異なる業種の経営者層と出会える「経営者交流会」。
参加することで、ふだん接することのない人や情報のみならず、ビジネスチャンスやパートナーを得られる可能性があります。
「経営者交流会は、どうやって探せばいいの?」と疑問を抱いている人もいらっしゃるのではないでしょうか。
本記事では、経営者交流会の概要、参加するメリット、注意点、ポイント、探し方などを解説します。
このページの目次
経営者交流会とは、異業種交流会(異なる業種の人が集まる交流会)のひとつです。
カフェ会や朝活のような小規模のものから、数百人が参加する大規模な名刺交換会まであります。
経営者交流会は、異業種交流会のなかでも人気のある交流会で、参加者の多くは代表取締役や執行役員などです。
参加することで、人脈が広がるだけでなく、事業のキーパーソンとの出会いも期待できます。
まずは経営者交流会に参加することのメリットを5つ紹介します。
経営者交流会に参加することで、これまで接点のなかった異業種の経営者と知り合うことができます。
経営者交流会での出会いがきっかけで、ビジネスパートナーになることもあるでしょう。
ビジネスパートナーになれば、一緒に新規事業を立ち上げることや援助してもらうことがあるかもしれません。
また見込み客の紹介にもつながる可能性があるため、人脈を広げるには最適な方法です。
経営者交流会には、多くの経営者や投資家が参加しているため、今後のビジネスのキーパーソンと出会う可能性があります。
経営者交流会に参加する人たちは、これまで聞いたことのないような企画やビジネスに出合うことを目的としている人が多いです。
もしあなたがビジネス初心者なら、経営者交流会に参加することで、新たなビジネスチャンスや事業連携の機会を得られるきっかけになるかもしれません。
経営者交流会に参加することで、キーパーソンのみならず、見込み顧客を発見できる可能性もあります。
名刺交換や会話の中で、セールスチャンスをつかめることもあるからです。
もし相手が興味を持ってくれたら、自社製品やサービスを紹介できる機会があるかもしれません。
多くの経営者や役員と出会うことで、のちのちの受注につながる可能性も広がります。
経営者交流会に参加することで得られるのは、仕事上のメリットだけではありません。
これまで接点のなかった人とコミュニケーションを取ることで、精神的なリフレッシュにつながります。
日々同じ業務の繰り返しで滞りがちな気分も転換できるでしょう。
経営者交流会では、日常的には関わることがない人とコミュニケーションを図ることができるため、多様な価値観や視点を学ぶことができます。
外の世界を知ることで、いかに自分が井の中の蛙であったかが身に染みることもあるでしょう。
新たな価値観や見方を得ることで、今後のビジネスや事業に生かすこともできます。
経営者交流会に参加する際には、どのようなことに気を付けたら良いのでしょうか。
社会人の最低限のマナーとして、身だしなみには細心の注意を払いましょう。
一般的に人は、他人を見た目で判断する傾向があります。
初対面で好印象を与え、話を聞いてもらうには身だしなみを整えておくことが欠かせません。
オフラインのみならず、オンラインでも同様のことがいえます。
オンラインでの視線は顔から上半身に集中しますが、何かの拍子に全身が見えてしまうかもしれません。
全身は見えないからといって、ボトムスにジャージなどを着用していれば、一気に信用や印象を落としてしまいます。
オンラインであっても、全身の身だしなみを整えるようにしましょう。
経営者交流会では、多くの経営者と接触することになりますので、名刺が不足しないようにしなければなりません。
いざ挨拶の場で名刺が足りなくなり、マイナスイメージを与えないように気をつけましょう。
参加人数にもよりますが、50〜100枚ほどあれば安心です。
名刺入れはできるだけ、質のいいものを準備しておきましょう。
話題提供のために、個性的な名刺入れを持参してもおもしろいかもしれません。
経営者交流会といえども、ビジネスコミュニケーションの場であるため、禁止事項やルールが設けられています。
一般的には、個人情報の詮索や収集、政治や宗教などへの勧誘行為、迷惑行為などです。
そのほかにも運営元がふさわしくないとする禁止事項やルールがありますので、必ず事前にチェックしておきましょう。
何も知らずにルールに抵触してしまうと、自分や自社の信用を失いかねません。
ここからは交流会で人脈を広げるためのポイントを3つ解説します。
経営者交流会では、自分の売り込みばかりしないようにしましょう。
自分の利益を追求しすぎてしまうと、相手には魅力的に見えず、気が引けてしまう可能性があります。
一方的に自分ばかり話をするのではなく、相手の話に耳を傾けることが重要です。
質問しながら傾聴し、ときに頷きながら、会話を進めていきましょう。
経営者交流会は、ビジネス発展を目的としており、ビジネス中心の対話がメインになります。
知り合ってからビジネスチャンスに至るまでは長期間を要することも多いため、時にはじっくりとコミュニケーションしていくことが重要です。
可能な限りほがらかに、また丁寧に対応することで、初対面ではとくに信頼を得やすくなるでしょう。
経営者交流会における対話の目的は、必ずしも会社や製品を説明することではありません。
肝心なのは、いま相手がどんなことに困っているのかです。
相手にとって自分が役に立てることは何かをイメージしてもらいましょう。
それが結果として、相手にとって有益な自己PRになりえます。
ここからは経営者交流会の探し方を2つ紹介します。
現在では、新型コロナウイルス感染症の影響もあり、ビジネスマッチングサービスや情報サイトの利用が主流です。
1つ目は、ビジネスマッチングサービスを活用する方法です。
ビジネスマッチングサービスは交流会のみならず、サイト内で受発注できるサービスを展開しているケースもあります。
そのため、経営者とマッチングできるサービスを選んで活用する必要があるでしょう。
2つ目は、交流会の情報サイトを活用する方法です。
対面の交流会の多くは、東京や大阪などの大都市部に集中しています。
出張などで都会に行ったときに時間があれば、今日や明日開かれる交流会を探すことも可能です。
交流会の情報サイトは、タイムリーに情報が更新されています。
オンラインで参加できる交流会も数多くあり、都市部で働いていなくても、場所を気にせず参加できるでしょう。
最後に、経営者と直接マッチングできるサービスを2つ紹介します。
画像出典元:アポレル公式HP
アポレルは、オンライン完結型で決裁者にアポが取れるSaaSです。
決裁者限定のオンラインイベントを開催し、各社持ち時間のなかで自社サービスのプレゼンを実施。
イベント終了後にはアンケートを取り、その結果に基づいてマッチングを行います。
完全審査制で、費用対効果の見合うマッチングが実現可能です。
料金体系やプランに関しては、公式HPに記載がないため、問い合わせの必要があります。
画像出典元:COLABO公式HP
COLABO(コラボ)は、4,500人以上の経営者が利用する経営者マッチングアプリです。
空いた時間に、いつでもどこからでもビジネスパートナーを探すことができます。
完全審査制で、経営者層のみ(代表取締役、取締役、執行役員など)の参加です。
自己紹介やサマリーなどから、AIがおすすめの経営者を紹介してくれます。
経営者層は無料で利用できますが、経営者層以外は月額9,800円(30日間無料)が必要です。
経営者交流会に参加する際には、オンライン開催でも身だしなみに気をぬかないようにしましょう。
自社の話に終始するのではなく、相手の話にも耳を傾けながら対話を進めることが重要です。
必要に応じてビジネスマッチングアプリなども利用し、ビジネスチャンスの拡大に役立てていきましょう。
画像出典元:O-DAN