50代での起業は遅いのか?
どんな分野に手を出せばいいのか?
未来への希望よりもまず目に浮かぶのは50代という年齢に伴うデメリットなど。
でも50代起業は意外にもメリットが多いのです。
そんな50代での起業のメリットやおすすめ分野、成功するためにはどんな準備をすれば良いのかをご紹介していきます。
このページの目次
多くの専門家は「起業するのに年齢は関係ない」という見識をもっています。
とは言ってもやはり、50代と20代が同じやり方で起業することはあまり得策とは言えないでしょう。
50代には50代という年齢を武器にした起業のやり方があるんです。
50代での起業には活かせるメリットや魅力がたくさんあります。
起業が成功するポイントを押さえて進めれば決して50代起業が遅いというわけではありません。
世界的大企業でも50代で起業し、成功を収めた人はたくさんいます。
たとえば、もともと学者であった「森泰吉郎」さんが森ビルを創業したのは、彼が53歳の時なんです。
50代で起業している人の割合は意外に多いことが統計的に出ています。
2021年11月に日本政策金融公庫総合研究所が行った「2021年度起業と起業意識に関する調査」によると起業する人全体の中で3割もの人が、50代以上で起業しているという結果がでています。
この数字を見てどう思いますか?
「50代以上」という括りになっていますので、もちろん60代70代などの年齢も含まれます。
むしろ近年では50代以上での起業の割合が増えている傾向があるんですよ。
50代での起業が遅いという思い込みの中に起業についての認識のズレがあるのかもしれません。
50代での起業のメリットはたくさんあるんです。
50代での起業のメリットの一つはなんといっても経験の豊富さです。
そこが20代や30代との決定的な違いであり最大の武器でもあります。
50代というと会社員時代30年近く培ってきた経験を最大限に活かせるということになるんです。
さらに50代起業の大きな強みというのは人脈の広さでしょう。
専門的な分野での人脈を一から築いていくのは大変な作業になりますよね。
自分が今まで培ってきた人脈や、長い年月をかけて築いた信用もあります。
たとえば、IT分野が苦手な人は、会社員時代の人脈を活かして情報を発信することも可能です。
そして50代という年齢的にみると子育てが一段落し、子供が独立している人も多いかもしれません。
また、住宅ローンなどの支払い額も少なくなっていて今まで蓄えた財産がある程度あることが多いでしょう。
教育費や住宅ローンなどといった出費の負担が多いものがないということは、自由に使える資金があるということです。
もちろん起業するために、大きなリスクを背負うようなことは避けるべきですが、ある程度の資産はあって困るものではありません。
これも50代で起業することの大きなメリットと言えるでしょう。
50代という年齢のメリットを最大限に活かせるものは経験値の高さです。
技術性や専門性の高いものは経験が大きな武器になるでしょう。
たとえば、経営に近い分野での知識をもっていたならば、マーケティング業。
たくさんの部下を育てた経験がある人にはコーチング業など。
これまでの知識を最大限にいかせる分野で起業すると成功する確率は高まるでしょう。
50代で資金に多少余裕があるとしても最初からお金をかけすぎることはお勧めしません。
はじめから都内に高い賃料を払い事務所を構える必要はないでしょう。
事務所はバーチャルオフィスでも十分事足りるでしょうし、従業員も自分一人からのスモールビジネスから始めましょう。
軌道にのってきたら徐々に大きくしていけば良いのです。
今おすすめのスモールビジネス38選。メリットや起業のポイントは?
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今は情報などを入手することはスマホひとつで容易にできる時代です。
50代でSNSの世界はよくわからないと諦めずに、常にアンテナを立てておく必要があります。
よくメルカリなどの物販業界で話題にあがるように、「こんなものが売れるの?」
などという意外なものの需要があることもあります。
「今なにが求められているのか?」
「若い人たちはどんな生活をしているのか?」など。
情報は起業への大切なキーワードにもなりますよ。
50代という年齢の最大のネックになることは今までの常識や固定観念ではないでしょうか?
今まで生きてきた常識はもちろん大切なものですが、時代はどんどん変化していき周りの状況は日々変化しています。
たとえば、スマホなどは今や小学生でも持っています。
「それはおかしい!」
「早すぎるのでは?」などの否定から入らずになぜその状況になっているのかを考えてみると答えが見えてくるかもしれません。
50代という年齢をメリットにして起業することが成功への第一歩です。
間違っても50代をデメリットに変えてしまうと、成功への道筋から外れてしまうことになりかねません。
まず、50代起業で絶対に避けたいのは全く経験のない異業種での起業です。
これは50代というメリットを台無しにしてしまう可能性があります。
50代という今まで長い年月をかけて手に入れてきた、経験や人脈を手放すことは絶対に避けたいことです。
50代の体力はどう頑張っても20代にはかないません。
若い頃とは違うことを念頭において行動しましょう。
肉体労働などはまず避けるべきです。
自分の体を壊してしまっては起業どころではなくなってしまいますよね。
健康管理もしっかり考えて起業への準備を整えましょう。
50代という年齢を考えるとリスクを背負いすぎることはぜひ避けておきたいものです。
はじめから大きな資金を投入したり、借り入れることは取り戻せないリスクを背負うことにもなりかねません。
大企業から起業する人にありがちですが、事務所はここの地に構えなければいけない!などの考えは改めて、最小限の資金からはじめることをおすすめします。
50代での起業に向いているおすすめの分野をご紹介します。
いままでの経験や人脈を活かせる分野とは?
50代という長いビジネス上の経験を活かせる分野としてコンサルティング業はおすすめです。
クライアントは自社の課題に知見のある人物の力をかりて課題を解決したいと思っています。
机上の空論ではなく、実績と経験をもっている50代には信頼をおいてくれるでしょう。
経営に長く関わってきた人は経営コンサルタント。
営業に深く関わり知識が深い人は営業コンサルタントなど。
専門性の高い分野への経験が高い人ほどおすすめの分野になります。
コーチング業も50代の起業にはおすすめの分野になります。
クライアントを良い方向性へと導いていくためには今までの経験が大きな信用につながるでしょう。
ただ、コーチング業はクライアントの意識を変える必要があるために結果が出るのに少し時間が掛かることがあります。
最低でも3ヶ月〜長い場合は1年近くかかる場合も。
また、コーチング業ではクライアント側に出向くことが多いので事務所がそれほど必要ではありません。
スモールビジネスからという考え方にはマッチしますね。
幅広い人脈を持つ50代にはぴったりの分野でしょう。
企業と人材を結びつけるためには広い人脈が必須ですよね。
特に人材不足が叫ばれている
などの業界には需要が多い業種になります。
特に、クライアント側が即戦力をほしがっているときには重宝されるでしょう。
デメリットとしては人材紹介業の免許が必要になることです。
事前にきちんと準備してからはじめましょう。
「豊田佐吉」氏は、59歳で現在の「TOYOTA」自動車の前身である「株式会社豊田自動織製作所」を創業しました。
トヨタグループは世界中の誰もが知っている日本を代表する大企業ですよね。
豊田佐吉氏は多くの特許を生んだ発明家でもあります。その発明の延長がトヨタグループの創業につながったのです。
50代という年齢を考えても起業するための準備はしっかり進めたいですね。
最後に起業準備の進め方をご紹介していきます。
まず一番重要なのはしっかりとした事業計画をたてることです。
など、基本計画をたてます。
その後、競合になりそうな企業の市場調査からはじめ、その業種の3〜5年後の未来予想をたてる必要もあります。
そして一番大切なことは、家族の理解を得ることです、
家族や手を貸してくれそうな仲間を集めて事業のプレゼンをしてみるのも良いでしょう。
当初の目標がどのくらいの期間で実現できるかなど、具体的な数字をだすと理解を得られやすいと思います。
資金などの面もきちんと計算しておきたい事柄です。
資金にどのくらい回せるのか?
例えば初めは利益が出ないことも想定内にしておくなど、どのくらいの期間で利益を出すことが必要なのかなど。
他には使える制度などの活用方法も調べておく必要があります。
中小企業支援を行う支援事業の担い手の多様化・活性化を図るため、平成24年8月30日に中央企業庁より設定された制度です。
認定制度は、中小企業に対して専門性の高い支援を行うための体制を整備するものです。
中小企業支援法に基づき指定された法人であり、都道府県等(都道府県及び政令で指定する市)が行う中小企業支援事業の実施体制の中心として、各都道府県等に設置されています。
専門家などに相談できる他、独立希望者に向けてのサービスなどの提供をしています。
詳しくは最寄りの支援センターでご確認ください。
今回は50代での起業に関する情報をご紹介してきました。
年齢的に考えても50代での起業では、なるべく少ないリスクでスモールビジネスから始めることがおすすめです。
また、50代での起業の割合は近年ますます高まりつつありますが、在籍している企業の業績不振などにより意図しない50代での起業もあるようです。
会社という組織で定年まで勤務することも良いですが、なにかあってから慌てるのでは遅すぎます。
何事にも事前準備やリサーチ力が必要な時代ですね。
人生100年時代ともいわれる今、50代はまだ半分!
今までのライフプランにこだわらない自由で多様な生き方を実践していけると良いですね。
画像出典元:O-DAN
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