投資型クラウドファンディングとは、クラウドファンディングを利用した資金調達の方法の1つです。
企業・プロジェクトがインターネット経由で不特定多数の個人から少額ずつ資金を調達でき、出資者はその見返りとして金銭や株式を取得できるのが特徴です。
この記事では、投資型クラウドファンディングの種類、メリット・デメリット、おすすめ投資型クラウドファンディングサービスご紹介します!
このページの目次
投資型クラウドファンディングとは、企業・プロジェクトがインターネットを利用して不特定多数の個人から小口で資金調達する方法で、出資者は見返りとして金銭や株式を得ることができるのが特徴です。
クラウドファンディングには、大きく分けて3つの種類があります。
寄付型 | 購入型 | 投資型 | |
リターン | なし | モノ・サービス | 事業の収益 (金利、分配金、株) |
投資額 (1人1口あたり) |
任意(1円~) | 1,000円程度~ | 10,000円程度~ |
投資型と寄付型・購入型の大きな違いは、金銭的リターンの有無です。
投資型クラウドファンディングは、金銭的なリターンを期待する人、事業の成長に投資したい人など目的は様々です。
また、出資金や資金調達に対しても、金融商品取引法によってそれぞれに上限金額が設けられています。
1社につき、1年間最大50万円まで/人
1年間1億円未満
投資型クラウドファンディングには3つの種類があり、それぞれリターンが異なります。
投資型クラウドファンディング | |||
種類 | 融資型 (ソーシャルレンディング) |
ファンド投資型 | 株式投資型 |
リターン | 金利 | 分配金 | 株式 (未公開株) |
融資型クラウドファンディングとは、クラウドファンディングサービスを介して個人投資家から資金を集め、ファンドを通じて融資先に貸し出される仕組みのクラウドファンディングで、ソーシャルレンディングとも呼ばれています。
投資家は、元本の返済と共に月1回利息の中から利益の分配を得ることができます。
1口1万円~など比較的少額の額から投資が可能であるため、初心者でも始めやすい商品です。
但し、元本保証なし、途中解約ができないなどのリスクもあります。
※詳しくは、『 融資型(貸付型)クラウドファンディングとは?仕組み・リスク・リターンを解説』をご覧ください。
ファンド投資型は、特定の事業に対して個人投資家からファンド(基金)として出資を募る仕組みのクラウドファンディングです。
融資型と似ていますが、融資型は元本+利息で利回りが算出されますが、ファンド投資型は売上に基づく分配金で利回りが算出され、事業の売り上げに応じて配当が変動するのが特徴です。
また、金銭的なリターンだけでなく、商品やサービス、優待といった特典が受け取れることもあることから、社会貢献として投資したい人にも向いています。
株式投資型クラウドファンディングとは、非上場企業の株式を発行することで、インターネットを通じて多くの投資家から少額ずつ資金を調達する仕組みのクラウドファンディングです。
出資側は、未公開株の株主となり、配当金を受け取ります。
株式が上場した場合、株主である間は株価の値上がりによって利益を受けることもできます。
種類 | 種類 | 融資型 | ファンド投資型 | 株式投資型 |
投資タイプ | リスクレベル | ★☆☆ | ★★☆ | ★★★ |
投資タイプ | リターンレベル | ★★☆ | ★★★ | ★★★ |
投資型クラウドファンディングの種類別に投資タイプを分類してみると、上図のようになります。
融資型は最もリスクが低く、リターンも中程度狙えるため、初心者向きの投資といえます。
一方、ファンド投資型は融資型に比べるとハイリスクですが、リターンもハイレベルで狙えるため、投資先をしっかりとチェックできれば、資産運用としては良い案件となるでしょう。
株式投資型は、最もリスクが高く、なおかつハイリターンであることがわかります。
未公開株は、必ずしも上場するとは限らないため、株式の譲渡など制限事項も多いことから、しっかりとした知識がない状態では手を出すのは避けたほうがよいといえます。
投資家が出資をする際には、自身の経験と知識からどのタイプに出資するのか、見極めることが大切です。
投資型クラウドファンディングは、寄付型や購入型と比べてハイリターンです。
金利では2~10%が一般的で、なかには10%を超える案件もあります。
銀行よりも金利の高い案件が集まっているので、預金するよりも効率的に資産を増やすことが可能です。
投資型クラウドファンディングは最低出資額が1万円からと、比較的手が出しやすい金額で設定されています。
預金で利回りを狙うよりも、高い確率で高額の利息を得られるため、小額投資であっても高い収益性が期待できます。
株式投資型の場合は、上場していない株式を扱っていますので、株価が市場の影響を受けません。
融資型は、出資した資金の金利がリターンされますから、融資を受けた企業の業績が好調であれば、安定してリターンを受け取ることが可能です。
ファンド投資型は事業やプロジェクトに対する投資ですから、商品やサービス開発に資金提供という形で関与できます。
プロジェクトが成功すれば、開発されたものが世の中に出回るようになります。
その結果、社会の利便性が向上するなど公益性の高い出資となり、社会的意義を感じることが可能です。
投資型クラウドファンディングは、原則として決算日や運用満期日が決まっている案件です。
運用期間中は、解約することができないため、すぐに資金が必要になっても期間が満了するまでは出資金を回収できません。
期間は最短1ヵ月、最長36ヵ月です。
運用期間中の資金状況を考慮して案件を選ぶ、短期案件を選び資金の流動性を高めるなどすれば、途中解約ができないデメリットの影響をさほど受けることはないはずです。
投資型ですので、出資を受ける側の企業が返済できなくなったり、プロジェクトが途中で倒れてしまうことがまれにあります。
この場合、出資した投資金額の元本割れが起こったり、回収不能になることがあります。
しかし、クラウドファンディングのサービス事業者もそうならないように案件を企画した企業の事業状況など事前調査したうえで、資金調達を許可しています。
安全性を高めるなら、担保付きの案件を選ぶといいでしょう。
募集期間中に目標に掲げた金額まで出資金が集まらない場合、案件やプロジェクトそのものが実行されないことがあります。
投資する前には、その案件あるいはプロジェクトが実行できるものかどうかを確認するようにしましょう。
出資金が集まってプロジェクトが始まっても、何らかの事情によって目的が達成されずに失敗に終わることがあります。
投資する際には、担保の有無やプロジェクトの達成条件などを事前に細かく確認しておくようにしましょう。
FUNDINNO(ファンディーノ)は、国内シェアNo.1の株式投資型クラウドファンディングサービスです。
累計成約額84億3631万円、累計成約件数268件、ユーザー数109,468人、資金調達の最速目標達成時間は1分54秒と高い実績を記録しています。(2022年7月現在)
クラウドクレジットは、南米や欧米、新興国などの海外案件に特化したソーシャルレンディング運営事業者です。
大手総合商社の伊藤忠商事株式会社が20%近い株式を保有しているため、リターンの大きさに期待できます。また、投資家への情報発信が積極的です。
このほか、投資家が気になるリスクに関しても、ファンド内で貸付を分散させ、貸倒れの可能性を下げる努力も見られます。
・最低投資額:1万円~
・貸付期間:1年以上~が多い
・平均利回り:約8%
運用実績を見やすく公開している点も特徴的で、安心感をもって利用することができます。
ファンド投資型クラウドファンディングのプラットフォーム「KAIKA」。
多岐にわたるプロジェクトから、自身が支援したい案件を選べます。
地域に根差したプロジェクトが多く、地方活性の一助として、社会的意義を大きく感じられる案件も多数あります。
投資型クラウドファンディングには、融資型・ファンド投資型・株式投資型と3つのタイプがあります。
それぞれでリスクレベル、リターンの度合いが違います。
投資をする際には、タイプを分けた投資をしつつ、さらにそれぞれで案件を分けて投資するといったリスク管理も忘れてはなりません。
また、途中解約ができませんから、資金いっぱいまで投資をせずに、余裕を持った金額で出資するようにしましょう。
なお、株式投資型クラウドファンディングに投資する場合は、1社あたり年間50万円までしか投資できない決まりがありますので留意してください。
画像出典元:picjumbo、Unsplash、O-DAN
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