転職先が決まり、入社挨拶で失敗しないか悩んでいる方は、案外少なくありません。
入社挨拶はあるポイントを押さえておけば、そう難しくはないものです。
そこで今回は、入社挨拶の基本はもちろん、上司・社外・メールなどシーン別の例文やポイント、例文を作るときの注意点についても網羅的に紹介していきます。
入社挨拶を成功させて、良いスタートをきっていきましょう。
このページの目次
入社挨拶は、一般的に入社した日の朝に行われます。
仕事が始まる前であるため、挨拶は手短に済ませるのがコツです。
それでも短すぎる入社挨拶では、素っ気なく印象に残らない挨拶となってしまうので、バランスが重要ということです。
まず、基本的な挨拶の例文を2つ紹介していきます。
本日より〇〇部署に配属されました、〇〇(フルネーム)と申します。
◯◯出身で今は◯◯に住んでいる〇〇歳です。
これから新しい生活が始まるということで、楽しみでもありドキドキもしています。
近辺でおすすめのスポットなどあれば、ぜひ教えていただけると嬉しいです。
また〇〇が趣味なので、同じ趣味の方ともお話できればと思います。
少しでも早く戦力になれるよう、精一杯努力していく所存です。
これからどうぞよろしくお願いいたします。
本日より〇〇部署に配属されました、〇〇(フルネーム)と申します。
以前は、〇〇メーカーで〇〇の仕事を、〇〇年ほど従事しておりました。
〇〇は初めての職種ですが、少しでも早く戦力になれるよう、精一杯努力していく所存です。
皆さん、これからどうぞよろしくお願いいたします。
入社挨拶は、これから一緒に働く方々に対して、自分がどのような人なのかを知ってもらう第一歩となります。
入社挨拶でマイナスの印象を与えないように、上記で紹介した基本的な例文を参考に最低限押さえておくべき項目を確認していきましょう。
転職先の入社挨拶で押さえるべき項目は、次の2点です。
入社挨拶というと「そんなに長くスピーチできない」と不安を感じる方も中にはいます。
そういう場合は、上記2つの項目を入社挨拶に盛り込むだけでも問題ありません。
「変わった苗字だとよく言われます」など、名前に関するエピソードを含めるのも印象に残りやすくなります。
基本的な入社挨拶をより印象的にするには、自分らしさをアピールすることです。
中でも、次に挙げる4つの項目は、早く転職先の会社に溶け込む手助けとなります。
これらの項目を入社挨拶に付け加えることで、社内の方々は「自分と合うかも」と共通点を見つけてくれます。
そうなれば、話しかけやすい雰囲気を作り出すこともできるでしょう。
社内で人間関係を作っていくには、共通点を見つけて、きっかけを生み出すのも有効な手段となります。
いくら話の内容が良くても、見た目や挨拶の仕方ひとつで印象はガラッと変わってしまうものです。
印象を良くするためにも、次の3つには特に注意するようにしましょう。
入社初日の第一印象を良くするためにも、身だしなみには気をつけましょう。
身だしなみで重視すべきは「清潔感」です。
服がシワシワだったり髪型がボサボサだったりすると、良い印象は抱きにくいものです。
カバンや靴などについても同様で、事前に磨いておくなど準備をしておきましょう。
笑顔を意識し、ハキハキと話すことで明るい印象を与えることができます。
不安なときは、鏡を見ながら自分の表情を確認するなど、事前に練習しておきましょう。
ここでは、上司への入社挨拶のポイントや、具体的な例文を2つ紹介します。
まずは、例文から見ていきましょう。
はじめまして。
本日〇月〇日より入社させていただきました〇〇(フルネーム)と申します。
実務では、私の長所でもある粘り強さや責任感を武器に、妥協せず業務に取り組む所存です。
〇〇部長には、ご迷惑をおかけすることもあるかと思いますが、一日でも早く活躍できるよう日々精進して参りますので、ご指導のほどよろしくお願いいたします。
はじめまして。
本日〇月〇日より入社させていただきました〇〇(フルネーム)と申します。
前職では〇〇に従事しており、この度〇〇部に配属となりました。
前職では、チームワークの大切さや粘り強く課題解決に導く姿勢などを学んできております。
〇〇部長には、ご迷惑をおかけすることもあるかと思いますが、一日でも早く活躍できるよう日々精進して参りますので、ご指導のほどよろしくお願いいたします。
上司に向けて入社挨拶をする際に押さえておきたいポイントは、次の2つです。
順に確認していきましょう。
上司に入社挨拶をするのなら、自身の強みを伝えることも大切です。
どういった人物像で、仕事への熱意がどれほどあるのかをアピールできます。
とはいえ、熱意にまかせて話が長くなりすぎることは避けましょう。
自身の強みを過度にアピールするのもNGです。
相手が時間を割いてくれている以上、あくまでも簡潔に伝えることが重要です。
入社挨拶を伝える相手は、あくまでもこれからお世話になるであろう上司です。
砕けた表現は使わず、礼儀正しくハキハキと話すように心掛けましょう。
場を盛り上げようと意気込み過ぎず、入社挨拶では礼儀を一番として考えるほうが得策です。
次に同僚への入社挨拶についても見ていきましょう。
ここでも、具体的な例文とポイントを解説していきます。
おはようございます。
本日より、こちらの部署に配属となりました〇〇(フルネーム)と申します。
前職では〇〇(職種)に〇年従事しておりました。
体系ががっしりとしているため、「空手とかやってたの?」と周りから聞かれますが、高校時代の部活は吹奏楽部です。
あまりスポーツは得意でなく、かなりのインドア派です。
それでも仕事では、アクティブにさまざまな業務に励んでいきたいと思っています。
はじめのうちは不慣れな点も多いかと思いますが、いち早く皆さまに溶け込めるよう、日々精進していきます。
これからどうぞよろしくお願いいたします。
おはようございます。
本日より、こちらの部署に配属となりました〇〇(フルネーム)と申します。
前職では〇〇(職種)に〇年従事しておりました。
前職では、あらゆるお好み焼きメニューを取り揃えており、スピーディーに正確に調理をする必要がありました。
オーダーをいただければ、美味しくふわとろなお好み焼きを即興で作り上げられます!
はじめのうちは不慣れな点も多いかと思いますが、いち早く皆さまに溶け込めるよう、日々精進していきます。
どうぞよろしくお願いいたします。
同僚に向けて入社挨拶する際に押さえておきたいポイントは、次の2つです。
順に確認していきましょう。
同僚への入社挨拶で大切なのは、話しかけやすい雰囲気づくりです。
その雰囲気を作り出すためにも、挨拶の内容にちょっとしたエピソードを含めるようにしましょう。
たとえば、意外な特技やギャップ、似ているキャラクターなどがあります。
もちろん、地元の変わった風習など、地元に関する内容でもいいでしょう。
同僚には親近感を持ってもらい、話しかけやすい雰囲気をはじめの内に作っておくのがおすすめです。
緊張からか、親近感の演出のためか、スピーチ中にヘラヘラと笑ってしまう人も中にはいます。
ずっと無表情で話す必要はありませんが、あまりヘラヘラしすぎると周りにマイナスの印象を与えかねません。
笑顔ながらも、ハキハキと話すように心掛けましょう。
社内での入社挨拶とは異なり、社外へは異なる配慮も必要です。
ここでは、社外へ向けた入社挨拶例と、そのポイントを紹介していきます。
初めてお目にかかります。
〇〇社(自社名)の〇〇(フルネーム)と申します。
〇月〇日より、〇〇部に着任することとなりました。
いち早く貴社のお役に立てるよう、日々精進して参ります。
至らぬ点もあるかと思いますが、ご指導のほどよろしくお願いいたします。
初めてお目にかかります。
〇〇社(自社名)〇〇部の〇〇(フルネーム)と申します。
前任者の〇〇より、担当を引き継ぐこととなりました。
〇〇(先方会社名)様は、とても大切なお取引先だと承っております。
至らぬ点もあるかと思いますが、今後ともご指導のほどよろしくお願いいたします。
社外の方々へ入社挨拶する際に押さえておきたいポイントは、次の2つです。
順に確認していきましょう。
取引先に入社挨拶をする場合、プライベートな内容は含めるべきではありません。
基本的な情報以外、取引先の人にとっては必要のない情報であるためです。
元々面識があったり相手の雰囲気によっては、趣味や前職の経験などプライベートな内容を含めても問題ありません。
状況によって使い分けるようにしましょう。
取引先への入社挨拶で、前任者や上司の名前を出す際は、呼び捨てにするのが基本です。
これは、電話やメールであっても同じことです。
仕事において社内の人は「身内」とみなすのが一般的で、上司の場合では「役職名+名前」で伝えます。
社内では「〇〇部長」と呼ぶことも多いので、誤って同じ呼び方をしないよう十分に注意しましょう。
メールで入社挨拶をする場合では、どのような文面にすればいいのでしょうか。
ここではメールでの挨拶例と、メールならではのポイントについて解説していきます。
◯◯課の皆さま
ご不在の方もいらしたので、改めて入社挨拶をメールにて失礼いたします。
本日◯月◯日より、入社いたしました◯◯(フルネーム)と申します。
この度、◯◯課に配属となりました。
以前は、〇〇メーカーで〇〇の仕事に〇〇年ほど従事しておりました。
〇〇は初めての職種ですが、いち早く戦力になれるよう、精一杯努力していく所存です。
始めのうちはご迷惑をおかけすることもあるかと思いますが、ご指導のほどよろしくお願いいたします。
また、直接お会いしご挨拶させていただければ幸いです。
これからどうぞよろしくお願いいたします。
◯◯(フルネーム)
株式会社◯◯
〇〇部 ◯◯様
大変お世話になっております。
この度、〇月〇日付で〇〇株式会社に入社いたしました〇〇(フルネーム)と申します。
前任者の〇〇より、担当を引き継ぐこととなりました。
〇〇(先方会社名)様は、とても大切なお取引先だと承っております。
まだ入社して日が浅いですが、いち早く仕事に慣れ職務に励む所存です。
至らない点もあるかと思いますが、今後ともこれまでと変わらないご指導をよろしくお願い申し上げます。
また、私の上司である〇〇とともに、顔合わせする時間をいただきたく存じます。
下記の日程でのご都合はいかがでしょうか。
・〇月〇日(〇) 〇時~〇時
・〇月〇日(〇) 〇時~〇時
・〇月〇日(〇) 〇時~〇時
メールで失礼とは存じますが、取り急ぎご連絡申し上げます。
———————————
◯◯株式会社
◯◯事業部
◯◯(フルネーム)
〇〇(会社所在地)
Tel:〇〇
Mail:〇〇
———————————
メールでの入社挨拶で押さえておきたいポイントは、次の2つです。
順に確認していきましょう。
入社挨拶は、直接顔をあわせてするのが最も良い方法です。
状況によってはそれが叶わないこともあります。
入社挨拶をどうしてもメールでしなければならない場合は、メールでの挨拶に対してお詫びをする文を含めましょう。
これは、複数人宛てのメールであっても同じことです。
メールでの入社挨拶だけでは、お互いの距離を縮めるのはなかなか難しいものです。
距離を縮めるためにも、Web会議や実際の訪問などで、顔合わせをする時間を設けましょう。
顔合わせの依頼をする際は、候補の日時を複数記載しておくのがおすすめです。
メールをきっかけに、取引先との距離をグッと縮めてしまいましょう。
ここまででシーン別に入社挨拶の例文について紹介してきましたが、自身で入社挨拶を考える際は、何に注意すればいいのでしょうか。
押さえておくべき注意点を2つ紹介しますので、参考にしてみてください。
入社挨拶を考える際は、長くても1分程度で終わる長さで例文を作りましょう。
スピーチにかかる時間については、実際に声に出して練習してみるのが一番です。
このとき、早口にならないように注意しながら練習をします。
また短くするとは言っても、30秒未満の長さはおすすめしません。
30秒~1分の長さが適切なスピーチの長さです。
もしメールで挨拶する場合は、500文字程度を目安としましょう。
入社挨拶では、謙虚な姿勢も大切な要素のひとつです。
たとえば、「皆ができない問題を自分の力のおかげで解消できた」「自分だけは特別に〇〇してもらえた」などの話は避けるようにしましょう。
これらの自慢話に聞こえてしまう内容は、周りにはマイナスの印象を与えてしまいます。
実績についてアピールしたい場合は、どうやって解決したのか方法や考え方に留めることが大切です。
自分の実績を伝える際に良い印象を残すためには、「謙虚さ」を意識した例文を考えましょう。
入社挨拶は、今後一緒に仕事をしていく仲間に自分自身を知ってもらう良い機会となります。
できればプライベートなことや前職の話も交えた入社挨拶にすると、より興味をもって聞いてもらえるでしょう。
「こんな人なら一緒に仕事をしたい」と思ってもらえるように、清潔感のある身なりで明るくハキハキとスピーチすることが大切です。
事前にしっかりと練習をして、入社挨拶に臨みましょう。
画像出典元:o-dan
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