弊社プロトスター株式会社の運営する、起業家と投資家のためのマッチングプラットホーム「StartupList(以下SL)」を利用されている投資家・起業家へのインタビューシリーズ。
今回はWordPress製作者のためのサービス「ReadyShip 」を提供しているSTOVE代表の川端大介さんに、SLの活用法やそこで出会ったReality Acceleratorの郡さんとの関係性について取材しました。
プロフィール
川端大介
ーそもそもなぜ起業したのでしょうか?
最初から起業しようと考えていたわけではありません。新卒でIBMに営業で入社し3年後に、ベンチャーに転職しようと考えたのですが、どの企業も面白そうで決められませんでした。
そこでフリーランスとして業務委託を請け負うことで、様々なベンチャーに関わることにしました。徐々に同じようなフリーランスの方と協力することが多くなり、規模が大きくなったことから法人化しました。それが「STOVE」です。
ーSTOVEの事業内容はどういったものでしょうか?
僕には「クリエイターが儲かってほしい」という思いがあります。
得た収益が積み重なることで新たな挑戦ができるようになることが理想ですが、クリエイター、特にWebクリエイターにはあまりその手段はありません。
そこで既存のスキルを使って月額収益モデルを作れるプラットフォームを開発しようと思い、完成されたWordPressをホスティング付きで販売することを始めました。
これは月額制のサービスで、毎月ウェブを制作したクリエイターに収益が入る仕組みになっています。
他の競合サービスは制作数単位で収益が入るようになっているので単発的なものとなり、安定しません。しかし月額性にすることで安定した収益が継続的に得られるようになりました。
もちろん、このサービスはクライアント側にも使いやすいものとなっています。すでに完成されたものを販売しているのでテキスト、ロゴ、写真を入れ替えるだけで使うことができます。コーディングも必要ありません。
将来的にはクリエイターのコミュニティーを作る、他社のウェブサイトをOEMする、などしてグローバルなWordPress市場に食い込んでいきたいですね。
ーそのような中でどのようにSLを活用されましたか?
初月から課金して利用し始めました。10社ほど連絡を取ったところで、現在ご支援いただいているReality Acceleratorの郡さんとお会いしました。
別のサービスでは100社以上お声がけしたにも関わらず良いご縁に巡り会えないこともあると聞きます。こんなにも早く素晴らしい方に出会えたことは、幸運中の幸運でした。VCの半分以上が登録しているSLだからこそできたことだと思います。
ーなぜ郡さんに投資してもらうことになったのでしょうか?
他の投資家の方々はWordPressに対してレガシーだという先入観が強く、うまく話が伝わらないことが多々ありました。しかし郡さんにお話した時には、一瞬で狙っている市場の規模や勢いが伝わり、とても驚きました。
また郡さんは最初から継続的な関係を築こうという姿勢で、投資前からアドバイスをいただいたり、人を紹介していただいたりしました。もう「ここしかない!」と感じましたね。
「こういうことがしたい」と言うと1番いい外注先に連れて行ってくれたり、バックオフィスのサポートや海外の展示会出展準備まで一緒にやってくれたりしています。また郡さんの投資先の起業家が集まることも多く、先のステージにいる方とお会いすることもできました。
プライベートなことも相談して公私共にお世話になりましたし、まさに伴走者のような存在ですね。
ーSLを使うにあたり、起業家の方々へアドバイスをお願いします。
投資家の方々に会う期間を決めて、短期集中型で取り組むと良いと思います。
SLでは投資家への連絡回数制限もないし、多くのVCが登録しているのでどんどんアプローチできます。まず使ってみることが大事ですね。
また心の底からやりたいものをやっているときは、多少うまくいかなくても頑張れます。その努力の先に、必ず事業に共感してくれる投資家が現れると思います。だから根本的なことにはなりますが、辛くても面白がれる事業を行ってほしいです。
多忙を極める起業家の方々にとって、自社に最適な投資家を見つけ出し、比較・検討するのは大きな負担となります。
Startup Listを利用すれば、VC、CVC、エンジェル投資家を含む投資家のリストを一覧で見ることが出来ます。
起業家が最小限の負担で資金調達を達成し、事業推進に注力するためのサービスです。
出典:スタートアップリスト公式HP
山口出身。一橋大学商学部に所属。記者・インタビュアーを目指している。
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