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AI電話自動応答サービスとは、AIによって電話対応を自動化できるサービスです。
電話対応業務に多くのリソースを奪われている企業は、導入により一次対応の課題を解決できます。
本記事では、おすすめのAI電話自動応答サービスや導入メリット、選定のポイントを紹介します。
フリープランや無料トライアルがあるサービスも紹介しているので、参考にしてください。
このページの目次
AI電話自動応答サービスとは、AIが顧客の電話を自動で受付し、顧客ごとに適切な対応を行うサービスです。
選択するサービスによって違いはありますが、おもに以下の機能を利用できます。
自社のニーズを明確化し、必要な機能を見極めてください。
AIによる自動応答は、以下の手順で実施されます。
ただしAIによる顧客対応品質は、「ニーズにマッチした最適なシナリオを設定できるか」にかかっています。
ノウハウのない企業は、サポートが充実しているサービスやベンダーの見極めが非常に重要です。
IVRは、事前に作成したガイダンスを流すだけです。
顧客側には長い音声を聞いてプッシュボタンを押す手間が発生し、対応途中での離脱を招くケースが少なくありません。
住所・氏名といった選択肢以外の回答をオペ-レータを介さずに取得できるのも利点です。
「人間に近い対応品質を維持できる」という点で、AI電話自動応答サービスはIVRよりも優れているといえます。
画像出典元:「ディー・キュービック株式会社」公式HP
100社以上のコンタクトセンター運用実績をベースに作られたAI電話自動応答サービスです。
「定型的な電話対応はAI」「個別対応が必要な電話は人間」と適切に分類することで、自社リソースの最適化・業務効率アップが期待できます。
選択できるサービスは、「代表電話受付パッケージ」「予約受付パッケージ」「注文受付パッケージ」です。
より自社仕様の電話対応を実現したい場合は、各サービスの組み合わせも相談できます。
いずれのサービスでも、「24時間・365日の運用」「通話途中でのオペレーターへの転送」「音声のテキスト化」を実現可能。
テキスト化した音声は転送・メール送信でメンバーと共有できます。
ライトプラン300 | 代表電話受付パッケージ | 予約受付パッケージ | 注文受付パッケージ | エンタープライズ | |
初期費用 | 3,000円~ | 250,000円~ | 250,000円~ | 250,000円~ | 1,000,000円~ |
月額費用 | 40,000円~ | 50,000円~ | 50,000円~ | 50,000円~ | 250,000円~ |
(税別)
画像出典元:「PKSHA Communication」公式HP
使いやすく分かりやすいUIを搭載したAI電話自動応答サービス。
AI対応のキモとなる対話フローは、コーディングなしで作成できます。
プログラミングの知識がない人でも、聞き返しからSMS送信・転送の対話フローまで、簡単に作成できるのが魅力です。
また本サービスは、日本語に特化した補正技術を搭載しているのも見逃せないポイント。
言語認識精度は極めて高く、名前や住所といった頻出する項目の聞き取りについて、事前学習は不要です。
なお企業がサービスを導入する際は、ベンダーによる丁寧なヒアリングが実施される仕組み。
導入から運用までフルサポートを受けられるため、ノウハウのない企業でも確実な導入効果を期待できます。
料金につきましては、お問い合わせが必要です。
画像出典元:「AI Shift」公式HP
独自開発のAI技術により、高精度の電話対応を実現するAI電話自動応答サービス。
ベンダーは専門のAIチームを持ち、継続的にAIの品質向上に向けた取り組みを実施しています。
高精度AIを搭載したサービスは評価が高く、銀行、保険、自治体、通信といったさまざまな業界で200社以上に導入されました。
サービスの特徴は、あらゆるシーンに対応できる多彩な機能を搭載していること。
カスタム音声合成・FAQ検索機能・割り込み発話機能のほか、オペレーター転送・アウトバンド機能などを利用できます。
企業ニーズに合わせたオプションもさまざまあり、各種外部システムと連携したシナリオの構築や対話データの格納、人力によるデータチェックといった高度なサポートを受けることが可能です。
AI Messenger Voicebot | |
初期費用 | 50万円~ |
月額費用 | 30万円~ |
(税表記なし)
AI Messenger含むAI電話自動応答サービス資料一括DL
画像出典元:「株式会社TACT」公式HP
電話業務やコールセンターの効率化・コスト削減を実現する、AIコンシェルジュサービス。
高レベルのAI音声認識技術と音声合成により、顧客ごとに最適化された回答を返します。
サービスを導入すると、SMS送信や代表電話受付・発話内容履歴の保存が可能です。
オペレーターへの切り替え機能やダイヤルプッシュ併用機能も搭載しており、企業のニーズや使い方に合わせたシステム運用を実現できます。
またAPIにより、各種データベースや基幹システムともスムーズに連携可能。
定型的な問い合わせ対応から予約・申込受付、入金期限のリマインド・アンケートコールまで、多彩なシーンで活用できます。
2週間の無料トライアルを利用できます。
料金につきましては、お問い合わせが必要です。
画像出典元:「エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社」公式HP
「COTOHA」とは、「エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社」が提供するAIと音声を組み合わせたコミュニケーション支援サービスです。
「Voice DX® Premium」は、主にコールセンター業務の効率化・顧客満足度向上を求める企業に提供されています。
サービスの強みは、AIの精度が極めて高い*こと。
音声認識や音声合成は、NTTグループが40年以上にわたって研究を続けた自然言語解析技術をベースに実行されます。
日本最大級とされる200万語以上の辞書群も搭載されており、会話中の単語を3,000種以上の意味属性に分類可能です。
サービスの導入に当たっては、詳細なヒアリングが実施されます。
運用後もシナリオ補正やフロー改善について継続的な提案が実施されるため、運用に不安がある企業も安心です。
*参照元:COTOHA紹介ページ
料金につきましては、お問い合わせが必要です。
画像出典元:「株式会社ソフツー」公式HP
利用シーンに合わせて「代表電話取次ぎ」「折り返し専用」「FAQ」のシナリオを選択できるAI電話自動応答サービスです。
シナリオのセリフをカスタマイズすれば、誰でも簡単に自社仕様のAI自動応答を実現できます。
サービスに搭載されているAIは、Googleの音声技術をベースに独自開発されたもの。
顧客への定型的な電話対応はもちろん、会話内容を要約してメールやチャットで送信したり、状況を見て有人対応に切り替えたりが可能です。
なお料金はシナリオ別ではなく、AI電話番号ごとに請求されます。
シナリオは1つのAI電話番号につき2つ選択でき、途中で変更しても料金は変わりません。
営業時間内・営業時間外で異なるシナリオを設定する、というような使い方も可能です。
30日間の無料デモと初期費用・月額費用無料のフリープランがあります。
フリープランの場合は、3カ月ごとの契約更新が必要です。
なおフリープランは、基本料金のほか、下の料金表での従量課金が発生します。
フリープラン | スタンダードプラン | |
初期費用 | 0円 | 1番号 800 円 |
月額費用 | 0円 | 1番号 500 円/月 |
(税表記なし)
AI会話料 | |
AI会話時間料 | 16 円(税別)/分 |
取り次ぎ転送時間料 | 35 円(税別)/分 |
アプリからの発信通話料 | |
アプリ間通話 | すべてのプラン 0円 |
アプリから外線(固定) | 3.8 円(税抜)/分 |
アプリから外線(携帯) | 15.9 円(税抜)/分 |
画像出典元:「株式会社IVRy」公式HP
「IVRy」は安価に利用できるIVR(自動音声応答システム)として有名ですが、ボイスボット(AI電話)サービスにも対応しています。
自動化できるのは、定型的な電話対応業務や情報のSMS送信、担当者への電話転送・用件の音声録音などです。
ボイスボットのQ&AはスマホやPCで簡単に作成できるほか、自社のFAQをそのまま電話に活用することも可能。
音声のみでの対応が難しい場合は、ボタンプッシュと音声を組み合わせてシナリオを作成できます。
ただしサービスの利用には、事前に「電話自動応答IVRy」のアカウントを作成する必要があります。
【月額料金】
【通話代】
画像出典元:「インター・ラボ株式会社」公式HP
電話の受け付けから受電内容の通知までをAIが代行する、AI電話自動応答サービスです。
自動音声応答やダイヤル入力(IVR)・音声のテキスト化により、電話の一次受け付けがほぼ自動化されます。
代表電話に電話がかかってくると、AIが用件や相手の属性・氏名を確認。
受電内容はAIがテキストに変換し、指定されたメールや各種チャットツールに送信する仕組みです。
通知に添付されたリンクを踏めば、元の音声も確認できます。
AIの回答シナリオは自由にカスタマイズできるほか、オペレータへの転送も可能です。
スタンダード | プレミアム | アルティメット | |
初期費用 | 要問合せ | ||
月額料金 | 3,278円〜 | 6,578円〜 | 9,878円〜 |
着信超過料金 (着信当たり) |
44円 |
(税込)
初期費用につきましては、お問い合わせが必要です。
画像出典元:「モビルス株式会社」公式HP
電話対応の自動化に必要な機能を網羅している、AIボイスボットサービスです。
電話自動応答サービスの公開は、わずか3ステップで可能。
最短5分程度で自社に必要な自動応答を実現できます。
専用のダッシュボードでは電話業務に関するあらゆる情報が可視化されており、利用料金や受電状況・発信状況が一目で分かる仕組みです。
シナリオの種類は定型的な電話対応からオペレーター連携までと幅広く、企業ニーズにマッチした多彩なシナリオを選択できます。
下表の料金のほか、AI連携や有人対応連携などにはオプション料金がかかります。
詳細につきましては、お問い合わせが必要です。
MOBI VOICE | |
初期費用 | 30万円~ |
月額費用 | 15万円~ |
(税表記なし)
画像出典元:「ワークスモバイルジャパン株式会社」公式HP
「LINE WORKS(ラインワークス)」を運用する「ワークスモバイルジャパン株式会社」のオーダーメイド電話応対AIサービス。
開発から運用・データの保管までが国内で実施されており、セキュリティリスクが低いのが魅力です。
サービスの特徴は、機械音声に慣れていない人でも聞き取りやすい高品質な対応が可能なこと。
AIの音声には人間が話すときのような自然な抑揚があり、ロボット感を強く感じません。
シナリオは企業ニーズに合わせてカスタム作成されるため、テンプレ感を与えにくいのも魅力です。
なお本サービスはLINEの自社アカウントやLINEの無料通話「LINE コールPlus」とも連携できます。
「LINEサービスを駆使したマーケティングを展開したい」という企業には、有力な候補となるはずです。
料金につきましては、お問い合わせが必要です。
画像出典元:「Hmcomm株式会社」公式HP
産総研(国立研究開発法人産業技術総合研究所)発の最先端音声認識技術と自然言語処理を搭載した、ハイレベルなAI電話自動応答サービスです。
AIエンジンおよび各種機能は自社開発によって提供されており、企業ニーズに合わせたカスタマイズにも対応しています。
シナリオは、定型的な電話対応から通販商品の受注・訪問予約対応といった複雑な内容まで対応可能。
ニッチなニーズを抱える企業でも、希望をかなえるソリューションが見つかります。
またダッシュボードには稼働状況の表示機能・モニタリング機能・音声とテキストの分析機能などが搭載されており、管理者機能にも不足はありません。
開発から運用開始までを丸投げすれば、約3カ月で本格導入できます。
料金につきましては、お問い合わせが必要です。
画像出典元:「株式会社ティファナ・ドットコム」公式HP
企業のDXをサポートする各種ツールを取りそろえた、「AIさくらさんシリーズ」の1つ。
問い合わせから予約対応・クレーム対応まで、すべての電話受付をAIが代行します。
サービスの強みは、ChatGPTによる臨機応変な対応が可能なこと。
AIのみでも自然な対話が可能なうえ、人間の対応が必要な用件は自動的に担当者に取り次がれる仕組みです。
スムーズな対応は顧客にストレスを与えにくく、顧客満足度の向上に役立ちます。
より業務効率を高めたい場合は、ほかの「さくらさんシリーズ」の導入も検討しましょう。
料金は、初期費用と月額費用からなります。
詳細につきましては、お問い合わせが必要です。
AI電話自動応答サービスを導入すれば、電話が鳴るたびに社員が受話器を取る必要がありません。
電話対応が「本当に必要な要件のみ」となることで、社員は目の前の業務に集中することが可能です。
電話の一次対応は重要な業務ではありますが、コア業務ではありません。
電話応対が増えるほど、社員の業務効率の低下、ひいては企業全体の労働生産性の低下を招く恐れがあります。
AI電話自動応答サービスを導入すれば、営業時間外の電話も受けられます。
WebやFAQを利用しない層がアプローチしやすくなり、売上につながる電話を取りこぼすリスクが減少します。
また電話対応業務が自動化されていれば、顧客を待たせることがありません。
AIが顧客1人ひとりを拾い上げることで、顧客とつながるチャンスを逃さずに済みます。
かけた電話がスムーズにつながれば、顧客はストレスを感じません。
企業の印象はアップし、確実な受注につなげやすくなります。
またAIによる対応は、いつ・どんなときも対応品質が変わることがありません。
顧客を不快にさせたり重要な用件・情報を聞き漏らしたりといった事態が発生しにくく、電話起点のトラブルが発生しにくくなるのもメリットです。
AI電話自動応答サービスの対応品質は、シナリオ設定によって左右されます。
サービスを初めて導入する企業は、初期のシナリオ設定からフォローを受けられるベンダーがおすすめです。
またAI対応を自社用に最適化するためには、運用中も適宜シナリオの修正が必要となります。
シナリオ設定について、深い知見や実績を持つベンダーが安心です。
AI電話自動応答サービスは、「オペレータと連携できるもの」「発信機能を備えたもの」「登録済みQ&Aを音声回答できるもの」などとさまざまです。
くわえて標準搭載されている機能とオプション機能にも違いがあります。
AI電話自動応答サービスを選択するときは、自社の課題解決につながる機能が標準搭載されているサービスがおすすめです。
電話での在庫確認や予約受付をAI電話自動応答サービスによって自動化したいなら、自社のシステムと連携できることは必須です。
サービスの導入を検討するときは、自社の顧客管理システムや在庫システム、予約台帳システム、各種データベースとの連携可否をチェックしてください。
AI電話自動応答サービスは、AIが電話応対を自動化してくれるサービスです。
「電話を取りきれていない」「同じような問い合わせにムダな時間を取られている」などの企業は、サービスの導入により改善できるかもしれません。
注意点は、サービスによってサポート体制やできることが異なる点です。
自社のニーズを明確化したうえで、「必要な機能を備えているか」「サポート体制は十分か」などを見極めましょう。
画像出典元:O-dan