個人事業主でも中小・大企業でも、導入目的を整理し具体化することで、数ある事務代行サービスのなかからでも最適なものを選べます。
今回は事務代行サービスに依頼できる業務内容や、比較するポイントをわかりやすくまとめました。
編集部おすすめの事務代行サービスも14社ピックアップしましたので、導入の際はぜひ参考にしてみてください。
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このページの目次
事務代行サービスとは、データ入力や電話対応など事務処理業務を代行するサービスです。
人手不足や繁忙期など社内リソースが少ないとき以外にも、事務員の教育コストを軽減させたい企業からの需要が高まっています。
経理や人事などの専門性の高い事務作業から、バックオフィス系の業務も依頼できます。
オンラインで事務代行しているサービスも登場しているため、早ければ即日トライアル導入できるケースもあります。
事務代行サービスに依頼できるおもな業務内容をまとめると下表のとおりです。
書類作成・管理 | 資料作成・議事録 |
ファイリング | |
データ入力・管理 | |
顧客対応 | 電話・メール対応 |
来客対応 | |
経理代行 | 領収書の整理 |
入出金管理 | |
仕訳処理・帳簿管理 | |
人事代行 | 給与計算 |
勤怠管理 | |
採用業務 | |
教育・研修業務 |
依頼できる業務内容は利用する事務代行サービスによって異なりますが、経理や人事などの専門性の高い業務も依頼できます。
手が足りないと感じた時に即戦力として代行依頼できるため、繁忙期の負担を軽減できておすすめです。
画像出典元:「フジ子さん」公式HP
「フジ子さん」は、低コストな事務代行サービスを探している企業におすすめです。
テレワーク先駆者百選にも選出されたフジ子さんは、月ごとに稼働時間を調整できるため、必要な分だけ代行依頼できるのが特徴です。
経理や秘書など専門性の高い優秀な人材から、画像加工やECサイト運用などWebサイト運用に長けた人材も所属しています。
トライアルの稼働時間は2時間ですが、無料でスキルや自社との相性をチェックしてから導入可能です。
情報セキュリティ対策も万全で、金融機関レベルのデータ管理で安心して業務を依頼できるでしょう。
評価の高いポイント3つ★★★
PLAN20 | PLAN30 | PLAN50 | |
実働時間/月 | 20時間 | 30時間 | 50時間 |
月額費用 | 62,700円 | 92,400円 | 132,000円 |
(税込)
画像出典元:「NOC」公式HP
「NOC」は幅広い事務業務を代行依頼できる事務代行サービスです。
総務や経理、人事、バックオフィス、コンサルティングなど多岐に渡って業務を依頼できるため、社内でリソースが足りていない分野をサポートしてもらえます。
経理や労務など専門性の高い業務はもちろん、一般的な事務作業はほとんどおまかせできるでしょう。
プライバシーマークを運用開始初年度に取得し、ほかにもQMSやISMSなどセキュリティ関連は万全です。
費用は代行依頼する内容によって異なるため、おまかせしたい業務があれば見積もりを取得してみてください。
評価の高いポイント3つ★★★
詳細については、お問い合わせが必要です。
画像出典元:「HELP YOU」公式HP
「HELP YOU」はパソコンでできる業務であればなんでも相談できるオンライン事務代行サービスです。
担当ディレクターが自社のニーズに合わせて、各事務業務に特化したアシスタントをアサインしてくれます。
アサインに必要な期間は最短で3日、500人以上の登録アシスタントのなかから選出されるため、希望のスキルを持った人材に出会えるでしょう。
契約時間を超過する場合は、1時間4,400円(税込)かかりますが、事前にアシスタントから確認連絡が入ります。
休日の緊急対応が可能な場合も、業務内容によっては対応出来る可能性があるので専属のアシスタントに確認してみてください。
評価の高いポイント3つ★★★
チームプラン | 1名専属プラン | |||
実働時間/月 | 30時間 | 45時間 | 45時間 | 60時間 |
月額費用 | 100,000円 | 150,000円 | 150,000円 | 200,000円 |
(税表記なし)
画像出典元:「PROSRV」公式HP
「PROSRV」は、人事給与にかかわる事務業務を一時的、または毎月サポートしてくれる事務代行サービスです。
スポット事務サービスでは年末調整や地方税などの各種証明書の付け合せ、計算用のデータ作成などの代行依頼ができます。
毎月の事務サポートでは、人事給与システム「PROSRV on Cloud」を利用した人事給与業務の代行が可能です。
通勤費の計算や社会保険手続きなども依頼できるため、給与業務担当者の採用が難航している企業は導入が向いています。
評価の高いポイント3つ★★★
詳細については、お問い合わせが必要です。
画像出典元:「CASTER BIZ」公式HP
「CASTER BIZ」は日常的な事務作業から制作業務まで、サポートが依頼できる事務代行サービスです。
実働時間30時間を目安にした2つの料金プランと、自社のニーズに合わせてカスタマイズプランが選択できます。
オプションで導入コンシェルジュサポートを利用すれば、自社業務の切り出しがスムーズになり、無駄なく代行依頼できるでしょう。
採用倍率1/100を勝ち抜いた優秀な人材によって事務業務を代行してもらえるため、業務への安定性も抜群です。
評価の高いポイント3つ★★★
CASTER BIZ assistantを利用した場合
6カ月プラン | 12カ月プラン | CUSTOM | |
実働時間/月 | 30時間 | 30時間 | 要問合せ |
月額費用 | 145,200円 | 132,000円 | |
オプション |
|
(税込)
画像出典元:「カチアルサポート」公式HP
「カチアルサポート」は複数の業務を組み合わせてサポートを依頼できる事務代行サービスです。
今月はバックオフィスをお願いしたいけど、来月は経理業務をサポートしてほしい…など、人手が必要な部署に合わせて利用できます。
拠点に出社して事務代行をしてもらえるため、コミュニケーションが取りやすく安心です。
評価の高いポイント3つ★★★
エントリー プラン |
ライトプラン | スタンダード プラン |
プロプラン | |
実働時間/月 | 12時間 | 30時間 | ||
月額費用 | 47,300円 | 60,500円 | 95,000円※ (通常118,000円) |
90,000円※ (通常116,600円) |
(税込)
※2022年8月1日〜2024年3月31日までの特別料金
画像出典元:「My Assistant」公式HP
上場企業「Caster(キャスター)」が運営する「My Assistant」は、資料作成やリサーチ、SNSの投稿や事務作業など、あらゆる業務を低価格で依頼できるオンラインアシスタントサービスです。
発注先の選定や費用相場の確認などが不要で、すぐに依頼がしやすいようにカテゴリから検索ができるテンプレートが豊富。
アウトバウンドコールのパッケージもあり、小ロットの架電や、ツールやトークスクリプトの準備などにも対応しています。
最小工数で依頼ができるため、日々の事務作業やルーティンワークに追われている方におすすめです。
評価の高いポイント3つ★★★
My Assistantは依頼業務の時間に応じて金額が変動します。
5時間ごとに契約時間をカスタマイズ可能ですが、月の契約時間を超過する場合は、オプション料金として「時間単価×1.2倍」が加算されるため注意が必要です。
料金 | 25,000円 | 40,000円 |
利用時間 | 10時間 | 20時間 |
契約期間 | 3ヶ月 | |
支払い方法 | 銀行振込 or クレジットカード | |
支払いタイミング | 1ヶ月ごとの前払い or 一括払い |
料金や依頼できる業務内容についてくわしく知りたい方は、以下の資料や記事を参考にしてください。
画像出典元:「クラウドワークスエージェント」公式HP
「クラウドワークスエージェント」は大手クラウドソーシングサービスのクラウドワークスが運営している事務代行サービスです。
契約継続率は95%以上、業界最大級の500万人から最適な人材をアサインしてくれます。
契約期間は最低1ヵ月、最短4営業日でアサインできるため、緊急のスポット対応を依頼したい場合も活用しやすいでしょう。
評価の高いポイント3つ★★★
詳細については、お問い合わせが必要です。
画像出典元:「i-STAFF」公式HP
「i-STAFF」は導入企業からのクオリティ満足度が高く、今年で7周年を迎える事務代行サービスです。
確実に事務業務をおこなうことだけでなく、対応スピードにもこだわり、オンライン・オフライン問わず対応してもらえます。
オフライン業務を依頼する場合、情報漏えい防止のために本社勤務スタッフをアサインするなど情報管理リテラシーが高いのも安心して利用できるポイントでしょう。
評価の高いポイント3つ★★★
ライトプラン | ベーシックプラン | プレミアムプラン | |
契約期間 | 3カ月 | 6カ月 | 12カ月 |
月額利用 (通常料金) |
125,400円 | 102,300円 | 89,100円 |
(税込)
画像出典元:「B-TOP」公式HP
「B-TOP」は3つのバックオフィス業務を得意とするアウトソーシングサービスです。
人事・経理・労務、バックオフィス、補助金・助成金の3分野に特化した戦略的なサポートを徹底。
B-TOPは、バックオフィス業務全般(秘書業務)のフォロー体制も整えていいます。
ユーザー企業に専念したいコア業務がある場合、ノンコア業務はB-TOPのスタッフに依頼する事で、コア業務の生産性が上がるのはもちろん、ノンコア業務でも専門性の高いサービスを受けられるので、企業全体の業務効率化に貢献できます。
評価の高いポイント3つ★★★
「B-TOP」の運営会社HPでは具体的な料金は提示されていませんでした。
利用を検討する場合、まずは問い合わせをしてみてください。
画像出典元:「Adecco」公式HP
「Adecco」は全国に拠点を持ち、25年以上に渡り12,000件以上のプロジェクトをサポートしてきた事務代行サービスです。
長年のノウハウによって自社でおこなうコア業務と、ノンコア業務を切り分け、業務量に合わせた人材配置を構築してくれます。
新規アサインがあった場合も、研修やマニュアルによってサービスの質が均一化されているため、スキルのミスマッチが少ないのも特徴です。
評価の高いポイント3つ★★★
詳細については、お問い合わせが必要です。
画像出典元:「YPP」公式HP
「YPP」は経理事務を主に、財務や人事労務など、比較的専門性の高い業務が得意な事務代行サービスです。
チーム制で業務を代行し、業務の属人化や負担の過集中を防ぎつつ、業務効率化をサポートしてくれます。
アナログからデジタルツールへの乗り換えが得意なので、DX化を目指したい企業におすすめです。
評価の高いポイント3つ★★★
下表は料金プランの例です。
詳細についてはお問い合わせが必要です。
メンバー2名 | メンバー3名 | メンバー5名 | |
実働時間/月 | 60時間 | 120時間 | 180時間 |
初期費用 | 問い合わせ | ||
月額費用 | 33万円〜 | 66万円〜 | 99万円〜 |
(税込)
画像出典元:「Genny」公式HP
「Genny」は最短30分で担当者のアサインできる事務代行サービスです。
お問い合わせした初日から利用できる可能性があり、期間中はどれだけ依頼しても利用料金は変わりません。
非常にスピーディーに利用できるため、緊急で事務員が必要な場合や、一時的に各種手配ができる秘書が欲しい場合も心強い味方になってくれるでしょう。
評価の高いポイント3つ★★★
2カ月プラン | 6カ月プラン | 12カ月プラン | |
実働時間/月 | 無制限 (※土日祝を除く平日9:00〜18:30までの間) |
||
月額費用 | 115,500円 | 107,800円 | 105,600円 |
オプション |
|
(表記なし)
画像出典元:「タスカル」公式HP
「タスカル」は導入企業500社を超えるオンライン事務代行サービスです。
最短即日、わかりやすい料金プランが特徴で、営業事務と総務業務など複合的な業務の依頼ができます。
契約時間が余ったときは次月に調整繰越ができるため、無駄なコストが発生しないのも利用しやすいポイントです。
評価の高いポイント3つ★★★
3カ月プラン | 6カ月プラン | 年間プラン | |
実働時間/月 | 10時間 | ||
月額費用 | 44,000円 | 33,000円 | 27,500円 |
(税込)
書類作成やメール代行など、ルーティン化している事務業務を代行サービスに依頼すれば、空いた時間をコア業務にあてられます。
特に個人事業主はコア業務以外の事務作業をほぼ代行依頼できるため、大幅な業務効率化につながるでしょう。
人事や経理も煩雑なデータ入力をアウトソースすれば、採用や仕訳業務に集中できます。
人手不足ではあるものの、フルタイムの事務社員を雇い入れるほどではないという場合におすすめなのが事務代行サービスです。
必要な時間、必要な期間のみ利用できるため、人件費の削減が期待できるでしょう
繁忙期など一時的にプロに依頼すれば、社員の負担や残業代の削減にもつながります。
採用・教育コストがかからずに専門的な事務作業を依頼できるのは、事務代行サービスの大きなメリットです。
代行サービスによっては、秘書や経理、人事など、専門性の高い人材に業務を依頼できます。
クリエイティブなWeb制作業務を依頼できる事務代行サービスもあり、パソコン・インターネット上で完結するほとんどの作業を依頼可能です。
事務代行サービスを利用すると、社内に事務ノウハウが溜らず、社員のスキル向上は見込めません。
休日や夜間など、事務代行サービスが利用できない時間帯にトラブルが起きてしまうと、事務作業が滞る可能性があります。
しかし、社内で最終チェックをおこなうなど、ある程度事務作業について認知している社員を配置し、任せきりにならないようにすると代行サービスへの依存度が軽減されるでしょう。
依頼する業務内容は相談できるものの、アサインされる人材は指名できないため、依頼するまでどの程度のスキルを持っているか判断できません。
求めるスキルレベルでない場合でも、契約期間中は基本的に担当者変更はできないケースが多いです。
事務代行サービスはオンラインで行われるケースが多く、コミュニケーションが取りづらいデメリットがあります。
オンラインでのやりとりに慣れている場合は問題ありませんが、テレワーク未実施企業など、対面でのやりとりが多い企業は慣れるまでやりづらいと感じるかもしれません。
また、事務代行サービスによってコミュニケーションツールが限定されているケースもあるため、自社が導入しているツールが使えるか確認しておく必要があります。
実績豊富な事務代行サービスは、さまざまな企業で活躍してきた経験を活かして多くの業務を依頼できます。
依頼したい業務の対応経験がある事務代行サービスであれば、より安心して業務を任せられるでしょう。
企業情報を取り扱う事務作業を代行してもらうなら、情報管理やセキュリティ対策がどのように行われているか確認しておくのは重要なポイントです。
作業を担当するスタッフの情報リテラシー研修の実施や、パソコンのセキュリティ対策、作業環境は事前に確認しておくとよいでしょう。
文字数や書類枚数、月の稼働時間など、事務代行サービスの料金体系が異なるため、依頼する業務内容に適した料金プランの選択は欠かせません。
ただ安いサービスを選ぶのではなく、サービス内容に見合ったコストであるか、業務内容による追加料金が必要か確認しておきましょう。
事務代行サービスは、人手不足な部署をサポートする以外にも、コア業務に集中し成果を上げられるメリットがあります。
利用するサービスによって、最短利用日や料金プランなどの特徴が異なるため、予算や導入実績を比較検討してみましょう。
画像出典元:Adobe Stock