200社以上支援したReality Accelerator郡氏に聞く、Startup List活用術

200社以上支援したReality Accelerator郡氏に聞く、Startup List活用術

記事更新日: 2019/05/10

執筆: 大野琳華

弊社プロトスター株式会社の運営する、起業家と投資家のためのマッチングプラットホーム「StartupList」を利用されている投資家・起業家へのインタビュー第1回目。

記念すべき初回は、Reality Acceleratorの郡裕一さんです。郡さんは投資家として、どのようにStartupListを活用しているのでしょうか。

プロフィール

郡裕一

一橋大学商学部卒業。大学の友人が起業した株式会社エフ・コードにて顧客のSNS新規事業提案・開発を30件以上担当、RenRen(NYSE:RNRN)の日本市場ソーシャルゲーム・プラットフォームのプロダクトマネージャー。2010年にOtsumu株式会社を創業。自社運営のソーシャルゲームを自分で開発ののち、スタートアップ〜大企業の事業検証とグロースをサポート。2015年より朝日新聞社などのアクセラレータ支援開始。2017年よりベンチャーキャピタルReality Acceleratorを開始。メンタリング累計200社以上。

投資する前に3か月のお試し期間

ーまず、なぜ投資を始められたのかきっかけをお話頂けますか?

当初はReality Programというアクセラレータプログラムで10~20社ほど事業支援していました。

しかし徐々に支援する企業が増えてきて、今は200社ほどになりました。
シードだと企業1つ1つに20~30社ほど投資家を紹介しなければならないので、物理的に無理だと感じ、「僕がお金を集めて投資した方が効率的ではないか」と考え、ファンドを作りました。

ーなるほど。実際どのように投資されているんでしょうか?

Reality Acceleratorでは投資することを前提として、まず3か月間一緒にアイデアのターゲットやニーズ、事業の検証を行います。

3か月というのはお試し期間のようなもので、弊社が起業家の方に投資ができるか、逆に起業家の方からすると弊社から投資を受けていいかどうか確認するのに最適な期間なんですよね。

実際に動いてみることで互いの相性を確認し、お互いに一緒にやりたいと感じたら投資実行になります。現時点でその相性があった13社に投資しています。

 

郡氏が会いたくなる起業家とは

ーその中でStartupListを利用してみていかがでしたか?

最初は「今までなかったけど、確かにあったらいいな」と感じ、利用し始めました。

StartupListをキッカケにこちらから連絡を取る場合も、起業家の方からご連絡いただく場合もあります。普段お会いできない方とつながることで新たな刺激をもらえるので、自分のマンネリ化を防ぐ意味でも重宝しています。

ー実際に会いたいと思えるような起業家の方はどのような方ですか?

起業家の方も十人十色で「とりあえず会ってください!」といった勢いの方もいれば「事前に資料を送るので見てください」といった慣れている感じの方もいます。

個人的には後者の方が資金調達や自身のプロダクトに関する知識量・本気度を事前に見られるのでお会いしやすいですね。

ーお会いしてみて、印象深かった起業家の方はいらっしゃいますか?

日本と海外向けにWordPressのポスティングを提供しているSTOVE社の川端さんです。Startuplist経由でお会いさせていただき投資もさせて頂きました。

今度ベルリンのイベントで一緒に売り込みに行くのですが、こういった海外向けに本気でサービスを展開するようなスタートアップに会うことができるのはSLならではと感じますね。

 

「もっと人を巻き込め」

ーこれまでStartupListや他のところで多くの起業家を見てこられたと思いますが、何か起業家の皆さんにアドバイスはありますか?

3つお伝えしたいことがあります。

まず1つ目は、皆さん1人で何でもしようとするのですが、現在はサポーターもたくさんいますから彼らをもっと頼っていいと思います。行儀の良い起業家の方が多いので、相談してくれないことが多いのですが。行儀が悪くても、どんどん人を巻き込んでいくことが大事ですね。

既存投資家はステークホルダーですので、毎日連絡するくらいの勢いで使い倒した方がいいと思います。既存投資家でなくても、投資家や事業会社の中には「投資先じゃなくても仲良くなって色々コラボしたい」と考えているオープンマインドな方もいます。そういった人にはどんどん先行してお願いしていくべきです。

もちろん、投資ラウンドを開いた時にはお声がけするべきですが。そういったある意味「人使いが荒い」スタートアップの方が成功しやすいと思っています。スタートアップはリソースが少ないので、使えるものはなんでも使える力がレバレッジを生み出します。

2つ目は、シードでまだ調達していない起業家の方だとプロダクトを先に作ってしまう方が多いように感じます。もちろんそれが成功するという絶対的確信があればいいのですが、そうでないなら先に営業資料とランディングページを作って営業に回った方が効率的です。そのやり方がわからないのであれば、僕に連絡をくれると嬉しいですね。

3つ目は、資金調達の「夢・ロジック」と「現実」のバランスをよく考えようということです。

資金調達ピッチの構成要素は大きく「夢・ロジック」と「現実」に分かれますが、最初は「夢・ロジック」の割合の方が大きく、フェーズが進むに連れて徐々に「現実」の割合が大きくなっていきます

最近はスタートアップエコシステムが発達してシードの資金調達が割と簡単にできてしまうのもあって、進んだフェーズになっても「夢・ロジック」ばかり語っているスタートアップの人もいます。もちろんショーピッチでは夢が重要なのですが、投資家向けピッチでは「現実」の割合を増やしていかなければいけません

そのあたりのバランス感覚は投資家の方から学んでいくのが早いので、調達ラウンドを開くより前に、投資家の方に相談に乗ってもらうのがいいと思います。投資家の方によってもそのバランスは違ったりするので。そこでもぜひStartupListを使ってたくさん相談に回って欲しいですね。

 

 

 

Startup Listとは

多忙を極める起業家の方々にとって、自社に最適な投資家を見つけ出し、比較・検討するのは大きな負担となります。

Startup Listを利用すれば、VC、CVC、エンジェル投資家を含む投資家のリストを一覧で見ることが出来ます。

起業家が最小限の負担で資金調達を達成し、事業推進に注力するためのサービスです。

出典:スタートアップリスト公式HP

 

次回はハッカズークの代表取締役CEO、鈴木仁志さんを取材します。

 

大野琳華

この記事を書いたライター

大野琳華

山口出身。一橋大学商学部に所属。記者・インタビュアーを目指している。

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