パソコンの動きが遅い!イラっとしたら試してみるべき対処法|win版

パソコンの動きが遅い!イラっとしたら試してみるべき対処法|win版

記事更新日: 2020/03/03

執筆: 編集部

パソコンの動きを何とかしたいと思っていても、パソコンに精通しているわけではないので、なにをどうすればいいのかが分からない人は少なくありません。

そこで今回は、パソコンの動きが遅いときに、まず最初に試すべき対処方法について解説をします。

「タスクマネージャー」という、Windowsに必ずあるツールを使って、パソコンの動きの遅さを解消し、タスクマネージャーでできることや分ること、パソコンの動作に直結する「CPU」「メモリ」「ディスク」の解説と共に問題がある場合の対処法も紹介します。

それぞれについて理解を深めることで、パソコンの動きが遅いときにすべきことが分かるようになります。

最後まで読むことで、あなたはパソコンが遅いと感じるときに、適切な処置ができるようになるでしょう。

パソコンの動きが遅い時には【タスクマネージャーを確認】


[Ctrl]+[Shift]+[Esc]のショートカットキーで起動できる(Windows10)、タスクマネージャーを確認することで、パソコンに詳しくない人でもパソコンの遅い原因を突き止めることが簡単にできます。

ただし、パソコンが遅い原因を調べるためには、タスクマネージャーにある「CPU(頭脳)」「メモリ(作業スペース)」「ディスク(本棚の利用)」の3つを理解しておくことが重要です。

それぞれについて分かりやすく解説していますので、まずは確認をしておきましょう。

CPU(頭脳)で分かること

タスクマネージャーでCPUの使用率が高い、または100%の場合、パソコンの動きは遅くなります。原因は、CPUの処理速度が限界となって処理が追いつかないためです。

「CPU」とはパソコンの頭脳です。

人が脳で得た情報に対して、体を使って行動を起こすように、CPUが得た情報を様々な動作ができるように処理をしています。

例えば、マウスを動かしたときに、パソコンの画面上でポインターが動いたり、起動したいアイコンをクリックすると、そのソフトが起動するなどです。

そして、CPUには性能があり、大人と子どもように処理能力に高低差があります。

また、パソコンはCPUのコア(頭脳の中の考えることのできる部分)が複数搭載されているタイプがあり、コアの数が多ければそのぶん処理速度が早くなります。

したがって、CPUの使用率が高いということは、パソコンの処理できる情報が限界となって、人が情報過多によるキャパオーバーで作業効率が落ちるように、パソコンも動きが遅くなるのです。

メモリ(作業スペース)で分かること

タスクマネージャーでメモリの使用率が高い、または100%の場合でも、パソコンの動きは遅くなります。

原因は、CPUの作業スペースであるメモリが不足しているからです。

想像してみて下さい、大量の書類整理をしなければならないのに、オフィスで使えるデスクが小学校の勉強机ほどの作業スペースしかない場合を。

いくら優秀な人材でも作業スペースがなければ、実行できない作業が出てきて処理が遅くなります。

同様に、パソコンでも作業スペースであるメモリが不足していると、パソコンの動きが遅くなります。

ディスク(本棚の利用)で分かること

タスクマネージャーでディスクの使用率が高い、または100%の場合でも、パソコンの動きは遅くなります。

原因は、ストレージ(本棚)であるHDD内のデータが大量にある場合や、HDDへの読み書きに必要なデータが大きい場合です。

HDDはパソコン内の本棚のようなもので、読み書きは本を「見つける」「引き出す」「読む」がセットになった処理だと考えて下さい。

本棚の本が大量にあれば、見つけ出すのに時間がかかりますし、本が分厚ければ読むのに時間がかかります。

したがって、ディスクの使用率が高い、100%となっている場合は、起動しているファイルのHDD内のデータが多すぎるか、重いデータの読み取りや書き出しをするときとなります。

パソコンの動きが遅いときにはむやみにファイルを触らない【必読】

だったら、使ってなさそうなファイルをとりあえず消していけば簡単じゃない!と思ったあなた。

なんのファイルデータか分からないものは、むやみに削除や停止はしないでください。

この見出しを序盤に紹介するのは、とても重要なことだからです。必ず目を通しましょう。

タスクマネージャーで分かることから、不必要なファイルの削除や停止をすればいいのは確かです。

ですが、重大なリスクとして、「パソコンが動作をしない」「デスクトップ上のアイコンが消えてパソコンを動かせない」などの不具合を起こす場合があります。

ですので、削除や停止を検討しているファイルがどのようなデータなのかを理解した上で処理をしましょう。

タスクマネージャーで分かることを理解し、慎重にファイルデータの整理をすることでパソコンの動きを安全に早くする可能性が高まります。

その上で、紹介する対処法を試してみましょう。

パソコンの動きが遅いときの対策【CPU編】

CPUの使用率が高いときの、主な対処方法は「ソフトの停止や削除」「ブラウザのタブの削除」の2つです。それぞれについて詳しく解説していますので、しっかりと確認していきましょう。

CPU使用率の高いアプリやソフトを停止や削除する

CPU使用率を大きく占領しているアプリやソフトで、作業に関係のないものなどが稼働していればいったん停止をしましょう。

停止をしても、現在の作業に影響がなければパソコンの動作を遅くするだけです。

バックグラウンドで稼働しているファイルもありますので、タスクマネージャーで確認し、停止をしてもいいものなのか調べてから対応をしましょう。

ブラウザの不必要なタブを切る

グーグルクロームなどのブラウザで、タブを消さずに新しいタブを追加していくとCPUの使用率が上昇します。

一つ一つのタブだけではCPUの使用率が少なくても、複数のタブを開くことでCPUの使用率は数十%となることも。

ブラウザのタブは、必要なければこまめに消すことで、パソコンの動きが遅くなることを防止できます。

パソコンの動きが遅いときの対策【メモリ編】

メモリの使用率が高いときの、主な対処方法は「ソフトの停止や削除」「ブラウザのタブの削除」「デフラグ」「メモリの増設」の4つです。

それぞれについて詳しく解説していますので、1つずつ確認していきましょう。

メモリ使用率の高いアプリやソフトを停止や削除する

作業やパソコンの動作に関係のないアプリやソフトを停止や削除することで、パソコンの動作が早くなります。

CPUと同様で、タスクマネージャーで確認し、停止をしてもいいものなのか調べてから対応をしましょう。

不必要なブラウザのタブを削除する

メモリもCPUと同様に、不必要なファイルを停止や削除することでパソコンの動きが早くなります。

とくにブラウザのメモリ使用率は高い傾向にあるので、使っていないタブは積極的に閉じましょう。

タスクマネージャーで確認をすると気付きますが、CPUをブラウザがあまり使用していなくても、メモリを大量に使用していることがよくあります。

ブラウザを使用していて、パソコンの動きが遅くなるようでしたら試してみましょう。

デフラグを行う

デフラグとはパソコン内のデータを整理して、パソコンの動きを早くすることです。

パソコンを長期間使っていると、データが散らばった(ファイルの断片化=フラグメンテーション)状態となって、データの読み込みに時間が掛かります。

家で例えると、収納場所(ファイル)へ物(データ)を片づけるとき、始めは整理された状態でしょう。

ですが、長期間、家(パソコン)に住んでいる(パソコンを使用する)と靴下(データ)が1つ見つからない(ファイルが断片化する)のはよくある話です。

そこで見つからない靴下(断片化したファイル)を探そうとすると、時間が掛かります。なので、整理(デフラグ)を行うことで、はきたい靴下をすぐにはける(パソコンの動きが早くなる)状態となります。

したがって、デフラグを長期間行っていないのであれば、一度試してみましょう。

メモリを増設する

メモリの増設で容量を増やし、パソコンの動きを早くする方法です。

デフラグや、不必要なソフトの停止などの対処をしてもメモリ不足となる場合に効果的な方法です。

メモリを増設すると、ほとんどの場合が現在使っているパソコンのメモリ容量が倍以上となります。

したがって、格段にパソコンの動きが早くなる場合があります。

ですが、タスクマネージャーでメモリ以外の項目の使用率が高い場合には注意が必要です。

メモリを増設しても、パソコンのスペックがメモリに対応できなければ、結果としてパソコンの動きは遅くなります。

メモリ増設だけでパソコンの動きが改善できる場合にのみ検討をしましょう。

また、パソコンによっては増設ができない場合があることにも注意が必要です。

パソコンの動きが遅いときの対策【ディスク編】

ディスクの使用率が高いときの、主な対処方法は「OneDriveの停止」「スタートアップでアプリ無効化」「ストレージの交換または外付け」の3つです。

それぞれについて詳しく解説していますので、しっかりと確認していきましょう。

OneDriveの停止

マイクロソフトのOneDriveを停止することで、ディスクの使用率を改善することができます。

OneDriveは常にディスクへ干渉しているため、パソコン内のデータ量が多ければ、ディスクが常時100%となることも少なくありません。

場合によっては、OneDriveを停止するだけでディスクの使用率が10%以下となることもあります。

OneDriveは自動でパソコン内のデータの保存や共有のできる便利な機能です。

ですが、パソコンの動きを遅くする大きな原因ともなります。

任意の場合のみの起動とすることで、パソコンの動きを早くすることができるでしょう。

スタートアップで不必要なアプリを無効にする

タスクマネージャー内にある「スタートアップ」に表示されているアプリの中で、パソコン起動と同時に起動をするアプリを停止する方法です。

パソコンの起動が遅いときには、一緒に起動するアプリの中に、ディスク使用率の高いアプリがある場合があります。

タスクマネージャー→スタートアップを開き、不必要なアプリを右クリックして「無効化」をすると、次回の起動時には自動起動をしません。

パソコンの起動時に動きが遅い場合には、試してみましょう。

ストレージ(本棚)をSSDや高性能HDDへ変える

ストレージ(本棚)自体を高性能なタイプへ交換または外付けし、読み書き速度を上げてパソコンの動きを早くする方法です。

ストレージ(本棚)には最も高性能なSSDと、一般的なストレージ(本棚)であるHDDの2種類があります。

さらに、HDDには種類によって性能が異なります。

高性能なストレージであれば、最新の図書館や書店のようにすぐに処理が可能です。

現在使っているパソコンのストレージを確認し、性能の高いストレージに交換することで、ディスクの使用率や稼働時間を抑制することができるでしょう。

パソコンの動きが遅いときの対策【買い替える】

最も効果のある方法が、パソコンを買い替える方法です。

当然ですが、パソコンの動作が早いのは、タスクマネージャーで分かる、「CPU」「メモリ」「ディスク」の各使用率が最低となっているためです。

パソコンを買い替えるときには、現在使っているパソコンの各使用率で、問題となっているものに対応できるパソコンを選びましょう。

パソコンを買い替える場合の判断基準は以下の通りです。

現在のパソコンの問題点 新しいパソコンの基準
CPUの使用率が下がらない CPU性能が高い
メモリの使用率が下がらない メモリ容量が大きい
ディスクの使用率が下がるまでが遅い SSDや高性能HDDタイプ

 

まとめ

パソコンの動きが遅いと感じたときの対処法のポイントは以下の通りです。

  • タスクマネージャーで「CPU」「メモリ」「ディスク」の使用率を確認する
  • 分からないファイルデータを停止、削除してしまうとパソコンに不具合が起こることがあるため、しっかりと調べる
  • 「CPU」の使用率が高いときは、停止や削除をしても問題のないファイルやブラウザのタブを整理する
  • 「メモリ」の使用率が高いときは、停止や削除をしても問題のないファイルやブラウザのタブを整理することに加え、「デフラグ」「メモリの増設」も検討する
  • 「ディスク」の使用率が高いときは、「OneDriveの停止」「スタートアップで不要なアプリの無効化」「ストレージのグレードアップ」を試してみる
  • 最も効果的な、パソコンの動きを早くする方法は「買い替え」

パソコンの動きが遅いと感じたら、まずは「タスクマネージャー」を確認しましょう。

そして、「CPU」「メモリ」「ディスク」の意味を知り、むやみにファイルデータの停止や削除せず、しっかりと調べてから処理をしましょう。

そうすることで、パソコンの動きを安全によくする可能性が高まり、あなたの作業は快適になり、ストレスが減少するでしょう。

画像出典元:Unsplash、Pexels、Pixaday

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