【初心者向け】ECサイトの5つの構築方法とメリット・デメリット

【初心者向け】ECサイトの5つの構築方法とメリット・デメリット

記事更新日: 2019/12/18

執筆: 編集部

ECサイトを立ち上げたい、ECサイト担当者になったという人にとって、ECサイトを構築る方法を知っておくのは大切です。

この記事ではECサイトの構築方法として代表的な6つの方法、それぞれのメリット・デメリット、企業の規模に合わせたおすすめの方法を紹介します。自社でECサイトを立ち上げたり、リニューアルを検討するときの参考にしてください。

代表的な6つのECサイト構築方法

個人事業主を含めた企業がECサイトを構築する方法としては以下の6つがあります。

1. モール

2. ASP

3. オープンソース

4. パッケージ

5. クラウド

6. フルスクラッチ

それぞれの特徴とメリット・デメリットを紹介します。

1. モール

amazonや楽天市場などに代表されるオンライン型モールに出店するという方法です。

モールがECサイト構築用のフォーマットを提供しているので、ECサイト構築の知識やスキルがなくてもすぐ簡単にECサイトが作れます。

モールのメリット・デメリット

メリット デメリット

●ECサイト構築用のツールが初めから提供されている
●出店するモールそのものに知名度・集客力がある
●モールが運営を支援してくれるサービスがある

●サイトのデザインなどで自由度がかなり低い
●モール内に競合する他社がたくさんいる
●販売手数料を支払う必要がある

 

2. ASP

ASPとはApplication Service Providerの頭文字を取ったものです。

インターネットを通じて提供されるアプリケーションを提供する事業者またはサービスを意味します。ASPを通じて提供されるアプリケーションをブラウザ上で利用し、ECサイトを構築します。

提供されているフォーマットを利用するだけなので専門的な知識やスキルは不必要です。ASPには無料と有料のサービスがあります。

ASPのメリット・デメリット

メリット デメリット

●モールに出店する場合よりも自由度が高い
●専門的なスキルや知識を必要としない
●ECサイトに必要な機能が最初から一通り実装されている
●ブラウザ上で扱うので、パソコンやサーバーへのアプリケーションのインストールがいらない
●無料ASPなら初期費用0円、有料ASPでも比較的安価で始められる

●機能や容量に制限がある
●自社の業務フローに合わせたカスタマイズは難しい
●無料のASPでも決済手数料を支払う必要がある

 

3. オープンソース

オープンソースとはネット上に無償で公開されているソフトウェアです。

個人事業主でもある程度の規模の大きい企業でも、ダンロードし、そのプログラムを利用してECサイトを構築できます。

プログラムソースが公開されているので自由にカスタマイでき、カスタマイズしたものを再配布・販売も可能です。

オープンソースのメリット・デメリット

メリット デメリット

●無料で使える
●知識やスキルがあればカスタマイズや他のシステムとの連携が可能
●いろいろなテンプレート、拡張機能が充実している

●ECサイトの作成・運用面で知識とスキルのある技術者が必要
●セキュリティ対策必要
●情報漏洩などの問題責任はプログラム提供者ではなく自社で負う
●対応できない決済方法がある

 

4. パッケージ

パッケージとは、ベンダー(製造元)がパッケージ化されたECシステムを販売し、企業がそれを導入するという方法です。

パッケージには初めからカート機能・受注管理・売上管理・顧客管理などの機能が搭載されています。

基本的機能に含まれていないもので、企業側が欲しい機能があれば、ベンダー側がカスタマイズしてくれます。とはいえ運用側にもECサイト制作や運営に関する知識やスキルは求められます。

パッケージを提供しているベンダーのサービスには、自社の基幹システムとの連携も含まれています。

さらに、パッケージには、後で紹介するフルスクラッチよりもコストを抑えられるという面があります。しかし、システムがユーザー環境や法令などの変化に対応できず、古くなるというデメリットがあります。

パッケージのメリット・デメリット

メリット デメリット

●デザイン、カスタマイズの自由度、拡張性が高い
●カスタマイズなしでの導入も可能
●他のシステムとの連携が可能
●フルスクラッチよりコストがかからない

●開発費がかかる
●自社サーバーを使用する場合、初期投資・メンテナンス費が必要
●システムが古くなった場合、バージョンアップに費用がかかる

 

5. クラウド

クラウドとはASPとパッケージの持つメリットを掛け合わせたECサイト構築の方法です。

ASPはクラウド上にシステムを保存するのでインフラ環境の整備コストを抑えられます。しかし拡張性や外部システムとの連携などカスタマイズができません。

パッケージはカスタマイズ可能ですが、システムが時代に合わなくなるという弱点がありました。

クラウド型のECサイトのサービスは、クラウド上にシステムが置かれ、自動アップデートされるので、古くなることがありません。

さらに、クラウド型のECサイトのサービスでは、いろいろな企業が共有するシステムの上に、企業別の個別のカスタマイズ領域が確保されています。

ですから、自社のニーズに合わせたECサイトのカスタマイズも可能なのです。自社に必要な機能だけを選んで、運用コストを抑えるということもできます。

クラウドのメリット・デメリット

メリット デメリット

●システムが最新版にアップデートされる
●自社でサーバーを用意する必要がない
●自社の業務形態に合わせたカスタマイズが可能

●導入の条件が、自社にサーバーを置くオンプレミス型ならば導入は難しい
●プログラムコードが開示されていない
●パッケージと同じくらいの開発費がかかる

 

6. フルスクラッチ

フルスクラッチは自社でゼロからシステムを開発する方法です。

これまでに紹介した方法の中で最もコストがかかりますが、自由度は最高度です。とはいえ、ECサイトの費用対効果やクラウドサービスがフルスクラッチと同程度の機能を備えていることなどの理由で、よほどの理由がない限り利用されない方法となりました。

フルスクラッチのメリット・デメリット

メリット デメリット

●これまでの方法の中で最も自由度が高いく、自社のニーズを完璧に満たしたECサイトが制作できる
●どんなシステムにも連携できる
●運営途中での仕様変更にも柔軟に対応可能

●システム開発からECサイトの立ち上げ、運用までに莫大な費用と時間がかかる

 

ECサイト構築方法の比較表

今回紹介した6つの方法を、専門的知識の必要性、カスタマイズ、費用などの項目で比較した表が以下です。

 

【企業の大きさ別】おすすめのECサイト構築方法

ECサイトの構築方法を6つ紹介しました。企業の大きさ、年商別におすすめのECサイト構築方法を紹介します。

個人事業主・中小企業にはASP

個人事業主や中小企業、はじめてECサイトを立ち上げたいという方には「ASP」がおすすめです。

コストが抑えられて、専門的な知識がなくてもECサイトが立ち上げられるからです。

ECサイトでの売上が順調に伸び、1億円の大台を超えるサイトに成長するなら、システムや業務フローの効率化が必要になります。

そうなると他のECサイト構築方法の「オープンソース」「パッケージ」「クラウド」などに移行できます。

おすすめのASP【BASE】

無料ですぐ簡単にECサイトが作れるのが「BASE」です。初期費用・月額費用0円なのに、商品登録数は無制限というおすすめのサービスです。

サイトのデザインや決済の導入など難しい作業はすべておまかせできるので、初めてECサイトを作る方におすすめです。

 

 

技術力や資金があればオープンソース

「オープンソース」は、公開かれている無償のパッケージプログラムを利用してECサイトを構築します。しかし、サーバー構築やセキュリティ費用が必要です。

情報漏洩事故やバグの発生などもオープンソースの提供元ではなく、自社で対応しなければなりません。

ですから、技術力やある程度の資金力がある中・大企業向けのサイト構築方法です。

おすすめのオープンソース【EC-CUBE】

オープンソースのEC構築システムとしておすすめなのが「EC-CUBE」です。

オープンソースなので基本的機能はすべて無料で利用できます。

例えば、マルチデバイス対応、複数お届け先、税率対応、管理者管理、売上集計、メルマガ配信など便利な機能がすでに搭載されています。

レビュー機能やクーポン発行など、欲しい機能がさらにあれば、ストアから追加購入することも可能です。

 

中小から大企業まで幅広く対応できるパッケージ

「パッケージ」は自社のニーズに合わせたパッケージ化されたプログラムをベンダーから提供してもらいますから開発費がかかります。

もちろんカスタマイズなしのプログラムにしてもらえれば、開発費は抑えられます。

こうした点からパッケージは、年商規模の大きいECサイトを持つ中小企業から大企業まで利用できる方法といえます。

おすすめのパッケージ【EC-ORANGE】

ECサイト構築パッケージでおすすめなのが「EC-ORANGE」です。

単店舗、モール型、海外でも取引できる越境EC、BtoB(対企業向け)にも対応しています。

あらゆる基幹システムや既存システムとの連携を可能にしている柔軟性、大規模アクセスにも対応できる安定性がこのシステムのおすすめポイントです。

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利用する機能を選んでコストを抑えたいならクラウド

クラウドECならば、利用したい機能を選べるので、それによりコストを抑えることが可能です。

ASPを利用していたけど売上が伸びてきたので、次の段階に移行したいという中小企業には、初期投資費用がオープンソースやパッケージよりも安く、運用コストもあまり変わらないクラウドECがおすすめです。

おすすめのクラウド【メルカート】

クラウド型のECサイト構築サービスでおすすめなのが「メルカート」です。

メルカートは定期的に無料バージョンアップが行なわれるので、常に最新機能を利用出来ます。

デザインテンプレートもたくさんあるので、自社の特徴を打ち出したECサイトを作ることができます。

さらに単店舗向け、複数店舗向け、モール型向けなど事業規模に合わせた料金プランが提供されています。

サポート体制やセキュリティ対策も万全なので、安心して利用できるクラウドECです。

ECサイト構築の方法を選ぶときの注意点

ECサイトを構築する方法は6つあります。どれにすればいいのか迷うかもしれません。ECサイト構築方法を選ぶ際の注意点を3つ紹介します。

1, 自社のブランドイメージを確立したいかどうか?

ECサイトの構築方法は、大きく分けるとモール内に出店するか、独自ドメインで立ち上げるかの2つになります。

モール内のECサイトはまさにショッピングモール内にテナントを出店する、自社サイトの立ち上げは路面店や個人商店の出店という感じです。

モール内のECサイトは、モールの持つ集客力や信頼度で売上が上がりやすいというメリットがあります。

しかし同じモール内にもたくさんのECサイトがあるので、お店の独自性やブランドイメージを確立するのは難しいです。

一方、独自ドメインの自社サイトでは、集客に努力がいりますが、ブランドイメージを確立できるというメリットがあります。

自社の製品の特徴を訴えかけたい、ブランドイメージを広く宣伝したいという意向があれば、モール内での出店ではなく、それ以外の方法でのECサイト構築がおすすめです。

2. 専門的な知識やスキルがあるか?

ECサイト構築や運用、システムメンテナンスなどに関する知識やスキルがあるか、それらを持つ人材が社内にいるかも重要な要素です。

個人事業主や中小企業の経営者でECサイトを立ち上げたいが、技術者がいないというのであれば、モールもしくはASPを選択できます。

なぜならそれ以外のパッケージやオープンソースでは専門的な知識やスキルが求められるからです。

3. カスタマイズする予定があるか?

年商が伸びて1億円の大台を超えると予想できるので、ECサイトにこれまでにない機能を付与したい、自社の基幹システムと連携させたいという要望がある場合、パッケージやクラウド型のカスタマイズできるECサイト構築方法を選びます。

ASPは導入後のカスタマイズができませんが、売上が伸びるまでの初期段階はASPの機能で十分と思われます。

しかし2,3年後の売上予測で大きく売上が伸びると予想できれば、ECサイトのリニューアルを考えて、カスタマイズできる構築方法への移行を検討できます。

ECサイト構築後の集客方法

ECサイトを構築する方法はいくつもあり、そのためのサービスやアプリケーションを提供する企業も増えています。

ですから、ECサイト立ち上げに関するハードルは以前よりも低くなっています。

ECサイトを簡単に作れても、大切なのはそこに人を集めることです。

最後にECサイト構築後の集客方法をいくつか簡単に説明します。

 

リスティング広告


リスティング広告とは、検索結果の上に広告が表示される広告のことです。

リスティング広告は、ユーザーが検索したキーワード、つまり関心のあるキーワードに連動して表示されます。

効果的なリスティング広告を打つために、自社サイトで扱っている商品やサービスに関連のあるキーワードをいくつか考えられます。

リマーケティング広告

リマーケティング広告では、自社のサイトを訪れたユーザーに対し、Cookieを付与し、テキスト・イメージ・動画広告を表示できます。

サイトを訪れたユーザーの範囲をもっと絞って「カートに商品を追加したが購入に至っていないユーザー」だけにリマーケティング広告を表示するということも可能です。

自社サイトを1回でも訪れたユーザーはいくらかそのサイトに興味があります。

サイトへの再訪問を促し、コンバージョンに導くためにリーマーケティング広告は効果的です。

SEO対策

自社のサービスや商品に関係するキーワードで検索上位にくるようなブログ記事をたくさん書くことができます。

例えば、健康グッズを販売しているECサイトであれば、肩こりの原因、解消法等に関する記事を書けば、そのキーワードから、自社のECサイトに誘導することができます。

Googleキーワードプランナーを利用すれば、自社のサービスや製品と関連のあり、なおかつ検索上位くるキーワードを探すことができます。

 

なお、ネットショップへの集客についてはこちらの記事でより詳しく解説しています。こちらもぜひ参考にしてください。

 

まとめ

ECサイトを構築する方法を6つ紹介しました。

いくつか方法があるので悩むかもしれませんが、ブランドイメージを確立したいかどうか、知識や技術があるか、導入・運用コスト、今後のカスタマイズを検討しているかなどを考え、自社のニーズに合った構築方法を選べます。

以前よりもECサイトを立ち上げることは簡単になりました。

個人事業主でも中小企業でもASPならコストを抑え、すぐにECサイトを作れます。

この機会に自社のECサイトを立ち上げるのを積極的に検討するのはいかがでしょうか。

画像出典元:pixabay

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