「ご縁がありましたら」はどう使う?シーン別での例文を紹介

「ご縁がありましたら」はどう使う?シーン別での例文を紹介

記事更新日: 2022/08/29

執筆: 桜木恵理子

ビジネスシーンや就活でよく耳にする「ご縁がありましたら」。

「一体どんな意味なんだろう?」「就活の最後にいわれたけど、マイナスの意味なのかな……」と疑問に思ったことはありませんか?

今回は、「ご縁がありましたら」の意味やシーン別での正しい使い方、ビジネスでの注意点を解説します。

「ご縁がありましたら」の意味

「ご縁がありましたら」は、ビジネスシーンを筆頭によく使われる言葉です。

では「ご縁がありましたら」は、実際どのような場面で使われるのでしょうか。

あわせて「ご縁」の定義も解説します。

就活では「お互いの条件が合致したら」という意味

就活の面接で使われる「ご縁がありましたら」という言葉は、「お互いの条件が合致した際には、ぜひ一緒に仕事をしましょう」という意味です。

面接の時点で採用か不採用かは決定していないので、このような言い方をします。

一方、就活の合否の結果が「残念ながら今回はご縁がなかったものとして、採用を見送らせていただくこととなりました」という文面だった場合は、不採用を意味しているのです。

日本的な柔らかい表現を使う文化が反映されていますが、お断りされたことをふまえて、次回の就活へつなげていきましょう。

ビジネスシーンでは「次回への期待」が込められている

ビジネスシーンで使われる「ご縁がありましたら」は、次回へ期待しているときに使われます。

例えば、仕事の提案を断るときに「ご縁がありましたら、またの機会によろしくお願いいたします」と伝えれば、「ぜひ次は一緒に仕事をしたい」という気持ちを込められるのです。

商談などで見送りの連絡があったときも、「ご縁がありましたら今後もよろしくお願いいたします」と伝えることで、次へのチャンスにつなげられるかもしれません。

「ご縁がありましたら」とひと言添えるだけで、相手にあまり不快な思いをさせずに、やんわりとした印象を与えることができます

「縁」の意味を押さえてさらに理解を深めよう

「ご縁がありましたら」を深く理解するには、「縁」の意味を詳しく知っておきましょう。

縁とは、関係を作るきっかけや人と人との関わり合いを指します。

さらにいえば、「数えきれない無数の事象が交差し、成り立つものが縁」とも考えられ、何か1つでも欠けてしまえば、関係性は成立しないといえるでしょう。

「ご縁がありましたら」が、就活やビジネスシーンでのお断りに使われるのは、「お互いの条件がうまく嚙み合わなかったので、ごめんなさい」という意味合いもあるのかもしれません。

「ご縁がありましたら」を言い換える類語は?

「ご縁がありましたら」を言い換えた類語は、以下の4つが挙げられます。

1.また何かございましたら
2.機会がございましたら
3.またのチャンスがありましたら
4.何かの折には

それぞれ、どのように使うべきか解説しましょう。

1.また何かございましたら

「また何かございましたら」とは、「何か手助けが必要になったら」という意味です。

仕事を断るときは「また何かございましたら、よろしくお願いいたします」と使用します。

一方、断られた時は「また何かございましたら、お気軽にお申し付けください」と伝えるのが一般的です。

近しい関係の相手なら、「また何かありましたら」を使ってみてください。

2.機会がございましたら

「機会がございましたら」とは、「今後都合がよいときがあったら」という意味を表します。

こちらも、何かを断るときや断られたときの返事に使用できる言葉です。

「機会がございましたら」と伝えることで、「また声をかけてほしい」「今後も関係を続けていきたい」との気持ちを込められるので、穏やかに事を運ぶことができるでしょう。

似た表現の「ご一緒する機会がございましたら」も、ビジネスシーンでよく使われます。

3.またのチャンスがございましたら

「またのチャンスがございましたら」とは、「タイミングが合えば」という意味です。

「ご縁がありましたら」よりもフランクな表現なので、堅苦しい言葉を使いたくない場面で活躍するでしょう。

「またのチャンスがございましたら」は、仕事を断られたときの返事として使うことが多いです。

「今回は残念でしたが、次回また機会をいただければさらに頑張ります!」という前向きな姿勢をアピールできます。

4.何かの折には

「何かの折には」とは、「また別のときに」という意味です。

非常に丁寧な言い方なので、取引先や目上の人にも安心して使えます。

「ご期待にそえず大変心苦しいのですが、また何かの折にはどうぞよろしくお願い申し上げます」などのように使用すれば、角を立てずにやり取りができるでしょう。

「ご縁がありましたら」をビジネスで使う時の注意点

「ご縁がありましたら」の正しい使い方や使用時の注意点について解説します。

1.普段から付き合いのある取引先には使わない
2.次回以降、取引の予定がない場合は使わない

 

1.普段から付き合いのある取引先には使わない

「ご縁がありましたら」は、何度も仕事をしており、これから先も末永く関係を続けたい相手には使用しないようにしましょう。

お付き合いのある取引先に送ってしまうと、「契約を終了するつもりなのだろうか……」と思われてしまいます。

最悪の場合、失礼な担当者と思われ、先方から「今回で取引は終了」と告げられてしまうこともあるかもしれません。

特に注意したいのは、メールでのやり取りです。

毎日数多くメールのやり取りをするからこそ、勘違いで関係性の深い相手に「ご縁がありましたら」と送ってしまうことも起こりえます。

「ご縁がありましたら」は、断るときや次回の依頼が決定していないときに使う言いまわしなので、場合によっては失礼にあたることを覚えておきましょう。

2.、取引の予定がない場合は安易に使わない

今後、取引を行う予定のない相手に「ご縁がありましたら」を使用するのも避けましょう

仕事を断るとき「ご縁がありましたら」を使用する場合は、「今回は見送りですが、次回はお願いする可能性」を含んでいるのです。

次回以降、相手の提案を受け入れるのかどうかも検討して、「ご縁がありましたら」を伝えましょう。

シーン別!「ご縁がありましたら」の例文

具体的に「ご縁がありましたら」をどのように使うべきか、以下7つのシーンに分けて解説します。

1.就活にのぞむとき
2.就活で不採用を伝えるとき
3.仕事を断るとき
4.仕事を断られたとき
5.縁談を決めるとき
6.知り合った人と別れるとき
7.フリマアプリで評価をつけるとき

 

1.就活にのぞむとき

就活では、自身をアピールするときに「ご縁がありましたら」を使ってみてください。

例えば、最後にひと言伝える際は以下のように話してみましょう。

大学在学時にTOEIC900点を獲得し、現在はビジネス英語を学んでいるところです。
御社とご縁がありましたら、このスキルを生かして業務に励みたいと考えております。

このように「ご縁がありましたら」を使えば、自分の強みを伝えたうえで業務に対する意気込みもアピールできます

面接官は、就活生が自社と合うかどうかを判断したいので、入社後にどのようなスキルを生かせるのかを伝えられれば、印象に残りやすいでしょう。

2.就活で不採用を伝えるとき

就活生に不採用を伝える場合は、以下のような例文を使用してみてください。

誠に遺憾ではございますが、今回はご縁がなかったものとして、採用を見送らせていただくこととなりました。
〇〇様の益々のご活躍をお祈り申し上げます。

角が立たない表現をしつつ、不採用であることを伝える必要があります

「ご縁がありましたらよろしくお願いいたします」という伝え方だと、「もしかしたらチャンスがあるかもしれない」と誤解を生むかもしれません。

「遺憾ではございますが」「残念ながら」などの言葉を記載することで、期待にそえない結果であったとしても、相手に対して配慮することができます。

3.仕事を断るとき

仕事の提案やお誘いを断るときは、以下のような例文を使ってみましょう。

弊社で検討しました結果、今回は見送らせていただく運びとなりました。
ご縁がありましたら、またの機会によろしくお願い申し上げます。

仕事を断る場合、今後の関係を悪化させないように相手への気遣いが必要です。

「ご縁がありましたら」を使えば、「今回はやむなくお断りしましたが、次回はぜひお願いしたい」という気持ちを伝えられるでしょう。

一方で、「考慮してみます」などの曖昧な表現では、取引先は断られたのかどうかが分からず困惑してしまいます。

ストレートな表現を避けつつ、結果がしっかりと伝わるような言い方を心がけてみてください。

4.仕事を断られたとき

ビジネスシーンで提案したプランが断られたときなどは、以下の例文を参考にしてみましょう。

お忙しい中、お時間を割いてご検討いただき誠にありがとうございました。
ご縁がありましたら、今後ともよろしくお願いいたします。

提案や商談を断られたときも、「ご縁がありましたら」を使うことで前向きな姿勢を見せられれば、次へのチャンスも獲得しやすいでしょう

検討してくれたことへのお礼を記載し、今後とも良好な関係を築きたいという旨が伝わるような表現を考えてみてください。

5.縁談を断るとき

お見合いなどの縁談後、断る場合には以下のような表現を使ってみましょう。

大変申し訳ありません。
魅力的な方でしたが、今回はご縁がなかったということでお断りさせてください。

縁談を断るときは、相手や縁談をまとめてくれた人の顔をつぶさないように配慮をしましょう。

「ご縁がなかった」と表現すれば、相手が悪かったわけではなく、お互いの条件がマッチしなかったことを伝えられます

6.知り合った人と別れるとき

旅行先などで知り合った人と仲良くなり、別れるときには以下のような例文を使ってみてください。

とても楽しい時間でした。
ご縁がありましたら、またぜひお会いしましょう!

「ご縁がありましたら」を伝えれば、「今回出会った縁を大切にしたい」という気持ちを告げられます

去り際は寂しさを感じるものですが、この表現を使えば笑顔で別れられるでしょう。

7.フリマアプリで評価をつけるとき

メルカリなどのフリマアプリでは、取引後に購入者と出品者のどちらも評価をつける必要があります。

以下では、購入者と出品者に分けて、評価メッセージの例文をまとめてみました。

【購入者】
丁寧なご対応で、最後まで安心してお取引することができました。
ご縁がありましたら、またよろしくお願いいたします。
【出品者】
スムーズにやり取りしていただき、誠にありがとうございます。
ご縁がありましたら、今後ともよろしくお願いいたします。

評価を締めくくる言葉として「ご縁がありましたら」を使えば、相手に良い印象を持ってもらえます

再度やり取りを行うことを考慮して、配慮のある表現を心がけましょう。

まとめ

「ご縁がありましたら」は、「お互いの条件が合致したらお願いしたい」「次回に期待したい」という意味を持つ言葉です。

角を立てずに断ることができるので、ビジネスシーンで多く使われますが、使用時は相手に失礼のないよう注意しましょう。

「普段から付き合いのある取引先には使わない」「取引の予定がない場合は安易に使わない」という2つのポイントを押さえて、使用してみてくださいね。

画像出典元:Pixabay、Unsplash

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