この記事では、マイクロマネジメントの説明と職場に及ぼす影響、メリット・デメリットを解説します。
リーダーやマネージャー、管理職になって、部下の管理はしっかり行っているつもりなのに、一向に組織のパフォーマンスは上がらないし、部下のモチベーションも低下しているように見える。
もしかしたら、その原因はマイクロマネジメントにあるのかもしれません。
自分がマイクロマネジメントを行っていないか、自身の行動を振り返ってみてください。
もし心当たりがあるようであれば、マイクロマネジメントの改善策についても紹介しますので、参考にしてみてください。
このページの目次
マイクロマネジメントとは、上司が部下の仕事ぶりに過度に干渉することです。
上司が部下に仕事を任せられないため、部下の行動のすべてに口出ししようとします。
上司からことあるごとに干渉される部下は、次第に上司の顔色を伺いながら仕事をするようになり、自主性が奪われます。
マイクロマネジメントをされた部下のモチベーションは下がり、場合によっては組織全体のパフォーマンスを下げることもあります。
マイクロマネジメントをしている当人は、マイクロマネジメントをしているという自覚がない傾向にあります。
次のような特徴を持つ人はマイクロマネジメントを行いやすいと言われています。
特徴に当てはまると思った場合は、マイクロマネジメントをしているかもしれないので気をつけましょう。
マイクロマネジメントには、次のようなデメリットがあります。
自分の判断で動いても、上司のマイクロマネジメントによって細かく指導されるため、だんだん自分で考えることをやめて、上司の言うとおりに動くようになってしまいます。
部下が指示待ちになり、簡単な仕事でもミスしてしまうことが目立ち、生産性が大幅に下がります。
マイクロマネジメントによって指示待ちになり、部下の成功や失敗の機会が奪われます。
成功も失敗もしないことで、部下の成長は止まってしまい、キャリアアップの妨げになります。
上司の厳しい管理下に置かれると、自由に業務を行うことができません。
業務がだんだんとつまらないものになってきます。
自分で考え行動できる、能力の高い人材は、退職・転職を考えてしまいます。
上司と部下の間で余計なコミュニケーションが増えるため管理職の業務が増えてしまいます。
細かいところばかりに目が行ってしまい、本来やるべきマネジメントができません。
ネガティブなイメージの多いマイクロマネジメントですが、悪い点ばかりなのでしょうか。
たとえば、なんの管理もせず放置していたら、仕事をしない部下がいたとしたらどうでしょうか。
そういった場合は、細かく管理することが必要です。
また、新人などは、はじめは業務の右も左もわかりません。
メンター的な役割としてのマイクロマネジメントが有効であると言えます。
とはいえ、やはりこれまで述べてきたデメリットの方が大きいのも事実です。
部下の性質に合わせて、マイクロマネジメントを使う場面は限定的にしたほうがよさそうです。
マイクロマネジメントが行われる背景には「不安感」があります。
上司は、部下の業務に細かく目を配ることで、未然に失敗を防ぎたいのです。
マイクロマネジメントを行ってしまうひとは、自分の責任の範囲内は失敗を防ぎ、自身の評価に傷をつけないようマネジメントしたいと考えています。
また、人に仕事を任せるより、自分でやった方が早く確実と考えています。
いずれも、相手にとって重要かではなく、自分にとって重要かを優先し行動する心理がマイクロマネジメントが行われてしまう理由です。
マイクロマネジメントが組織に与える影響をのべてきましたが、では、適切なマネジメントとはどのようなものなのでしょうか。
マイクロマネジメントに対して、マクロマネジメントという用語があります。
英語の「management」には「うまく扱うこと」というニュアンスが含まれます。
マイクロマネジメントは「management」よりも、「control(制御)」に近いと言えるでしょう。
本来の意味での「management」を行うにはマクロマネジメントの方が適しています。
マクロマネジメントとは、目指すべきゴールだけを正確に伝えて、具体的なやり方は部下に任せる手法を言います。
理想的なマネジメントを目指すなら、マクロマネジメントを取り入れた方がいいでしょう。
上司が細かく口出ししないため、部下の自主性が育ちます。
自発的に行動することで仕事にやりがいを感じ、モチベーションがアップします。
人間は頼りにされたり、期待されると力を発揮します。
結果的に、部下が大きく成長することに繋がります。
また、不要なコミュニケーションが減少するため、上司、部下ともに本来やるべき業務に集中することができます。
上司はより組織を俯瞰的に眺めることができ、部下は目の前のタスクに全力を注げます。
個々の能力が向上することで、組織全体のパフォーマンスも上がります。
マクロマネジメントを行うには、チームメンバーへの信頼が必要です。
自分の責任の及ぶ範囲で、少しずつでいいので、部下により重要なタスクを任せてみましょう。
部下が自分と異なるやり方で仕事にアプローチしていても口出しせず、見守ってください。
もちろん、部下がサポートを必要とする場合は、手を差し伸べましょう。
その結果、部下が失敗したとしても、その失敗を許容してあげてください。
そして、なぜ失敗したのかともに考え、アドバイスを与えてあげてください。
上司の本来の仕事は、部下の業務を事細かく監視することではなく、組織全体を俯瞰して方向性を示すことです。
画像出典元:「HRBrain」公式HP
人事評価から人材データ活用・タレントマネジメントまで、人材に関わる一連の業務を効率化できるタレントマネジメントシステムです。
人事評価だけでなく、総合的に業務改善したい企業に向いています。
2019年3月には導入企業からのフィードバックをもとに機能・デザインが更にアップデートし、更に使いやすくなりました。
MBO(目標管理) | コンピテンシー | OKR | 360度評価 | 1on1 |
〇 | ◯ | 〇 | ◯ | 〇 |
導入している企業の方に取材すると、多くの方が「圧倒的な使いやすさ」を挙げてくれました。
どこに何を記載したら良いかが分かりやすいので、導入後も最低限のレクチャーで済みそうです。
初期費用 | 月額費用 | 無料お試し |
要問合せ | 69,800円~ | 14日間 |
なお今起業ログで資料請求すると、無料期間がさらに1週間延長されるキャンペーンを実施中です。
社員ひとりひとりの目標が他の社員にも公開可能となっているため、互いに作用しあって、社員のモチベーション向上に役立っています。
(webサービス:従業員100人以下)
HRBrainは都内のタクシー広告でよく流れているので「タクシーでよく見るツールね」という感覚で社員が素直に受け入れて使ってくれて有り難かったです。新しいツールを嫌がる人も多いので。ただ最初は、人材管理システムを導入すると聞いて「管理が強まるのでは」と心配する社員がいました。
(IT関連:従業員30人以下)
<起業ログでの資料請求で無料期間が延長!>
起業ログからの資料ダウンロードで、通常14日間の無料期間が特別に1週間延長になります!
なお期間延長を希望の場合は、「無料期間の延長希望」と備考欄にご記入をお願いします。
あしたのクラウド™️は中小企業やベンチャー企業を中心に圧倒的な支持を得るタレントマネジメントシステムです。
大手企業での導入事例も多く、3,000社を超える企業に活用されています。
その豊富な実績から得たノウハウをシステムに反映しているので、人事評価そのものの精度を格段に高められます。
最適な評価方法に悩んでいる企業におすすめです。
MBO(目標管理) | コンピテンシー | OKR | 360度評価 | 1on1 |
〇 | 〇 |
評価項目が多くてもどこに記入すれば良いかが一目瞭然。しかも、AIが内容をチェックしてくれるので、従業員が記入した内容を上司がチェックする時間を大幅に短縮できます。
たくさんの部下をもつ上司から、感謝の声が多数あがっています。
初期費用 | 月額費用 | 無料お試し |
300,000円~ | 60,000円~ | 無料デモあり |
モニタリング項目は期日管理・目標管理・中間レビュー・評価・フィードバックの5つ。これらの合計得点で、評価者の能力を可視化できることに魅力を感じています。
(医療関連:従業員1,000人以上)
チームを組んで取り掛かる業務でも評価を個人ごとにする事で、パフォーマンスが向上しました。運用コンサルに相談できたのも便利でした。もう少し字が大きく表示されるとよいです。
(IT関連:従業員100人以上)
画像出典元:「サイレコ」公式HP
従業員管理から人事評価、給与明細のデータ管理・帳票作成まで、人事業務全般を効率化できるシステムです。
人事に関わる業務の効率化を優先する企業に向いています。
ワークフロー機能が充実していて、社内申請の電子化・人事情報更新の自動化・評価運用の効率化・面談や研修などの履歴管理が叶います。
クラウド型給与計算システム、給与奉行クラウドと連携できる点も大きなメリットです。
MBO(目標管理) | コンピテンシー | OKR | 360度評価 | 1on1 |
〇 | 〇 | 〇 |
組織図を作るのがとても簡単。
各部署に所属している従業員を把握しやすく、組織活性化につながる施策がうちやすくなると実感しました。
初期費用 | 月額費用 | 無料お試し |
400,000円~ | 18,000円~ | あり |
その他、システムメンテナンス費用が月額1,000円かかります。
人事・管理職の人事評価業務負担を減らすために導入しました。導入前はエクセルで管理していたのですが、過去資料の管理が杜撰になっていました。導入後は過去の評価内容の管理も容易となり、電子上で評価シートのやりとりが行えるようになりました。
(コンサルティング:従業員50人以下)
月額は安いのですが、初期費用は他社と比べて高い点が導入時のハードルになりました。会社規模がまだ大きくないため、人員配置等のツールを活用しきれていません。人員配置の適正化を考えるレベルに達していないベンチャー企業にも対応した機能があればありがたいです。
(コンサルティング:従業員50人以下)
マイクロマネジメントについて説明してきました。
誰しも、はじめからうまくマネジメントができるとは限りません。
今までマイクロマネジメントを行っていた方もそうでない方も、あらためて自分のマネジメントについて再考してみてください。
外部のリーダー研修、マネージャー研修を組織に取り入れるのもいいでしょう。
大切なのは、部下の立場に立ってマネジメントすることです。
自分が部下だったら、どのようにマネジメントしてほしいかを考えましょう。
画像出典元:Unsplash
タレントマネジメントに必要なスキルマップとは?重要性や作成方法までを教えます!
タレントマネジメントシステムの費用相場は?料金や機能の比較から失敗しない選び方まで伝授
【失敗しない】タレントマネジメントの導入方法とは?メリットから注意点も解説します
タレントマネジメントの成功・失敗事例を紹介!失敗しない導入方法とは?
タレントマネジメントのメリット・デメリットを解説!目的やシステムは導入できるのかも紹介
振り返りフレームワーク『KPT』とは?有用性や手順、便利ツールも
人材管理とは?導入目的や手順、メリット、おすすめのシステムを紹介
サクセッションプランとは?メリットや導入手順、おすすめツール6選
タレントマネジメントとは?目的や事例、おすすめツールを解説
組織マネジメントとは?|基本の知識や必要なスキル、メリットを解説