外出自粛のなか、盛り上がりを見せている「オンライン飲み会」。
社内コミュニケーションを活発にする目的でオンライン飲み会を積極的に導入していきたい、というリーダー陣・上司の方も多いのではないでしょうか?
リアルの飲み会よりも参加しやすい、というメリットがある反面、オンライン飲み会へ参加したくない人が一定数いることも事実です。
この記事では、オンライン飲み会が抱える課題を紹介するとともに、対策やおすすめツールをご紹介していきます。
記事を通じて、みなさまのオンライン飲み会の満足度が高まれば幸いです。
このページの目次
会社オンライン飲み会に関する調査によると、約7割の男女が「絶対に参加したくない」「できれば参加したくない」と回答しているように、オンライン飲み会への参加を避けたい人は潜在的に数多くいます。
この調査で回答された参加したくない理由も踏まえつつ、オンライン飲み会が抱える課題について解説していきます。
オンライン飲み会では会話が途切れて場が静寂に包まれるシーンに何度か遭遇します。
沈黙が気まずいこともさることながら、誰が会話を切り出すのか読み合いになってしまうこともしばしば。
沈黙が訪れることは仕方のないことですが、参加人数が増えるほどこの傾向は強まる印象です。
会話問題についてはのちほど詳しい対処法をご紹介します。
進行役を決める、ゲームを活用する、人数をしぼる
好きなものを用意できる反面、自分で準備〜片付けまでする必要があるのはデメリットと言えます。
そのため、「準備が面倒」と感じる方も少なくないようです。
また、「お店の雰囲気と一緒に楽しみたい」という方にとってもオンライン飲み会は味気ないものに映るかもしれません。
飲食物の用意は各個人に任せる、飲み会ではなく交流会の体にする、あえて用意しない
食べているところを画面で映し出されることに抵抗がある方もいます。
Web会議ツールでは音を発している人を画面に映すため、食事の様子をあまり見られたくない人にとっては相性は最悪です。
ツールの機能を利用することで十分対策はできるため、積極的に活用しましょう。
また、おつまみ程度のかんたんなものを用意する、先に食事を済ませて飲み物だけ用意する、という方法もありです。
ミュートを駆使する、画面共有を一時的にとめる、食べるのに手間がかかるものは避ける
時間の制限がないことはプライベートな飲み会ではメリットである一方、社内飲み会では切り上げるタイミングを計りづらいという点で大きなデメリットです。
長時間同じ体勢をとっていると、体も悲鳴をあげてきます。
リアル飲み会ではラストオーダーや終電のように飲み会を切り上げるきっかけがありますが、オンライン飲み会では体のためにも意識的に終わりの時間を設ける必要があります。
終わりの時間を決めておく、時間制限のあるツールを使う(無料版Zoom、たくのむなど)
プライベートのオンライン飲み会であれば、退席のしやすさもメリットのひとつです。
しかし、会社の飲み会となると話は変わってきます。
社内の立ち位置もあり、自由に参加・退出できるわけはありません。
オンライン飲み会を実施する場合は退席しやすい雰囲気もつくっておきたいところです。
ビデオ通話の場合は、音声通話に比べて通信量も桁違いに大きいです。
飲み会ともなると通話時間は数時間にも及ぶ可能性もあります。
普段はポケットwifiやスマホのみを利用している、という人は通信制限にも注意が必要になります。
固定回線を利用する、wifiを利用できない状況での参加は避ける
オンライン飲み会のメリットの1つに「酔いつぶれたときのリスクが小さい」というものがあります。
反面、リスクが低い故につい飲み過ぎてしまう、という危険性もあります。
自分の生活空間である家で飲む場合は、飲みすぎにも十分注意しましょう。
何かと断る理由が見つけやすいリアル飲み会の利点でもあります。
ただオンライン飲み会の場合は、本来は利点である参加のしやすさや開催場所が自宅、ということが仇となってしまいます。
気軽に参加できることが利点のオンライン飲み会ですが、個人の事情も考えてあまり強制的になりすぎないよう、気をつける必要もあります。
とくに社内で行われる飲み会の場合には注意が必要です。
これら3つの理由は比較的理解を得やすい断り文句と言えます。
もちろん、率直な気持ちを伝えることができるのがベストではありますが...
オンライン飲み会を行うときは同居人への配慮も行いたいところです。
リビングなどの共有スペースを占領される、夜遅くまで盛り上がる、ということが続くと流石に辟易してしまいます。
仕事のつきあいとプライベートのバランスをはかることが求められます。
イヤホンを使う、声量に注意する、共有スペースで行わない、参加する日を調節する
まずはどのツールを使うか決めておきましょう。
ツールによっては主催者の招待が必要なものもあるので、事前に使い方を把握しておきましょう。
リモートワークを実施している会社であれば、普段から利用しているweb会議用のツールも利用しても良いかもしれません。
普段から使っているツールであれば、操作に迷うこともないためスムーズに飲み会を実施できます。
異なるツールを利用する場合は、無料で利用できるツールからはじめることもありです。
こちらの記事で様々なWeb会議ツールについてご紹介しているので、併せてご確認ください。
オンライン・リアル問わず、開催日時を決めるのは当然ですが、在宅勤務の場合は時間設定はとくに重要です。
業務終了時間が曖昧な在宅勤務では、参加者の予定をある程度揃えることも必要となってきます。
家族の有無や子育てなど、各家庭の事情を鑑みながら、予定を組みましょう。
また、社内の人たちで開催する場合は、タイムテーブルや終了時間の設定といった、リアル飲み会で行う時間管理も同様に行うと飲み会がスムーズに行えます。
飲み会の日時とツール(集合場所)、当日の予定を共有できていれば、あとは各自で飲み物と食べ物を用意して参加するだけです。
当日の主催者は参加者をグループ通話やアプリに招待をして、参加者は招待に応じて会話に参加しましょう。
少人数の場合は必要ないですが、人数が多い場合は進行役を決めた方がスムーズに飲み会が行われます。
事前の自己紹介や会話を促す役割の人がいることで、親睦も深まります。
特にオンライン飲み会の場合は、一度に話せる人数が限られるため飲み会途中に会話が途切れる場面も出てきてしまいます。
その場合に、会話がスムーズに行われるように仕切る人もいることで安心して飲み会に参加できます。
社内でオンライン飲み会を行うときは、特にこの点は意識したいところです。
良くも悪くも時間の制限がないので、一旦はきっちり締める必要があります。
終わりのタイミングについて言いだせない人がいることを想定して、時間管理できるといいでしょう。
「進行役を決める」でも述べたように、オンライン飲み会は性質上、全員が同時多発的に会話することはできません。
人数が10人以上に増えるようであれば、はじめと終わりのみミュートで全員参加、それ以外のタイミングでは3〜5人のグループに分けたほうがよいでしょう。
30分ごとに途中でグループを変えて交流を促すこともありです。
Zoom(ズーム)は、ウーバーやトレンドマイクロなどの有名企業を含め、世界で75万もの企業が導入しているWeb会議ツールです。
今では昨今の状況もあって、世界的な知名度を誇るツールになっています。
Skypeのような従来のツールとは違い、会議を始めるホスト以外はアカウントの作成が不要、グループ機能といった特徴があります。
Zoomの使い方についてはこちらの記事も参考になります。
無料会話アプリとして名前の知らない人はいないLINE。
このLINEもオンライン飲み会に活用できることはご存知でしょうか?
グループビデオ通話を利用すれば、今回ご紹介しているツールの中では唯一人数の影響をほぼ受けることなく、無料で通話することも可能です。
普段から利用している方も多いはずですので、数あるツールの中でもトップクラスの使いやすさと言えます。
ただし、ビデオ通話で画面に顔を表示できるのは4人まで(スマホ版)です。
それ以上の人数になった場合はアイコンのみの表示になります。
「たくのむ」は2020年からサービスを開始したオンライン飲み会特化のサービスです。
アプリインストール・アカウント作成不要でブラウザのみでビデオ通話が行える気軽さが特徴的です。
飲み会に参加する場合もURLをクリックするだけと非常に簡単。
実際にちょうど良い人数である6人までの利用なら、無料で時間無制限のビデオ通話を行えます(有料で最大12人まで参加可能)。
「飲み会」に特化したサービスということで、「出前」や「写真撮影」「アルバム機能」などの機能も今後追加されていくようです。
オンライン飲み会のやり方について解説しました。
日時を決める、当日の進行係を決める、時間は守る、などリアル飲み会のやり方を踏襲すれば概ね大丈夫であることがおわかりいただけたかと思います。
社内オンライン飲み会は、開催は簡単でも参加者の心理的なハードルは低くはありません。
各自の自宅で開催されるという、オンライン飲み会の独自性を十分に理解した上で1人でも多くの人が参加しやすい仕組みづくりを心がけたいところです。
画像出典元:写真AC、Unsplash、Pixabay
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