経理をアウトソーシング!メリット・デメリット・おすすめ業者を解説!

経理をアウトソーシング!メリット・デメリット・おすすめ業者を解説!

記事更新日: 2022/11/09

執筆: 編集部

経理は毎日たくさんの仕事があります。

加えて月末・年度末には給与計算や決算書の作成などさらに仕事が増えるため、こうした仕事をアウトソーシング(外注)できると労力を削減できます。

しかしアウトソーシングすると、どのようなメリット・デメリットがあるのか知りたいという方もおられるでしょう。

この記事では経理をアウトソーシングするメリット・デメリット、おすすめの業者を紹介します。

この記事を自社に適したアウトソーシング業者を選ぶ参考にしてください。

アウトソーシングとは?

経済産業省の資料ではアウトソーシングを次のように定義しています。

”企業の事業戦略の達成を支援し、業務の有効性と効率性をより高めるために、外部組

織のリソースを活用し、企業内業務の遂行を外部組織に委託すること”

(引用:アウトソーシングに関する情報セキュリティガイダンス

要するに企業内の仕事の一部を専門的な知識やスキルを持った外部組織や人に委託することです。

アウトソーシングと外注の違い?

アウトソーシングと外注もどちらも外部に仕事を依頼するという点は同じです。

外注は外部に依頼すれば自社で行うより安く仕上がるというコスト面が重視されます。

外注された側も請け負った仕事を行うだけで、それに対して業務効率化の提案などを行ったりすることはありません。

一方、アウトソーシングは、外部の専門的な知識やスキルを持った組織や人に依頼することで、業務の効率化を図ることを目的としています。

コスト面よりも業務効率化の方に重きを置いた施策です。

アウトソーシング業者では、委託側の企業に対し業務改善の方法を提案することもあります。

アウトソーシングを活用すれば煩雑な事務仕事から従業員は解放され、その企業のコアな技術や業務にいっそうの時間とエネルギーを傾けることができるようになります。アウトソーシングはその定義にあるように”企業の事業戦略の達成を支援”するのがその目的です。

 

経理の仕事とアウトソーシングの必要性

経理の仕事を振り返れば、なぜアウトソーシングを必要とするかがわかります。まずは経理の仕事を簡単に振り返ってみましょう。

経理の仕事内容

売上・仕入・給与・保険・税金など企業の収入や支出を正確に管理・記録する部門です。経理の仕事には日次業務・月次業務・年次業務があります。

日次業務

経理の日次業務は、現金・預金の入出金を毎日管理することです。

  • 小口現金の管理
  • 経費精算
  • 売上金の計上
  • 預金管理
  • 伝票作成
  • 領収書・見積書・納品書などの各種伝票の管理

 

月次業務

経理の月次業務は以下のものが含まれます。

  • 売掛金管理(請求書の発行と入金の確認など)
  • 買掛管理(仕入請求書などに基づき支払日に支払いを行う)
  • 給与計算
  • 試算表や損益計算書の作成

 

年次業務

年次業務は決算書作成と各種税金の納付が主な仕事になります。

経理をアウトソーシングすべき理由

このように経理の仕事を見てみると定型作業が多いですが、それぞれの業務に覚えなければならないことが多く、経理担当者を育成することはとても難しいと言えます。

もし経理担当者が休んだり退職したりすれば、その穴を埋めるのはとても大変です。

これは派遣社員を雇う場合も同様と言えます。

対してアウトソーシングの場合、欠員の補充や教育は代行業者の業務であるため、これらの作業からも解放されるのは非常に大きいと言えます。

とりわけ中小企業は経理のために人材を育てるといった時間を取ることが難しいです。

アウトソーシングを活用すれば、人材教育や経理の仕事を行うために使っていた時間やエネルギーを企業のコアとなる業務に振り分けることができるでしょう。

経理をアウトソーシングするメリット

経理をアウトソーシングするメリットを5つ紹介します。

1. 質の高い仕事を期待できる

アウトソーシング業者は特定の業務に関する高い知識とスキルを持っています。ですから、これまで数人で長時間かけて行っていた経理の仕事を、小人数・短時間で行えるようになります。委託側はこうした質の高い仕事を享受できるというのがメリットです。

2. 繁忙期・閑散期に時間や人材の配分に悩む必要がなくなる

月末・年度末前の繁忙期には経理が忙しくなり、人が足りているか、残業はどれくらいになるのか、経営陣や管理者は把握する必要があります。

閑散期はその逆で、必然的に人件費などのコストが多くかかってきます。

また、スキルのある人材を確保することが難しい昨今でも、代行業者は多くの人材を有しているため、人材確保にも支障がありません。

そのため、アウトソーシングすれば時間や人材の配分に悩む必要がなくなると言えます。

3. 内部情報を管理してもらえる

自社で管理するには注意が必要な各従業員の家族情報や給与額などの情報も管理してもらえるというメリットがあります。

4. 不正の予防効果

社内の人間が管理する場合、内情に精通していることからも、お金の着服や帳簿の数値を操作するといった不正が起きることも考えられます。

しかし、代行業者では数値チェックなどの不正予防のフローが整っていることも多いため、契約に沿った業務の遂行が期待できます。

結果的に、会社のお金の着服、帳簿の数値の操作などの不正を予防することができます。

5. コストダウン

経理担当者を採用し、教育するためのコストがかからない点もメリットです。

新しく人を雇うときには、給与や社会保険などの福利厚生費が発生します。

1人を雇う場合でも、給料の1.5〜2倍かかると言われています。

そのためアウトソーシングでは採用や社会保険、退職金などのコストが掛からないのでコストダウンにつながります。

経理をアウトソーシングするデメリット

経理をアウトソーシングするデメリットについても触れておきます。

1. 経理業務をマニュアル化する必要がある

経理業務はそれぞれの企業でやり方が違うので、場合によってはマニュアルを作成する必要があります。

業務内容の洗い出しが必要になるため、負担を減らすためのアウトソーシングを実施するための準備段階で担当者の負担が増加してしまうことが考えられます。

2. 迅速な対応ができない場合がある

現在では、オンラインで経理をアウトソーシングすることができます。

オンラインで完結することはとても大きなメリットではありますが、それは通常業務が滞りなく行われている場合のことです。

もし急ぎの処理や緊急対応が必要になった場合、現場に経理担当者がいないので迅速に対応できません。

アウトソーシングを依頼するときは、事前のミーティングなどで緊急時のフォローについても話し合う必要があります。

3. 社内にノウハウが蓄積されない

時間のかかる作業、煩雑な業務を外部の人間に任せてコア業務に集中できる、というのがアウトソーシングのメリットです。

同時に、アウトソーシングすることは経理業務の内容やそのやり方について社内にノウハウが蓄積されないことを意味します。

アウトソーシング先が利用できなくなる可能性も考慮して、社内人材の育成を行うよう心がける必要があります。

おすすめの経理アウトソーシング業者8選

経理をアウトソーシングすればたくさんのメリットを企業は獲得できます。次におすすめの経理アウトソーシング業者を8つ紹介します。自社に適した業者を選ぶ参考にしてください。

1. 経理業務の一括代行!『Wheat Accounting』

画像出典元:「Wheat Accounting」公式HP

特徴

「Wheat Accounting」は経理全般の業務を一括代行してくれるサービスです。

ノンコア業務である経理作業を、専門性の高いチーム体制でまるごと代行します。

経理代行だけでなく、給与計算業務や営業事務代行等のバックオフィス業務全般についても対応しているのは他社にないため、煩雑な経理業務を全て任せてコア業務に集中したいと考えている場合には特におすすめです。

税理士や社労士の監督の元で専門的な知識をベースに実施される高品質のオペレーションを低価格で受けることができるなど、サポート体制が万全なところも大きな魅力です。

料金プラン

基本コースが月額30,000円からで、そこには記帳代行500件まで、給与計算3人分が含まれます。

それ以上になる場合は追加料金が必要になります。

また、欲しい機能を追加したカスタムコースもありますが、こちらの料金についてはお問い合わせが必要です。

 

 

メリービズ

特徴

メリービズは、スタートアップ企業から東証一部上場企業まで、どんな業種も問わず首都圏から地方まで幅広くオンラインで経理業務をサポートしてくれるアウトソーシング業者です。

おすすめポイント

  • 仕訳入力や経費精算などの日次業務から決算、会計ソフト導入まであらゆる経理業務に対応
  • 簿記2級以上の経験年数豊富なスタッフがクオリティの高い業務を提供
  • 複数スタッフ+ディレクターによるプロジェクトサポート体制

 

料金プラン例

 

SUPPORT+iA

特徴

オンラインで経理の業務が簡単にアウトソーシングできるのがSUPPORT+iA(サポーティア)です。

経理担当の人材教育にかける時間やコストがないといったスタートアップ企業や中小企業におすすめのアウトソーシング業者です。

おすすめポイント

  • オンラインで業務委託ができる
  • 秘書・経理・総務・人事・労務の様々な仕事を委託できる
  • オンラインなので経理業務の作業スペースを確保する必要がない
  • 役所への届け出、手土産の買い出しなどオフラインの業務にも対応

 

料金プラン

SUPPORT+iAには以下のプランがあります。

月額75,000円(税抜)~

※サービス概要について詳しくは以下の資料を無料ダウンロードしてご確認ください。

資料請求リストに追加する 

 

CASTER BIZ accounting

特徴

オンラインで経理業務をまるごと依頼できるので、自社に経理部門を設立した感覚で利用できるのがこのCASTER BIZ accountingです。

おすすめポイント

  • 日次業務から月次・年次決算、クラウド会計ソフトの導入まで経理業務全般を依頼できる
  • 簿記資格2級以上で実務経験5年~20年以上の経理のプロが業務を担当
  • 専門チームによる万全のサポート体制

 

料金プラン

 

NOC経理アウトソーシング

特徴

会計ソフトへの入力などの手間がかかる小口の経費精算業務をトータルサポートしてくれるサービスです。

業務代行だけでなく、経費精算システムの導入・運用サービスも提供してくれるので、経費システム導入を検討している企業にはおすすめです。

おすすめポイント

  • 経費精算業務の代行だけでなくシステム導入・運用も支援してくれる
  • 領収書の受領・経費精算・支払処理という関連する業務をワンストップで提供
  • 経理経験者が業務を担当するのでミスや手戻りなどが最小限にとどめられる

 

料金プラン

企業規模や業務内容に応じて費用が異なります。

 

LIXIL住生活ソリューション

特徴

訪問型アウトソーシングと資料を受託側に送付して作業してもらうセンター型アウトソーシングの2種類のサービスを提供しているのがLIXIL住生活ソリューションの特徴です。

おすすめポイント

  • 月初め第2営業日~第5営業日の4日間のみなど経理スケジュールに合わせた運用が可能
  • 経理スタッフが固定されるので、仕事の熟練度・スピード・精度が向上する
  • センター型アウトソーシングではセンターで多くの人員を投下して大量処理することも可能

 

料金プラン

経理の特命レスキュー隊

特徴

経理の特命レスキュー隊は領収書を郵送するだけで毎月の賃借対照表や損益計算書などを作成してくれるサービスを提供しています。経理の一部だけおまかせしたいという企業にはおすすめです。

おすすめポイント

  • 委託企業は領収書を送る・支払う・ミーティングのみで後の経理の日次業務は丸投げできる
  • 委託企業の経営に役立つ月次レポートを提出してくれる
  • 会計資格保有者のレスキュー隊員を派遣することも可能

 

料金プラン

取引の内容・数量・社員数・業務内容を総合的に判断し決定

QTAX

特徴

伝票類をセンターに郵送すれば、日々の入出金の管理や帳簿への記入を代行してくれるサービスを提供しています。さらに振込・支払いの代行、請求書発行の代行などのサービスもあります。

おすすめポイント

  • 経理代行・クラウド導入サービスを提供
  • 振込支払い代行や請求書発行などのサービスもあり
  • 繁忙期に助けになる年末調整代行サービス

 

料金プラン

 

まとめ

経理をアウトソーシングするメリット・デメリットとおすすめの業者を紹介しました。

アウトソーシングを利用すれば経理担当者を新しく雇用したり、教育するための時間やコストを削減できます。

経理担当者が休職したり退職すれば、その穴を埋めるのが大変ですが、アウトソーシングではそうした心配もいりません。

とりわけ中小企業は、経理担当者を採用したり教育したりするためのコストや時間を、アウトソーシングを利用することで、自社のコア事業に集中できます。

経理のプロが派遣されるタイプもありますが、オンラインで経理業務を依頼できるタイプもたくさんあります。この機会に自社の業務の効率化を可能にするアウトソーシングを導入してみるのはいかがでしょうか。

画像出典元:pixabay

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