ボイスボットとは、問い合わせなど電話を使ったお客様との会話を自動化するシステムです。
「Aの方は数字の1を・・・」というアナウンスでプッシュボタンを押すIVRと違い、会話と同じ雰囲気でやり取りできるのがメリットです。
この記事では、おすすめボイスボット11選の機能や料金を比較紹介します!
ボイスボットのメリットや失敗しない選び方についても説明するので、ぜひ参考にしてください。
おすすめサービスの比較を無料で!
このページの目次
ボイスボットとは、会話を通じて顧客とコンタクトをとるシステムです。
たとえば、予約変更の電話がかかってきた場合、ボイスボットがお客様の氏名を聞き、空いている時間を伝えて変更手続きを完了させることができます。
ボイスボットと似た働きをするのが、プッシュ操作でお客様の要望を確認する「IVR」です。
IVRは「Aの方は1のボタンを。Bの方は2のボタンを・・・」という流れなので、お客様は最後まで音声ガイダンスを聞かないといけません。
ボイスボットは、普段の会話と同じ感覚でやり取りできるのがメリットです。
画像出典元:「DHKクラウド」公式HP
「DHKクラウド」は、コールセンターの受電業務を効率化できるロボット自動受付(ボイスボット)サービスです。
発話入力による対話形式で、社内の専門用語など固有ワードを正確に認識できるようチューニング可能なので、ユーザーからの問い合わせに対しに正確に回答できるのが魅力。
ユーザーは受付内容をレシートとして、SMSで受領できます。
創業42年の実績とノウハウを誇る株式会社電話放送局が提供するサービスで、幅広い業界で1,000社以上に導入されている実績があり、安心して利用できるでしょう。
スモールスタートから完全自動化まで必要に応じて利用可能なのも大きなメリットです。
DHKクラウドの料金プランは、必要な機能に応じて変動します。
月額費用のほか、着信ごとの従量課金やキャリアサービス使用にともなう工事費などの費用が加算されます。
無料トライアルあり。
効率化プラン | 半自動化プラン | 自動化プラン | 自動受付IVR | |
初期費用 (税表記なし) |
50,000円~ | 200,000円~ | 350,000円~ | 300,000円~ |
月額費用 (税表記なし) |
要問い合わせ | 150,000円~ | ||
備考 | 簡易な受付まで 対応 低コストで導入 可能 |
プッシュ型の 中位版 |
AI(音声 対話型) を活用した 上位版 |
月額費用に月間 4,000件までの 着信を含む |
※詳しくは以下の資料を無料ダウンロードしてご確認ください。
画像出典元:「ekubot VoiceLITE」公式HP
「ekubot VoiceLITE」は、株式会社ベルシステム24が提供しているボイスボットで、40年にわたるコールセンター業界におけるノウハウを元に、簡易業務の自動化を目的として開発されています。
初期費用が無料かつ最短即日で導入とクイックスタートに特化しており、 ボイスボットの導入を初めて検討している企業におすすめです。
完全無料のお試しプランも提供しています。
お客様を電話口で待たせることが減るため、顧客満足度の向上や機会損失を防ぐなどのメリットが期待できます。
なお、顧客応対数に比例してコストがかかる従量課金制(200円/1コール)である点に注意しましょう。
テストプラン | スタンダードプラン | |
初期費用 (税表示なし) |
無料 | 無料 |
月額費用 (税表示なし) |
無料 |
200円/1コール |
備考 |
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画像出典元:「Cognigy」公式HP
Cognigyは、20か国の言語に対応しているAIプラットフォーム。自動翻訳機能があるので、シナリオを作成すればワンタッチで多言語展開できます。
Cognigyを導入した熊本市では、多言語による自動観光案内が実現。
異なるチャネルの会話データを一元管理もでき、集めた情報をリアルタイムで分析可能なので、迅速に戦略を練り直せます。
ボイスボットからオペレーターへの移行がいつでもスムーズにできるので、顧客に不快な思いをさせる心配もありません。
外部サービスとの連携はドロップ&ドラッグでできる機能が標準搭載されていて、スキルがない人でも簡単に操作できます。
▶初期費用:要問い合わせ
▶月額利用料:要問い合わせ
▶無料デモあり
画像出典元:「MOBI VOICE」公式HP
MOBI VOICEの優れている点は、導入後たった5分でサービスを開始できることです。
専門知識のない人でも簡単にシナリオ作成でき、電話番号を購入して公開するだけで電話対応を自動化できます。
管理画面にログインできる人数に制限がなく、複数人で管理できるのもメリットです。
会話中のイントネーションを調整できるので、方言をつかってアットホームな雰囲気を出したい企業に向いています。
企業独自の固有名詞が不自然なイントネーションになってしま場合も調整可能です。
注意点は、通常時はボイスボットを同時使用できるのは100件までで、専用回線にしても対応できるのは1,000件までです。
▶初期費用:300,000円(税表示なし)~
▶月額利用料:150,000円(税表示なし)~
画像出典元:「AI Messenger Voicebot」公式HP
AI Messenger Voicebotの強みは、ボイスボッドでありながら人間同士のような自然な対話ができることです。
会話の品質向上に力を入れているので、割り込み発話にも対応しています。
お客様がストレスなく会話できれば、顧客満足度が上がるでしょう。
独自開発したAI技術が搭載されたサービスで、対話デザインの構築から導入後のチューニングまですべてサポートを受けられます。
サポート面での特徴は、成果をだすことを最優先しているところです。
ただ電話応答するだけでなく、顧客の行動をコンバージョンに導く対話モデルを提案してもらえます。
▶初期費用:500,000円~(税表示なし)
▶月額利用料:300,000円~(税表示なし)
AI Messenger Voicebot 含むボイスボットの資料をDL
ほかにもおすすめのボイスボットがあるので、ご紹介しますね。
画像出典元:「AutoReception」公式HP
「AutoReception」は、電話受付を24時間365日自動化できる電話受付代行サービスです。
初期費用無料の低コストで導入ができ、現在はキャンペーン中のため、月額費用980円のところ初月は無料で利用することができます。
web上の簡単な登録作業ですぐに導入できるため、即日利用開始できる点も魅力です。
電話対応が業務の妨げとなっている場合には、社員の満足度向上の目的でも導入を検討してみてはいかがでしょうか。
AutoReceptionは初期費用0円、月額費用は現在キャンペーン中のため、初月980円にて利用開始できます。
初期費用 | 0円 |
月額利用料 | 980円→キャンペーン価格 初月0円! |
従量課金 | 100件まで 0円/1件 101件以上 50円/1件 |
対応時間 | 毎日0:00-23:59 |
(税込)
画像出典元:「IVRシステムAIさくらさん」公式HP
IVRシステムAIさくらさんでは、AIさくらさんが電話による問い合わせに自然な会話で対応してくれます。
問い合わせの一次対応・電話の取次ぎだけでなく、予約の管理や日程調整まで可能。
受け付けた予約内容はクラウド上で一元管理されます。
コールセンターや飲食店、医療施設など幅広い分野で導入されています。
IVRシステムAIさくらさんの使用料金は以下の通りです。最低契約期間は12ヵ月となります。
プラン名 | |
初期導入費用 (税抜) |
300,000円 |
月額利用費用 (税抜) |
180,000円 |
画像出典元:「commubo」公式HP
commuboは、無駄なくAIロボットを稼働させることに成功したサービスです。
Softfront DR3アーキテクチャの開発により、電話の呼量に合わせて稼働するAIロボットが変化する仕組みが実現しました。
この技術を活かした従量課金プラン(通話時間に応じて利用料金が決まる)を選べるのがメリットです。
閑散期と繁忙期の差が大きい企業に最適で、ボイスボットの利用量が少ない場合でも導入しやすいでしょう。
顧客に電話をかける際もつながった時だけボイスボットが稼働するので、テレマーケティングを自動化したい企業にも向いています。
ただし、日本語にしか対応しておらず、他社サービスとの連携について公式HPに情報がないので導入前に確認が必要です。
▶初期費用:要問い合わせ
▶月額利用料:要問い合わせ
※月額固定プランと従量課金プランあり
画像出典元:「AI電話サービス」公式HP
AI電話サービスは、NTTドコモが提供しているAIボイスボットです。
有名なのは、RPAと組み合わせて使う”高齢者の見守り電話”で、2020年度にはグッドデザイン賞を獲得しました。
これは、ボイスボットが高齢者の家に電話をかけて安否や体調を確認し、必要があれば支援機関に連絡するサービスです。
AI電話サービスは、他システムと連携させて使うことを想定しているのが特徴です。
SalesforceのCRMと組み合わせれば、顧客からの申込み受付や変更業務を完全に自動化できます。
自社で利用しているRPAやCRM、AI電話の「MiiTel」、リモート接客サービス「RURA」などと連携したい企業に最適です。
注意点は、AI電話サービス自体にはダッシュボード機能がなく、対話ログを取得するにはRPAなどと連携する必要があることです。
ボイスボットが顧客の発言を正しく認識しているかを確認するにも対話ログを分析しなくてはならないので、他システムとの連携は必須と考えておいてください。
以下は金融業界向けのパッケージプラン、自治体向けパッケージプランの料金となっています。
他の業種についてはお問い合わせが必要です。
▶初期費用:100万円~(税別)
▶月額利用料:10万円/月~(税別)
画像出典元:「BEDORE Voice Conversation」公式HP
BEDORE Voice Conversationは、独自辞書追加機能があるボイスボットです。
プッシュ操作を用いるIVRと違って、ボイスボットは聞き取りミスが起こるというデメリットがあります。
その解決策として、聞き取りにくい単語を事前に登録する機能が設けられており、自社商品の名前などの固有名詞や顧客がよく使う言葉を登録しておけば、聞き取り精度が向上します。
BEDORE Voice Conversationの強みは、対話設計が優れていることです。
導入した企業では、住所変更希望者の8割をボイスボットに誘導し、その中の7割はボイスボットだけで完結しています。
テレビショッピング研究所、オリックス生命保険、立命館大学などで利用されていて、導入実績があるのも魅力です。
ただし、SMS送信や自動アウトバウンドコールはオプション料金がかかるので、たくさんの機能を追加すると料金が高くなる可能性があります。
▶初期費用:要問い合わせ
▶月額利用料:要問い合わせ
画像出典元:「CTC-AICON」公式HP
「CTC-AICON」は、お客様が快適に利用するための工夫が充実しているシステムです。
オペレーターに引き継いだ時に、AIとの通話内容がポップアップで表示されるのでお客様が何度も説明する手間がかかりません。
そのため、複雑な電話連絡が多く、ボイスボットだけでは完結させるのが難しい企業に最適です。
オペレーターにつなぐ前に、氏名や住所などの基本情報の聞き取りをボイスボットに任せたい企業にも向いています。
他ツールと連携させたり、自社に合わせたカスタマイズもできるので使い勝手の良いサービスです。
難点は、初期費用が最低でも500万円以上かかることで、月額費用も100万円以上かかります。
▶初期費用:5,000,000円(税表示なし)~
▶月額利用料:1,000,000円(税表示なし)~
ボイスボットのデメリットは聞き取りミスが起こる可能性があることです。
予防策として会話内容をSMS送信してお客様に確認してもらえれば、大きなトラブルを予防できます。
最終的にオペレーターが対応するなら確認機能がなくても大丈夫ですが、ボイスボットで完結させる場合は確認機能があったほうが安心です。
一度に大量の架電がある場合は、同時接続できる件数が無制限のサービスが望ましいです。
料金的に厳しい時は、せめて対応できる最大数を確認しておきましょう。
ボイスボットをアウトバンドで使う(ボイスボットから電話をかける)場合は、顧客情報が記録されているCRMなどの他システムと連携すると便利です。
受電のみの場合でも、他システムと連携したほうが良いケースが多いでしょう。
ボイスボットを最大活用するために、自社の業務に必要なツールと連携できるかチェックしましょう。
ボイスボットは24時間365日働き続けるので、従業員を雇うよりも人件費を節約できます。
従業員は人にしかできない重要業務に集中でき、サービスの品質向上につながるでしょう。
対応しきれない数の電話がかかってくる「あふれ呼」を減らすためには、ボイスボットが大活躍します。
確実に顧客と接点をもてれば、機会損失を最小限に減らせるでしょう。
ボイスボットで基本的な質疑応答をすませれば、従業員は顧客と会話する時間を減らせます。
振り分け機能があるボイスボットの場合は、従業員が自分の専門分野への問い合わせ対応だけで済むのもメリットです。
ボイスボットの利用方法は大きく分けて2つあります。
1つ目はボイスボットだけで完結させる使い方です。
その場合は、オペレーターにつなげなくても顧客の要望を満たせるシナリオが必要です。
2つ目のオペレーターにつなぐことを前提とした場合は、スムーズにボイスボットから会話を引き継ぐための対策をしましょう。
ボイスボットの問題点である聞き取りに関しては、導入後も精度を上げる工夫をしないといけません。
最も簡単なのは、AIが自動的に学習するサービスを選ぶことです。
他にも、重要部分は聞き返して確認するシナリオにするなど、なんらかの取り組みをしましょう。
ボイスボットが業務を代わりに行っている場合も、会話内容の分析は必須です。
顧客との会話の中には、ビジネスを成長させるヒントが詰まっています。
自社サービスの問題点を早期に発見する役割もあるので、必ずボイスボットの会話内容を記録・分析しましょう。
効率的に分析するにはテキストマイニングツールを活用するのもおすすめです。
電話に関する業務を効率化したい場合は、IVRやボイスボットが候補になります。
自社サービスにとってプッシュ操作で十分な場合はIVR、プッシュ操作では難しい場合はボイスボットが向いています。
ボイスボットの魅力は、名前や住所なども聞き取れる点です。
すべての過程を自動化したいなら、会話形式で顧客とコミュニケーションできるボイスボットの導入を検討してみましょう。
画像出典元:O-dan、写真AC