近年注目を集めている不動産投資クラウドファンディングサービス。
小規模の投資金額から大規模な不動産投資に手軽に参加できるとして投資家達の間で話題沸騰中のサービスですが、中でも2018年12月よりファンド運営が開始された「CREAL(クリアル)」に今大きな注目が集まっています。
そこで今回は既存のサービスと比べて様々な点でメリットがあるとされるCREAL(クリアル)について、運営会社はどこかやサービスの特徴についてなど解説するとともに、メリットや注意点、投資家の声までをご紹介。安心して利用できるサービスか検証していきます。
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出典元:CREAL公式HP
クリアルは、2018年11月に株式会社ブリッジ・シー・キャピタルにより運営が開始された「不動産投資クラウドファンディングサービス」です。
後述するとおり「不動産投資に関わる様々な障壁を簡略化し、少額で手軽に大規模不動産への投資を可能にする」新しい形の不動産投資クラウドファンディングサービスとして注目を集めており、2019年6月期の運用資産残高調査では不動産投資クラウドファンディングサービス部門で第1位を獲得しています。
クリアルを運営するのは株式会社ブリッジ・シー・キャピタルという非上場企業です。
ブリッジ・シー・キャピタル社の設立は2011年5月11日、資本金は1億円。アセットマネジメント事業やヘルスケアファンド事業、クラウドファンディング事業などを展開しており、2018年11月よりクリアルの運営をスタートさせています。
現在の代表取締役である横田大造氏は2000年に世界最大の経営コンサルティングファームであるアクセンチュアに入社。
以降17年にわたりオリックス、ラサール・インベストメント・マネージメント、新生銀行とファイナンシャル業界各社を渡り歩き、2017年よりブリッジ・シー・キャピタルに参画、代表取締役に就任しています。
横田氏以外の経営陣にもコンサルティングや会計など分野のスペシャリスト達が揃っており、2019年5月にはオンライン経済メディア「NewsPicks」でおなじみの株式会社ユーザベースの元CFOである村上未来氏を社外取締役に迎えるなど、経営体制の強化も進められています。
クリアルの特徴は「不動産投資に関わる様々な障壁を簡略化し、少額で手軽に大規模不動産への投資を可能にする」新しい形のクラウドファンディングサービスである点。
クリアル以前の不動産投資型クラウドファンディングサービスの多くは、運用資産の規模が数千万円に留まります。
ところが、クリアルの募集第一弾ファンド「ホテル アマネク 浅草吾妻橋スカイ」の募集金額はなんと8億8千万円。
これだけの規模に関わらず最小投資金額は1万円に設定されており、誰でも気軽に不動産投資に参加できる仕組みを実現しています。
クリアルで投資を行うことの最大のメリットは、やはり1万円という少額のお金で不動産投資に参加できるという点です。
クリアルで紹介されている各ファンドの想定利回りはすべて年率4%台。
銀行に預金として預けてもわずかな金利しか得られないことを考えれば、まずは少額からクリアルを試してみるのは良い選択肢だといえるでしょう。またクリアルは毎月配当となっているので、資金の運用効率が良い点も大きなメリットです。
クリアルには投資案件に関する情報開示の透明性が高いというメリットもあります。
物件の所在地や立地環境はもちろんのこと、豊富な画像・動画によって物件の具体的な姿を確認できるほか、人口流入・増加や物件の流動性などといったデータ分析情報も提供してくれます。
会員になれば第三者による不動産調査の報告などのより詳細な情報も閲覧できるようになるので、まずは会員登録してそれらの情報をチェックしてみるのも良いでしょう。
もちろん、クリアルを運用している株式会社ブリッジ・シー・キャピタルに関する情報もしっかりと公開されている点もメリットといえます。
クリアルは2019年1月から自動家計簿・資産管理サービス「マネーフォワード ME」との連携もスタートさせています。
これにより入出金などの利用履歴やクリアルでの口座金額を手軽に確認できるなどのメリットも享受できるようになっているので、クリアルへの参加を検討している方は見逃さずチェックすべきでしょう。
これはクリアルに限った話ではありませんが、投資である以上は元本保証がない点はやはりデメリットとして挙げざるを得ません。
ただし、クリアルではリスクを軽減するために、自社からの出資を「劣後匿名組合出資」にするという仕組みでファンドを運営しています。
これはどういう仕組みか簡単に説明すると、投資ファンドに対しては「投資家側」と「ブリッジ・シー・キャピタル社側」とで出資を行うこととし、出資による利益の配当や損失の負担について優先順位をつける、というものです。
これにより、利益の配当については投資家側が優先的に受け取ることができ、万が一ファンド運営が失敗して損失が出たときには、まず先にブリッジ・シー・キャピタル社が損失を被ることになるので、投資家への影響を小さくすることになるのです。
もう一つのデメリットとして、これもクリアル含めクラウドファンディング全体に言えることですが、原則的には投資期間のうちは解約して投資したお金を引き上げるということができません。
現時点でクリアルが扱っている案件の想定運用期間は6か月から24か月と幅がありますから、投資家自身が自分の資産運用計画に沿って投資先や投資額を調整する必要があるでしょう。
クリアルに対する評判の声をネット上でリサーチすると、ファンド運営の「堅実さ」や「手堅さ」を評価する声が多く散見されます。
そもそもブリッジ・シー・キャピタル社はクリアルをスタートする以前からアセットマネジメント業務を中心にファイナンス業務の実績を積み重ねてきた企業ですから、物件の目利きや運用体制の構築などの点で信頼できるノウハウを持っています。
他クラウドファンディングサービスと比べれば案件数がそこまで多くないのも、物件ひとつひとつをしっかりと見極めているが故でしょう。
案件数がそこまで多くないという話をしましたが、今のところクリアルのファンド募集ペースは多くて1か月に3案件程度となっています。
また「大規模不動産への投資を可能」としていることが特徴とはいえ、必ずしも全ての案件の募集金額が億を超えたりするわけではありません。
ですから、いざファンド募集がスタートしても、すぐに金額が集まってしまい募集がストップしてしまうことも少なくないようです。
しっかりと募集情報を追うとともに、募集開始時に瞬時にアクションをとる必要がある点は、もしかしたら投資初心者には難しく、まずは慣れが必要かもしれません。
今回は近年注目の不動産投資クラウドファンディングサービスの中から、特に注目を集めているサービス「CREAL(クリアル)」について、運営会社からサービスの特徴について解説するとともに、メリットや注意点、投資家の声までをご紹介してきました。
端的にまとめると、クリアルの特徴は少額の投資金から大規模不動産への投資を可能としている点です。
ただし物件をしっかりと吟味している分、案件数には限りがあり、人気が集中しやすく参加のハードルが高いというデメリットもあります。もちろん、投資である以上、絶対に利益を生むわけではない点も注意が必要でしょう。
ただし、信頼できるノウハウを持つ企業によりファンド運営が行われている手堅いサービスという安心できる要素もあります。
何より少額から始められるという点で、特に投資初心者にはおすすめのサービスといえるでしょう。
画像出典元:pixabay、pexels、O-DAN
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