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情報やデータを適切に管理し、どこに何があるのかを把握しておくことは、企業の活動にとって不可欠です。
そこで役立つのが、社内に散らばったデータやファイルをシステムを横断して検索できるエンタープライズサーチ(企業内検索エンジン)です。
この記事では、エンタープライズサーチについて、その概要を解説し、さらにおすすめのサービスや比較方法についても紹介します。
このページの目次
エンタープライズサーチとは、企業内のさまざまな場所にあるデータやファイルなどを一括で検索できるツールです。
社内サーバーやクラウドのデータストレージなどを横断して、インターネットの検索エンジンと同じように簡単に欲しい情報を検索できます。
どこに何があるかを探す手間が省けるため、業務効率の低下やコミュニケーションロスを防ぐことにつながります。
さまざまな方法でデータやファイルを検索できる機能で、エンタープライズサーチの中心となる部分です。
ツールによってもカバーしている検索方法は異なりますが、キーワード検索と自然文検索(文章による検索)が一般的です。
さらに、ファイルの種類や属性による絞り込みや、サムネイルやプレビュー表示、AIチャットボットなど、検索を支援する機能も備わっています。
検索ログの閲覧や分析、レポート作成など、エンタープライズサーチがどのように使われているかを分析する機能です。
誰がどんなキーワードでどれくらい検索を行っているか、どのファイルが閲覧されているかなどの利用状況を可視化することができます。
うまく活用すれば、運用方法の改善はもちろん、データの保管方法やフォルダ構造の見直しなどにも役立ちます。
誰がどのデータにアクセスするかを管理できる機能です。
多くのツールでは、Active Directory(Microsoftのユーザー管理機能)との連携が可能なため、そのまま権限情報を移行することができます。
さらに、独自にファイルやフォルダごとにアクセス制限を加えることもできるため、自社の組織構造に合わせて柔軟な設定が可能です。
横断検索やさまざまな種類の検索支援機能によって、社内のどこにどの情報があるかがわかるようになり、「ブラックボックス」状態を避けることができます。
情報を探し回る手間や、すでに存在する資料を再作成する手間が省略できるため、業務効率がアップします。
さらに、情報のインプットが足りないことによる顧客対応時の機会損失なども防ぎます。
横断検索によって必要な情報にすぐにアクセスできるようになるため、社内での情報共有がスムーズになります。
また、従業員の誰もが同じように情報をインプットできるようになるため、知識レベルの標準化にもつながるでしょう。
結果的に、社内コミュニケーションの質全体が向上します。
データのアクセス権限管理をまとめて行えることもエンタープライズサーチの大きなメリットです。
自社のサーバー、複数のクラウドストレージなど複数の場所でそれぞれ権限設定を行うと、かなりの手間がかかります。
エンタープライズサーチであれば、横断でユーザー認証やアクセス制限を設定できるため、管理の手間が減り、セキュリティの漏れもなくなります。
画像出典元:「QuickSolution」公式HP
「QuickSolution」は、業界シェアナンバーワンの実績と高機能が魅力のサービスです。
4,500以上のサーバーに導入実績を持ち、小規模企業から、数百TBクラスのデータを抱える大企業での利用まで幅広く対応しています。
自然文検索、OCRによる画像検索、AIチャットボットの組み込みなど機能も豊富で、運用サポートやシステムに組み込むためのAPIも充実しています。
詳細については、お問い合わせが必要です。
画像出典元:「Neuron ES」公式HP
「Neuron ES」は、機能とコストのバランスの良さが特長のサービスです。
300TB超えのデータを高速で検索可能、目当てのデータが見つけやすいサムネイル・プレビュー機能、充実の分析・管理機能と、使い勝手はトップクラス。
それでいて、料金は従量課金や制限なしのシンプルなライセンスモデルで、コストの面でも安心して利用することができます。
従量課金や使用制限なしのライセンスモデル(一括購入orサブスクリプション)で、無料トライアルの利用も可能です。
詳細については、お問い合わせが必要です。
画像出典元:「J-Insight」公式HP
「J-Insight」は、コールセンターや問い合わせ業務で豊富な利用実績を持つサービス。
自然文での検索が可能で、問い合わせに対してスピーディーに情報を参照し、回答することができるため、問い合わせ対応用のナレッジシステム構築に最適。
また、AIによるリアルタイムでの学習、強化学習、辞書取り込みなど、検索精度向上機能も豊富です。
分析機能も充実しているため、データをインプットにして対応品質の改善に活かすこともできます。
詳細については、お問い合わせが必要です。
画像出典元:「A-trek」公式HP
「A-trek」は、クローリング(情報収集)機能が充実した検索システム。
Web、サーバー、複数システム横断など複数のクローラーを活用して、データの抜け漏れを防ぎ、高精度の検索を実現します。
また、メインのキーワード検索に加えて、他社にはない論理演算子を使った複雑な検索も可能。
そのほか検索支援機能、管理機能、セキュリティ機能など、一般的な機能もしっかりカバーしています。
詳細については、お問い合わせが必要です。
画像出典元:「FileBlog」公式HP
「FileBlog」は、シンプルな機能構成で使いやすい検索・文書共有システムです。
PCだけでなく、スマートフォンやタブレットなどマルチデバイスでデータにアクセスできて、ダウンロードせずにブラウザから閲覧、編集できるのが特長。
検索対象のデータソースがサーバーだけであることには注意が必要ですが、その分扱いやすく、どんな企業でも活用できるでしょう。
利用にあたっては、「ユーザ数ライセンス(ユーザ数で決定)」と「文書数ライセンス(検索対象とするフォルダ内のファイル数とフォルダ数の合計で決定)」の購入が必要です。
また、契約方法は「永続ライセンス」と「年間契約ライセンス」から選択可能です。
詳細については、お問い合わせが必要です。
画像出典元:「ファイルめがね」公式HP
「ファイルめがね」は、導入・運用が手軽で、かつ機能も充実したサービスです。
導入はWindowsサーバーにインストールして設定するだけ、ユーザーはブラウザから検索エンジンと同様の感覚で利用可能と、とにかく簡単に使えるのが特長。
それでいて、独自開発の検索エンジンを活用しており、高速での検索も両立しています。
データソースは社内ファイルサーバーのみが対象であることには注意が必要です。
最小の機能構成、買い取りの場合の参考価格が100万円(税抜)です。
より詳しい価格についてはお問い合わせが必要です。
画像出典元:「FALCON」公式HP
「FALCON」は、製造業での導入実績が豊富な検索コンテンツ管理システムです。
幅広いファイル形式のカバー、権限設定、画像ファイル検索にも対応、マルチデバイス対応と幅広い機能が備わっているのが特長。
特にCADデータに対応しているため、設計図を扱う製造業・建築業などにはうってつけ。
また、機能をカスタマイズして導入することもできるため、組織に合わせた構成も可能です。
詳細については、お問い合わせが必要です。
画像出典元:「Sinequaプラットフォーム」公式HP
「Sinequaプラットフォーム」は、機能性と国内外での豊富な実績が魅力のサービス。
200を超える外部システムへのコネクターが提供されており、かんたんに既存システムに接続可能なのが大きな特長。
また、AIがユーザーの検索をアシストするため、より高精度なデータ収集が可能です。
国内だけでなく、海外も含め企業や政府機関などで導入されており、信頼性が高いのも安心材料です。
詳細については、お問い合わせが必要です。
画像出典元:「CBES」公式HP
「CBES」は、4,300社以上の導入実績を持ち、「検索コスト削減」と「生産性向上」にコミットするエンタープライズサーチシステムです。
機能面では、高精度かつ高速の検索、直感的なインターフェースで使いやすいのが特長で、辞書をインプットすることで精度をさらに向上することも可能です。
また、オンプレミス、クラウドどちらも検索可能で、管理系の機能も充実しています。
詳細については、お問い合わせが必要です。
画像出典元:「aslead Search」公式HP
「aslead Search」は、野村総研が提供するシンプルな構成のナレッジ検索ソリューション。
社内サーバー上のOfficeファイルに加えて、人事情報など既存システムの情報が検索可能で、ナビゲーションによる検索結果の絞り込みにも対応しています。
大企業が提供する信頼性と、シンプルで使い勝手の良い機能から、はじめてのエンタープライズサーチにも適しています。
詳細については、お問い合わせが必要です。
画像出典元:「Amazon Kendra」公式HP
「Amazon Kendra」は、Amazonが提供するエンタープライズ検索システム。
機械学習技術を活用しているため、AIを通じて自然文を用いた会話形式での検索が可能で、検索結果をチューニングして精度を高めることもできます。
外部サービスとのコネクタが豊富で簡単に既存システムと繋ぎ込めるのも魅力で、また、すでにAWSを活用している企業であればより簡単に導入できます。
Developer Edition (最大10,000ドキュメント/1日4,000クエリまで) |
Enterprise Edition (最大100,000ドキュメント/1日8,000クエリまで) |
|
月額料金 | 810USD | 1,008USD |
無料利用枠 | 最初の30日間で最大750時間 | なし |
(税表記なし)
画像出典元:「AI-Brid」公式HP
「AI-Brid」は、文書検索AIと1問1答型AIを組み合わせて、手軽に情報検索環境を構築できるサービス。
自然文による検索で簡単に情報検索が可能で、コールセンターのオペレーター支援や、問い合わせ対応のFAQ構築などに活用できます。
また、オプションとして、AIの初期学習や育成の代行、検索精度を高める追加学習の代行も請け負っているため、企業側の負担が少なくて済みます。
詳細については、お問い合わせが必要です。
ツールによって、データの検索方法や検索支援機能の内容が異なるため、自社にあった内容のものを選びましょう。
検索方法はキーワードか自然文(文章)が基本で、どちらもカバーしているツールもあります。
また、検索するデータの形式や属性など条件による絞り込み、AIによるサポートなど検索支援系の機能もチェックしましょう。
検索できるデータの形式やデータソースもツールによって異なるため、その点もチェックする必要があります。
Officeファイル、PDFなどは多くのツールが対応していますが、メール、CAD、OCRを活用した画像の検索などへの対応はまちまちです。
また、データソースについても、社内サーバーだけでなくクラウドサービス内の検索に対応しているかどうかをチェックしておきましょう。
エンタープライズサーチの導入にかかるコストは、買い切りであれば数十万円〜数百万円、月額制であれば数千円〜数万円/月程度が目安です。
必要十分な機能構成のサービスを導入するとコストを抑えられるため、自社の状況に合わせて最適な検索機能や対応するデータソースなどを見極めましょう。
企業が扱う情報が膨大になっているいま、データ管理には専用のシステムであるエンタープライズサーチを活用するのが一般的になりつつあります。
自社にあったツールを導入すれば、情報管理コストの削減や生産性向上を実現できます。
ツール選びの際は、対応する検索方法、データ形式、データソースなどが異なるため、ニーズにあった機能構成のものを選ぶのがポイントです。
画像出典元:O-dan