TOP > SaaS > カスタマーサポート > サポート自動化 > ChatGPTと従来のチャットボットの違いとは?それぞれの特徴を詳しく解説!
ChatGPTが話題となっており、仕事に取り入れるケースも増えてきています。
一方で「従来のチャットボットとの違いがわからない」など、疑問を感じている方も多いでしょう。
本記事では、ChatGPTとチャットボットの違いや、それぞれの得意分野を解説します。
連携するメリットやChatGPT搭載のおすすめチャットボットも紹介するので、上手に使い分けたい方はぜひ参考にしてください。
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ChatGPTとチャットボットの違いをまとめました。
それぞれの基礎知識とあわせて紹介します。
ChatGPT | チャットボット | |
対話のレベル | 人間に近い対話が可能 | 対話が不自然なことがある |
情報の正確性 | 間違った回答を提示する可能性がある | 正確な情報を登録することで正しい回答を提示できる |
応用できる範囲 | 回答できる範囲が広い | 学習・登録した範囲に限定される |
ChatGPTとは、OpenAI社が開発・提供する対話型のAIサービスです。
ユーザーの質問に対して、まるで人間と対話しているかのような自然な回答を生成します。
チャットボットにIA(人工知能)を搭載することで、インターネット上の膨大なテキストデータを学習。
複雑な語彙や表現を理解でき、細かい表現の指示にも対応しています。
質問の回答以外にも、文章の校正・要約や翻訳、アイデアの創出、文章の作成、コードの生成など、さまざまな用途で利用することが可能です。
2024年1月現在、無料版の「ChatGPT-3.5」と有料版の「ChatGPT-4.0」を提供しています。
ChatGPTについてもっと詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください
チャットボットとは、ユーザーからの質問に自動で回答する自動会話プログラムのことです。
「チャット(会話)」と「ロボット」を組み合わせたもので、質問選択もしくは自由入力によってユーザーとやりとりをおこないます。
チャットボットはAI非搭載型とAI搭載型に分かれており、それぞれの特徴は以下の通りです。
AI非搭載型 |
|
AI搭載型 |
|
チャットボットをECサイトや企業のコーポレートサイトに設置することで、24時間いつでも問い合わせ対応が可能です。
オペレーターの負担を軽減でき、コストの削減や業務効率化に役立ちます。
チャットボットについてもっと詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください
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ChatGPTの得意分野についてまとめました。
どのようなシーンで活躍するのか、チェックしておきましょう。
ChatGPTは長い文章の意味を維持したまま要約することで、短くわかりやすい文章に置き換えます。
校正も得意としており、文章の誤字脱字や表現のおかしい部分を簡単にチェックできるでしょう。
また外国語の文章を日本語などに翻訳することが可能です。
一般的なオンライン翻訳サービスと違い、細かいニュアンスや意図まで指定して翻訳できます。
ChatGPTは、ユーザーの要望にあわせて新しいアイデアを創出することが得意です。
たとえば企画やキャッチコピー、ネーミングの具体的な例を出力できます。
新しい視点をChatGPTから得ることで、今まで考えつかなかった発想を生み出せるでしょう。
ターゲット層や文字数など詳細を指定すれば、より意図にそったアイデアを創出できます。
創出したアイデアはそのまま使用できないケースがほとんどですが、深掘りすることで質を高められるでしょう。
ChatGPTでは、要件を定義して指示するだけでプログラミングコードを作成できます。
簡単にコードが作成できるため、手間や時間の大幅な削減が可能です。
ほかにもコードの解説やエラーの特定、修正案の提案を得意としているので、プログラミング作業を効率化できるでしょう。
ただし、生成したコードの手直しが必要なケースが多く、複雑なコードの作成はできません。
生成されたコードを人の目でチェックして調整する作業が必要です。
チャットボットの得意なことは以下の通りです。ChatGPTと使い分けするために、得意分野の違いを確認してください。
チャットボットは、ユーザーの質問に対してあらかじめ登録した回答を提示します。
正しい情報を登録しておけば、間違った回答を提供してしまうリスクがありません。
同じ質問が殺到したり、質問のパターンが決まっていたりする場合に、高い効果を発揮します。
チャットボットなら時間外の問い合わせに対応でき、ユーザーの利便性が向上。
電話やメールと違い待ち時間がほとんどないため、顧客満足度の向上に役立つでしょう。
翻訳機能付きのチャットボットを導入すれば、多言語対応も可能です。
チャットボットは、選択肢を提示することでアンケートを作成できます。
会話形式で気軽に回答できるのがメリット。
メールフォームと比較してユーザーに答えてもらいやすく、回答が集まりやすいことが魅力です。
また、問い合わせの満足度を調査できる機能を備えたチャットボットもあります。
「問題は解決しましたか?」「回答に満足しましたか?」といった表示に、「はい」か「いいえ」で答えるタイプが一般的です。
問い合わせの満足度をチェックすることで、回答精度の向上や施策に活用できます。
自由入力形式のものなら、より具体的なニーズや改善点を把握できるでしょう。
チャットボットを活用すれば、簡単な予約や申込みを自動化できます。
予約日時やコースを選択できるようにシナリオを設計。
あとはユーザーに項目を選んでもらうだけで、予約や申込みを受け付けられます。
電話と違い、営業時間外の予約や申込みにも対応が可能です。
チャットボットを取り入れることで、受付や申込み業務のリソースを削減できます。
予約時間や人数の間違いなど、ヒューマンエラーの防止にもつながるでしょう。
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ChatGPTとチャットボットは組み合わせることで、できることの範囲が広がります。
連携させる2つのメリットを紹介しましょう。
ChatGPTとチャットボットが連携すれば、回答できる範囲が広がります。
チャットボットのシナリオ未登録の質問に対して、ChatGPTが答えることが可能です。
想定していない質問に対してスムーズに回答できるようになります。
問い合わせに柔軟に対応できるようになり、顧客満足度の向上につながるでしょう。
一方でChatGPTの回答がすべて正しいとは限りません。
ユーザーが間違った情報を信じてしまわないように、ルールを定めるなどの対策が必要です。
ChatGPTを活用すれば、チャットボットに登録するFAQシナリオを簡単に作成できます。
質問文の作成や答えの参照に活用できるため、一から作成する必要がありません。
ChatGPTは文章を要約することが得意なので、簡潔でわかりやすいFAQシナリオを作成できます。
ChatGPTが作成した文章を確認・修正するだけでOK。
手間や時間を大幅に削減できるため、担当者の負担を減らせるでしょう。
また、ChatGPTは運用コストの削減や利便性向上におすすめです。
チャットボットで答えられなかった質問の解答例を、簡単に作成できます。
改善を繰り返し回答できる範囲を広げることで、ユーザーの細かい疑問に答えられるようになるでしょう。
ChatGPT搭載チャットボットに興味がある方はこちらの記事をご覧ください
ChatGPTやチャットボットを利用する際の注意点をまとめました。
トラブルを防ぐためにも、あらかじめチェックしておきましょう。
ChatGPTで作成した文章には、間違った情報が含まれる可能性があります。
インターネット上のテキストデータから学習するため、不確かな情報が混ざっているケースは少なくありません。
ほかにも古い情報や著作権を保持する文章、論理的に問題がある表現が含まれる可能性があります。
ChatGPTで作成した文章をそのまま使用するのは、避けたほうがよいでしょう。
情報の真偽や著作権侵害の有無を確認して、リライトしたうえで使用するといった対策が必要です。
Web版のChatGPTに機密情報を入力すると、流出するリスクがあるので注意が必要です。
ChatGPTが学習する情報には、ユーザーが入力した質問や回答が含まれます。
他のユーザーが関連した質問をしたとき、個人情報や機密情報を含んだ回答をしてしまう恐れがあるでしょう。
ChatGPTに入力した質問は削除できないことから、機密情報を共有をしないようにと警告されています。
ただし、API版はWeb版と違い、入力した情報は学習に使用されません。
Web版のChatGPTでも入力した内容を学習しないように設定できるので、必要に応じて変更しましょう。
チャットボットを導入する際には、データ収集と事前学習が必要です。
AI非搭載型では、FAQシナリオとフローチャートの作成から始めなければいけません。
多くの質問に対応しようとすると、作成に膨大な手間と時間がかかるでしょう。
また、AI搭載型の場合は多数のデータを用意して学習させる必要があります。
学習精度をあげるためには、膨大なデータを用意したうえで時間をかけて学習させることが重要です。
準備に数ヶ月ほどかかることがあるので、想定したうえで導入しましょう。
チャットボットを導入しても費用対効果が上がらない可能性があります。
主な原因は以下の通りです。
このようにチャットボットを導入する際の準備が不足していたり、効果がでにくい領域で使用していたりといった原因が考えられます。
情報の更新やFAQの追加といった分析やメンテナンスの不足にも注意しましょう。
OpenAI社がAPIを公開したことで、ChatGPT搭載のチャットボットは増えています。
ChatGPT搭載のおすすめチャットボットをまとめました。
チャットプラスでは、理想のチャットボットを設計・運用できます。
シナリオ設定や業界別のテンプレート、ウィンドウデザインによって自由なカスタマイズが可能です。
要望にあわせて選択できる6つのプランを提供しており、AIライト以上のプランでChatGPT連携を利用できます。
プラン名 | 月額費用 |
ミニマム | 1,980円 |
ビジネスライト | 10,800円 |
プレミアム | 30,000円 |
AIライト | 54,000円 |
オートAI | 88,000円 |
AIチャットボット | 170,000円 |
(税抜価格)
Tebotは高性能のAIを標準搭載したチャットボットです。
登録したQAの表記ゆれを吸収して自動で返信できます。
複数の回答を提案する回答サジェストや、AIの回答精度を高める類似質問機能など豊富な機能が魅力です。
さらにTebotには、ChatGPTでQAテンプレートを自動生成できる機能が備わっています。
一から作成する必要がないため、導入や運用の手間を大幅に削減できるでしょう。
プラン名 | 月額費用 |
ライトプラン | 9,800円 |
スタンダードプラン | 45,000円 |
(税表記なし)
FirstContactでは、Excelテンプレートに入力するだけでシナリオの作成・更新ができます。
AI対応と有人対応の切り替えはワンクリックで可能です。
ChatGPTと連携でき、NGワードを設定することで運用目的外の質問を防げます。
さらにシナリオ登録の回答とChatGPTとの回答をアイコンで識別できるため、不確かな情報を見分けられるでしょう。
プラン名 | 月額費用 |
スタンダード | 2,980円 |
プレミアム | 15,000円 |
プロ | 29,000円 |
ChatGPTプラン | 55,000円 |
(税表記なし)
上記以外のChatGPT搭載チャットボットが知りたい方は、こちらの記事をご覧ください
ChatGPTとチャットボットでは、対話のレベルや情報の正確性などさまざまな違いがあります。
得意・不得意分野も異なるため、導入目的にあわせて適したほうを選択しましょう。
違いを理解して使い分けることが重要です。
さらにChatGPTとチャットボットと連携すれば、回答できる範囲が広がり運用コストの削減にもつながります。
ChatGPTを搭載したおすすめのチャットボットも紹介したので、導入を検討している方はぜひチェックしてください。
画像出典元:O-DAN
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