CFO(最高財務責任者)とは?役割、必要な経歴、年収を解説!

CFO(最高財務責任者)とは?役割、必要な経歴、年収を解説!

記事更新日: 2019/06/03

執筆: かわと あきこ

メディアでよく目にするCFO。

では、その意味をちゃんと理解している人ってどのくらいいるでしょうか?

実は知りません!という方、案外多いのではないでしょうか?

本記事ではCFOについて、意味や役割、気になる収入までわかりやすく解説していきます!気になるけど聞けなかった!という方、必読です。

CFOとは?

CFOってこんな意味

Chief Financial Officer(チーフ・フィナンシャル・オフィサー)の略で、日本語では「最高財務責任者」と言います。

企業の融資などの資金調達や、資金運用、予算の管理といった財務面と経理面の責任を負う最高責任者です。

簡単に説明すると、会社のお金に関する全ての統括責任者で、経営陣の一人。財務面でCEOを支える存在です。

CFOの役割(仕事)

財務と言えば、主に資金の調達や運用、予算管理などですが、CFOの役割はそれだけではありません。

CFOは日々変化する企業を取り巻く環境、景気や顧客のニーズ、技術革新などに迅速に対応しなければなりません。

常に課題を掲げながら、経営戦略を元に財務戦略を立案し、企業経営を牽引する重要な役割を担っています。

そういった意味では、CFOを財務の専門家であるのと同時に、経営者の一人でもあるといえます。

また、企業の個々の事業に対しては、経営の視点から、事業の置かれる現状を分析し、経営戦略や事業計画のアドバイスを行うなど、コンサルタントのような役割も行います。

見た目は似てるけど違う!CEO・COOとの違い

CEOとCOOも同じ頭文字「C」で、同じ三文字。なんとなく見た目は似ていますが、まったく異なる役職・役割です。この機会にこの二つの意味もサクッと頭に入れておきましょう!

CEOの意味と役割(仕事)

Chief Executive Officer(チーフ・エグゼクティブ・オフィサー)の略で、日本語では「最高経営責任者」と言います。

企業の代表者であり、経営方針や企業戦略の決定を行い、企業経営全体の経営責任を負う最高の役職名・役割です。

簡単に説明すると、日本でいう会長や社長が立場として近いです。

COOの意味と役割(仕事)

Chief Operating Officer(チーフ・オペレーティング・オフィサー)の略で、日本語では「最高執行責任者」と言います。

CEOの下で企業の経営方針に準じて営業活動や業務執行などの企業活動を統括し、経営上の実務・運営において最高の責任を持つ役員の事です。

簡単に説明すると、「CEOの決定したことを遂行していくための最高責任者」です。CEOが社長なら、COOは副社長という立場が近いです。

CFOになりたい!CFOになるには?

ここまで読んで、CFOのお仕事に興味を持った!という方がいるかもしれません。実際、近年将来のキャリアとしてCFOを目指す方も増えつつあります。

では、CFOになるにはどのような準備が必要なのでしょうか?

資格は必要?

アメリカでは法律でCFOの規定がありますが、日本では規定がないので、特別な資格は必要ありません

日本では自社の財務部でキャリアを重ねてきた人がCFOに選ばれる事が多いので、企業から選定されれば自由に名乗れる役職だともいえます。

しかし、最近はCFOの需要が増えた事に伴い、CFOの能力があるかどうかを示す「FASS検定(経理・財務スキル検定)」や「CFO資格認定」といった、CFOの資格が存在します。

資格を取得すれば、知識があることを証明できますし、自分自身の現在の知識量も把握することができます。興味のある方は参考にしてみてください

また、CFOに特化した特別な資格は必要ないと記述しましたが、重要な役割なだけに、企業によっては公認会計士資格やMBAを必須とする場合もあるようです。

どんな経歴が適任?こんな人が活躍できる!

CFOとして活躍するには、金融系企業や外資系投資銀行出身者、また企業での財務や経理で経験を積まれた経歴を持ち、会計やファイナンス全般の知識はもちろん、経理や財務管理、マーケティングに関する知識や経験を持つ人材こそが、適任とされています。

その他、会社全体を見渡す経営者としての視点や、資金調達や社内での業務遂行の際には多くの人に会社の戦略をしっかりと伝え、納得してもらえるコミュニケーション能力・プレゼンテーション能力も欠かす事ができないスキルと言えます。

財務知識を持ち、投資家と良好な関係を築きながら資金調達をするのが得意な方が活躍できるのではないでしょうか!

CFOの気になる収入は!?

CFOの年収は大企業や外資系、ベンチャー企業かによって変わってきます。

一般公開されている求人情報などで給与を見てみると、ベンチャー企業の場合、600~1,000万円が相場なようです。

2018年の『 東洋経済オンライン スペシャリスト人材「職種別」年収ランキング』では、求人データに基づいた専門スキルを持た人材の給与水準が発表されていますが、日本国内で、CFOという職種の最高年収は5000万円で、専門スキルを持た職種の中では1位の給与水準となっています。

ちなみに、この5000万円という数字は、世界のCFOの最高年収の中では5位で、1位は英国、2位はアメリカ、3位は中国となっています。

CFOの浸透がまだ浅い日本に比べると、海外ではCFOの存在価値がより評価されていることがうかがえます。

代表的なCFO

ここで、日本・海外で活躍する(していた)代表的なCFOを紹介します。

ソニー 吉田憲一郎氏

いわずと知れた、現ソニーのCEOですが、CEOに昇格する前は代表執行役副社長兼CFOとして活躍していました。東京大学経済学部を卒業後、1983年に入社。以降、ソニーグループで財務畑を歩んで来ました。

CFOへ就任後はCEOの平井一夫氏の元、陰の立役者として大胆且つ大幅な構造改革でソニーの赤字改善に努めました。

2018年3月期には、20年ぶりに営業最高益を見込むまで業績を回復させ、そのCFOとしての手腕は市場で高い評価を受けています。

CFO当時から、年収は3億円とも言われています。

アステラス製薬 桝田恭正氏

2012年から日本の製薬会社のアステラス製薬会社のCFOを務めています。

慶應義塾大学経済学部卒業後、ノースウェスタン大学ケロッグ校経営学修士課程卒業、入社後は財務部で経験を積んでいます。

製薬会社は「パテントクリフ」(特許の崖)という、主力製品の特許が切れる事によって業績が急落する、避けては通れない問題を常に抱えています。

CFOである桝田氏の利益重視の効率的な経営戦略のもと、その「パテントクリフ」から見事に這い上がり、製薬業界の優等生と評されています。

株式会社アイスタイル 菅原敬氏

現在、月間約1400万人が利用するという美容のレビューサイト、アットコスメを運営する株式会社アイスタイルの取締役兼CFOです。

英国国立ブリストル大学経営修士(MBA)修了した後、総合コンサルティング企業のアクセンチュアでコンサルタント業をしていましたが、アイスタイルには創業当時から参画。

子会社2社の社長をえ経てCFOへ就任しています。今やアットコスメは日本国内有数のインターネットメディアとして成長しました。

エドゥアルド・サベリン氏

マーク・ザッカーバーグほかとのFacebook共同設立者であり、1年ほどCFOを務めていました。数学の天才と言われ、大学生の頃から先物投資で大金を稼ぐなど商才がありました。

FBを離れてからも同社の株式を保有していた為、2010年までに、その価値は10億ドル(1ドル120円で換算すると、日本円で1200億円)を超え、巨額な資産を持つ事でも有名です。

現在も投資家として自身の資産を更に増やし続け、2017年には彼が住んでいるシンガポールの中で一番の富豪に選ばれています。

あおぞら銀行 芥川知美氏

国内の大手銀行初の女性CFOです。現在(2019年5月時点)はあおぞら銀行で常務執行役員を務めていますが、2019年の7月1日付でCFOにし就任します。早稲田大学商学部を卒業後、1985年に入行した生え抜きのCFOです。

入行後、財務担当部長、執行役員と順調に昇進していることから、とても優秀な方であるのが分かります。CFOへの就任後の年収は約1億円とも言われています。

他にも、大手企業で活躍する女性CFOとして、日本ケロッグ合同会社の池側千絵氏やザ コカ・コーラ カンパニー(米国本社)のケイシー・ウォラー氏、米金融大手JPモルガンのマリアン・レーク氏などがいます。

まとめ

CFOについて理解して頂けましたか?

財務面で企業を支えるCFO(最高財務責任者)。

まだ日本では歴史が浅く浸透し始めたばかりです。

日本では「財務部長」「財務本部長」がCFOと近い立場ですが、単なる「財務部門の偉い人」という意味ではありません。CEOに次いで、企業の経営者の一人として未来を担う存在なのです。

現在、CFOとして仕事の出来る人材の供給が追い付いていないのが現状なようですが、企業の成長に必要不可欠な役員とも言われています。

これから更に必要とされるポジションであることは間違いありません。

画像出典元:pixabay

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