「御中」の意味と使い方を解説!様・殿・各位と正しく使い分けしよう

「御中」の意味と使い方を解説!様・殿・各位と正しく使い分けしよう

記事更新日: 2020/05/20

執筆: 編集部

「御中」は官庁や会社、特定の部署につける個人名ではなく、官庁・会社・学校・団体などの組織を宛名にしたときに、下につけ加える敬称のことです。

この記事では、あらためて「御中」という言葉の意味、その正しい使い方、「様」との意味の違いや使い分けの方法を説明します。

「御中」の使い方をマスターし、正しいビジネスマナーを身につけましょう。

「御中」の読み方とその意味

郵便物やメールなどに記載されている「御中」は「おんちゅう」と読みます。

「おんなか」「ごちゅう」と読むと恥ずかしい思いをしますので注意しましょう。

「御中」は、郵便物やメールなどで、個人名ではなく、官庁・会社・学校・団体などの組織を宛名にした場合、その下につけ加える敬称のことです。

「中」に丁寧語の「御」が付いていますので、意味は「その団体や組織に所属する中の方へ」という感じの意味になります。

「御中」と記載するケース

「御中」は宛名が組織や団体の場合に使う敬称です。

ですから官庁や会社、学校に郵便物を送付する場合に使います。

団体名・会社名・部署名・学校名・店名までは分かっているが、その郵便物やメールを送るべき個人名までは分からないというときに使います。

逆にいえば、宛先が個人名であれば【御中」は使わないということです。

郵便物を送る場合の「御中」正しい使い方

「御中」とは特定の団体や組織を宛先にした場合に使用する敬称です。

次に具体的に郵便物を送るときの正しい「御中」の使い方を説明します。

1. 官庁や会社など特定の団体に郵便物を送る場合

「御中」はあくまで宛名つまり送り先の団体に対して使用する敬称です。

間違っても送り主の自分や自分の会社の名前のあとに御中とつけ足さないようにしましょう。

以下が「御中」の使い方の例です。

〇〇株式会社 御中

株式会社△△ 営業企画部 御中

□□区税務署 御中

意味は、「〇〇株式会社の皆様方へ」「株式会社△△ 営業企画部の皆様方へ」という感じになります。

2. 返信用封筒や往復はがきを送り返すとき

返信用封筒や往復はがきの表面には以下のような記載があります。

〇〇株式会社 △△センター □□係行

こうした記載がある場合は、まず最後の「行」の文字を二重線で消します。

縦書きの宛先ならば、「行」を消した左側に「御中」と書きます。横書きの宛先ならば消した「行」の下に「御中」と記載しましょう。

「御中」の間違った使い方

次に「御中」の間違った使い方についても触れておきます。

こうしたビジネスマナーを知らないと会社や自分が恥をかくことになるので注意しましょう。

1. 個人宛の郵便物やメールに使う

これまで説明してきたように「御中」は特定の団体や組織を宛先にした場合に使う敬称です。

ですから、送り先の個人が特定されている場合は、「御中」は使いません。

以下が間違った例です。

誤:株式会社△△ 営業企画部 田中 太郎御中

誤:□□区税務署 法人課税部門 鈴木 和子御中

こうした記入の仕方は適切ではありません。

送り先の個人が特定できているなら、きちんと「様」を使用しましょう。

2. 「様」と「御中」の併用

「様」と「御中」を併用すると以下のような宛先になります。

誤:株式会社△△ 営業企画部 田中 太郎 様 御中

誤:□□区税務署 法人課税部門 御中 鈴木 和子 様

「様」と「御中」の連続使用は、見た目にはとても敬意を払っているように写ります。

しかし意味の違う敬称が2つ並んでいるので間違いです。

3. 送り先の個人が特定されているのに「御中」を使う

取引先の担当者が分かっているのに、あえてその人の名前を宛名に書かずに、「御中」で会社もしくは部署宛に郵便物やメールを送るというののはビジネスマナーに反します。

誰が担当者であるかを明確に伝えたのに、その人に連絡してこないとうことは、取引先からすれば「担当者に問題があるのでは?」「担当者同士がきちんと連絡していないのではないか?」という不信感を抱かせる原因にもなります。

また、「御中」と「様」の使い分けができていなければ、ビジネスマナーを把握していないいうことで、自分や会社の評価も下がるでしょう。

小さなことですが、こうした事柄も取引先との関係を維持するためには大切です。

「御中」と「様」「殿」「各位」の違い

「御中」は特定の団体や組織、部署を宛名にする場合に使う敬称でした。

次に、同じように郵便物やメール、ビジネス文書で使われる「様」「殿」「各位」といった言葉の意味、使い方を紹介します。

「様」の意味と使い方

「様」という言葉は、目上・目下の区別なく個人名や企業名に対して使える敬称です。

宛名で使う場合は次のようになります。

田中 太郎 様

株式会社△△ 営業企画部 部長 田中 太郎 様

〇〇株式会社 様

特定の部署に所属する「担当者」に郵便物やメールを送付する場合は、「ご担当者様」となります。

「様」の間違った使い方

「様」は個人名や企業名の後ろにつけて使いますが、役職名の後ろにつけて使うのは、敬称が2つ続くのでふさわしくありません。

さらに、連名で名前を記入した後に、「様」をつけるのも失礼にあたります。

以下がその例です。

誤:営業部長 様

誤:田中太郎 和子様

 

「殿」の意味と使い方

「殿」は名前や官位、役職の後ろにつけて敬意を表す言葉です。

厳密には目上の人から目下の人に使われます。

ですから、会社からの辞令、給与明細、賞状などには、「〇〇 △△殿」と記載されます。

最近では、一般的な郵便物やビジネス文書では、「殿」よりも立場の上下に関係なく使える「様」を利用するのが一般的となっています。

しかし、「殿」はあくまで目上の人が目下の人に使う敬称なので、間違えて目上の人に「殿」という敬称をつけて呼ぶことがないように注意しましょう。

「各位」の意味と使い方

「各位」は複数の人を想定した敬称です。

「お客様各位」「ご担当者各位」など複数の人を想定した使い方をするので、宛名として個人が特定されている場合は、「各位」ではなく「様」がふさわしいです。

「各位」の間違った使い方

「御中」と「各位」を併用して使うのは間違いです。以下がその例です。

誤:株式会社△△ 各位御中

誤:□□区税務署 御中 法人課税部門 各位様

「様」と「各位」を併用するなら厳密には敬称が2つ続くので文法的には正しくありません。

しかし「お客様各位」や「関係者様各位」などのようにすでに定着した表現もありますので、そのあたりは臨機応変に使い分けられるでしょう。

「御中」と「様」「殿」「各位」違い

「御中」と「様」「殿」「各位」の違いを表にまとめてみました。

  対象となるもの 宛名で使うときの注意点
御中 特定の団体や組織、部署 会社名・部署名・団体名・学校名の後ろにつける
特定の人や企業名など 役職名の後ろにはつけない
殿 目上の人から目下の人に使う敬称 目上の人には使わない
各位 特定の団体やグループの中の複数の人 御中と各位の併用はしない

それぞれの言葉がどんな団体や個人を対象にしているかを把握しましょう。そうすれば「御中」と「様」の使い方の間違いなどを避けることができます。

まとめ

「御中」は官庁・会社・学校・団体などの組織を宛名にした場合に、その下につける敬称のことでした。

官庁や会社、特定の部署に所属する誰に郵便物やメールを送ればいいのかはっきりしない場合、「御中」という敬称をつけます。

しかし、送り先の個人がはっきりしている場合は、その個人の名前に「様」をつけます。

往復はがきや返信用封筒でも、その送り先が団体ならば、「御中」と書き換えます。個人宛に返信する場合は「様」です。

こうした事柄は小さなことですが、こうした点を理解しているというだけで、マナーがしっかりしているということで、自分や会社の信用度をアップさせることができます。

正しいビジネスマナーを身に着けてきちんと仕事ができることをアピールしていきましょう。

画像出典元:pixabay

最新の記事

起業LOG運営のプロトスター社では一緒に働く仲間を募集しております

ページトップへ