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近年、需要の高まっている社内のDX(デジタル・トランスフォーメーション)化ですが、具体的に何から取り組めばよいかわからない方も多いのではないでしょうか。
社内にDXに詳しい人材がいない場合、デジタル技術に関する知識やスキルを持っているDX人材の育成が欠かせません。
そこで本記事では、DX人材の育成をサポートするおすすめの育成プログラム12選について詳しく解説します。
DX人材育成プログラムを活用するメリットや選び方なども含めて解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。
このページの目次
DX人材育成プログラムとは、企業がデジタル技術を活用して業務改革や新たなビジネスモデルの創出を目指すために必要な人材を育成する教育プログラムです。
プログラムの内容は受講するものによって異なりますが、DXに必要な知識を一通り身につけられるようになっています。
たとえば、ITの基礎知識やAIなどのトレンドデジタル技術、データ分析やマネジメントスキルなど幅広いDXスキルを学べます。
DX人材育成プログラムを活用することで、自社にDX人材育成のノウハウがなくても効率的にDXを進める体制が構築できるでしょう。
DX人材に必要なスキルは多岐に渡り、主に下記の6つのスキルが求められます。
スキル | 詳細 |
IT関連の基礎知識 | DXの基盤となるITの基礎知識が学べます。ネットワークやデータベース、セキュリティなどさまざまな分野の知識が身につけられます。 |
マネジメントスキル | DXは個人で行わずチームで推進するため、プロジェクトを円滑に進めるためにはマネジメントスキルが欠かせません。 |
ビジネス変革に関する知識 | ビジネスモデルの変革や新規事業の立ち上げに必要なスキルもDXには必要です。市場のニーズを把握するスキルも含まれます。 |
データサイエンス知識 | 企業が保有しているデータ分析や活用スキルは、DXを進めるうえで重要です。データサイエンスには統計学や機械学習などの知識などが求められます。 |
AIなどデジタル・テクノロジースキル | AIやIoTなど、トレンド技術に関する知識や活用できるマインドセットもDX推進に求められます。 |
UI/UXの知識 | ユーザー目線で利用しやすいサービス設計や操作性は、ユーザビリティや顧客満足度の向上に役立ちます。 |
DX人材に求められるスキルは業界や企業によって異なるものの、ITの基礎知識やデータサイエンス、AIなど最新技術についての知識が必要とされます。
ほかにも課題に対して前向きに取り組むチャレンジ精神など、ソフトスキルも重要です。
DX人材育成プログラムを受講するメンバーの選定基準について、以下のポイントを考慮すると効果的です。
DX人材育成プログラムを実施するメンバーを選定する際は、まず自社で必要とされるDX人材の数を明確にしましょう。
育成プログラムには全社向けや部署単位、個人単位など、さまざまなタイプがあるため、適切な教育を行うためにも人数の把握が重要です。
全社的にDX意識の醸成を目標とするのか、専門的なスキルを習得する専任メンバーを育成するのか、目的に合わせて育成する人数を設定しましょう。
育成する人数や範囲を決めたら、実際にどのメンバーにDX人材育成プログラムを受講してもらうか決めます。
対象者は、IT部門だけでなく、営業やマーケティングなど各部門から適性のある人材を選ぶと多様性のあるDX推進チームになるでしょう。
各部門から人材を集めれば、営業によるデータ分析を活用した顧客ニーズの把握や製造部門のIoT技術の活用など、各分野でDX推進に役立つスキルが活かせます。
受講者を選定する際、ある程度DXに対するリテラシーがあるか確認しておくとスムーズに学習が進められるでしょう。
DXに苦手意識のある人材は、まずITの基礎から学ぶ必要があるため、最初から難易度の高いプログラムの受講はおすすめできません。
DX人材を育成する際は、基本的なITスキルがあるか、興味があるかなど、DXリテラシーについて確認しておくことが大切です。
ツール名 | 育成プログラムタイプ | 受講形式 | カスタマイズ | 特徴 |
---|---|---|---|---|
三菱総合研究所(MRI) |
全社員・レベル別
|
オフライン・オンライン
|
⭕️
|
全社、選抜者向けに最適化された育成プログラム
|
テックキャンプ |
全社員向け
|
オフライン・オンライン
|
⭕️
|
短期間のお試し育成プログラムの利用ができる
|
MENTER |
全社員向け
|
オンライン
|
⭕️
|
チャットや動画で学べるDXコンテンツが特徴
|
グロースX |
全社員向け
|
オンライン
|
⭕️
|
社員のAIスキルがスコア化できる
|
マナビDX Quest |
職種・目的別・レベル別
|
オンライン
|
要問合せ
|
DX推進プロジェクトの疑似体験ができる
|
CodeCamp |
職種別・専門人材向け
|
オンライン
|
⭕️
|
フルカスタマイズ可能な現役エンジニアによる講座
|
NECアカデミー for DX |
全社員向け
|
オンライン
|
要問合せ
|
基礎から専門スキルまで学べる手厚い育成プログラム
|
エイジェックグループDX⼈材育成プログラム |
全社員向け
|
オンライン
|
⭕️
|
職種に特化したDX人材の育成が可能
|
アデコのDX研修 |
目的別・職種別・レベル別
|
オンライン・eラーニング
|
⭕️
|
DX初学者の若手社員〜中堅社員向けプログラム
|
Schoo |
全社員向け
|
ライブ講座・eラーニング
|
⭕️
|
最新DX、IT知識が学べるオンライン講座
|
画像出典元:「三菱総合研究所」公式HP
「三菱総合研究所(MRI)」のDX人材育成プログラムは、実際の業務に即したスキルや考え方が身につく研修設計が特徴です。
DX初学者に最低限求められる知識をeラーニングで、DX推進に携わる社員には座学や集中研修など、レベル別に適したカリキュラムが設定できます。
求めるスキルセットに応じたOJTシートを作成してもらえるため、これからDX人材育成に力を入れたい企業におすすめです。
評価の高いポイント3つ★★★
主なプログラム |
|
デメリット | OJT中心のため、振り返りや目標設定など細かなフォローが必要 |
サポート体制 | 実務経験豊富な専門家による研修サポート |
導入実績数 | 非公開 |
こんな企業におすすめ | OJTを中心にDX人材育成をしたい企業 |
詳細については、お問い合わせが必要です。
画像出典元:「テックキャンプ」公式HP
「テックキャンプ」は、業務の自動化を目的として、社員一人ひとりのDX意識を浸透させるDX人材育成プログラムです。
DX初学者でも最後まで課題に取り組めるよう、専属のメンターがマンツーマンで学習をサポートをしてくれます。
最短1カ月からプログラム設計が可能なので、まずはお試しで育成プログラムを活用してみたい企業におすすめです。
評価の高いポイント3つ★★★
主なプログラム |
|
デメリット | 最小人数5名から申し込みが可能なため、育成コストやリソースの確認が必要 |
サポート体制 | 専属のメンターによる個別指導や、キャリアアドバイザーによる転職支援など、手厚いサポートが特徴 |
導入実績数 | 60,000名(累計DX人材育成数) |
こんな企業におすすめ | 未経験者を短期間で即戦力のエンジニアに育成したい企業 |
詳細については、お問い合わせが必要です。
画像出典元:「MENTER」公式HP
「MENTER」は、マンガを活用した動画コンテンツと、チャット形式で学べるオンライン学習が特徴のDX人材育成プログラムです。
IT知識がなくても、体系的にITツールの使い方を学べるため、新入社員やデジタル技術へ苦手意識のある社員の育成をしたい企業に向いているでしょう。
一問一答で学べるコンテンツもあり、通常業務の合間などにも取り組める工夫がされています。
評価の高いポイント3つ★★★
主なプログラム |
|
デメリット | すでにIT活用に慣れている専門人材向けコンテンツは配信されていない |
サポート体制 | 個別指導や学習進捗の管理、質問対応など、学習者一人ひとりに合わせたサポートを提供 |
導入実績数 | 非公開 |
こんな企業におすすめ | 社員のDXスキルを底上げしたい企業や、オンラインで柔軟に学習を進めたい企業 |
月額利用料3.2万円〜利用可能ですが、初期費用や詳細についてはお問い合わせが必要です。
画像出典元:「グロースX」公式HP
「グロースX」は、1日10分程度で学べるアプリ学習が特徴のDXの人材育成プログラムです。
チームで月に一度、メンバー間で議論を行うミーティングを実施し、能動的にAIを活用した企画を考えられるDX人材を育成します。
AI企画の創出を目的としたワークショップに向けて、学習意欲が刺激されるプログラム設計になっています。
評価の高いポイント3つ★★★
主なプログラム |
|
デメリット | 専門的な内容が多いため、初学者には難易度が高い場合あり |
サポート体制 | プロジェクトベースの学習を通じて、実務経験豊富な講師からのフィードバックやサポートを受けられる |
導入実績数 | 500社以上(2万ユーザー以上) |
こんな企業におすすめ | データ分析やAI活用を推進したい企業や、社員の専門スキルを強化したい企業 |
詳細については、お問い合わせが必要です。
画像出典元:「マナビDX Quest」公式HP
「マナビDX Quest」は、地域企業・産業のDX推進をサポートするDX人材育成プログラムです。
与えられた課題を受講生同士で情報交換しながら学習していきますが、ITスキルに自信がない人でも参加しやすくなる仕掛けがされています。
受講者同士で交流しながら学習し、プログラム終了後も修了生コミュニティで交流できるため、継続的に情報交換できる機会が得られるでしょう。
評価の高いポイント3つ★★★
主なプログラム |
|
デメリット | 参加は先着順のため、希望プログラムに参加できない可能性がある |
サポート体制 | 参加者同士の学び合いを促進する仕組みや、修了生コミュニティを通じた継続的なサポート |
導入実績数 | 82社・プログラム参加者合計約3,300人(2023年度実績) |
こんな企業におすすめ | DX推進のための人材育成を目指す企業や、地域企業との協働を通じて実践的なスキルを身につけたい企業 |
詳細については、お問い合わせが必要です。
画像出典元:「CodeCamp」公式HP
「CodeCamp」は、現役エンジニアが現場で活用している内容を実践的に学ぶDX人材育成プログラムです。
大手IT企業から自治体まで、累計50,000名以上のDX人材を育成してきました。
ニーズに合わせて、現役エンジニアの監修がついたオリジナル研修プログラムを設計してもらえます。
評価の高いポイント3つ★★★
主なプログラム |
|
デメリット | オンラインレッスンは毎日7:00〜23:40以外は受講できない |
サポート体制 | 受講状況の進捗レポートやカウンセリングサポートあり |
導入実績数 | 300社以上 |
こんな企業におすすめ | 社員に柔軟にプログラミングやAIスキルを習得させたい企業 |
詳細については、お問い合わせが必要です。
画像出典元:「NECアカデミーfor DX」公式HP
「NECアカデミー for DX」は、DXの基本リテラシーからDXリーダーの育成まで対応しているDX人材育成プログラムです。
eラーニングなどで基礎知識を学びつつ、ワークショップ、OJTと体系的に身につくプログラム設計になっています。
DXリーダー候補や専門人材の育成など、これからDX推進に力を入れたい企業におすすめです。
評価の高いポイント3つ★★★
主なプログラム |
|
デメリット | 導入コストが競合サービスと比較して高額になる可能性あり |
サポート体制 | ワークショップ形式の研修や実務に即したプロジェクト学習をサポート |
導入実績数 | 非公開 |
こんな企業におすすめ | 大規模なDXプロジェクトを推進する企業や、社員全体のスキルを底上げしたい企業 |
(税抜)
※詳細についてはお問い合わせが必要です。
画像出典元:「DX⼈材育成プログラム」公式HP
「エイジェックグループDX⼈材育成プログラム」は、目標に合わせてカリキュラムをカスタマイズできるDX人材育成プログラムです。
DXに必要な基本的な知識から、管理職や営業職、建設技術職など、専門性の高い職種別カリキュラムまで設定できます。
全体研修とは別に、それぞれの職種別に研修を設定できるため、全社的なDX意識の底上げにつながるでしょう。
評価の高いポイント3つ★★★
主なプログラム |
|
デメリット | 特殊な職種の場合、適したカリキュラムが設定できない可能性あり |
サポート体制 | 随時、自社のニーズに合わせたカスタマイズが可能 |
導入実績数 | 非公開 |
こんな企業におすすめ | DXの初期段階にある企業 |
詳細については、お問い合わせが必要です。
画像出典元:「アデコのDX研修」公式HP
「アデコのDX研修」は、DX初学者の若手社員〜中堅社員向けに構成されたDX人材育成プログラムです。
プログラムには、AIやデータサイエンス、プログラミングといった技術スキルから、DX推進のマネジメント手法まで幅広い内容が含まれます。
部署単位、プロジェクト単位で研修内容をカスタマイズできるため、自社のニーズにあったスキルが身につけられます。
評価の高いポイント3つ★★★
主なプログラム |
|
デメリット | DX初学者向けのため、ハイスキルの社員のスキル向上プログラムは別途用意が必要 |
サポート体制 | 課題に応じたカスタマイズ、プログラムの全体設計サポートあり |
導入実績数 | 非公開 |
こんな企業におすすめ | 若手社員に実践的ななDX育成を行いたい中小企業 |
詳細については、お問い合わせが必要です。
画像出典元:「Schoo for Business」公式HP
「Schoo for Business」は、企業向けに提供されるオンライン学習サービスで、ビジネススキルやDXスキルに関する講座が8,500本以上あります。
受講者は自分のペースで学習を進められ、最新のDXトレンドや実務に役立つ知識を得ることができます。
特に、ライブ配信講義や多様な学習コンテンツを通じて、学びのモチベーションを高める仕組みが整っています。
評価の高いポイント3つ★★★
主なプログラム |
|
デメリット | ライブ配信は時間が決まっているため、スケジュール調整が必要 |
サポート体制 | 受講者専用の学習管理システムがあり、進捗状況を見える化することで学びをサポート |
導入実績数 | 4,000社以上 |
こんな企業におすすめ | 柔軟に学べるオンライン講座を探している企業 |
月額1,650円/IDで授業が受け放題ですが、契約は20ID以上〜となります。
契約ID数によりvol.ディスカウントも可能なため、詳細はお問い合わせください。
画像出典元:「AVILEN」公式HP
「AVILEN」は、AI・機械学習分野に特化したDX人材育成プログラムです。
Pythonを使用したAIモデルの開発や、データサイエンスの基礎から応用、ChatGPTの実践研修など、AIスキルを身につけたい企業に向いています。
DX推進とAIエキスパートの育成が同時に実現できるコースが複数あるため、自社のニーズに合わせてカスタマイズするのがおすすめです。
評価の高いポイント3つ★★★
主なプログラム |
|
デメリット | AIに特化した育成プログラムのため、DX推進に力を入れたい企業には対応範囲が狭いと感じる可能性がある |
サポート体制 | 講師陣による進捗管理や振り返りなど、受講者のスキルに応じたサポート |
導入実績数 | 800社以上 |
こんな企業におすすめ | 業務にAIを積極的に取り入れたい企業 |
詳細については、お問い合わせが必要です。
画像出典元:「Life is Tech」公式HP
「Life is Tech」は、DX知識とAI知識それぞれを楽しみながら学べるDX人材育成プログラムです。
DXレディネス研修は通常2日、AIレディネス研修は半日と、超短期間でゼロベースから基礎知識が身につけられます。
デジタルに苦手意識がある方でも楽しめる研修に定評があるため、これからDX推進に力を入れたい企業におすすめです。
評価の高いポイント3つ★★★
主なプログラム |
|
デメリット | 短期間教育のため、継続して学ぶためには仕組みづくりが社内で仕組みづくりが必要 |
サポート体制 | 非公開 |
導入実績数 | 非公開 |
こんな企業におすすめ | デジタル技術へ心理的ハードルを感じている企業 |
詳細については、お問い合わせが必要です。
ここでDX人材育成プログラムを活用するメリットを3つ紹介します。
DX人材育成プログラムは、外部の人材を招いてコンテンツ作成などに取り組むケースがほとんどです。
社内にDXのノウハウがなくても、DX人材育成プログラムを活用すれば、DX推進に適した体制の構築が自社内で実現します。
デジタル技術やマーケティングに詳しい人材が外部講師として教育してくれるため、DX知識がない社員でも実践的な知識が身につくでしょう。
DX人材育成プログラムを活用して、専門的なスキルや適性を持つDX人材を育成することで、自社のDX推進を加速化できます。
自社の課題や業界の特性を知っている人材がDXについてのノウハウを身につけられれば、導入済みシステムなどに結びついた業務改善が実現可能です。
自社の業務や特性を理解している人材がDXの知識を身につけることで、効率よくDX推進が進められます。
社内の体制や事業形態を理解している社員なら、自社の目標や方針などニーズに合わせたDX推進ができる可能性が高いです。
自社のDX課題に合わせて、新規サービスの導入や現在利用しているデジタル機器の見直しをしていくとよいでしょう。
自社に適したDX人材育成プログラムを導入する際に、比較しておきたいポイントを3つ紹介します。
DX人材育成プログラムを導入する際は、自社の業務にマッチするスキルが身につくかを確認しておきましょう。
業界や企業の特性に合う育成プログラムであれば、より効率的なDX推進につながります。
DX人材育成プログラムにはさまざまな学習方法があり、自社の育成対象者に適しているかを確認する必要があります。
自己学習ができる動画視聴タイプやオンライン講義、2つを組み合わせたハイブリッドタイプなど、社員が無理なく学べるプログラムを選択できるとよいでしょう。
また、対象者によってDXへの知識やスキルが異なるため、初心者から上級者まで段階的に学べるプログラムを選ぶことが重要です。
自社に適したDX人材育成プログラムを選ぶなら、学習した内容がすぐに実務に活かせるかを確認してみましょう。
学んだ知識が普段の業務に活かせると、育成対象者の学ぶモチベーションにもつながります。
育成プログラムのなかには、自社の課題をテーマとしてカリキュラムを設定する実務型ワークショップもあります。
ここからはDX人材の育成を成功させるロードマップを、各ステップごとに解説します。
ここでは一般的なDX人材育成のロードマップをご紹介しますので、自社の企業規模や業種に合わせて取り入れてみてください。
それぞれの内容を詳しく確認していきましょう。
DX人材の育成を決める際に欠かせないのが、自社のDX課題を明確にすることです。
自社のDX課題や育成の目的、ゴールが設定されていないと効果的なDX人材育成の実施は難しいでしょう。
DX人材が必要である具体的な目的や課題を抽出することで、育成方針や育成対象者の選定もしやすくなります。
自社のDX課題が明らかになったら、次に育成方針の策定を行います。
課題解決に必要な人員数やスキル、スケジュールを洗い出しましょう。
適性のある社員への教育を強化するのか、全社的にDXに対する意識を醸成していくのか等、詳細に定める必要があります。
自社のDX人材の育成方針が定まったら、実際に育成対象となる人材を選びます。
DX人材の育成は断続的に行われるものですが、まずは下記のような適性を持っている人材を優先して教育していきましょう。
これからDX人材の育成に取り組む場合、DX推進の主要メンバーとしてリーダーシップやチャレンジ精神を備えているメンバーを選ぶのがおすすめです。
また途中断念を防ぐために、ある程度DX分野に興味があり、課題や問題解決に対する意識の高い人材を候補に入れることも考えてみてください。
育成方針、育成対象者が決まったら、実際に実施する育成プログラムを選定します。
育成プログラムには、全社向けや職種別、集合研修型やオフライン・e-ラーニング型など、さまざまなタイプがあるため、育成方針に則った内容を選ぶことが大切です。
育成プログラムを導入後は、個人やチームで学習を進めつつ、学習した内容を実務に取り入れ身につけていきます。
DX人材育成プログラムでは、座学と実務経験がセットで育成プランとされているケースが多いです。
座学で習った内容を実務に活かすことで、知識や実行力が養われるでしょう。
デジタル技術は日々進化し続けているため、継続できる学習環境の整備が欠かせません。
DX人材育成プログラムを通して学習した社員が、さらに最新のトレンド技術を身に付けられる環境を整備していく必要があります。
継続的に学習できる環境の整備と共に、育成プログラムを導入した効果測定を行い、より効果的なDX人材育成に取り組みましょう。
ここでDX人材育成プログラムを活用した事例を2つ紹介します。
YEデジタル社は、Schoo for Businessを活用して、全社でDX推進に取り組んでいます。
入社年度別、職位別に受講コースを部門管理者が選定することで、実務に即した学習を実現しています。
今後はタレントマネジメントシステムと受講内容の相関を見て、受講内容の選定に取り組もうとしているようです。
旭川信用金庫は、マナビDX Questを活用して受講生と共にDX推進のロードマップや人材スキルマップを策定しました。
手探りの状態でDX推進に取り組み、多様な専門性を持ったメンバーと共に議論することで、社内のDX機運醸成に役立ったそうです。
さらに、社内でDX推進の機運が高まったことで、新規事業立ち上げなど新しい動きも起こったそうで、DX人材の育成が事業拡大にも貢献した好例といえるでしょう。
DX人材育成プログラムを利用することで、自社にDXに詳しい人材やリソースがなくても効率的に教育が可能です。
日々進化するAIやブロックチェーン技術など、さまざまな技術やスキルを身につけるためにも、自社に適したDX人材育成プログラムを活用してみてください。
画像出典元:写真AC