MAツール(マーケティング・オートメーション・ツール)の導入を考える際、コストが気になりますよね。本格的なMAツールは多機能がゆえにコストが高く、年間の利用料が数十万~数百万必要になる場合も少なくありません。
コストが原因でなかなか導入に踏み切れない方、導入したMAツールを使いこなせずレベルダウンを考えている方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、コストを気にせずに利用できる無料MAツールを紹介します。
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このページの目次
MAツールとは、マーケティング活動に必要なさまざまな機能が1つになったツールです。
例えば、メールやウェブサイトの訪問者を分析して見込み客(リード)を選定したり、プロモーション活動をしたりといった、どうしても時間とコストがかかってしまう作業を自動化し、業務の効率を高めることができます。
ただ、MAツールはコスト負担が大きく、導入してもコストに見合った効果が得られないという課題を抱えていました。
今回ご紹介する無料のMAツールなら、コストをかけることなく業務の効率化を実現し、売上アップに繋がる施策を講じられるようになります。
画像出典元:「BowNow」公式HP
Bownow(バウナウ)は、4,000社以上の導入実績を誇る日本製のMAツールです。
シンプルでどんな業種の企業でも使いやすいUIとなっており、複雑な設定をしなくても始められるところが魅力です。
基本コンセプトはマーケティングアプローチや営業アプローチといった業務を自動化し効率化することで、ツールを導入してすぐに運用を開始でき、成果につながるマーケティング施策を実現します。
ABM(アカウントベースドマーケティング)をサポートするテンプレート機能やホットリストの自動抽出といった機能を無料で利用可能です。
・ABMテンプレート機能
・ホットリスト自動抽出
・企業情報の自動分析
フリー | エントリー | ライト | スタンダード | |
月額費用 | 0円 | 5,000円 | 20,000円 | 30,000円 |
画像出典元:「salesautopilot」公式HP
salesautopilotは、無期限で無料利用できる海外製のMAツールです。
メールマーケティングに強く、ニュースレターテンプレートや条件付き配信、サブスクリプションの自動解除といった機能が備わっています。そのほか、eコマース、テレマーケティング、CRMなど多彩な機能が提供されています。
無料で使える期間に制限はないのですが、1ユーザーあたりのメール送信数を毎月400通以下という条件が設定されているので、運用し始めてから注意が必要です。
英語サイトのみなので、MAツール初心者の方にはおすすめできません。すでに使い慣れている方、英語表記に問題がない方におすすめします。
・メールテンプレート
・条件付き配信
・サブスクリプションの自動解除
無料使用 | メールマーケティング | オートメーション | オールイン | |
月額費用 | 0円 | 14ドル | 29ドル | 59ドル |
アメリカ発祥のMAツールです。
日本語対応している上に、2,500までのリード管理機能やメールマーケティング機能を付随していて人気があったのですが、残念ながら2018年12月15日に無料版の提供が終了しました。
スウェーデン発のMAツールです。日本語対応しておらず、サポートも全て英語のため、国内企業が導入するにはハードルが高いツールです。
トラッキング機能・レポート機能が充実しているので、英語での運用に問題がなければおすすめのツールでしたが、こちらのツールも2019年3月31日に無料版の提供を終了しています。
無料MAツールは海外製のツールが多いので、日本語対応しているか確認が必要です。
特に初めて導入する企業では操作マニュアルだけでなく、メニューや管理画面など、日本語対応がなくても問題ないか、入念に確認しておきましょう。
ブラウザの翻訳機能で日本語に変換して利用する、という手もあります。
リード(Lead)とは「見込み顧客」を意味し、自社の製品やサービスに関心があるがまだ購入するに至っていない人たちのことです。
「リード数=アプローチできる顧客の数」となるのですが、無料MAツールは、リード数に制限が設定されている場合がほとんどです。
そのため、そのリード数で足りるのか、少し先も見据えて確認しておいた方がよいでしょう。
有料ツールに比べれば機能がシンプルなものが多いですが、それでも、特に初めてMAツールを導入する場合には操作にとまどうこともあるでしょう。
導入前に必ず、スタッフを何人配置する必要があるのか、そのスタッフは専任でなければだめなのか、他業務との兼任でも良いのかなど、ツールを効果的に運用していくための必要人員数を確認しましょう。
有料のMAツールの中には無料トライアル期間を設けているものもあります。
あわせてこちらも確認してみてください。
画像出典元:「Zoho CRM Plus」公式HP
「Zoho CRM Plus」は、マーケティングをはじめ、営業やサポート業務など、顧客との接点を網羅的にカバーする、マーケティングオートメーションツールです。
顧客管理サービス「Zoho CRM」を中心に、以下8つのツールがパッケージとなっているため、効率的かつ効果的なCXM(顧客体験マネジメント)が実現できます。
1つで複数の上位プランが利用できるので、設定や操作、管理に手間がかからず、各製品を単体で購入するよりも低コストで運用可能です。
顧客管理を効率化し、マーケティングオートメーション(MA)や顧客体験(CX)を強化したい企業に向いています。
▶初期費用:要問い合わせ
▶月額利用料
・年間契約の場合:6,840円(税抜)/ユーザー
・月間契約の場合:8,280円(税抜)/ユーザー
▶無料トライアル:30日間
画像出典元:「MAJIN」公式HP
MAJINは直感的に運用しやすいインターフェースが特徴の国産Webプッシュ通知サービスです。
メール、Webプッシュ通知、LINE、ポップアップ、SMS、アプリプッシュなど、顧客に最適なチャネルを選択して情報を配信できます。
1人の顧客に対し、複数チャネルからアプローチをすることで取りこぼしを防ぎます。
サイト訪問やメールの開封状況から顧客をスコアリングし、見込顧客を発掘。
さらに、製品情報のクリックやebookダウンロードなど、顧客の特定のアクションを営業担当者に自動でメール通知するといった、顧客の行動をスピーディに営業活動に反映できます。
初期費用 | 月額費用 | 無料お試し |
100,000円 | 100,000円 | 30日 |
オンラインサポートは無料です。
導入時のサポートや導入後のコンサルティングには費用が発生します。
(スタートダッシュサポート:200,000円 コンサルティング:月1,000,000円)
画像出典元:「List Finder(リストファインダー)」公式HP
国産ツールの中では上場企業シェアNo.1の、BtoB特化のマーケティングオートメーションツール(MAツール)です。
初めてマーケティングに取り組む企業でも使いやすいシンプルな画面設計で、営業現場でも重宝されています。
導入後、専任のコンサルティングが並走してくれることも魅力です。効果的に活用するために、100人以上の規模の企業におすすめします。
初期費用 | ライト | スタンダード | プレミアム | 無料お試し |
100,000円 | 39,800円~/月 | 59,800円~/月 | 79,800円~/月 | 20日 |
PV数・顧客データ数に応じて、課金される従量課金制ですが、基本プランでも50,000PV・顧客数5,000件まで管理できるので、ほとんどの企業が39,800円で運用できています。
サポート費用は無料です。
画像出典元:「HubSpot」公式HP
HubSpotはInbound Marketing(インバウンドマーケティング)に高い効果を発揮するMAツールです。
リード獲得に強みを持つTop of the Funnelからスタートしたツールであり、マーケティング、セールス、カスタマーサービスの各ソフトウェアをつなぐ総合的なプラットフォームを提供しています。
・フリー:0円
・スターター:6,000円~
・プロフェッショナル:96,000円~
・エンタープライズ:384,000円~
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無料MAツールならマーケティング活動に必要な基本機能はほぼ揃っており、コストの心配をすることなく利用できます。
成果が出るまではコストを抑えて運用したい、スモールスタートで様子を見たいと考えている企業にぴったりです。
たとえリード数などが一定以上を超えて有料となった場合でも、一般のMAツールに比べればコストを抑えて運用できます。
本格的なMAツールを導入するとなると、年単位での契約期間が求められる場合があります。こうなると導入に対して及び腰になってしまい、マーケティング活動の効率化が遠のいていくばかりです。
しかし無料のMAツールなら、始めたい時に気軽に始められて、やめたい時にいつでもやめることができます。
MAツールを自社では使いこなせない、あまり成果が振るわないと感じたら、余計なコストを払わずにすぐに止められることは大きなメリットと言えまます。
無料のMAツールでは利用できる機能の範囲は限られていますが、逆の見方をすれば必要な機能だけで運用できるといったメリットがあります。
リードのリストアップやコンテンツ作成など、たとえ業務の一部でも自動化できれば、マーケティング活動の効率を上げることができます。
使いきれないほどの機能を覚える必要もありません。
海外製の無料MAツールの場合は基本的に英語の操作画面となるほか、オープンソースだとサポート体制は充実していない可能性が高いです。
成果が出るようになるまでに多大な作業時間と人件費がかかってしまったのでは、無料で始めたメリットがなくなってしまいます。
特にMAツールの導入が初めての場合は、そのツールを使いこなせるかどうかをよく検討しましょう。
2つめのデメリットは、無料提供が終了しツールが使えなくなる危険性があることです。これはどの無料サービスにも言えることですが、ベンダーが事業の見直しなどでサービスの終了を決定してしまうと、それまで利用してきたデータが使えなくなってしまいます。
無料版だけを提供しているツールではなく、有料版へ移行できるツールを選んでおくと安心でしょう。
無料MAツールは、マーケティング活動に必要とされる基本的な機能が揃っているので、MAツール初心者に最適です。
また、機能が多すぎて使いこないと悩んでいる企業にとって、機能を抑えた無料MAツールはちょうどよい解決策と言えます。
それぞれの事情に合った無料MAツールを導入し、マーケティング活動を負担なく効率化させていきましょう!
画像出典元:O-dan