも組織の上に立つ管理職や起業家がやることとなっていますが、2つの違いや役割を明確に答えられる人は少ないのではないでしょうか。
リーダーシップとマネジメントは、起業と社内でも求められる素質はかわります。
本記事を参考にして、2つの違いや役割を把握し、自身の仕事に活用してみてください。
このページの目次
リーダーシップとマネジメントは似たような意味で使われることが多いですが、内容は異なります。
リーダーシップは、目標に向かい、組織をけん引していく能力のこと
チームがついていきたいと思えるような高い人間性を持つことが特徴
マネジメントは、目標を成し遂げるための方法を組織内で共有し、管理する能力のこと
分析力や現状把握能力に優れ、冷静な管理ができることが特徴
リーダーシップもマネジメントも、組織力を向上させていくためには重要な能力となっています。
具体的にリーダーシップとマネジメントの目的と違いについて解説していきましょう。
リーダーシップの目的は組織の目標を明確に示すことです。
周りの意見に流されず、組織の目標を指し示し、強い意志をもって組織を目標の地点まで組織を到達させることを求められます。
長期的な視点で物事を考える必要があり、組織を未来に向かって動かしていくことを目的としています。
マネジメントの目的は組織がゴールにたどり着くまでのルートを管理することです。
従業員のモチベーションの管理やゴールにたどり着くまでの計画作成、ヒト・モノ・カネなどの経営資源の調整などが具体的に行う業務になります。
現在の組織の状況を把握し、短期的な視点で組織を動かしてく必要性があります。
リーダーシップとマネジメントの違いは「視点が現在か未来か」「組織を管理するか導くか」という点です。
リーダーシップとマネジメントの違いは、視点が現在か未来かという点です。
リーダーシップは、長期的な視点、つまり未来に視点を向けて、物事を判断します。
現状から組織を数年後どのような姿にしたいかという方向性を決めなければなりません。
マネジメントは、短期的な視点、つまり現在に視点を向けて物事を判断します。
計画との差異の分析や社員のモチベーション管理など現状の組織をより良くするための行動が必要となります。
リーダーシップは組織を導くことが重要視されており、マネジメントは組織を管理することが重要とされているのも違いとして挙げられます。
リーダシップは組織を目標に向かって動かす力が必要です。
行動力や挑戦力など組織を導く力が求められています。
マネジメントは行動力や挑戦力はそこまで必要とされていません。
マネジメントで必要とされているのは、目標を計画する力や目標を達成するための経営資源を配分する力などの管理力です。
上記のとおり、リーダーシップとマネジメントは似ている様で目的や役割は異なります。
いずれも組織力を向上させるためには必要な能力といえるでしょう。
リーダーシップとマネジメントは、状況や立場によって求められるものが異なります。
次の章では立場別に求められるリーダーシップとマネジメントについて解説していきます。
リーダーシップとマネジメントは立場によって求められるものが異なります。
社内で求められるリーダーシップは、高い成果を出せる組織体制を構築するように推進していくことです。
会社が軌道にのり、会社が一定規模以上になると個の力を向上させるよりも、組織力を向上させた方がパフォーマンスが高くなりやすい傾向にあります。
個の力で組織をけん引しても、社員がリーダーについていかなければ、組織のパフォーマンスは高くなりません。
リーダーは、社内においては社員が認める高い人間的な魅力を持ち、人材育成や組織体制を構築していくスキルが求められます。
組織一体となって目標に向かって打ち解けるような環境づくりをすることがリーダーシップにおいて必要なことといえるでしょう。
社内で求められるマネジメントは効率的な組織運営をし、目標を達成するための仕組みを構築していくことです
マネジメントは、会社の運営を規則化して管理をし、秩序を維持するスキルが求められます。
起業で求められるリーダーシップは個の力です。
つまり、自ら仕事を生み出す能力や目標に向かって突き進む姿が重要となります。
創業時においては会社の明確なビジョンが見えていないことが少なくありません。
起業家自らが強力なリーダシップを発揮し、会社の方針やビジョンを行動でチームに示して行く必要があります。
メンバーの多くがリーダーを信じている創業時においては、強力な個の力で組織をけん引した方が、細かなマネジメントをするよりも組織のパフォーマンスは向上しやすいといえるでしょう。
起業時においては、リスクに対するマネジメントが求められます。
起業時は様々なリスクがあり、適切なマネジメントを行わなければ会社が潰れてしまうことも。
代表的なリスクは「資金不足」「従業員のトラブル」「債権未回収のリスク」などがあげられます。
起業時においては会社が急速に成長するため、資金や会社のルール、従業員の採用や教育など管理が行き届かないケースが少なくありません。
起業時においては、これらに対するリスクを想定し、適切にマネジメントしていくことが求められます。
今回はリーダーシップとマネジメントの役割や違いについて解説してきました。
リーダーシップとマネジメントはどちらも会社を成長させていくために必要なスキルです。
片方だけでは効率的な組織運営はできません。
ぜひ本記事を参考にして、リーダーシップとマネジメントの理解を深め、組織力の強化に繋げましょう。
画像出典元:O-DAN
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