投資型クラウドファンディングとは?種類とメリット・デメリットを解説!

投資型クラウドファンディングとは?種類とメリット・デメリットを解説!

記事更新日: 2019/09/02

執筆: 編集部

企業や個人のプロジェクトなどの資金調達の手段として利用されているクラウドファンディング。大きく分けて、寄付型・購入型・投資型の3つがあります。このうち、投資家の注目を集めているのが「投資型クラウドファンディング」です。

クラウドファンディングは、それぞれのタイプで仕組みが異なります。投資型クラウドファンディングも同様で、同じクラウドファンディングのなかでもさらに細かく種類が分かれています。

ここでは、投資型クラウドファンディングに着目して、概要と、出資するにあたってのメリット・デメリット、そして投資型クラウドファンディングのサービスを展開している事業者をご紹介します。

投資型クラウドファンディングとは

投資型クラウドファンディングの概要

投資型クラウドファンディングは、3つあるクラウドファンディングの類型の一つです。

  寄付型 購入型 投資型
リターン なし 商品・サービス

事業の収益
(金利、分配金、余剰金、株)

投資額
(一人一口あたり)

任意(1円~) 1,000円程度~ 10,000円程度~

投資型クラウドファンディングと寄付型・購入型の大きな違いは、金銭的リターンの有無です。

投資型クラウドファンディングは、金銭的なリターンを期待する人が投資目的で行うのがほとんどなのです。

また、出資金や資金調達に対しても、金融商品取引法によってそれぞれに上限金額が設けられています。

出資する側(投資家)

1社につき、年間最大50万円まで/人

出資を受ける側(企業やプロジェクトなど)

年間1億円未満

 

投資型クラウドファンディングの種類

投資型クラウドファンディングには3つの種類があり、それぞれでリターンが異なります。

タイプ 投資型クラウドファンディング 投資型クラウドファンディング 投資型クラウドファンディング
 

融資型
(ソーシャルレンディング)

ファンド投資型 株式投資型
リターン 金利 分配金

余剰金、株式
(未公開株)

 

融資型クラウドファンディング

融資型クラウドファンディングは、ソーシャルレンディングとも呼ばれています。

融資されたい企業がクラウドファンディングサービスを介して、資金提供を呼びかけます。

投資家は、融資という形で投資を行いますが、出資先の企業を知ることはできません(※)。

融資には金利が設定されており、投資家は出資金の回収とともに金利分を手にできるようになっています。

金利は、月1回分配されます。

※詳しくは、『 融資型(貸付型)クラウドファンディングとは?仕組み・リスク・リターンを解説』をご覧ください。

 

ファンド投資型クラウドファンディング

ファンド投資型は、特定の事業に対して出資します。

投資家は、事業の売り上げに応じた配当を、定められた決算日(年1回)に受け取ります。

融資型は投資先を知ることができませんが、ファンド投資型は投資先がどこなのか、案件ごとにわかるようになっています。

企業の詳細な情報を確認できるため、投資判断がしやすいという特徴があります。

株式投資型クラウドファンディング

株式投資型は、出資を受ける側がリターンとして自社株を発行し、さらに売り上げに応じて余剰金を分配します。

出資側は、未公開株の株主となり、配当金を受け取ります。

株式が上場した場合、株主である間は株価の値上がりによって利益を受けることもできます。

投資型クラウドファンディングの投資タイプ

種類 種類 融資型 ファンド投資型 株式投資型
投資タイプ リスクレベル ★☆☆ ★★☆ ★★★
投資タイプ リターンレベル ★★☆ ★★★ ★★★

投資型クラウドファンディングの種類別に投資タイプを分類してみると、上図のようになります。

融資型は最もリスクが低く、リターンも中程度狙えるため、初心者向きの投資といえます。

一方、ファンド投資型は融資型に比べるとハイリスクですが、リターンもハイレベルで狙えるため、投資先をしっかりとチェックできれば、資産運用としては良い案件となるでしょう。

株式投資型は、最もリスクが高く、なおかつハイリターンであることがわかります。

未公開株は、必ずしも上場するとは限らないため、株式の譲渡など制限事項も多いことから、しっかりとした知識がない状態では手を出すのは避けたほうがよいといえます。

投資家が出資をする際には、自身の経験と知識からどのタイプに出資するのか、見極めることが大切です。

投資型クラウドファンディングのメリット・デメリット

投資型クラウドファンディングのメリット

高い利回りでハイリターンが期待できる

投資型クラウドファンディングは、寄付型や購入型と比べてハイリターンです。

金利では5~10%が一般的で、なかには10%を超える案件もあります。

銀行よりも金利の高い案件が集まっているので、預金するよりも効率的に資産を増やすことが可能です。

少額から投資ができる

投資型クラウドファンディングは最低出資額が1万円からと、比較的手が出しやすい金額で設定されています。

預金で利回りを狙うよりも、高い確率で高額の利息を得られるため、小額投資であっても高い収益性が期待できます。

市場の影響を受けづらく安定している

株式投資型の場合は、上場していない株式を扱っていますので、株価が市場の影響を受けません。

融資型は、出資した資金の金利がリターンされますから、融資を受けた企業の業績が好調であれば、安定してリターンを受け取ることが可能です。

社会的意義を感じられる

ファンド投資型は事業やプロジェクトに対する投資ですから、商品やサービス開発に資金提供という形で関与できます。

プロジェクトが成功すれば、開発されたものが世の中に出回るようになります。

その結果、社会の利便性が向上するなど公益性の高い出資となり、社会的意義を感じることが可能です。

投資型クラウドファンディングのデメリット

途中解約ができない

投資型クラウドファンディングは、決算日や運用満期日が決まっている案件ばかりです。

運用期間中は、解約することができないため、すぐに資金が必要になっても期間が満了するまでは出資金を回収できません。

期間は最短1ヵ月、最長36ヵ月です。

運用期間中の資金状況を考慮して案件を選ぶ、短期案件を選び資金の流動性を高めるなどすれば、途中解約ができないデメリットの影響をさほど受けることはないはずです。

元本割れのリスクがある

投資型ですので、出資を受ける側の企業が返済できなくなったり、プロジェクトが途中で倒れてしまうことがまれにあります。

この場合、出資した投資金額の元本割れが起こったり、回収不能になることがあります。

しかし、クラウドファンディングのサービス事業者もそうならないように案件を企画した企業の事業状況など事前調査したうえで、資金調達を許可しています。

安全性を高めるなら、担保付きの案件を選ぶといいでしょう。

プロジェクトが実行されない可能性がある

募集期間中に目標に掲げた金額まで出資金が集まらない場合、案件やプロジェクトそのものが実行されないことがあります。

投資する前には、その案件あるいはプロジェクトが実行できるものかどうかを確認するようにしましょう。

プロジェクトが失敗する可能性がある

出資金が集まってプロジェクトが始まっても、何らかの事情によって目的が達成されずに失敗に終わることがあります。

投資する際には、担保の有無やプロジェクトの達成条件などを事前に細かく確認しておくようにしましょう。

投資型クラウドファンディングサービス

1. FUNDINNO(株式会社日本クラウドキャピタル)

中小企業やベンチャー企業の事業を株主となって支援する株式投資に特化したクラウドファンディングプラットフォーム「FUNDINNO」

AIなどの最先端技術を扱うベンチャーなどもあり、成長に期待できる企業が集まっています。

登録後は、投資家同士がコミュニケーションを取ることも可能です。

 

2. SBIソーシャルレンディング

融資型クラウドファンディングで最も安定しているといわれているプラットフォーム「SBIソーシャルレンディング」

SBIグループの一事業ということもあり、サービス自体にも安心感があります。

案件内容は、不動産や海外事業などへの貸付融資が多めです。

3. KAIKA

ファンド投資型クラウドファンディングのプラットフォーム「KAIKA」

多岐にわたるプロジェクトから、自身が支援したい案件を選べます。

地域に根差したプロジェクトが多く、地方活性の一助として、社会的意義を大きく感じられる案件も多数あります。

まとめ

投資型クラウドファンディングには、融資型・ファンド投資型・株式投資型と3つのタイプがあります。

それぞれでリスクレベル、リターンの度合いが違います。

投資をする際には、タイプを分けた投資をしつつ、さらにそれぞれで案件を分けて投資するといったリスク管理も忘れてはなりません。

また、途中解約ができませんから、資金いっぱいまで投資をせずに、余裕を持った金額で出資するようにしましょう。

なお、株式投資型クラウドファンディングに投資する場合は、1社あたり年間50万円までしか投資できない決まりがありますので留意してください。

画像出典元:picjumbo、Unsplash、O-DAN

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