社債とは?購入方法、購入のメリット・デメリットを解説!

社債とは?購入方法、購入のメリット・デメリットを解説!

記事更新日: 2019/03/15

執筆: 編集部

あなたは社債を購入しますか?

国債という言葉を聞いたことがあっても、社債はあまり聞いたことがないという方もいます。国債は国が発行する債券で、国の信用が高ければ安全性が高くなります。

社債は企業が発行する債券で、社債には、普通社債や転換社債などの種類があり、株とは違います。

社債の中にはすぐに売り切れたりと人気な社債があります。人気ということは社債にはそれだけの魅力があるということです。

今回は、そんな社債の種類、メリットやデメリット、購入方法についてわかりやすく解説します。

社債とは企業が発行する債券

社債とは企業が発行する債券で「借用証書」になります。一般的に借用証書には「借用金額」「返済日」「利率」が明記されています。

企業が発行する債券を購入することで、投資家は企業から利息を受け取ることができます

社債で投資家は利息を受け取ることができ、企業は社債を発行することで事業に必要な資金を投資家から受け取ることができるのです。

社債と株の違い

企業に資金を提供する方法として社債とは別に株式の購入があります。同じ資金提供ですが、社債と株にどういった違いがあるでしょうか。

1. 社債は企業にお金を貸す

社債を購入するということは企業にお金を貸すということです。貸したお金は期日を迎えると、貸したお金に利息がついて戻ってきます。

株を購入すると、株価上昇時の売買によるキャピタルゲインや配当金が得られますが、社債は利息収入がメインです。そのため、株と比較するとリターンが少なくなりますが、その分損失リスクも少なくなります

株は値上がりすることもありますが、逆に値下がりすることもあります。

購入時よりも株価が値下がりしたタイミングで売却をすると損失が発生します。社債も株同様に売却ができますが、売却をすると満期まで保有していれば返済される債権と利息を放棄することになります。

社債の購入目的は主に「利息収入」です。購入する際は、企業に返済能力があるかがポイントになります。

2. 株は株式を取得

株を購入するということは会社の経営権を一部保有するということです。

投資家は出資という形で株式を取得します。出資は社債などのお金を貸す行為とは違うため、出資を受け取った会社は出資金額を返済する義務はありません

株を保有していると株主は会社から配当金を受け取ることができますが、配当金を毎年得られる保証はありません。

株の購入目的は主に「経営権の取得」「キャピタルゲイン」「配当金」です。その会社の将来性がポイントになります。

社債のメリットは定期預金に比べて◯◯◯倍の利息

社債を購入するメリットは銀行の定期預金に比べて利息が高いことです。

社債は利息収入が魅力ですが、銀行に預金を預けていても利息を受け取ることができます。

しかし、ゆうちょ銀行、みずほ銀行の定期預金の金利は0.01%です。(2019年2月現在、預金期間、金額問わず)

銀行に預金をしてもほとんど利息がつかないというのはよく聞く話です。

一方社債の利息はどうでしょうか。個人投資家に人気なソフトバンクグループの社債は高い利率が設定されています。

たとえば、ソフトバンクグループの「第53回無担保普通社債」では年1.57%の利率が設定されており、銀行の定期預金の利率に比べると157倍の利率です。

比較してみると社債が人気な理由がわかります。

社債のデメリット

1. 返済が100%ではない

社債のデメリットは貸したお金の100%返済が約束されていないことです。

定期預金に比べて利率が高い社債ですが、メリットばかりではありません。社債は企業にお金を貸すことです。いくら利息が高くても貸したお金が返済されなければマイナスになります。

社債には返済期日があり、企業はその返済期日に借りたお金に利息をつけて支払うことを約束していますが、その約束は100%ではありません。

企業は最初から返済をしないことが目的でお金を借りていません。しかし、経営状況の悪化、連鎖倒産などで利息の支払いが滞ったり、貸したお金が返済されないことも考えられます

2. 社債購入にはまとまった元手が必要

社債を購入するにはある程度の元手が必要になります。

購入する社債によって違いはありますが最低10万円、100万円などの元手が必要です。

それに比べて投資信託の場合は、証券会社によって違いはありますが最低100円、個人向け国債は最低1万円から購入ができるため比較的投資がしやすいです。

知っておきたい社債の5つの種類

社債は1つではなく種類があります。先ほどご紹介したソフトバンクグループの社債の名称は「第53回無担保普通社債」で、普通社債という社債です。

社債には大きく分けて5つの種類があるのでそれぞれの特徴をみていきます。

1. 普通社債(SB)

普通社債は英語でストレートボンド(Straight Bond)と呼ばれ、SBと略されています。一般的に社債と言えばこの普通社債をさしています。

普通社債の特徴は満期までの間、投資家に対して利息が支払われることです。支払われる利息は予め期日、金額が固定されていることが多いいです。

2. 転換社債(CB)

転換社債は英語でチェンジャブルボンド(Changeable Bond)と呼ばれ、CBと略されています。

転換社債は、基本的に普通社債と同じですが、ある一定の条件で社債を株式に転換することができるという特徴があります。

株式に転換できる条件が付与されているためか、普通社債に比べて利息が低く設定されていることが多いいです。

株主になれば配当とキャピタルゲインが狙えるため人によってはメリットに感じることもあります。

転換社債とよく言われますが、正式名称は「転換社債型新株予約券付社債」です。

3. ワラント債

ワラント債は社債に「株式を一定の価格で購入することができる権利」が付与されていることが特徴です。

株式を取得できる権利と考えると転換社債に似ていますが、転換社債は社債を株式に転換、ワラント債は新たに株の購入という点で違います。

ワラント債は社債に比べて、株を購入する資金が別に必要になります。

4. 劣後債

劣後債は利息が高いことが特徴です。

劣後債は元本や利息の返済順位が低い社債です。弁済順位が低いため社債を発行した企業が破綻した場合は、普通社債などに比べて後で処理がされるため投資金額が回収できないリスクが高まります。

5. 電力債

電力債の特徴は担保が付いていることが特徴です。

電力債は日本の電力会社が発行する債券です。通常社債には担保が付きませんが、電力債は電力会社が保有する資産に担保が付与されています。

電力会社は設備投資に多額の資金が必要となり社債でその資金を補うと利息の支払いが高くなります。そのため、社債の利率を下げる代わりに担保が付与されています。

他の社債に比べてリスクが低い社債です。

社債の購入方法は2種類

社債を購入するには2つの方法があります。

1. 社債を証券会社で購入

社債は証券会社を通して購入することできます。ここで注意してほしいのが、1つの証券会社で全ての社債が購入できるわけではないことです。

上場株式などはどの証券会社でも購入できますが、IPOや社債は証券会社によって取り扱っているものが違います。

購入を希望している社債が口座を開設している証券会社で取り扱っていない場合、その社債を購入することができないので、複数の証券会社の口座を開設することをオススメします

社債の中でも人気のあるSBIホールディングス㈱が発行するSBI債はSBI証券のみの取り扱い、マネックスファイナンス㈱が発行するマネックス債はマネックス証券のみの取り扱いとなっています。

補足となりますが、第37回SBI債は利率が0.48%、マネックス債は0.5%となっています。

さらに、多くの社債は証券取引所に上場されていないので、購入者と証券会社が相対で行う店頭取引で社債を購入することも可能です。

2. 社債を少額で購入するなら投資信託

社債を購入するには最低10万円、100万円などの元手が必要となり、誰でも気軽に購入ができません。しかし、元手がないからといって社債の購入を諦める必要はありません。

社債は直接証券会社を通して購入する方法の他に、投資信託を通して購入することができます。投資信託であれば100円から投資できるものもあります。

投資には分散投資が必要です。「どのように分散投資したらいいかわからない」場合などは、投資信託に投資をしましょう。

投資信託は投資家から集めたお金を専門家が様々な株や債券に投資、運用をしている金融商品です。

つまり、投資信託に投資をするということは、すでに分散投資されている商品に投資をすることになります。

社債の購入前に調べておきたい2つのこと

ここまでで社債についてわかってきたはずですが、社債を購入するのは少し待って下さい。社債の購入前には調べておきたい2つのポイントがあります。

1. 社債を発行している企業の格付けチェック

社債を購入する前に社債を発行している企業の格付けチェックをしましょう。購入しようとしている社債が他の社債に比べて利率が高いと魅力的に感じますが、その社債を購入しても大丈夫ですか?

社債のデメリットは返済が100%ではないことです。

資金が潤沢にあれば企業は高い利息を支払ってまで社債を発行する必要はありません。他の社債に比べて利率が高いということは、その企業の格付けが低い可能性があります。

上場企業であればIR情報で企業の財務諸表が確認できるため、自己資本比率、流動性比率、固定長期適合率などの財務分析ができます。

「財務分析なんてできない」という場合は日本格付研究所などが算出をしている企業の格付けをチェックしましょう。

格付け会社によって格付けの評価は違いますが、基本的に10段階で格付けが行われ安全なものから順番に「AAA(トリプルA)」から始まり、最下位は「D」となっています。

社債の利率ばっかりに注目しないように注意しましょう。

2. 社債の返済日は何年後か

社債は返済までの期間が設定されており、長期間で設定されていることが多いいです。

すぐに使う予定のある資金で社債を購入してしまっては必要な時に資金がない状態になってしまいます。

社債を購入して資金がなく、銀行から融資を受けて利息を払ってしまえば何のために社債を購入しているかわかりません。

社債は余剰資金で購入することをオススメします。

まとめ

社債は定期預金などに比べて利息が高いです。しかし、株とは違うため「キャピタルゲイン」「配当金」を目当てに社債を購入するのはやめましょう。

同じことを何度も言っていますが、社債はお金を貸すことです。貸したお金が全額戻って来なければ損失を被ることになります。

高い利率という目の前の利益にとらわれるのではなく、貸したお金の全額回収という、長期的な目線を持ちましょう。

そのためにも、企業の格付け、返済までの期間を意識して自分にあった社債を購入することをオススメします。

画像出典元:写真AC

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