新技術×配送サービスのもたらす価値が人々に受け入れられるには

新技術×配送サービスのもたらす価値が人々に受け入れられるには

記事更新日: 2020/05/20

執筆: 編集部

近年の技術の進歩は著しく、ロボティクス技術の開発・普及は確実に進行していきます。社会インフラのひとつを担う物流業界においても、それは例外ではなく、ロボティクス技術をめぐる活動は活発です。

とりわけ、人口減少局面に立つ日本で早期の普及が望まれているロボティクス技術ですが、社会に役立つ価値をもたらすには何が必要なのでしょうか。

国際航空貨物輸送のフェデックスが考える、ロボティクス技術を未来に活かす方法と、現状についてご紹介していきます。

配送サービスに新たな価値を提供するロボティクス技術

地域の人々に新たな価値を提供

ロボティクス技術は物流において、地域の配送ロボットとしての活躍が期待できます。

ショッピングモールや商店街などの店舗が集まる場所に、配送ロボットの拠点を置き、各店舗は購入された品物をそこに持ち込み、それらをまとめて、配送が必要な近隣住人に届けるのです。

ここでは、配送ロボットとその拠点を地域の多様な事業者が利用できるようにすることがポイントです。多様な店舗と物流サービスのコラボレーションによる新しいサービスは、地域の生活者により多くの選択肢と高い利便性を提供します。

このようなサービスは、日本の高齢化社会問題に対する解決策の一つにもなると考えています。

ラストワンマイル

荷物の配送を待つ人のライフスタイルに応じて、配送時間などの選択肢が多様化して便利になる昨今、ラストワンマイルと呼ばれる、物流企業の拠点(集配所)から、その集配所が担当するエリアの顧客の手元に届くまでの間の輸送は、複雑さを増す傾向があります。

しかしここは、物流企業が顧客と直接接する場面であり、顧客満足度を左右するポイントでもあるのです。

フェデックスではこのラストマイル配送の一部である、店舗から近隣住宅等へのオンデマンド輸送の効率化に、自動配送ロボットを導入して解決を目指し取り組みを始めています。

米国では2019年初頭より、自動配送ロボットRoxoを活用して実証実験を行っています。

ピザハットやTarget、Walmartのような米国内の主要な小売業と連携し、Roxoを使って比較的小さな荷物(ピザのような食品や医薬品等)を当日中に自動配送するのです。

最新技術で社会課題に挑戦

ロボットが直接お客様に接して物流サービスを提供するようになるには、さらに時間が必要ですが、それが現実となったときに、我々はどのようなイノベーションを起こすことができるでしょうか。

アイデアの1つとして、人々や地域を支えるための、業界を超えたコラボレーションによる配送ネットワークが考えられます。

ロボティクス技術はそこで、地域の配送ロボットとして活躍します。

Roxo

Roxoはフェデックスの自動配送ロボットです。

セグウェイを開発したDEKA社の、階段も登ることができる電動車椅子iBOTの技術を応用したもので、屋外では歩道を移動して配送します。

坂道や歩道に障害物があってもスムーズに移動できるRoxoに期待が集まりますが、それには各国や地域特有の配送への要望に合うように、Roxoの機能を調整する必要があります。

日本でもそのための実証実験に向けて調整中で、屋内や研究施設の敷地内等での走行実験を行うことを想定しています。

ドローンデリバリー

2019年10月にフェデックスとウォルグリーンは米国では初となるドローン配送サービスを実施しました。
米連邦航空局(FAA)から航空運送業者の認可をうけたウイング社と共同することで、数キロ離れた先への商品配送を可能にしました。

ウォルグリーンとウイングのサービスは、市販薬および他の商品を注文から数分以内に現地の住民へ空から届けることができ、健康・ウェルネス、食品、飲料水、および日用品などの入手が容易になります。
各社はこの実証実験を提携の一環として活用し、将来の配送サービスをさらに探求していく方針です。

社会に受け入れられるためには?

ロボティクス技術を開発するのも、それをサービスに組み込んで活用するのも、そのサービスを受けるのも人であり、ロボットが人や社会に受け入れられることが何より重要だとフェデックスは考えています。

自動配送ロボットは全く新しい技術とツールです。

人によっては、日常生活でロボットに触れることへの不安や安全性への懸念を抱く方もいるでしょう。

これについては、ロボティクス技術の発展の段階からその存在と働きを多くの人に知ってもらい、親しみを持ってもらえるよう努力しなければなりません。

そして、ロボティクス技術が広く受け入れられるためには、様々な企業による多岐にわたるロボット活用の提案があるべきです。

その目的は事業の効率化のみならず、ロボットによるサービスを受ける人の生活の質を向上させ、さらには社会全体を豊かにすることであるべきだと考えています。

まとめ:ロボティクスを活用した豊かな未来へ

人口減少局面にある日本では、今後さらに積極的に技術を活かしていく必要があると言えます。

ロボティクス技術の開発や導入を行う業界や企業は年々増加し、物流業界でもその活動は活発です。

物流ビジネスにおけるロボティクス技術活用の機会の増加は、既存の輸送業務の効率を高めることに加えて、より良い社会と未来に向かって新しい価値を提供できる可能性を持っています。

画像出典:O-DAN

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