タッチパネル型券売機について

【24年最新】タッチパネル型券売機おすすめ9選を比較!価格や特徴・選び方まで解説

記事更新日: 2024/08/29

執筆: 川崎かおり

タッチパネル型券売機を利用することで、多様化する決済ニーズや顧客ニーズへの対応・従業員の負担軽減などが期待できます。直感的な操作が可能で扱いやすいため、多くの現場に投入されています。

本記事では、タッチパネル型券売機の選び方や導入メリットからおすすめのシステム9選までを詳しくご紹介します。

タッチパネル型券売機とは

タッチパネル型券売機とは、ディスプレイに直接触れて必要な操作を行なえる券売機です

搭載されている機能は製品によって異なりますが、以下のような操作・管理が可能です。

  • 写真付きのメニュー表示
  • 表示メニューの変更・カスタマイズ
  • 顧客主体によるメニュー操作
  • 決済(キャッシュ・キャッシュレスに対応)
  • 売上管理
  • 売上分析
  • レシート・領収書発行
  • POS連携 など

タッチパネル型券売機があれば、人手不足の解消や、従業員の負担軽減が可能です。

例えば以下のような場所で、タッチパネル式券売機が多く見られます。

  • 飲食店
  • フードコート
  • テーマパーク・各種施設 など

タッチパネル型券売機の導入メリット

タッチパネル型券売機を導入することで、メニュー管理や顧客管理・売上管理がスムーズになります。

タッチパネル型券売機の導入メリットについて、詳しく見ていきましょう。

1. 顧客に合わせたメニュー表示が可能になる

タッチパネル型券売機は画面表示が見やすいうえ、レイアウトは自由自在です。

顧客ニーズに合わせたメニュー配置が可能となり、経営を効率化できます

多言語対応可能なタッチパネル型券売機も多く、インバウンド顧客にもスムーズな対応が可能です。

2. 従業員の負担を軽減できる

タッチパネル型券売機なら、商品・サービスの詳細な情報を画像付きで表示できます。

顧客の情報収集は券売機のみで完結するため、店員が対応に当たる必要がありません

また決済機能を搭載したタッチパネル型券売機なら、デバイス上で注文から決済まで完結します。

決済のための人員を常駐させておく必要がなく、従業員の負担軽減・人手不足の解消に有益です。

3. 顧客満足度の向上につながる

タッチパネル型券売機なら、顧客が好きなタイミングでの注文・決済が可能です。

「待ち」の時間が最小化・混雑の緩和により、顧客の不満を抑えられます。

またタッチパネル型券売機は、キャッシュレス決済・現金決済・QRコード決済などに対応しているものが豊富です。

顧客が自由に決済手段を選択できることは、顧客満足度の向上につながります

4. データ管理がスムーズ

売上集計機能付きのタッチパネル型券売機であれば、POSレジとの連動やデータ出力がスムーズです。

売上の推移や人気メニューの特定が容易になることで、経営戦略の精度も向上します

加えて顧客との取引内容は、データベース上に蓄積されていく仕組み。

顧客とのトラブルが発生した際も、デバイスに残された記録データが証拠となります。

注文ミス・決済ミスなどのトラブルに対応しやすくなるのも、大きなメリットです。

タッチパネル型券売機の比較表

ツール名 価格 リース・レンタル 決済方法 特徴
VT-T21M 要問合せ リース会社でリース可能 現金
(キャッシュレス決済はオプション)
アニメーションと音声ガイダンスによる操作ナビゲーション機能を搭載
楽らく券助FSC-156T 547,800円(税込) 5年リース:10,956円/月 現金 省スペースで設置できる卓上型
Tenpos Ticket 19,800円/月〜(税込) なし 現金、キャッシュレス決済 iOSを利用したiPad型の券売機
POS+ selfregi 10,000円/月〜(税別) なし 現金、キャッシュレス決済 セルフレジと券売機の機能を自由に切り替え可能
USEN Ticket & Pay 228万円~(税別)
(USENレジ+USEN Ticket & Pay)
なし 現金、キャッシュレス決済 USENレジと連携すれば売上の一括管理が可能
CASHIER タッチパネル型券売機 398,000円〜(税表記なし) 28,650円/月〜 現金、キャッシュレス決済 直感的に操作できるシンプルなUIを搭載
VMT-600 Series 要問合せ リース会社でリース可能 現金、キャッシュレス決済 9種類の交通系電子マネーに対応
KC-TXシリーズ 要問合せ リース会社でリース可能 現金、キャッシュレス決済 待機中はサイネージとして使用可能
MP-T4Sシリーズ 要問合せ リース会社でリース可能 現金、キャッシュレス決済 必要な機能を本体中央にレイアウトしたユニバーサルデザイン

特におすすめ!タッチパネル型券売機5選

GRORY「VT-T21M」

画像出典元:「GRORY」公式HP

特徴

「VT-T21M」は、22インチワイド液晶を搭載した、多言語対応可能なタッチパネル型券売機。

見やすいデザインや使いやすいUIが搭載されており、顧客にストレスを与えません

店舗支援ASPサービス 「SalesView(セールスビュー)」を使用すれば、売上集計から勤怠管理までシステム上で自動化できます。

評価の高いポイント3つ★★★

  • 英語、韓国語、中国語(簡)、中国語(繁)に切り替え可能
  • 各種紙幣のリサイクルユニットの搭載により、紙幣の途中補充や途中回収の手間が少ない
  • アニメーションと音声ガイダンスによる操作ナビゲーション機能を搭載

料金プラン

詳細については、お問い合わせが必要です。

BOSTEC「楽らく券助FSC-156T」  

画像出典元:「BOSTEC」公式HP

特徴

「楽らく券助FSC-156T」は、低額紙幣の利用が多い店舗におすすめのタッチパネル型券売機です。

テンプレートのメニュー画面は3種類あり、本体から直接メニューを登録・変更できます。

ボタン式の券売機に近い画面が採用されており、デジタル機器の使用に不慣れな人も抵抗なく使えるデザインです。

評価の高いポイント3つ★★★

  • オンラインショップで購入できる
  • 売上閲覧や機器状態の監視が可能(クラウドサービスへの加入が必要)
  • 現金決済のみのシンプルな機能

料金プラン

  楽らく券助FSC-156T
初期費用 要問合せ
購入価格 547,800円
5年リース価格 10,956円/月

(税込)

テンポス情報館「Tenpos Ticket 」   

画像出典元:「テンポス情報館」公式HP

特徴

「Tenpos Ticket 」は、iPadを専用デバイスとして利用できる、タッチパネル型券売機。

導入コストが低い上、省スペースで設置できるのが強みです。

機能面では、英語表記への切り替えやおすすめメニューの表示・注文伝票印刷などに対応します。

POSレジ・自動釣銭機・クレジット端末と連動すれば、決済の完全自動化も可能です。

評価の高いポイント3つ★★★

  • 画面上のデザイン、文字サイズ・画像サイズを自由に変更できる
  • 売上データをクラウド上で管理できる
  • トッピング項目の常時表示により出数・客単価アップを狙える

料金プラン

  キャッシュレスのみ キャッシュレスと現金対応の場合
初期費用 660,000円~ 1,540,000円~
月額利用料 19,800円

(税込)

ポスタス「POS+ selfregi」

画像出典元:「ポスタス」公式HP

特徴

ポスタスは、クラウド型のPOSシステム。「POS+ selfregi」は、飲食店向けサービスの一部に含まれる高機能セルフレジ券売機です。

券売機はPOSレジやキッチンプリンターとの連携にも対応しており、注文から決済までを自動化できます。

導入に当たってはベンダーが店舗スタッフの教育までサポートしてくれるため、POSレジの導入に不安がある企業も安心です。

評価の高いポイント3つ★★★

  • ベンダーによる365日の電話サポートを利用できる
  • 売上分析、セルフオーダー、予約管理など、必要な機能のみを利用できる
  • 複数店舗の管理・多言語にも対応

料金プラン

  POS+ 各サービス
初期費用 要問合せ
月額料金 10,000円〜
POS+ selfregi利用料金(オプション) 要問合せ

(税別)

USEN「USEN Ticket & Pay」

画像出典元:「USEN」公式HP

特徴

「USEN Ticket & Pay」は、タブレット型POSレジシステム「USENレジ FOOD」のオプションサービスです。

発券機能と清算機能を搭載しており、時間ごとに機能を切り替えて使用できます

決済方法は、現金のほかカード決済、各種電子マネー決済に対応。

個別会計機能・多言語(英語・中国語・韓国語)対応機能も搭載しており、顧客ニーズに合わせた接客が可能です。

評価の高いポイント3つ★★★

  • フリーレイアウト機能により、メニューを自由にカスタマイズできる
  • 設置スペースに合わせて3種類の端末から選べる
  • リースが可能(審査あり)

料金プラン

  USENレジ+USEN Ticket & Pay
初期費用+24ヶ月分の月額料金 約228万円

(税別)

その他おすすめ!タッチパネル型券売機

CASHIER タッチパネル型券売機

画像出典元:「CASHIER」公式HP

特徴

「CASHIER」は、「見やすさ」「分かりやすさ」を重視したタッチパネル型券売機です。

AndroidベースのPOSレジ機能を搭載しており、顧客の注文から生産までをワンストップで自動化できます

端末は2種類あり、店舗の規模やニーズに合わせて選択可能。

導入時にはベンダーによるスタッフへの教育や稼働立ち会いもあり、手厚いサポートを受けられるのも魅力です。

評価の高いポイント3つ★★★

  • クレジットカード決済・電子マネー決済・QRコード決済に対応可能
  • 端末はレシートプリンター、バーコードスキャナーを内蔵
  • CASHIER券売機の専用管理ページから写真のアップロードや商品情報を登録可能

料金プラン

  キャッシュレス専用 キャッシュレス+現金対応 リース
初期費用 398,000円~ 1,198,000円~ 無料
月額料金 9,400円 11,400円 28,650円〜

(税表記なし)

Mamiya-OP「VMT-600 Series」

画像出典元:「Mamiya-OP」公式HP

特徴

「VMT-600 Series」は、小型液晶パネルの券売機において、シェアナンバー1ともいわれるタッチパネル型券売機。

通信機能を搭載しており、売上管理からメニューの一斉配信まで対応可能です。

決済では現金・電子マネーのほか、QRコード決済を利用できます。

メニューは英語、韓国語、中国語(簡体、繁体)表記に切り替えられるので、インバウンド集客にも有効です。

評価の高いポイント3つ★★★

  • VMT-601は高額紙幣を利用可能
  • ポップアップメニューの追加が可能
  • 時間帯によってメニューの自動変更が可能

料金プラン

詳細については、お問い合わせが必要です。

芝浦自販機株式会社「KC-TXシリーズ」

画像出典元:「芝浦自販機株式会社」公式HP

特徴

「KC-TXシリーズ」は、27インチ大画面を搭載した、視認性良好のタッチパネル型券売機。

画面の構成パターンをテンプレート化して登録できるので、メニュー変更もスムーズです。

券売機は動画再生機能を搭載しており、おすすめ商品を動画で紹介できるのが魅力。

デジタルサイネージとして有益な情報を発信すれば、顧客の注目・関心を集めることが可能です。

評価の高いポイント3つ★★★

  • 発券イメージをそのまま出力できる
  • 発券時にQRコードや店舗のロゴなどを印字できる
  • 5色のカラーから選べる

料金プラン

詳細については、お問い合わせが必要です。

NECマグナスコミュニケーションズ「MP-T4Sシリーズ」

画像出典元:NECマグナスコミュニケーションズ」公式HP

特徴

「MP-T4Sシリーズ」は、ユニバーサルデザイン採用のタッチパネル型券売機。

タッチパネル画面は業界最大級の23.8インチで、視認性と操作性に優れています

使いやすさにこだわった本体には、1万円札の返金が可能な紙幣ユニットや硬貨補充用トレー・釣り銭取り忘れ防止センサーなどが搭載されており、両替や金銭トラブルが発生しにくい仕様です。

評価の高いポイント3つ★★★

  • システム障害時には復旧のためのガイダンスが表示される
  • 日本語・英語・中国語・韓国語に対応
  • 高額紙幣が使用できるほか、電子マネー決済・クレジットカード決済・QRコード決済に対応

料金プラン

詳細については、お問い合わせが必要です。

タッチパネル型券売機の導入にはリースやレンタルも視野に

タッチパネル型券売機の導入に当たっては、購入ではなく「リース」「レンタル」を選択する方法もあります。

リースとレンタルの違いやメリット・デメリットについて見ていきましょう。

1. タッチパネル型券売機をリースするメリット・デメリット

リースとは、中長期契約を結んで必要なサービス・機器を借りる仕組みです

リース期間は半年から年単位となるのが一般的で、10年単位で契約を結ぶこともあります。

リースでタッチパネル式券売機を導入するメリット・デメリットは以下のとおりです。

リースのメリット リースのデメリット
  • レンタルよりも料金が割安
  • 最新の設備を導入できる
  • 原則的に中途解約不可
  • 自社で保守・修繕が必要


リースならリース会社の新品を借入れられるため、最新のタッチパネル型券売機も選択可能です。

自社のニーズ・課題に合わせたシステムを選択でき、業務効率の向上や顧客満足度の向上を実現できます。

種類や機能にもよりますが、月々のリース料金は10,000~30,000円程度が目安です。

2. タッチパネル型券売機をレンタルするメリット・デメリット

レンタルとは、短期間のみ必要な物を借りられる仕組みです

タッチパネル型券売機を時間単位・日単位で導入できるため、「お試しで使ってみたい」「複数の機器を使い比べてみたい」などと考える企業におすすめできます。

レンタルのメリット・デメリットは以下のとおりです。

レンタルのメリット レンタルのデメリット
  • 数時間単位で借りられる
  • 保守・修繕はレンタル会社が行う
  • リース料金よりも割高
  • レンタル会社の在庫からしか選択できない


基本的にレンタルは、レンタル会社が保有する機器からしか選べません

使ってみたいモデルがあったとしても、希望に添えない可能性があります。

また一般的に、レンタル料金はリース料金よりも割高なため、延長契約を続けると、トータルコストがかさむ恐れがあります。

タッチパネル型券売機の導入を検討している企業は、「長期保有ならリース」「お試しならレンタル」と使い分けるのがおすすめです

タッチパネル型券売機の比較ポイント

タッチパネル型券売機を選ぶときは「機能」「デザイン」「サポート」に注目しましょう。

タッチパネル型券売機の比較ポイントについて、詳しくご紹介します。

1. 自社の課題解決につながる機能が搭載されているか

タッチパネル式券売機を導入する前に、自社の課題を明確化してください

必要な機能・不要な機能を洗い出すと、導入すべき機種が見えてきます。

特に重視したいのは「決済方法」「視認性」「操作性」です。

顧客層のデジタルリテラシーも考え、顧客がストレスなく使えるものを選びましょう。

2. 設置場所に合うか

タッチパネル型券売機のサイズやデザインも重要です。

店内・設備内の置き場所を決め、スペースに収まるものを選びましょう

店内・設備内に統一感を出すなら、イメージを損なわない色・デザインであることも重要です。

3. ベンダーのサポート・セキュリティが充実しているか

万が一タッチパネル型券売機が動かなくなってしまうと、事業経営は大きな損失です。

ベンダーのトラブル対応や受けられる補償内容をチェックしておきましょう

また顧客の個人情報や決済情報を扱うからには、セキュリティ面の信頼性も重要です。

システムやベンダーのセキュリティ対策がどのように行われているのかも、チェックしてみてください。

まとめ

タッチパネル式券売機は、人手不足の解消や従業員の負担軽減・顧客満足度の向上に有益です

業種や顧客層・店舗の規模によって必要な機能・仕様は異なるため、導入前にしっかりと比較・検討を行いましょう。

また導入方法には、購入のほかリースやレンタルもあります。

タッチパネル型券売機の相性を見極めたい場合は、レンタルでお試し期間を設けて購入・またはレンタルに踏み切ると失敗のリスクを低減することが可能です。

画像出典元:O-dan

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