外資系企業ではかなりの頻度で登場する代表的な略語、FYI、ETA、TBA。
FYI:ご参考までに
ETA:到着予定日、到着予定時刻
TBA:追ってお知らせします
といった意味を持ちます。
実は意味がわからず、先方からのメールもなんとなくやり過ごしていた…なんて人もいるのでは?
ここでは、FYI・ETA・TBAの意味や使い方、また他にもよく目にする英語略語をピックアップしました。例文付きでわかりやすく解説しているので参考にしてください。
このページの目次
FYIは「for your infomation 」の略語で、一般的には「ご参考までに」という意味です。
ただし、海外(英語圏)では、メールの文中で使うか、件名で使うかによって少し意味が変わります。
ネット上の書き言葉なので正式な読み方はありませんが、「フワイ」やスペルそのままで「エフ ワイ アイ」と読まれたりします。
メールの本文で使われるFYIは「ご参考までに」という意味です。
FYI Today is ProtoStar Inc. 5th anniversary.
ご参考までに、今日はプロトスター株式会社の5周年です。
FYIを件名に入れ本文を書かないメールは、「返事は必要ありません」といった意味になり、手短に要件だけを伝えることができます。件名のFYIはコロンと一緒に使われることが多いです。
FYI:There will be a business meeting at 5 pm.
午後5時に営業会議があります。(返事は必要ありません)
また、親しい友人や同僚同士間では、話を切り替えてちょっとした情報を付け加える時なども使えます。
I got approval. FYI, today is a welcome party.
「承認もらった。ちなみに、今日は歓迎会だよ」
「FYI」とよく似た言葉に、「FYR(for your reference)」があります。
FRYは、FYIと同じ、「参考までに」といった意味ですが、FYIよりも重要度は高くありません。
読まなくても仕事に支障をきたすような内容ではないメールにFYRが使われます。(例:過去の議事録や、参考程度の企画原案など)
FYI, Mr. Miyazaki starts a business in NIHONBASHI.
参考までに、宮嵜さんが日本橋で起業します
Just an FYI, today’s joint party has been cancelled.
ついでだけど、今日の合コンはキャンセルになったよ
ETAは「estimated time of arrival」の略語で、「到着予定日」または「到着時刻」の意味。
ビジネス以外にもプライベートシーンで使われることも多い言葉です。
「ETA」に似た略語に「ETD」があります。これは、貿易用語で使われることが多く、「estimated time of departure」の略語です。
ETAとは正反対の「出荷(出発)予定日」や「出荷(出発)予定時刻」を意味します。
Could you please tell me the ETA?
到着予定日を教えていただけませんか?
TBAは「to be announced」の略語で、「追ってお知らせします」を意味します。(つまり、未定)
社内行事やイベントの詳細などが未定のときによく使われ、メールで社内行事やイベントの告知をする際に、時間や場所などの詳細が未定の場合には文末に「TBA」と記載します。
「TBA」と似た言葉に、「TBD(to be determined:後ほど決定)や「TBC(to be confirmed:確認中)」などがあります。
Product exhibition, place, date and time : TBA
商品展示会、場所・日時:追ってお知らせします
Save the date for the Year-end party on Dcemberl 27.Time and location are TBA.
12月27日の忘年会のために予定を空けておいてください。時間と場所は追ってお知らせします
その他にも、ビジネスシーンで使われる英語略語は沢山あります。
なかでも、登場頻度が多くすぐに活用できそうなものをピックアップしてみました!
こちらは、ここ数年で使う人が急増した略語です。
在宅勤務の人が、「Working From Home」の略語として使用します。
Good morning!I’m WFH today.
おはようございます!今日は在宅勤務です。
「as soon as possible」の略で、「できるだけ早く」という意味です。
文末に入れて使いますが、少し失礼な印象もある略語なので内輪や親しい同僚・の部下など、使う人は選びましょう。
Could you please send me the documents ASAP?
できるだけ早く書類を送ってもらえませんか?
「For your action」の略で「要対応」「要返答」を意味します。
FYIと同様メールの件名でよく使われますが、すぐに対応した方が良いような重要な案件に使用します。
FYA:Mr. Maekawa will be at the company tomorrow
ご対応のお願い:明日、会社に前川さんがいらっしゃいます
「End Of Message」の略で、「メッセージの終わり」を意味します。
メールの件名の最後に付ければメールの本文はないことを伝えられ、本文の最後に付けると、意味は「以上」になります。
Lunch meeting at 1:00PM (EOM)
ランチミーティングは13時(メールの本文はありません)
本文~~EOM
以上
thxは「thank you」の略語で、「ありがとう」です。
かしこまらない英語で、小文字で書かれます。ラインなどのチャットのやり取りに適しています。
npは「no problem」の略語で、「問題ないよ」「どういたしまして」「大丈夫」という意味です。
前述している、thxに対する受けごたえとして使われる事が多く、こちらもかしこまらない英語で小文字で書かれます。
Thx(ありがとね)
np(どういたしまして)
本来はフランス語の「Répondez s' il vous plaît」の略ですが、英語のビジネス略語として定着しました。「ご返信ください」の意味です。
R.S.V.P. by next week
来週までにお返事ください
「in my opinion」の略で、「私の意見では」という意味。自分の意見を述べるときに使うカジュアルなビジネス略語になります。
オフィス内の同僚間での使用が良いでしょう。
IMO,I think it's better to cancel.
私の意見では、中止にした方が良いと思います
「not available」「not applicable」の略語で、「該当なし」「使用不可」といった意味で使われます。
“N/A”と表記することも。
Protostar Co., Ltd.: N.A.
プロトスター株式会社:該当なし
「please」の略語で、「お願い」や「頼む」という意味で使われます。
また、相手の話に突っ込みを入れる時などにも使われます。
プライベートでよく使用される略語ですが、同僚や親しい取引相手とのメールでも日常的に使われます。
Yes, pls.
はい、お願いします
Pls!※相手とのやり取りで面白おかしく突っ込みを入れる時
やめて!
Pls call me.
あとで電話してね。
日本で一般的に使われているけれど、実は日本でしか通じない和製ビジネス略語は結構あります。
あなたは知らずに使っていませんか?中でも代表的な和製ビジネス略語をピックアップしたので、頭に入れておきましょう。
恐らく、多くの人が英語圏も共通の略語だと思っているのでは?
SNSは和製英語の「social networking service/sites」の略語です。
英語では、SNSのことを「social media」といいいます。
「appointment」の略語です。日本では、「アポ」や「アポイント」と言って日常的にビジネスシーンで使用していますが、英語圏ではまったく通じません!
「appointment(アポイントメント)」と正確に使用しましょう。
商品やサービスの価格が上昇する意味を持つ「inflation」の略語「インフレ」と、その反対の意味を持つ「デフレ(deflation)」も、和製略語で英語圏では通じません。
こちらも略さなければ通じるので、略さずに正しく使いましょう。
使うと、なんだかかっこが良い英語略語ですが、使うには注意点もあります。あなたが普段働く会社が外資系などで、英語が常に飛び交っている職場であれば、なんら問題はありません。
しかし、そうでない場合は最低限のマナーとして、
を頭に入れておきましょう。
略語は、どうしてもカジュアルな印象になりがちですので、使う際には相手や状況を選ぶ必要があります。
特に、上司や目上の人へのメールや契約書関係の重要なやり取りの際は控えた方が無難です。ビジネスパーソンとして、わかりやすい日本語を使って、仕事関係者への配慮も忘れないよう心がけてください。
また、日本語だけの業務なのに、英語略語を多様しすぎると、色んな意味で注目される恐れもあるので注意してくださいね。
FYI・ETA・TBAはビジネス英語の略語で、
FYI:ご参考までに
ETA:到着予定日、到着予定時刻
TBA:追ってお知らせします
といった意味があります。
この他にもさまざまな英語略語があり、メールの件名で使用するものや、文頭・文末で使用するものがあります。
英語略語は便利ではありますが、カジュアルなイメージでもあるので、使用する際は相手やシチュエーションを良く考えて使用しましょう。
画像出典元:o-dan
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