採用時や評価面談時に、本人の適性を効率的に把握したいと感じている人事担当者の方も多いのではないでしょうか。
近年、効率的な採用活用や活躍できる人材の発掘のために、適性検査サービスが活用されています。
適性検査は基礎学力だけでなく、性格や発想力、ストレス耐性など、受検者の特性を見極めるうえで便利な手段です。
今回はおすすめの適性検査サービス11選の特徴をわかりやすくまとめました。
適性検査サービスを導入するメリットや選び方についても解説していますので、ぜひ参考にしてください。
おすすめサービスの比較を無料で!
このページの目次
適性検査とは「自社にあった適性や能力があるか測定するテスト」です。
測定内容は学力だけでなく、性格や論理的思考力や発想力、ストレス耐性など、さまざまな能力が確認できます。
検査内容は大きく分けて「能力検査」「性格検査」の2つに分かれていますが、行う検査によってはコミュニケーション力や職種適性テストも選択可能です。
適性検査は企業の採用面談時に多く採用され、採用後も配置転換を行う際に実施する企業も多いです。
判断基準は企業によって異なりますが、受検結果を基に自社とのマッチング度やネガティブチェックができます。
また、適性検査は採用試験とは異なり、得点や結果は受検者に開示する必要はありません。
しかし、受検結果を開示することで求職者の注目や関心を集めやすいため、選考だけでなく集客目的にも活用できるでしょう。
適性検査では、国語力や英語力など、基礎学力を含めた知的能力を測定できます。
論理思考力や一般常識、発想力なども測定できるため、新卒採用時に使われています。
仕事への取り組み方やコミュニケーション力など、受検者のパーソナリティ部分を測定できます。
自社とのマッチ度を把握しやすいため、新卒採用から中途採用、社内の定量検査としても実施されるケースが多いです。
性格や適性とは別に、受検者のストレス耐性も測定できるのが適性検査の特徴です。
実施する適性検査の種類によって、ストレス要因別に耐性についても測定できます。
(税抜価格)
画像出典元:「Compass」公式HP
「Compass」は心理学と経営学をもとに、受検者のコミュニケーション力やストレス耐性などのさまざまな要素を測定できる適性検査サービスです。
「採用判定」「パーソナリティー」「フィードバック」と3種類のレポートが用意されているため、活用シーンに合わせた測定ができます。
また、採用判定レポートの補助レポートとして「面接サポートシート」が出力可能なため、経験の浅い面接官でも受検結果に応じた質問が可能です。
通常プラン | 半額プラン | |
初期費用 | 無料 | |
利用料金 | 2,000円/人 | 1,000円/人 ※1 |
基礎能力検査 (オプション) |
1科目250円/人 | 1科目125円/人 ※2 |
利用目安 | 〜100名 〜400科目 |
100名〜 400科目〜 |
(税抜)
※1:基本料として年間100,000円発生します。
※2:基本料として年間50,000円発生します。
画像出典元:「ミキワメ」公式HP
「ミキワメ」の適性検査は、面接で聞いておくべき質問を自動生成し、社員や組織のデータを自動で分析してくれるサービスです。
社員への適性検査により社風を分析したうえで、採用候補者へ適性検査を実施するため、採用後のミスマッチが軽減されます。
受検者が自社で活躍できるかはもちろん、社内で似た特性をもつ社員が多い部署の分析も可能です。
料金は採用候補者のみに設定されていて、社員は何人受検してもコストがかかりません。
基本プラン | |
初期費用 | 要問合せ |
月額費用 | 30,000~円 |
利用料 | 500円/人 |
(税抜)
画像出典元:「SPI3」公式HP
「SPI3」は、年間利用者数14,400社、受検者215万人と実績が豊富な適性検査サービスです。
導入実績No.1を獲得したサービスで、採用時だけでなく、人材育成やマネジメントシーンでも使える検査が揃っています。
初期選考から内定フォロー、初期配属と採用シーンで幅広く活躍でき、さらに大卒・高卒・中途と受検対象者別にテストの種類が分かれています。
また、受検形式も豊富なため、採用イベントや会社説明会、オンライン対応もしやすいです。
検査方法 | テストセンター | インハウスCBT WEBテイスティング |
ペーパー テイスティング |
初期費用 | 無料 | ||
利用料金 | 5,500円/人 | 4,000円/人 | 5,000円/人 |
オプション報告書 |
|
(税抜)
上表については、採用時に「性格」+「基礎能力」のみの場合の価格です。(大卒・中途・高卒共通)
基礎能力以外のテスト内容(英語能力・構造的把握力)や性格診断のみの利用では料金がことなります。
ほかにも、事務職向け、社内向けの検査についても料金がことなるので、詳細についてはお問い合わせください。
画像出典元:「アッテル」公式HP
「アッテル」は、10万人の検査データとAIを活用し、採用から育成、マネジメントなど幅広く活用できる適性検査サービスです。
社員の適性データを分析し、自社の採用基準をデータ化することで、採用候補者の活躍できる可能性や配置を分析します。
分析に特化したサービスとなっていて、一般的な適性検査サービスにはない優劣のない設問を多く採用し、受検者の価値観を可視化しています。
また、今後はデータ取得やデータ連携、分析ツールなど、さまざまな機能も追加されるようです。
受検費用:無料/100名
分析費用:30万円/100名
詳細については、お問い合わせが必要です。
画像出典元:「CUBIC適性検査」公式HP
「CUBIC適性検査」は、導入社数6,000社のうち、約93.6%が継続利用している適性検査サービスです。
カスタマイズできる点や詳細な診断結果、営業担当の手厚いフォローなど、94%の企業がサービス利用に満足していると回答しました。
CUBIC適性検査は採用向けと社員向け2つの活用シーンに分けて、計7種類の検査を用意しています。
性格検査は英語や中国語にも対応しているため、海外拠点での検査実施もしやすいでしょう。
個別実施プラン | パックプラン | ウケホーダイプラン | |
年間利用料 (Webのみ) |
20,000円 | ||
個人特性分析料 | 2,500円/人 | 2,000円/人 | 年額160万円/人数無制限 |
能力検査 | 500円/科目 | ||
受検者目安 (年間) |
1名〜 | 50名〜 | 800名〜 |
(税抜)
画像出典元:「ミツカリ」公式HP
「ミツカリ」は非常に高い利用継続率99.1%をほこる、AIを活用した適性検査サービスです。
社員一人ひとりに合わせた面接やコミュニケーションを行うために、人や組織の特徴を数値化してくれます。
社内で活躍している社員の性格データをもとに、採用・配置基準を反映させた結果、活躍者が30%から55%まで増加した実績もあります。
料金プランは2つ用意されていて、採用専用のライトプランは受検費用のみで利用可能です。
スタンダードプラン | ライトプラン | |
初期費用 | 無料 | |
月額利用料 | 20,000円〜 | ー |
従量課金 (受検費用) |
2,000円/人 |
(税抜)
画像出典元:「TG-WEB」公式HP
「TG-WEB」は、複数の検査プランを活用シーンごとにカスタマイズして実施できる適性検査サービスです。
検査で収集したデータをもとに、採用基準の策定から選考、面接などで活用でき、配属先の決定や次年度の採用戦略策定にも役立ちます。
また、替え玉受検やカンニングなどをAIが監視しているため、不正受検の心配がありません。
セキュリティも国際規格に準拠していて、プライバシーマークやISO27001、ISO9001など金融業界と同レベルまで強化されているので安心です。
基本プラン | |
初期費用 | 30,000円 |
受検料 | 2,000円~/件 |
(税表示なし)
画像出典元:「ミイダス」公式HP
「ミイダス」は、自社にあった採用候補者の分析から採用、育成までできる適性検査サービスです。
分析結果にもとづき、採用条件に合う求職者にダイレクトアプローチできるため、効率よく採用活動ができるでしょう。
定額制のため、何職種・何人採用してもコストは一定以上かかりません。
スカウトやメッセージ送信数にも制限はなく、大量採用を目標としている企業にもおすすめです。
もちろん、在籍社員への検査も可能で、自社に必要なリーダーの特徴分析や、離職防止に役立つコンディションチェックができます。
ミイダス無料版では、人材検索と15名までのコンピテンシー診断までが無料です。
スカウト配信からは有料になります。
料金の詳細については、お問い合わせが必要です。
画像出典元:「eF-1G」公式HP
「eF-1G」は、複数の問題パターンからランダムで受検者の能力、性格を測定する適性検査サービスです。
能力テストの問題数は全114問、性格診断は全251問と豊富で、分析結果も活用シーンごとに5種類のレポートが出力できます。
4種類の採用管理システムと自動連携ができるため、わざわざ採用管理システムへインポートする手間がありません。
また、オプションで専任アドバイザーによる人材要件定義や人事戦略の構築サポートサービスも受けられます。
基本プラン | |
企業アカウント利用料(年間) | 117,600円 |
受検料(性格+能力) | 3,000円/人 |
受検料(性格) | 2,000円/人 |
受検料(能力) | 1,000円/人 |
(税抜)
画像出典元:「back check」公式HP
「back check」は、採用候補者の魅力を現職、または前職の社員や同僚にレポートしてもらうリファレンスチェックサービスです。
第三者によるレポートとコンプライアンスチェックを同時に実施し、自社や配属予定部署との相性を確認できます。
書類や面接では確認しきれない働きぶりが客観的に確認できるため、候補者から聞いていた話しや印象と違うなどのリスクが軽減できるでしょう。
また、強固なセキュリティ環境が整っていて、採用候補者や第三者からのレポートも安心して活用できます。
詳細については、お問い合わせが必要です。
画像出典元:「3Eテスト」公式HP
「3Eテスト」は、累計受検者240万人以上の豊富な実績と信頼性がある適性検査サービスです。
性格・価値観テストと知的能力テストがあり、各測定数値を偏差値として分析できます。
テスト結果は受検終了後すぐに確認できるため、インハウスで実施すれば有力な採用候補者へのフォローがしやすくなるでしょう。
また、受検者へのフィードバック用に、特定の項目を表示させない分析結果レポートも出力可能です。
Webパックプラン (日本語版) |
Web従量プラン (日本語版) |
Webパックプラン (グローバル版) |
Web従量プラン (グローバル版) |
|
初期費用 | 要問合せ | |||
費用 | 70,000円/20件 | 15,000円/月 | 120,000円/20件 | 15,000円/月 |
採点料 | ー | 3,200円/件 | ー | 5,500円/件 |
(税抜)
適性検査サービスを導入すると、書類選考や面接、面談時の負荷が大幅に軽減されます。
応募者の適性を多角的なデータで確認してから選考に臨めるため、自社の求める人材であるかの見極めがしやすくなるでしょう。
また、面接官による評価のブレや、あいまいになっていた選考基準も、適性検査サービスを活用すれば標準化しやすいです。
データとして採用に重要視する基準が統一できるため、合否についての納得感も得られやすくなります。
選考時の適性検査結果をフィードバックの時間として設けると、自分の適性を知りたい就活生や求職者からの応募が増えやすくなります。
自社とのマッチングは企業担当者だけでなく、就活生や求職者も注目しているポイントです。
導入する適性検査サービスによっては、フィードバックを前提としてレポート作成してくれるサービスもあります。
適性検査のフィードバックは、採用後のミスマッチによる離職率の軽減にも有効です。
自社に適性のある応募者を増やすためにも、適性検査サービスを活用したフィードバックを検討してみてください。
適性検査サービスの中には、中途採用や特定の職種に特化した検査項目を設けているサービスがあります。
また、キャリア採用ですでに能力が把握できているようであれば、社内人事を行う際の定量検査として性格や仕事観の検査を行うとよいでしょう。
近頃は、人事評価の補助ツールとして適性検査サービスを導入している企業もあります。
タレントマネジメントとして、新しい部署への配置や能力開発のために、適性検査サービスで得られたデータが活用されているようです。
適性検査サービスを選ぶ際は、Webやペーパーテストなど、実施しやすい受検形式で選ぶといいでしょう。
一般的な適性検査サービスには、下表のような4つの受検形式があります。
Webテスト |
|
|
|
||
ペーパーテスト /マークシート |
|
|
|
||
テストセンター |
|
|
|
||
インハウス |
|
|
|
おすすめは集計や分析が早く、受検者の負担も少ないWebテストが実施できるサービスです。
Webテストであれば人事担当者の負担も軽減されるため、受検者が多い場合も負担が少ないでしょう。
以前、替え玉受検などの不正行為が問題となっていましたが、近年は適性検査サービスを提供している企業の対策により不正リスクが抑えられています。
適性検査サービスは採用選考時に導入されやすいですが、近頃は配属検査や社内教育にも活用されています。
これまで本人の希望や上長の評価で行われていた部署異動に、適性検査を追加することで社員の能力を最大限引き出せるでしょう。
特に新設された部署やプロジェクトに社員をアサインする場合、個々の特性を理解しておいたほうがマネジメントもしやすいです。
適性検査サービスを選ぶ際は、検査の分析結果レポートの出力内容についても確認しておくのがおすすめです。
検査結果がまとめられた分析結果レポートは、受検者が振り返りやすいタイプなのか、人事担当者が面接で確認すべき内容がまとめられているタイプなのか、サービスによって異なります。
検査結果を基に面接で確認すべき内容がまとめられているものであれば、経験の浅い面接官でも質問がしやすく、面接官による評価のブレも起きません。
適性検査サービスは、書類や面接では見極めきれない受検者の特性をデータ化し、採用後のミスマッチを防止してくれる便利なサービスです。
採用後の配属や定量検査としても活用できれば、早期離職防止やマネジメントにも役立ちます。
無料トライアルできる適性検査サービスも多いので、ぜひ利用してみてはいかがでしょうか。
画像出典元:写真AC、イラストAC