日々パソコンでインターネットを使用していると、動作が重くなったり画面に「アドオンを無効にすることで、閲覧の速度を上げます」といったメッセージが表示されたりすることがあります。
そもそもアドオンというのはどういった意味なのでしょうか?
今回は、アドオンの意味や使い方、さらにメリットやデメリットなどについて、詳しく解説していきます。
このページの目次
まず、アドオンという言葉を英語表記にすると「add-on」、意味は「追加、付属品、付加装置」となっています。
つまり、IT用語として使われているアドオンとは、「すでに存在しているソフトウェア(Internet Explorer)に新しく機能を追加するためのアプリケーションプログラム」のことを指します。Google ChromeなどではChrome拡張機能と呼ばれています。
ちなみに、アドオンと似たような類語で「アドイン (add-in)」というものがあります。これはただ単純に「on」と「in」との違いだけで、意味としてはほぼ同じです。
そのため、特に使い方を分ける必要はありませんが、強いて言うならGoogle chromeやInternet Explore、firefoxなど、Webブラウザに対しては「アドオン」。
一方ExcelやWordなど、Microsoftのソフトに対しては「アドイン」と使い分けられることが多いです。ほかにも、機能を拡張するといった意味ではプラグインと呼ばれたりすることもあります。
なお、このアドオンはブラウザのデザインや動作を自分好みに変更できるものやスクリーンキャプチャ機能、広告をブロックする機能など、Webを使用するうえで非常に便利な機能が多岐にわたって用意されています。
こうしたアドオンを使いこなすことによって、より快適かつ効率的になるため、特にWebに携わるビジネスパーソンには欠かせないシステムです。
アドオンは、現在使っているWebブラウザをより使いやすく、そして効率化するための便利なソフトウェアである。ということが分かりました。
では、アドオンを追加することによって、どのようなメリットが得られ、どのようなデメリットが生じるのでしょうか。
続いて、アドオンを追加することによるメリット・デメリットをご紹介します。
前述のとおり、アドオンを上手く使うことによって、ブラウザを自分の好きなようにカスタマイズすることができるため、自分好みのブラウザに仕上がることができます。
なによりも、作業効率化に繋がるということがアドオンを追加することによる大きなメリットです。
Webブラウザをより使いやすくするため、アドオンは何百種類といった非常に多くのソフトウェアが存在します。そのため、ついついたくさん追加してしまいがちになります。
ただし、便利だからあれもこれもと入れてしまうと、著しくパソコンの動作が重くなり、逆に使いづらくなる原因となります。
なお、パソコンを使用していると、画面に「アドオンを無効にすることで閲覧の速度を上げます」というメッセージが稀に出てくることがあります。
その原因の多くはアドオンの入れすぎから起こる症状です。アドオンは非常に便利ですので、あれもこれも入れてしまうとパソコンが重くなる原因となるので注意が必要です。
また、アドオンは後から追加するものであるため、開発時の動作確認が不十分だったり開発者の技術が不足していたりすると、何らかの不具合やセキュリティ上での問題が生じるケースがあります。
アドオンをインストールする際は、そのアドオンのレビューや評価などを事前に確認することも大切です。
では次に、アドオンを追加することによって、どのようなことができるのか。筆者が現在使用しているアドオンの具体例をご紹介します。
まず、筆者が主に使用しているWebブラウザは「Google Chrome」ですので、アドオンという呼び方ではなくChrome拡張機能(呼び方が違うだけで意味は一緒です)と呼びます。
主に利用しているアドオン(拡張機能)は、「TooManyTabs for Chrome」と「FireShot」です。
このTooManyTabs for Chromeは、タブの管理やブラウジングの改善、整理をしてくれるアドオンです。
インターネットで調べものをしていると、複数のページを閲覧することがあります。複数のページを開くと、下の図のようにタブもドンドン増えていきます。
特に筆者の場合、執筆する際は一度に20以上開くことがあります。タブが増えすぎるとタイトルやファビコンなども見えなくなってしまうため、何がなんだか分からなくなり非効率的です。
また、ブラウザの動作も遅くなってしまうこともあるので、こちらのアドオンは欠かせません。
TooManyTabs for Chromeを追加すると、下の図のように、タブと一緒にサムネイル式で表示してくれるようになるので、タブが大量に増えても一目で確認することができるため、非常に便利です。
FireShotは、スクリーンショット撮影が行えるアドオンです。Webページ全体のキャプチャをはじめ、画面の表示部分、選択範囲を決めて任意の箇所など、様々なカタチでキャプチャを撮ることができます。
また、キャプチャ画像の保存形式も「PDF・PNG・JPEG」など様々な形式で保存することができるため、非常に便利です。
なお、下図がスクリーンショット撮影を行った際の例です。
こちらのFireShotは、画像保存の際にJPEGだけではなくPDFとして保存することができるのが最大の特徴です。
そのため、スクロールが必要な縦長ページでもPDFとして一つの画像で保存できるので非常に便利です。
ただ、FireShotは「Google Chrome/Firefox」2つのブラウザのみ対応で、現在Internet Exploreには対応しておりません。
以上が頻繁に使用しているアドオンです。なお、アドオンは様々な種類のものがありますので、自分にあったものを追加していただければと思います。
アドオンを追加することによって、メリットもあればデメリットもあります。
しかし、基本的にアドオンはWebブラウザを快適かつ効率的に使用するための機能ですので、ある程度は追加しておいた方が良いです。
なお、アドオンを追加する場合、各Webブラウザによってインストール先が異なります。
アドオンのインストールに関しては、下記の各公式サイトよりそれぞれインストールすることが可能です。
前項の「デメリット」でも記述しましたが、アドオンは様々な種類のものが存在しています。
アドオンは提供元が審査を行い、その審査に合格したものだけが公開される仕組みとなっていますが、稀にアドオン開発時のテストが不足しているものや、ウィルスに似た動作をする悪質なアドオンがある場合があります。
アドオンを追加する際は、インストールしようとしているアドオンの評価などを確認するクセを付けるようにしましょう。
Internet Explorerを起動していると、画面の下部に「アドオンを無効にすることで、閲覧の速度を上げます。」といったメッセージが表示されることがあります。
パソコンの動作が遅くなったりメッセージが表示されたりする原因としては、アドオンを過剰にインストールしていることが考えられます。
前述のとおり、アドオンはさまざまな種類のプログラムが存在しており、そのほとんどが無料でインストールすることができます。そのため、ユーザーはたくさんのアドオンを追加してしまいがちです。
しかし、アドオンはインストールしすぎると動作が重たくなったりフリーズしたりなど、パフォーマンスに影響を及ぼす場合があります。
Internet Explorerバージョン9以降では、こうした問題が発生した場合、下図のような「アドオンを無効にすることで…」というメッセージが表示されるようになっているのです。
アドオンをインストールしすぎてパソコンの動作が遅く、画面に「アドオンを無効にすることで、閲覧の速度を上げます。」というメッセージが表示されてしまった場合、使わないアドオンを個別に無効、またはすべてを無効にすることで多くは解決します。
個別にアドオンを無効にしたりすべてを無効にしたりする手順は非常に簡単で、メッセージ横の「アドオンの選択(C)」をクリックするとアドオンの選択画面が表示されます。
そこで使っていないアドオンを個別に無効、またはすべて無効にすれば完了です。
ただし、一覧に下記のアドオンが表示されている場合は、無効にせず有効のままにしておいた方が良いです。
また、「アドオンを無効にすることで、閲覧の速度を上げます。」というメッセージですが表示されるまでの時間を「0.00秒」~「10.00秒」の間で調整することも可能です。
ちなみにデフォルトでは「0.20秒」となっているので、好きな間隔で調整してみてください。
アドオンを追加することによって、普段使用しているWebブラウザ(ソフトウェア)を、より便利に効率良く使用することができるようになります。
しかし、いくら便利になるからといって、あれもこれも追加していくのは好ましいことではありません。なぜなら、アドオンは追加すればするほど、ソフトウェアの起動や動作に遅延に繋がるからです。
アドオンの種類によっては、目に見えない部分(裏側)で動作しているものもあります。
そのため、実際には使用していないアドオンでも裏側で起動している場合は、ソフトウェアに負担がかかり、起動や動作に悪影響を及ぼしてしまいます。
つまり、アドオンは必要最低限に絞って追加する。ということが、アドオンを追加する際のもっとも重要なポイントとなりますので、しっかり覚えておくようにしてください。
また、追加しようとしているアドオンの評価などについても、インストールする前にしっかり確認するというのも重要です。
アドオンは、現在使用しているWebブラウザを、より快適に使いやすくするための便利なツールです。
また、アドオンは仕事の効率化に役立つものから、インターネットを楽しむのに便利なものなどまで、非常に様々な種類のアドオンがリリースされています。
そのため、つい“あれもこれも”といった具合にアドオンを追加してしまう傾向にあります。
この記事でも再三にわたって記述しておりますが、アドオンの数が多くなればなるほど、ブラウザの動作は重くなり、最悪フリーズしてしまう場合もあります。
アドオンを追加したあと、不要のものがある場合は無効にしたりアンインストールしたりするなど、アドオンの管理をしていくことも大切です。
いずれにせよ、パソコンを使用してインターネットを行う人にとって、アドオンは非常に便利なツールであることは間違いありません。
アドオンを上手に使いこなし、自分好みのWebブラウザにカスタマイズしていきましょう。
画像出典元:Pixabay
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