TOP > インタビュー一覧 > 【オカムラ見学レポ②】働く環境を実験・検証するラボオフィス!元気で生き生き働くための「KEN-CO LABO」とは
今回、訪問したのは「人を想い、場を創る。」をコーポレートメッセージに、オフィス家具などの切り口から働き方改革を進めているオカムラ。
そんなオカムラでは、今新しい働き方や環境を実証実験する場として、首都圏に4つのテーマのラボオフィスを設けており、起業ログではそのうちの2つにおじゃましました。今回は、東京・新宿にある「KEN-CO LABO」をご紹介します。
▼オカムラ取材第一弾、「CO-SO LABO」の記事はこちら
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今回、オフィスを紹介してくれたのは、オカムラのワークプレイスデザイン部 首都圏デザインセンター 新宿デザイン室で室長を務める高橋睦美さん。高橋さんによるとこちらのオフィスは、元気で生き生きと働くために「健考」を意識するということをテーマにしているとのこと。
高橋さん
快適な働き方のできるオフィスにするべく、健康を考える「健考」をテーマにしています。
オフィス内は3つのコーナーに分かれており、デザイナーだけでなくバックオフィスのスタッフも他社さんのオフィスに見学に行き、見学に言って感じたことなどを持ち寄って、一丸となって設計しました。そんな手作り感や家具からあふれだす温かみのある空間が、見どころです。
オフィスに入るとまず目に入ってくるのが、小さな森のような切り株と植物。こちらは造花ではないとのこと。切り株の場所には季節を感じさせる小物を置いたりしているのだとか。
提供:オカムラ
受付に取り付けられた、木の板は素材までこだわり一枚で購入してきたのだそう。木や素材にこだわるのは、家具を知り尽くしているオカムラならではですよね。
高橋さん
素材を無駄にしたくなかったので、棚のように使っている個所もあります。ちょっとした遊び心ではありますが、一枚の木からできている統一された温かさを感じていただけたら嬉しいです。
会議室は鳥が飛び、間接照明を使い、三方をガラス張りとすることで開放感を表したとのこと。また、会議室のカーペットは、エントランス同様、よく見るとコケが生えているような緑のデザインが施されています。
オフィスエリアに入って、まず目に入ってきたのが健康というテーマにはぴったりのストレッチゾーン。
バランスボールや、ストレッチポール、さらには腰痛を解消するマシーンも設置されています!
高橋さん
デスクワークが中心だと体がなまってしまいがちですから、気軽にストレッチができるスペースを設置しました。気分転換に利用している社員は多いですね。
ビジネス書の他に、健康にまつわる書籍も多数
また、健康に生活できるような工夫は、オフィススペース以外にもありました。
例えば、こちらの自販機。野菜ジュースなどが社員向けで安く購入できるそう。
手軽に栄養を取れるスムージーも
「健」と「考」をテーマにしたオフィスとのことで、「KEN-CO LABO」には全国の社員が利用する研修スペースがあります。
こちらの研修ルームでは、毎日さまざまな年齢層、役職層を対象とした研修が行われているのだとか。もちろん研修ルームで使われている家具は全てオカムラのもの。お写真の家具は昇降式の机と荷物入れスペースがある椅子が特徴的でした。
高橋さん
全国から社員が集まることで、想像以上に出会いが活発な場となっているようです。
先日行なわれた定年退職後のキャリアを考える研修では、"おー20年ぶり!今どこの営業所で働いているんだい?"との声が聞こえてきました。全国の社員にとって、交流の拠点となるのは嬉しいですね。
もちろん全国の社員だけでなく、「KEN-CO LABO」で働く社員の交流も活発なのだそう。こちらのバースペースでは、業務中は軽い打ち合わせが、業務後は懇親会が行なわれているのだとか。
高橋さん
新宿エリアで飲み会の会場まで移動するのが少し億劫だったので、懇親会への参加が便利になったと好評です。
フリーエリアにも、執務エリアにも、オフィス家具を提案している会社ならではの、ユニークな家具がたくさんありました。
よく見ると机の下にバランスボールが…!
こちらはバックオフィスのメンバーが働いているゾーン。バランスボールを椅子として使っている方もいるのだそう。
また、芝生のようなラグが敷かれており、このエリアは靴を脱いで利用しているとのこと。足元には足つぼ器もあるのだとか!
こちらの黄色い壁は実は黒板!黒板というと深い緑色のイメージが強いのですが、今はカラフルなものも多いのだとか。一見黒板に見えない温かみのある壁にチョークで落書きできるだなんて、楽しいですよね。
提供:オカムラ
営業のメンバーが使う席は、昇降式のデスクを活用。完全フリーアドレスなため、好きな場所で立ったり座ったり、自分が好きなスタイルで集中しているメンバーも多いのだとか。
またフリーアドレスを促進させるために社員は荷物をロッカーにいれ、社内用バッグに必要なものを入れて移動しているそう。社内用バッグには蛍光ペンやボールペンなどの事務用品も備え付けられていましたよ。
ミーティングエリアは音を吸収する素材が使われている
こちらの「KEN-CO LABO」のもう1つの特徴が「皆で作り上げている」ということ。その工夫を感じさせるポイントがオフィス内に溢れていました。
高橋さん
「なにか緑を感じさせるモチーフが欲しい」ということになり、自分たちでウォールアートに挑戦しました。
こちらのモチーフのように作りこんだものだけでなく、ちょっとした展示物や黒板へのメモなどはメンバーがそれぞれ自由に書き込んでいます。
日直欄は高橋さんが担当
葉っぱがメモ帳のようになっているのが可愛らしい!
「健康」と「考える」こと、そしてメンバーで作り上げた温かみを感じさせる「KEN-CO LABO」。ラボオフィスという名の下、これからもメンバーの声を拾いながら、実際にどのように使われているかの傾向を探り、快適なオフィスを追及し続ける予定だそう。どんなオフィスへと変化していくのか楽しみにさせる取材でした。
次回は、帰ってきたくなるオフィスを目指した、antenna* 提供会社「グライダーアソシエイツ」を訪問します。
1991年生まれ。フリーランスのライターとして「働く」と「好き」(美容・エンタメ)を中心に執筆、編集/広報/採用広報なども行なう。好きなものはサッカーとライブ鑑賞。
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