会社の最高責任者である経営者にとって、ストレスはつきものです。
本記事では、経営者が抱えがちな3つのストレスについて解説しています。
さらに、ストレスの解消方法や、ストレスを溜めにくくする方法も紹介。
いま抱えているストレスを少しでも軽くしたいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
このページの目次
まずは、経営者特有の3つのストレスについて解説していきます。
経営者にとっての一番のストレス発散は「会社の業績が上がること」といわれていますが、そこに行き着くための道のりには多くの課題や不安がつきものです。
今後の事業計画や資金繰りを考え、実践することには相当なエネルギーを消費します。
それに対して、成果が現れるまでには長い時間を要するため、その期間を耐え抜かなければいけないことも大きなストレスに繋がるのです。
経営者の場合、顧客やクライアントといった「お客様」だけではなく、身内である「従業員」との関係性がストレスの一因になることがあります。
従業員のパフォーマンス向上のためには、福利厚生や職場環境を整えることはもちろん、離職に繋がるような不安や悩みなどがないか配慮する必要もあります。
しかし、経営者本人の悩みは社内の人間には相談しづらいというのが現状。
誰にも打ち明けられずに抱えこんでしまう経営者が少なくありません。
経営について最終的な決定権を持つ責任、成果を出さなくてはいけないという緊張感、従業員の生活を守る義務など、経営者は常にプレッシャーにさらされている状態です。
さらに、業績が伸び悩んだり、大きな決断を迫られたときは、そのプレッシャーがさらに重くのしかかるでしょう。
これらのプレッシャーを社内の人間と共有できない「孤独さ」が、さらにストレスを増長させてしまうのです。
0から事業を起こす起業家もまた、ストレスが溜まりやすい職業です。
責任の重圧や人間関係など、経営者のストレスと共通する部分が多くあります。
とくに起業して間もない場合は、事業が軌道に乗るまでの資金繰りが上手くいかない、家族の理解や協力が得られない、といったような悩みも重なり、心身ともに疲労しやすい傾向にあるのです。
経営者がストレスを溜め込み過ぎると、組織にはどんな影響があるのでしょうか。
考えられる可能性について解説します。
どの業界でも経営者に求められるのは、的確な判断力と決断力です。
しかし、心が不安定な状態では、その能力をうまく発揮することができません。
判断力が鈍ることで事業の成長が妨げられるだけでなく、最悪の場合は、経営破綻に繋がるリスクも出てきてしまいます。
ネガティブな感情は、周囲にも伝染しやすいといわれています。
経営者に元気がないと、ほかの役職を通じて従業員にまでその空気が伝わりかねません。
それによって、従業員の仕事に対するモチベーションが下がり、パフォーマンスの低下や離職希望者の増加、などといった負の連鎖を生んでしまう可能性があります。
多忙な経営者にとって、まとまった空き時間を作ることは容易ではありませんが、ストレス解消のためには、少しでも「自分のために時間を割く」ことが大切です。
気分がリフレッシュすることで、頭が冴える→仕事が捗る→自由な時間が増えるというプラスのサイクルが生まれます。
ここでは、余裕がない人にこそおすすめしたい、5つのストレス解消法をご紹介します。
マインドフルネスとは、過去や未来ではなく「今この瞬間」だけに注意を向けている心の状態を指し、その実践方として瞑想が用いられます。
後悔、不安、他人からの評価といった雑念から離れ、ありのままの自分に気づく力を育むことで、ストレスの軽減や集中力アップといった効果が期待できるとか。
Appleの創始者であるスティーブ・ジョブズが実践していたことで注目され、GoogleやFacebookといった大手企業が社員教育の一環として取り入れたことでも話題となりました。
瞑想のやり方は、さまざまな著書やサイトで紹介されているので、興味のある方はぜひ調べてみてください。
経営レベルの悩みは、従業員や家族にはなかなか相談しづらいもの。
そこでおすすめしたいのが、経営者同士の交流会に参加することです。
さまざまな経営者と情報交換をするうちに、悩み解決の糸口が見つかったり、新しいアイディアが生まれたりすることがあるかもしれません。
なにより「自分と同じ悩みを持った人がこんなにいる」と気付けるだけでも、気持ちが前向きになります。
交流会に参加する時間が取れないという方には、オンラインで相談や情報交換ができるサービスがおすすめです。
交流会の探し方や参加する際の注意点などは、こちらを参考にしてみてください。
日本では「カウンセリング」=「自分の限界が来てから頼るもの」というイメージを持つ方が多いですが、本来は「限界が来る前に頼るべきもの」です。
専門家と話すことで、心がラクになる、悩みを客観視できる、ストレスと向き合うコツを学べる、といったメリットがあります。
経営面の悩みならコンサルタント、精神面のケアならカウンセラーやセラピスト、といったように、いまの悩みに合わせた専門家を探してみてください。
最近ではオンラインで利用できるサービスもあるので、気軽に問い合わせてみてはいかがでしょうか。
適度な運動は、イライラやストレス緩和に効果が期待できるといわれています。
とくに、ウォーキングやランニング、サイクリングなどの有酸素運動がおすすめですが、難しい場合は、「移動は階段を使う」「業務の合間にストレッチする」などのちょっとしたことでもOK。
自分が無理なく続けられる運動法をじっくり探してみてください。
読書、音楽観賞、散歩、ガーデニングなど、自分がリラックスできることなら何でも構いません。
業務の合間にちょこちょこ挟んでもいいですし、毎日時間を決めてルーティン化するのもアリです。
急用が入ればいつでも中断できる、くらいの気軽さで始めてみてはいかがでしょうか。
ストレスを全て取り払うことは難しいですが、できるだけ溜め込まないように工夫することはできます。
ここでは、すぐにでも取り入れたい2つの方法をご紹介します。
規則正しい生活を送って自律神経を整えると、身体がしっかり休めるので、ストレスが溜まりづらくなるといわれています。
「毎朝同じ時間に起きる」「ストレッチを日課にする」「3食しっかり食べる」など、できるところからでOK。
始めたら習慣化することが大切です。
生活リズムを整えることは、仕事の生産性アップにも繋がりますので、ぜひ実践してみてください。
睡眠不足が続くと、ストレスの影響を受けやすくなります。
仕事が忙しいとついつい睡眠時間を削ってしまいがちですが、最低でも6時間以上の睡眠時間を確保するようにしましょう。
気持ちがたかぶって眠れない場合は、就寝前にリラックス系のアロマ(ラベンダー、ヒノキなど)を活用するのもおすすめです。
会社の経営にストレスはつきものです。
まずは、自分が何にストレスを感じているのかを理解しましょう。
頼れるものには頼って、適度に発散させながら、ストレスと上手く付き合っていくことが大切です。
画像出典元:O-DAN
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