The Modelとは?導入前に知っておきたいメリットやポイント

The Modelとは?導入前に知っておきたいメリットやポイント

記事更新日: 2024/05/22

執筆: 川崎かおり

The Model(ザ・モデル)は、営業プロセスを各部門で分業するフレームワークです。

その仕組みは現代のビジネススタイルにマッチしているといわれ、導入を検討する企業も少なくありません。

ここでは、The Modelの特徴や仕組み、メリットや注意点などを紹介します。

The Model(ザ・モデル)とは

The Modelとは、「現代ビジネスの教科書」ともいわれる書籍『The Model』の中で示されたビジネススタイルです。

著者は米Saleforce.comで日本市場のオペレーションを担当した「福田康隆」氏。

本の中で紹介されているThe Modelは、彼がSaleforce社で働いていたときに仲間達と考案した営業手法です。

現在は「株式会社マルケト」代表取締役社長として腕をふるう福田氏ですが、彼が提唱するThe Modelとは、一体どのようなものなのでしょうか。

概要と特徴について見ていきましょう。

1. 営業活動の一連の流れを細分化した組織営業プロセスのこと

The Model とは、顧客の獲得から育成、定着や拡大までのあらゆる営業活動を細分化し、企業内で分業するフレームワークのことです。

日本の営業スタイルといえば、これまでは営業担当1人が1社を受け持って獲得、育成、成約までを取り仕切るのが一般的でした。

しかし近年、このやり方では担当にかかる負担が大きくなりすぎて、効率的な営業活動が難しくなっています。

現在のビジネス市場では1人の担当が一気通貫で営業活動を行うよりも、分業してフェーズの精度を高めた方が、さらなる売上拡大や企業成長につながりやすくなっています。

2. 情報の数値化と可視化と各部門の連携が特徴

The Modelによる営業スタイルの特徴は、「営業活動で得た情報を数値化して可視化する」「各部門が密に連携する」ことです。

1人の担当が一つの企業を受け持っていた場合、必要な情報は担当者が分かっていればどうにかなります。

しかし、顧客のステージに合わせて担当が変わるThe Modelのフレームワークでは、必要な情報は全ての部門で共有されねばなりません。

顧客へのアクションは誰が見ても分かるように記録を残し、数値化できるものは数値で可視化することが求められます。

これがこれまでの営業とは大きく異なるポイントです。

また、せっかく情報を数値化・可視化しても各部門の連携がとれていなければ意味がありません。

担当が変わったことで顧客が不便を感じたり不利益を被ったりすれば、顧客は離れてしまいます。

The Modelでは、各部門が個々にやりたいことをやるのではなく、常に横との連携を重視しながら営業活動を展開させていかねばなりません。

3. The Modelの導入事例

1. 株式会社福徳不動産

こちらは、長崎県長崎市の不動産総合サービスと福祉サービスを提供する企業。従来型の営業体系を「SalesCloud」を活用して分業化することで、生産性を10%向上することができました。

新型コロナで業績が落ち込む企業が多い中、業績は前年比106%を達成しています。

2. 株式会社サンブリッジ

株式会社サンブリッジは、クラウドソリューション事業などを手掛ける企業です。2015年にSalesforceのMAツールを導入して、営業システムを分業化させました。

この結果、3年間でマーケティング起点での受注社数は約10倍アップしたそうです。

The Modelが注目される背景

2019年1月にその手法が発表されて以降、The Modelを積極的に取り入れる企業が増えています。

これはThe Modelのフレームワークが現在の市場モデルにぴったりとはまっているためと言われますが、具体的にはどのようなことなのでしょうか。

多くの企業が「御用聞き営業」をやめThe Modelの「分業スタイル」を選択する背景を考察します。

1. 新規リードを獲得しにくくなっている

近年のBtoB商材の傾向として、新規に獲得した顧客がそのまま商品購入に進むのはまれです。

名前をもらっても「しばらく検討する」という企業がほとんどで、見込み顧客の半数以上が「具体的にいつ購入するかは分からない顧客」になりがちです。

このケースの場合、重要なのは「見込み顧客をいかに育てていくか」ということになります。

ところが、従来型の営業では、顧客の育成よりも新規顧客の獲得が重視されがちです。

営業担当は月ごとの目標に追われ、顧客になるかどうか分からない相手に割く時間はありません。育てていけば顧客になり得る相手でも「塩漬け」されてしまいます。

ところがThe Modelの分業スタイルなら、こうした中長期的な顧客にも漏れなくアプローチすることが可能です。

相手と密なコミュニケーションを図りやすく、「ここぞ」というタイミングで売り込みをかけられます。

新規顧客の獲得が難しい現在、塩漬けした中長期的な見込み顧客の価値を見直す動きが強まっています。

これらの顧客に効率的にアプローチできるThe Modelが注目を集めるのは、当然といえるでしょう。

2. 顧客の購買行動の変化

2012年に「シリウス・ディシジョン」が発表した調査データにおいて、「報収集、比較検討、意思決定といった購買プロセスのうち、前半の67%は営業担当者が接触する前に終わっている」という結果が出たのは、よく知られた話です。

近年は何ごともWeb上で済ませるのが主体となっており、企業担当者がわざわざ営業担当に会わずとも、だいたいの情報は得られるようになっています。

つまり、現在の顧客の購買行動に適切にアプローチするには、前述の「67%」の段階で見込み顧客と適切な関係を築く必要があるといえます。

具体的なアプローチ方法としては、MAの活用やインサイドセールス活動が不可欠です。顧客のステージに合わせて専門性を高め、顧客を満足させることが顧客獲得につながります。

浅く広くの営業パターンでは、相手が望むコミュニケーションを取ることは難しくなっているのです。

The Modelの仕組み

The Modelは営業プロセスを分業化してそれぞれの深度を深めていくプラクティスモデルです。

従来の営業スタイルとは全く異なるといわれますが、実際のところどのような仕組みなのでしょうか。

The Modelの仕組みについてより具体的に紹介します。

The Modelの流れ

The Modelでは、まず営業のプロセスを4段階に分けて設定します。

1. 「マーケティング」:見込み顧客の獲得

2. 「インサイドセールス」:案件・商談の獲得

3. 「外勤営業」:「受注」の獲得

4. 「カスタマーサクセス」:既存顧客の契約継続や単価UP

さらにそれぞれの段階で

  • 母数
  • 成功率
  • ゴール

という明確なKPI(Key Performance Indicator:重要業績評価指標)を設定します。

ただしこのとき注目したいのが、各プロセスのゴールが次の段階の母数になる点です。The Modelでは横の連携が重要となるため、KPIによる数値目標も連動させる必要があります。

1. マーケティング

マーケティングプロセスは、The Modelのスタート地点となる重要な部門です。ここでどのような見込み顧客を獲得するかで、今後の営業の方向性が決まります。

見込み顧客獲得の施策例としては、次のようなものが考えられるでしょう。

  • オウンドメディア
  • ペイドメディア
  • SNS広告
  • 展示会への出展など

また、KPIは次のように数値化します。

  • 母 数:訪問者数
  • 成功率:獲得率
  • ゴール:リード数

リード数=訪問者数×獲得率

 

2. インサイドセールス

インサイドセールスは、マーケティング部門が獲得した見込み顧客にアプローチして、より具体的な商談に進めて行くための部門です。

次の外勤営業に渡せるよう、見込み顧客を案件化することが目標とされます。

具体的な施策としては、次のようなものがあります。

  • コール
  • MA
  • コンテンツメール
  • イベント案内など

また、KPIは次のように数値化します。

  • 母 数:リード数
  • 成功率:案件化率
  • ゴール:案件数

件数=リード数×案件化率

 

3. 外勤営業

外勤営業(フィールドセールス、アウトサイドセールス)では、インサイドセールス部門が案件化した顧客に具体的な提案を行います。自社のサービスや商品を顧客にアプローチし、クロージングまでを担当します。

「量」が求められるマーケティング部門とは異なり、「質」が重視される部門です。

具体的な施策は次のようになります。

  • 提案書提出
  • サービス説明
  • ディスカッションなど

また、KPIは次のように数値化します。

  • 母 数:案件数
  • 成功率:受注率
  • ゴール:受注数

受注数=案件数×受注率

 

4. カスタマーサクセス

カスタマーサクセスは、顧客のアフターフォローを請け負う部門です。近年、企業の収益性を高める方法として重視されているのが既存顧客のLTV(顧客生涯価値)を高めることです。

商談が成立した顧客を適切にフォローできれば、それが継続的な契約更新や新しい商品受注につながります。

具体的な施策としては、次のようなものがあります。

  • 問い合わせ対応
  • 新サービスの提案
  • イベント案内

またKPIは次のように設定します。

  • 母 数:受注数
  • 成功率:契約更新率
  • ゴール:契約更新数

契約更新数=受注数×契約更新率

 

The Modelによって営業を分業化するメリット

従来の一気通貫型の営業とは全く異なる分業型のThe Model。現代のビジネスモデルによくはまるといわれますが、具体的にはどのようなメリットがあるのでしょうか。

The Modelの導入によって得られる効果について見ていきましょう。

1. オペレーションの効率化・深化

営業の各フェーズを分業化することにより、各人が自身のオペレーションに集中しやすくなります。一つ一つの段階の専門性を高め、深化させることが可能です。

これにより期待できる効果としては、以下のようなものがあります。

  • 既存顧客へのフォローが手厚くなる
  • 見込み顧客のカバー率がアップする
  • 一つの工程に集中できるので提案率が上がる

上記のポイントが実現できれば、受注率のアップ、解約リスクの低減、機会損失の回避などが見込めます。

2. マイナス要因の可視化

部門ごとにKPIを設けることで、プロセスの工程を徹底的に数値化できます。これにより、契約数や受注数の増減の原因がどこにあるのかが特定しやすくなるはずです。

例えば月間の成約数が大幅に減少したときは、各部門の数値を並べて検証できます。原因の特定がスピーディかつスムーズに行われれば、早急な改善が可能です。

3. 顧客データの無駄がなくなる

個別に業務を深化させることで、データの取りこぼしや塩漬けが低減されます。

従来の一気通貫型の営業は、1人でカバーすべきところが多すぎました。せっかく顧客名簿を手に入れても十分にアプローチしきれず、育成に失敗するケースが多かったはずです。

これは、本来顧客となり得たはずの客を取りこぼす可能性があります。あるいは、アプローチのタイミングが間に合わず顧客を逃すこともあるでしょう。

しかし、分業型なら即決しない中長期の顧客も丁寧に追いかけることが可能です。従来型の営業体系よりも

  • アプローチ量が増える
  • 顧客の優先順位を付けてアプローチできる

というメリットがあります。

The Model導入の注意点・ポイント

The Modelも、正しく導入しなければ望む効果を得られません。導入の方法を誤れば、業績がアップするどころか低下する恐れもあるでしょう。

The Modelの導入において、注意したい点や導入のポイントを紹介します。

1. 部門KPIの達成だけを追わない

まず重要なのが、部門のKPIのみを追うのではなく、全体の利益を考えて行動することです。分業化はうまく機能すれば効率化が進みますが、各部門が分断してしまっては意味がありません。

分断化によって情報の共有が遅れたりなかったりすれば、業績はすぐに悪化するでしょう。

分業化を導入する場合は、以下のポイントに注意することが大切です。

  • 共通目標を全組織に浸透させる
  • 顧客起点で各組織の施策や活動を見直す
  • CRO(最高収益責任者)を置く

各部門の担当者は、自分の担当だけではなく営業プロセス全体の効率化を目指す必要があります。

2. 部門間の移行ルールを明確化する

分業化するときにルール化しておきたいのが、見込み顧客をどのタイミングで次の部門に引き渡すかという点です。

担当がそれぞれ好きなタイミングで顧客を次の部門に引き渡すと、顧客の「粒」がそろいません。

引き渡された部門は「育成が行き届いた顧客」「まだまだの顧客」などにそれぞれ対応する必要があり、分業化による効率アップにはつながらないでしょう。

移行基準の決め方は企業内部でしっかり話し合えばよいですが、ポイントは

  • 誰が
  • どのような状態になったら
  • 何をすべきか

を明確に定めることです。

さまざまな状況を予測してそれに対する振る舞い方を明確にしておけば、営業活動はより一層効率アップします。

イレギュラーなこと、不都合なことは都度修正を繰り返していけば、自社に最適なかたちのスタイルが見つかるはずです。

3. MAやSFA、CRMなどのデジタルツールを併用する

営業活動の分業化・可視化に大きな威力を発揮するのが営業支援を行うデジタルツールです。The Modelを導入する際活用したいのは、「MA」「SFA」「CRM」といったものがあります。

1. MA(Marketing Automation:マーケティングオートメーション)

MAは、マーケティング活動を自動化するツールです。見込み顧客自から収集したさまざまな情報の一元管理、見込み顧客の育成、さらには購買意欲の高い見込み客の絞り込みまでを自動的(効率的)に行います。

営業プロセスでは、次のフェーズをカバーします。

  • 見込み顧客獲得
  • 見込み顧客育成
  • 商談獲得

2. SFA (Sales Force Automation:セールスフォースオートメーション)

SFAは、営業活動で得たさまざまな情報をデータベース化するツールです。

具体的には、次のような機能があります。

  • 顧客管理機能
  • 案件管理機能
  • 行動管理機能
  • 予実管理機能
  • レポーティング機能

SFAを活用することで、個人任せの営業からの脱却が容易となります。

また、営業プロセスでは、次のフェーズをカバーします。

  • 商談開始
  • クロージング

 3. CRM (Customer Relationship Management:カスタマーリレーションシップマネジメント)

CRMは、既存顧客と良好な関係をキープしていくために有益なツールです。ほかの2つと異なり、「クロージングの後」、顧客のフォローアップに活用されます。

CRMで管理するデータは、主につぎのようなものです。

  • 顧客へのアプローチ履歴
  • ほかの商品の購入履歴
  • 要望や問い合わせ履歴

特におすすめのMAツール5選

The Modelの運用を考えているなら、MAツールの導入についても検討するのがおすすめです。

MAツールなら、マーケティング活動に必要な種々のオペレーションを自動化し、顧客に最適なタイミングでアプローチを仕掛けることができます。

情報は全ての部門と共有できるため、業務全般の効率化にもつながるはずです。

ここからは、数あるMAツールの中から特におすすめのものを紹介します。

1. BtoB:セールスフォース社の製品と連携するなら『Pardot』


画像出典元:「Pardot」公式HP

おすすめしたい企業

  • ハイスペックでMAを導入したい企業
  •  セールスフォース社の製品を導入している企業
  • 顧客数が5万以上、自社メディアのPVが50万以上の企業

 

強み

  • セールスフォース社の各種ツールと連携可能
    SFAツールSalesForceと連携すると商談管理までカバーできることが強みです。
  • 高確度なスコアリング機能
    顧客別にリードスコア・行動スコア・行動履歴が操作画面上に常に表示されるため、リアルタイムに進捗を確認できます。
  • 世界の5,000社以上で導入
    世界的なツールです。英語・日本語両方で表記可能なので、海外に支店がある企業は全社的に利用でき、便利です。 知名度が高いだけでなく、セキュリティ面でも評価されています。

 

弱み

  • 操作性への評価が分かれる
    小難しいという意見・使いこなせたという意見が共に一定数存在します。導入前に操作デモを試すことをおすすめします。
  • CSSやHTMLの知識が必要
    設定・運用をスムーズに行うためにある程度の知識が必要。セールスフォース社のツール利用に必要なスキルを習得するとグローバル共通資格が発行されます。このことからも、運用にはある程度の知識が必要なことが分かります。
  • 価格が高い
    リード数が5万を超えてくる企業でないと効果は実感できないでしょう。

 

操作画面

 

 

発生する費用

初期費用 Growth Plus Advanced 無料お試し
0円 150,000円/月 300,000円/月 480,000円/月 ×


マーケティングチームと営業チームの効果的な連携を実現できるSalesforce Engage for Pardotを利用する場合は、月6,000円/1ユーザーが必要です。

実際に使った人の評判・口コミ

利用方法などのドキュメントやナレッジが多くあるため、割とすんなりと利用できました。たまにレスポンスが悪いことがあります。(IT関連:従業員500人以上)

大量のデータを管理できる点は便利です。貴重な顧客データを個人スタッフが管理するリスクから解放されます。ただ、ルールが多いので、使いこなすまでに時間がかかります。

詳細はこちらの資料をご覧ください。


 

2. BtoC:安心して導入できるのは業界シェアNo.1『b→dash』


画像出典元:「b→dash」公式HP

おすすめしたい企業

  • 社内にエンジニアがいない企業
  • 段階的に機能を増やしていきたい企業
  • 顧客数が1~5万、自社メディアのPVが5~10万の企業

 

強み

  • 導入形態を選べる
    データマーケティングに必要な機能をフル導入するも良し、自社に必要な機能だけを選んで導入するも良し。導入する上での柔軟性が高いことが魅力。
  • UI/UXの使いやすさ
    2019年度グッドデザイン賞受賞したデザイン性の高い操作画面です。プログラミング知識がなくても自由にデータを処理・加工・活用可能。アルバイトでも使いこなせるとの声もあります。
  • 業界初のテクノロジー「Data Palette」を搭載
    社内に点在するデータの取込・統合・変換・活用が叶います。

 

弱み

  • ツール専任者が必要
    操作性の高いツールなので、特別な知識は必要ありませんが、非常に細かくシナリオ設定ができるので、ツールの機能を使いこなすためには最低でも1人は先任者をおきましょう。
  • 価格が高い
    低価格で始めたい場合は、初期費用なしで月額5万円から利用できるb→dash Liteがおすすめ。
  • 無料お試しがない
    デモ画面を試すことはできます。

 

操作画面



 

発生する費用

初期費用 月額費用 無料お試し
要問合せ 300,000円 ×

初期費用なしで月額5万円から利用できるb→dash Liteもあります。

実際に使った人の評判・口コミ

長年蓄積した膨大なデータを活用すべく、 データマーケティングツールb→dashを導入した。今までできなかったOne to Oneマーケティングをスポーツ領域で実現できました。(球団)

非常に使いやすいです。ただ最初の設定に時間がかかります。(広告関連)

 

こちらの資料から詳細をご覧いただけます。

 

 

3. BtoB & BtoC:直感的なインターフェース『MAJIN』


画像出典元:「MAJIN」公式HP

おすすめしたい企業

  • 初めてMAを導入する企業(専任の担当が並走してくれる) 
  • Excelで顧客情報を管理している企業(Excel並みの簡単操作) 
  • 顧客数1万以下、自社メディアのPV5万以下の企業

 

強み

  • 簡単で分かりやすいUI
    独自開発機能「シナリオキャンバス」により、シナリオ作成から運用まで全ての業務を1つの画面で操作可能。
  • シナリオ設計が高機能
    リードの獲得から分類までを完全に自動化できます。
  • 10万円でフル機能装備
    月額10万円の1プランで明瞭です。オプション機能をつけることもできますが、7~8割の企業はオプションなしで運用しています。

 

弱み

  • ランディングページは作成できない
    自社HPを作成したい場合は、別のツールを利用する必要があります。キャンペーン専用ページなど、期間限定のページを多く作る企業にとっては不便でしょう。
  • 自動連携できるのはちきゅう・LINEのみ
    ちきゅうと連携すれば、MA~CRMまで一気通貫した顧客管理が可能です。
  • 運用開始までは3カ月
    導入までの3カ月でスコアやラベルルールの設計をするので、事前に設計内容を熟慮しておく必要があります。

 

操作画面

 


 

発生する費用

初期費用 月額費用 無料お試し
100,000円 100,000円 30日

オンラインサポートは無料です。

導入時のサポートや導入後のコンサルティングには費用が発生します。
(スタートダッシュサポート:200,000円 コンサルティング:月1,000,000円)

実際に使った人の評判・口コミ

 

稼働開始までの設定項目が少なく使いやすかったです。他のサービスとの連携ができないところが不満です。(製造業:従業員500人以上)

 

cookie状態の匿名顧客から、実名化した見込顧客までコミュニケーションでき、役立っています。ただ、ランディングページを作れないのが不便。キャンペーンなどでページを作りたい時もあるので、そこは改善してほしい。(製造業:従業員500人以上)

 

 

4. BtoB特化:上場企業での導入率No.1『List Finder』


画像出典元:「List Finder」公式HP

おすすめしたい企業

  • 初めてMAを導入する企業(専任の担当が並走してくれる) 
  • Excelで顧客情報を管理している企業(Excel並みの簡単操作) 
  • 顧客数が1000〜1万以下、自社メディアのPVが5万以下の企業

 

強み

  • 低価格
    月額3万円台から利用可能。スモールスタートしたい企業にぴったり。
  • 配信レポートが充実
    メールの開封率やクリック率だけだなく、配信した顧客の中にどれだけホットリード・ワームリードがいるかを一目で確認可能。他ツールにはない機能です。
  • セールスも活用できるUI
    多くの導入企業が、マーケ部だけでなく営業現場でも活用しています。引き継いだリードの動向をセールスが継続的に確認し、さらなるリードの質向上につなげています。
  • 導入後6ヶ月間のコンサルティングが無料
    専任のコンサルタントが並走してくれるため、より自社に即した運用スタイルを見つけられます。テクニカルサポートも無料。FAQサイトや定期的な勉強会、個別相談会など、万全のサポート体制。

 

弱み

  • 自動連携できるのはSalesforce・Sansanのみ
    データをCSV出力するひと手間を挟めば、他のツールにデータをインポートすることは可能です。
  • シナリオ設計機能やコンテンツ分析機能は未搭載
    マーケティング業務をトータルで自動化することはできません。顧客数1万を超えてくる企業は機能面で物足りなさが残るでしょう。
  • デザイン性に欠ける
    知識がなくても簡単にフォーム作成できますが、デザイン性は期待できません。

 

操作画面

 

 

発生する費用

初期費用 ライト スタンダード プレミアム 無料お試し
100,000円 39,800円~/月 59,800円~/月 79,800円~/月 20日


PV数・顧客データ数に応じて、課金される従量課金制ですが、基本プランでも50,000PV・顧客数5,000件まで管理できるので、ほとんどの企業が39,800円で運用できています。

サポート費用は無料です。

実際に使った人の評判・口コミ

 

メール配信業務を効率化したかった。また、Webサイトのリニューアルの時期が重なったので、アクセス分析が簡単に行えるList Finderを選びました。(経営コンサルティング:従業員約30人)

 

「使いやすさ」と「コスパ」が 乗り換えの決め手です。(システム開発:従業員約600人)

 

 

5.  BtoB & BtoC:LINEでマーケティングを行っているなら『Liny』


画像出典元:「Liny」公式HP

おすすめしたい企業

  • LINE公式アカウントを使っていて、成果が出ている企業
  • LINEともだち数が500を超えている企業
  • LINE運用負担を軽減したい企業

 

強み

  • 低価格
    月額5,000円から利用可能。最低プランでもチャットボットによる自動対応がついてくるので、かなり利便性が高いです。
  • プランが明確
    用意されている3プランの違いが明確で、どのプランがふさわしいかを判断しやすいです。顧客数の増加に伴ってプランをアップでき、無駄がありません。
  • 機能が充実
    機能がかなり充実しています。セグメント配信、顧客行動のスコアリングなど、MAとして必要な機能はおおむね搭載。LINEでも十分にマーケティング活動が行えることが分かります。
  • デザイン性が優れている
    顧客管理画面・作成画面・実際に表示される画面、全てカラフルでデザイン性が高いです。楽しく作業ができるUIです。

 

弱み

  • 月額5,000円プランは限定的
    5,000円のプランは月に1,000通までしかメッセージ配信ができないので、長く使っていく上では不十分。早いタイミングでプランアップが必要になるでしょう。月額39,800円かかることを想定した方が良いです。
  • LINE以外には使えない
    メールやその他SNSを使ったマーケティング活動はできません。それらも並行して行いたい場合、別のMAツールを導入する必要があり、結果的に割高になる可能性があります。
  • アプローチできる顧客が限られる
    LINEを使っていない顧客へのアプローチができません。

 

操作画面

 

 

 

発生する費用

初期費用 スタート ベーシック プレミアム 無料お試し
49,800円 5,000円/月 39,800円/月 69,800円/月 3ヵ月


1年間の最低契約期間があります。

 

実際に使った人の評判・口コミ

 

顧客にあわせたオリジナルの画面を作成が簡単にできる。他ツールと比較してLinyに決めた理由は使いやすさ。(ブライダルプロデュース)

 

スタッフ1人でも設計・運用可能です。直感的に操作できるので、急に配信が必要になった時でも2時間でコンテンツを作成できました。(県庁担当者)




 

各ツールの機能比較表

起業ログおすすめ5選の機能をまとめるとこのようになります。

Pardotやb→dashがフル機能装備なのに対し、MAJIN・List Finder・Linyは機能に制限があることがわかります。

自社に必要な機能を明確にした上で、ツールを選びましょう。

まとめ

The Modelは、従来型の営業とは一線を画す分業型の営業システムです。このスタイルを参考に組織変革を図る企業も多く、今の時代にマッチした営業フレームワークといえます。

ただし、業務を分業化しただけでは望むような効果は得られません。

各部門のKPIを適切に設定したり、全ての部門が最終的なゴールをきちんと共有したりしておくことが必要です。

また、効率的な分業スタイルを確立する上で、デジタルツールの使用は欠かせません

まずはこのたび紹介したMAツールの詳細を確認し、自社にマッチしそうなものを検討してみてはいかがでしょうか。

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ダウンロード時にご登録された個人情報は資料ダウンロードボタンが表示されているサービス運営会社(その連携会社)に提供されます。

 

画像出典元:Pexels、Unsplash、Pixabay

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