LINEは国内ユーザー数1億8,900万人を超える人気SNSです。
利用アカウント数が多いことから、情報発信や集客手段として「LINE公式アカウント」を利用している企業も多いです。
LINE公式アカウントとは何なのか、どのような機能が搭載されているかなど、把握できていない部分も多いでしょう。
本記事では、LINE公式アカウントの概要から搭載されている機能やできること、運用に大切な5つのポイントを解説します。
このページの目次
LINE公式アカウントとは、店舗や企業専用のLINEアカウントを指します。
友だちとコミュニケーションを取るだけではなく、セール情報やイベントの告知などが可能です。
アカウントの開設は無料で、店舗ビジネスやWebを中心としたビジネスなど、業種や規模問わず利用できます。
また、LINE公式アカウントは情報発信や販促手段、集客ツールとしても利用可能です。
さらに、お友だちにメッセージを送付すると、ブロックされていない限りは必ず届きます。
開封率の低いメールマガジンに比べて、高い開封率が期待できるため、ビジネスの様々なシーンで活用できるでしょう。
LINE公式アカウント以前に「LINE@」と呼ばれるサービスが存在していました。
2018年12月以降、LINE@はLINE公式アカウントとして統合されたため、1つのサービスとして運用されています。
また、LINE@は利用料金が発生していましたが、LINE公式アカウントは無料プランが登場し、より多くの機能が利用可能です。
有料プランも新料金形態となり、サービス全体が一新されています。
LINE公式アカウントには、3つの料金プランが用意されています。
それぞれの料金と利用可能な機能は、以下の通りです。
フリープラン | ライトプラン | スタンダードプラン | |
月額料金 | 無料 | 5,000円 | 15,000円 |
無料メッセージ通数 | 1,000通/月 | 15,000通/月 | 45,000通/月 |
追加メッセージ料金 | 不可 | 5円 | 〜3円 |
公式ラインアカウントに搭載されている機能は、フリープランで全て利用可能です。
ただし、上記表の通り、無料でメッセージが送付可能な1人追加メッセージの料金が異なります。
1ヶ月にメッセージを1,000通以上送信しない場合は、フリープランでも問題なく運用できるでしょう。
続いては、LINE公式アカウントに搭載されている10個の機能やできることを解説します。
LINEチャットとは、LINE@の1:1トークで、友だちになっているユーザー1人ひとりとコミュニケーションが取れる機能です。
電話に出られない時でもユーザーからの連絡が受けられるため、店舗が忙しくても機会損失や顧客満足度を低下させるリスクを防げます。
また、時間帯や場所を問わず顧客とコミュニケーションが取れるため、顧客管理にかかる手間やコストの削減が可能です。
顧客からの予約や質問に対して、チャットで返信可能なので、円滑なコミュニケーションが実現できるでしょう。
LINE公式アカウントでは、あらかじめ作成したメッセージを一斉送信できます。
作成したタイミングで送信や、予約配信が可能です。
ターゲットリーチ数が100以上の場合は、ユーザーの属性を絞り込んで配信もできます。
そのため、メッセージ内容に合わせて最適なユーザーに情報を届けられるでしょう。
LINE公式アカウントは、LINE上で使用できるクーポンの作成・配信が可能です。
アカウントを友だち追加してくれたユーザーに対して、作成したクーポンを配信することで、自社商品・サービスを効果的に利用してもらえます。
また、クーポンのタイプは以下5つから選択可能です。
新たに友だち追加してくれたユーザーに対して、あいさつメッセージと同時にクーポンを配布することで、有効的に利用を誘導できます。
ショップカードとは、自社商品の購入や来店などで貯まるポイントを、LINE上で発行・管理できる機能です。
紙媒体のカード作成は不要で、ユーザーはLINEアプリ上でショップカードを管理できるため、会計時に財布からカードを出し入れする必要がありません。
また、あらかじめ特典を設定しておくことで、一定のスタンプカード獲得ポイント数に応じて、ユーザーに特典を付与できます。
「応答メッセージ」「AI応答メッセージ」とは、ユーザーから届いたLINEチャットに対して、自動で返信する機能です。
あらかじめ返信パターンを設定しておくことで、接客中や店舗が休みの日にユーザーからチャットが届いた場合でも、簡易的な対応が可能です。
また、AI応答メッセージでは、ユーザーからのメッセージ内容をAIが判別し、適切なメッセージを返信します。
顧客に対しての対応工数を削減できるため、飲食店や美容室・宿泊施設の運営に役立つ機能といえるでしょう。
リッチメッセージとは、テキストや画像など情報を1つの吹き出しにまとめて配信する機能です。
通常のメッセージよりも、視覚的にわかりやすく情報を伝えられます。
また、メッセージ自体がリンクとなるため、タップしてもらうことで特定のページに誘導できます。
キャンペーンや新商品など、売り出したい情報を前面に押し出せるため、通常のメッセージよりも目立たせたい場合に有効です。
リッチメニューとは、トーク画面下部分に表示されるメニューのことです。
リッチメニューには、外部サイトやクーポン、ショップカードを表示できます。
利用頻度の高い機能をリッチメニュー上に表示させることで、ユーザーに対して次の行動を誘導しやすくなります。
自由度の高い部分であるため、ターゲットユーザーのニーズに合わせてカスタマイズすることで、特定のサービスを訴求可能です。
LINE VOOMとは、一般投稿やショート動画を投稿できる機能です。
特定のコンテンツを作成・投稿することで、友だち追加しているユーザーに対して情報を発信できます。
友だちユーザーがLINE VOOMの投稿を共有することで、追加していないユーザーにも投稿を表示させられます。
メッセージ配信とは異なり従量課金制とならないため、コンテンツが共有されることで、友だち以外のユーザーにも認知を広げられます。
友だち追加広告とは、LINE広告が提供している広告出稿サービスです。
広告内容を作成し、配信先と予算を設定することで、LINE上に広告を出稿できます。
まだ友だち追加していないユーザーに対して、登録を訴求できるため、友だち登録者数を増やしたい時におすすめの機能です。
LINE公式アカウントでは、日々の友だち追加数やターゲットリーチ数など、各種項目を分析できます。
配信したメッセージやクーポンの開封率を確認できるため、対応した施策の効果を把握できます。
また、分析結果は自動的に集計され、数値と共にグラフも表示されるため、視覚的にもわかりやすく確認可能です。
LINE公式アカウントには様々な機能が搭載されていますが、できないこともあります。
ここでは、LINE公式アカウントでできないことを4つ解説します。
LINE公式アカウントでは、予約や注文受付を手動チャットで受け付けられます。
しかし、自動で予約を受け付けるためには、外部アプリのダウンロードが必要です。
予約受付専用のアプリは、LINE公式アカウントが提供しているサービスではありません。
そのため、自社に最適なアプリを選択する必要があります。
LINE公式アカウントの応答メッセージ、AI応答メッセージを利用すれば、特定のメッセージに対して自動で返信が可能です。
しかし、応答メッセージとAI応答メッセージは、手動で切り替える必要があります。
例えば、応答メッセージに設定している間は、AIが自動でメッセージを返信することはありません。
状況に合わせて手動で切り替える必要があるため、店舗が休みの場合は前もって切り替えが完了しているか確認しておくと良いでしょう。
LINE公式アカウントは友だち登録しているユーザーと個別にチャットできますが、メッセージを送付してくれなければ、こちらから連絡することはできません。
事業者側から一方的にメッセージ送付ができないため、連絡をもらうことでクーポンを送付するなど、特典をつけて連絡してもらうように誘導しましょう。
友だちはボタンひとつで、LINEアカウントをブロックできます。
つまり、友だち登録特典のクーポンだけを受け取ると、すぐにブロックされる可能性があります。
アカウントをブロックされてしまうと、こちらからのメッセージが届くことはありません。
事業者側からブロックを未然に防ぐことはできないため、友だちに配信する内容はニーズに合ったものを送付しましょう。
LINE公式アカウントは、友だち登録者数を増やすことで、より多くの情報をユーザーに届けられます。
ここでは、LINE公式アカウントの友だちを効率よく増やす3つの方法を解説します。
効率よくLINE公式アカウントの友だちを増やすためには、店舗やチラシにQRコードを貼り、追加を促しましょう。
LINE公式アカウントは通常のLINEアカウント同様に専用のQRコードが用意されており、カメラから読み取ることで、IDを入力することなく友だち追加が可能です。
QRコードを利用することで、友だち追加ボタンを設置できない紙媒体から登録ができるようになります。
アカウントのQRコードは、下記手順で表示させられます。
1. LINE公式アカウントの「ホーム」を開く
2. 「友だち追加」を開く
3. 「QRコード」を選択する
上記手順でQRコードを開くことで保存できます。
友だち追加することでクーポンを配得られるなど、ユーザーに対して友だち追加をするメリットを提供することで、効率よく友だちを増やせます。
情報を発信するだけでも新規ユーザーの獲得はできますが、求める内容にマッチしていなければ、ブロックされる可能性があります。
そのため、初回だけではなく定期的にクーポンを配信することで、ブロック率を減らしながら友だちを増加させられるでしょう。
LINE広告の広告配信機能「友だち追加広告」を利用することで、効率よく友だちを増やせます。
友だち追加広告では、店舗やチラシでリーチが難しい顧客に対しても追加を促せるため、様々なユーザーから友だち追加が期待できます。
また、広告費の予算は1万円から設定できるため、効果が不安な場合は低予算での設定がおすすめです。
LINE公式アカウントのLIVE VOOMは、メッセージと違い配信制限がないため、何度でも投稿を行えます。
ここでは、LINE公式アカウントのLIVE VOOMに投稿したい内容3選を解説します。
店舗の集客手段としてLINE公式アカウントを利用している場合、今週のイチオシやチラシをLIVE VOOMに投稿がおすすめです。
LIVE VOOMでは、登録している友だちに対して広範囲に情報を届けられるため、特に知って欲しい情報を発信しましょう。
今週のイチオシがどのような商品なのか紹介するためにも、チラシ画像と併用することで、具体的な情報を友だちに届けられます。
LIVE VOOMでは、通常の投稿以外にもクーポンを配信できます。投稿をタップするだけでクーポンを取得できるため、積極的に他の投稿も見てもらえます。
また、投稿は共有してもらうことで、友だち追加していないユーザーにも表示できます。
そのため、LIVE VOOM投稿を新規顧客の獲得にも活用可能です。
LIVE VOOMは、投稿にリサーチを追加できます。リサーチとは、LINE公式アカウント上のアンケート機能のことです。
アカウントを登録している友達に対して対外的にアンケートを実施できるため、知りたい情報を把握できます。
共有機能を利用すれば、不特定多数のユーザーに対してもアプローチをかけられるでしょう。
LINE公式アカウントを友だち登録してもらうためには、プロフィールを活用する必要があります。
ここでは、LINE公式アカウントのプロフィールの上手な使い方を解説します。
LINE公式アカウントのプロフィールを登録する際は、店舗名や企業名などを設定し、どのような情報を発信しているのかを明確にしましょう。
例えば、美容室でも企業・ブランド名だけではなく「〇〇店」と記載するだけでも、ユーザーはどこの店舗なのか認識できます。
プロフィールに掲載する情報量が多ければ多いほど、様々なユーザーに対してアプローチが可能です。
LINE公式アカウントは、プラグインを導入することでプロフィール欄にメニューを表示させられます。
メニューでは、取り扱っている商品の情報を画像付きで表示させられます。
メニューはプロフィール画面のトップ下に表示されるため、ユーザーに対してどのような商品を取り扱っているかアピールが可能です。
メニュー画像をタップすると商品購入に進めるため、充実させておくことで既存の友だち登録者に対しても有効な訴求手段となります。
プロフィール画面のアカウント情報下には、トーク・通話・クーポンの3つボタンが表示されています。
しかし、通話とクーポンは事前に情報を登録しておかなければ、タップしたとしても機能しません。
そのため、基本情報画面から下記情報の登録が必要です。
情報を登録しておくことで、ボタンに自動反映されるため、必ず入力しておきましょう。
LINE公式アカウントの「拡張機能」とは、アプリ開発を行うことなくアカウントに機能を追加できるサービスです。
拡張機能を利用することで、店舗のテイクアウトや予約・チャットbotをLINE公式アカウントに導入できます。
マーケットプレイスとは、LINE公式アカウントの拡張機能を提供しているベンダーと事業者を繋ぐプラットフォームです。
事業者はマーケットプレイス上に登録されている拡張機能を選択し、自社に最適な機能を導入可能です。
基本的に提供ツールは月額制となり、月額3,000〜10,000円前後の価格帯となります。
下記にてマーケットプレイスで提供されている、おすすめの拡張機能を2つ紹介します。
画像出典元:「repittebeauty」公式HP
リピッテ ビューティーとは、LINE公式アカウントを利用した自動予約システムです。
導入することで、顧客はLINE上から簡単に店舗の予約が可能です。
入った予約は自動で受付・管理されるため、事業者が手動で対応する必要はありません。
また、セグメント配信機能を活用することで、顧客情報と注文履歴を組み合わせ、その顧客に合ったメッセージ配信が可能です。
サービスプランは4つ、月額3,000〜15,000円で提供されています。
店舗規模に合わせてプランを選択すると良いでしょう。
画像出典元:「canaly-takeout」公式HP
Lモバイルオーダーとは、LINE公式アカウントからモバイルオーダーができるツールです。
主に飲食店が導入することで、テイクアウト注文や来店予約が可能になります。
店舗のメニューとテーブル番号を設定することで、テーブルオーダーにも対応します。
費用は月額6,000円で、オーダーやチャットbotなど、各種機能を全て利用可能です。
1ヶ月間の無料トライアルも用意されているため、店舗に合ったツールか確かめてから導入することもできます。
「My Smart Store」とは、LINE公式アカウント上でECサイトを構築できるサービスです。
サービスの本格リリースは2022年春を予定しており、一部アカウントで先行ストアが公開されています。
同サービスを利用してECサイトを構築することで、販促活動はもちろんのこと、購入後のアフターフォローまでLINEで完結できます。
売れ筋商品や毎月の流入数などの分析もLINE公式アカウントから対応でき、クーポン機能と併用することで、効果的な販促活動も可能です。
初期費用や月額費用は無料で始められるため、必要なコストは決済手数料のみです。
費用を最小限に抑えて、LINE公式アカウント上でECストアを運用できるでしょう。
LINE公式アカウントはただ情報を配信しているだけでは、友だち登録者数を増やすことはできません。
続いては、LINE公式アカウントを有効活用する3つのポイントを解説します。
LINE公式アカウントを運用する際は、メッセージを配信する頻度に気をつけましょう。
一斉配信機能を利用することで、多くのユーザーに新商品やキャンペーン情報などを届けられます。
しかし、何度も一斉配信を利用していると、ユーザーから迷惑に感じられる可能性が高いです。
似た内容の配信が何度も届くと、メッセージを開くことがなくなり、最悪の場合はブロックされてしまうでしょう。
そのため、2週間に1回や月に2回など、あらかじめメッセージを配信する日程を決めて配信すると、迷惑に感じられることなく情報を届けられます。
メッセージを配信する際は、ユーザーにとってめぼしい内容を心がけましょう。
例えば、飲食店がメッセージを配信する際は、新商品や店舗の臨時休業日など、ユーザーにとって有益な情報を届けることで、開封率を高められます。
従業員の情報や売れ筋商品の情報を定期的に配信したとしても、ユーザーにはメリットがありません。
そのため、ユーザーが求める情報を把握し、ニーズに合った内容を提供することで、メッセージ開封率・来店率を高められます。
LINE公式アカウントには、メッセージ以外にもクーポンやリッチメニュー、スタンプカードなど、様々な機能が搭載されています。
各種機能を充実させることで、ユーザーにとって有益なアカウントとして運営が可能です。
例えば、定期的に配信するメッセージに新商品のクーポンを付けたり、チャット画面のリッチメニューにスタンプカードを表示させたりすることで、普段から利用できるアカウントになります。
さらに、LINEマーケットプレイスで自社に最適な拡張機能を導入することで、アカウントの利便性向上が期待できます。
LINE公式アカウントには、ビジネスに必要な様々な機能が搭載されています。
各種機能を利用して運用することで、ユーザーにとって有益なアカウントとして認知されます。
そのため、本記事を参考に、ユーザーに最適なLINE公式アカウント運用を行い、友だち追加数を増やしていきましょう。
画像出典元:pixabay
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