最近、副業や在宅ワークなど働き方の多様化が定着し、オンラインで業務を完結できるクラウドソーシングサイトに多くの注目が集まっています。
クラウドソーシングとは、オンラインで仕事の受発注ができ、報酬の支払から受領までをウェブ上で完結させることができる仕組みのことです。
この記事では、おすすめクラウドソーシング12選を中心に、各ツールの特徴、比較、選び方、注意点なを徹底解説していきます。
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画像出典元:「O-DAN」公式HP
クラウドソーシングとは、オンラインで仕事の受発注ができ、報酬の支払から受領までをウェブ上で完結させることができる仕組みのことです。
最近は、フリーランスの人だけでなく、副業や在宅ワーク需要が増え、クラウドソーシングサイトに多くの注目が集まっています。
クラウドソーシングで受発注される主な業務は、
比較的簡単な入力作業から、重めな開発案件まで幅広くあります。
クラウドソーシングサイトも、バラエティに富んだ職種を扱う総合型クラウドソーシングサイトと、特定の業務に特化した特化型クラウドソーシングサイトの2種類あります。
クラウドソーシングの最も大きなメリットは、社内で内製するより安い単価で発注できコスト削減ができる点です。
また、サイトには、受注者の専門知識やスキルチェックなどが項目ごとに分かりやすく記載があるため、社内のリソースにない専門知識をもつ人に適切に発注が可能です。
デメリットとしては、期日を守らない、クオリティが低いなど、受注者の人間性も起因するトラブルが起こり得る点です。
また、社内なら通用する常識や感覚が文章ではなかなか伝わらなかったり、依頼したニーズに誤差が生じることもあります。
情報漏洩のリスクについては、そもそも可能性がゼロ出ない時点で、そういった案件を依頼しないことが得策でしょう。
受注側は、自分のスキルや希望にあった仕事をピンポイントで受けることができる点は、大きなメリットでしょう。
また、主婦や副業ワーカーなど、時間や場所に制約のある受注者にとっては、働き方を自由に選べることで、出来なかった仕事につけたり、そもそも仕事をやることをあきらめずに済むメリットがあります。
デメリットとして最も大きいのは、受注内容にもよりますが、平均的に受注単価が安いという点です。
1単語いくらの契約をするライティングなど、労働集約型の働き方でしか稼げない業務が多いのがクラウドソーシングの特徴でもあります。
また、発注側同様、相手企業が必ずしも優良企業とは限らないため、賃金未払いや遅延などのトラブルが全くない訳ではありません。
クラウドソーシングサービスは、総合型かジャンル特化型かの2種類に分かれます。
クラウドソーシングサービスの依頼形式は、大きく分けてタスク式・プロジェクト式・コンペ式・時間報酬式の4つに分かれます。
上の図の通り、登録者数も多く、依頼形式もバラエティに富んでいるのは、大手のクラウドワークスとランサーズの2社であることが判ります。
クラウドソーシング初心者は、まずはこの2社から始めてみるのがベストでしょう。
クラウドワークスは、利用企業72万社、登録者数業界No.1の443万人を誇る業界最大手の総合型クラウドソーシングサイトです。
クラウドワークスの最大の強みは、登録者数が多いため、発注から応募がくるまでの時間が最短1分と非常にスピーディに受発注が完了できる点です。
また、サポート体制も整っており、初めての発注時には電話による無料サポートや、専任のコンシェルジュによる依頼文の作成代行サポートなどを利用することができます。
初期費用や月額費用、登録費用は発生しません。
発注側は、仕事の登録から契約まで無料で利用できます。
但し、依頼オプション料金の設定があり、希望に応じて料金が発生します。
オプション事例 | 価格 |
ダイヤモンド (仕事一覧最上部に表示) |
16.500円 |
プラチナ (仕事一覧中段に表示) |
11,000円 |
ゴールド (仕事一覧下部に表示) |
8,000円 |
受注側は、ワーカーシステム利用料が発生します。
報酬額 | システム利用料 |
20万円超の部分 | 5% |
10万円超20万円以下の部分 | 10% |
10万円以下の部分 | 20% |
タスク形式での場合 | 20% |
ランサーズは、クラウドワークスと並ぶ業界大手の日本で最初のクラウドソーシングサービスで、クラウドワークスよりも発注できる業種が350種類以上と豊富です。
コンサルティング、事務、システム開発、ライティング、デザイン制作、写真・動画・ナレーション、Web制作、翻訳、アンケートなど、非常に幅広いです。
ランサーズに登録している受注者は、スキルや実績をはじめ、メッセージの返信率や応答の早さ、納品完了率、著作権や個人情報保護に関する知識の有無などの評価基準によりランク付けされます。
初期費用や月額費用、登録費用は発生しません。
発注側は、時間報酬形式を除き、仕事の登録から契約まで無料で利用できます。
仕事の受注者がシステム手数料として、報酬の5-20%を支払います。
時間報酬方式では、クライアント・ランサー双方ともシステム手数料を徴収されます。
画像出典元:「シュフティ」公式HP
シュフティは、主婦の在宅ワーカーが多く登録しているクラウドソーシングサービスです。
他のクラウドソーシングサービスでは依頼しずらい細かいタスクや急な依頼、単純作業や内職的な業務などでも気軽に依頼できる点が魅力です。
また、女性ワーカーが多いので、女性の声を集めたいアンケートや、女性向け記事の作成を依頼したい場合にも重宝します。
初期費用や月額費用、登録費用は発生しません。
発注側は、後払い方式利用を除き、仕事の登録から契約まで無料で利用できます。
仕事の受注者がシステム利用料として、報酬の10%を支払います。
後払い方式を利用の場合は、発注側が後払いシステム利用料として報酬額の5%をシュフティに支払います。
Conyacは、主に翻訳をメインにし、様々な言語能力・スキル・経験を持つ世界各国のフリーランサー11万人が登録しているクラウドソーシングサービスです。
元々翻訳サービスとしてスタートしたため、現在は翻訳以外の業務も依頼可能ですが、語学が堪能な受注者が多くグローバルクラウドソーシングとして成長しています。
また、海外の受注者に対しても日本語で依頼が出来る点もメリットの1つです。
発注側は、仕事依頼の掲載、受注者との契約前交渉に関しては無料で利用可能です。
その後、契約が成立し、報酬が確定した段階で、報酬の他にシステム利用料2~10%が発生します。
契約料金 | システム利用料 |
~100,000円 | 10% |
~500,000円 | 5% |
500,001円~ | 2% |
その他、翻訳依頼に関しては、以下の料金がかかります。
画像出典元:「ココナラ」公式HP
ココナラは、ビジネスから個人利用まで「知識・スキル・経験」を売買できるクラウドソーシングサイトです。
イラスト制作・動画制作・webサイト制作・マーケティング・プログラミングなど200種類以上のカテゴリで出品されているサービスを比較検討しながら選ぶことができます。
受注者とのコミュニケーションは、テキスト・ビデオチャット・電話と幅広く対応しているので、安心して取引できるのも特長です。
ビジネス取引に特化した「ココナラビジネス」に登録すれば、より効率よくワーカーを見つけやすくなるでしょう。
発注側は、サービス購入時にサービス手数料が、5.5%かかります。
受注側は、出品は無料、販売時にシステム利用料と決済手数料で販売価格の22%かかります。
Biz seekは、仮払い・成果報酬制度を採用し、システム手数料が大手に比べて安いことが特徴のクラウドソーシングサイトです。
設立して間もない企業のため、案件や種類は他社と比較して少なめですが、仮払い制度(Biz seekが発注側から報酬を事前に預かり業務完了後受注側に支払う制度)により、発注・受注両方のリスクを軽減できます。
発注側の会員登録や仕事の依頼、仕事の検索などは完全無料で行えます。
受注側が案件を受注した場合に、依頼金額の5〜10%がシステム手数料として課金されます。
画像出典元:「Craudia」公式HP
Craudiaは、会員数100万人以上、手数料が業界最安値の3%~という日本最大級のクラウドソーシングサイトです。
発注側の手数料やキャンセル料は完全無料な上に、「稼働状況」検索により、24時間365日待ちなしで仕事を依頼できるので、急ぎの仕事にも即座に対応してくれるワーカーを確保できる点も魅力です。
発注側の会員登録、手数料、キャンセル料などは完全無料です。
受注側のシステム利用手数料は、3~15%と、業界最低水準の金額です。
画像出典元:「CasterBiz」公式HP
CasterBizは、秘書、営業事務、人事・経理、翻訳などバックオフィス関連の業務に特化したオンラインアシスタントサービスです。
CasterBizに在籍しているワーカーは、全て自社採用で、複数の選考課題・面接をくぐり抜けた採用倍率100分の1というレベルの優秀なアシスタント達です。
質の高いアシスタントにサポートを任せて、コア業務に集中したいという企業には非常におすすめのサービスです。
受注側は、登録などに料金はかかりません。
発注側が、月額料金を支払う必要があります。
プラン | 月額料金(税込) |
6ヶ月プラン | 132,000円 |
12ヶ月プラン | 118,800円 |
カスタムプラン | 要問合せ |
サグーワークスは、総作成記事数360万件、国内最大級の記事作成に特化した代行サービスです。
作成したい記事のテーマや目的、SEOキーワードを決め、記事の構成(記事企画)を設計してくれます。
登録しているライターには、レギュラー・ゴールド・プラチナとランク付けがされており、文字単価は上がりますが、品質の高い記事を依頼したい場合に上位ライターが安心です。
オーダーメイドプランの場合は、専任のコンサルタントが依頼側の要望・目的をヒアリングした上で、最適な記事構成の提案をしてくれます。
1記事から発注できる「オンライン発注プラン」と、記事ディレクターと相談できる「オーダーメイドプラン」の2つのプランが用意されています。
文字単価の価格は、以下になります。
オンライン発注プラン | オーダーメイドプラン | |
レギュラー | 0.75円~ | 1.2円~ |
ゴールド | 1.5円~ | 2.3円~ |
プラチナ | 3.0円~ | 4.5円~ |
画像出典元:「shinobiライティング」公式HP
shinobiライティングは、大手サイトも利用する登録ライター数50万人以上の記事作成案件に特化したクラウドソーシングサービスです。
業界最高水準のコピペチェックシステムを導入しており、オリジナルコンテンツの作成に自信があります。
また、ライター数も多いため、納品までの時間がスピーディである点も高評価されています
文字単価、1文字1円です。
発注金額が、税抜き5,000円未満の場合は、別途事務手数料176円が徴収されます。
SKIMAは、誰でも個人のイラストレーターに依頼ができる、イラスト制作案件に特化したクラウドソーシングサイトです。
似顔絵やイラストの発注から、webデザイン、アニメーション動画の制作などのデザイン案件がメインです。
それ以外にも小説やコピーフレーズ作成、記事の構成・添削案件も発注できます。
幅広い分野のクリエイターが登録しているサービスなので、デザイン分野で委託先を探しているという企業にはおすすめのサービスです。
発注側の手数料は無料です。
受注側は個別販売総額に応じて11~22%の販売手数料がかかります。
画像出典元:「TANOMUNO」公式HP
TANOMUNO(タノムノ)は、登録不要で好きなクリエイターに依頼ができるイラスト制作に特化したクラウドソーシングサイトです。
イラスト制作・アイコン制作・漫画制作・似顔絵制作などイラスト関連であれば大抵のものは発注できます。
クリエイター登録数は2,400名ほどなので、成長途中のサービスですが、イラスト制作特化なので最適な受注先を見つけやすいです。
手数料無料で利用できます。
手数料無料のため、決済に関する全てを発注側と受注側で取り決める形になるため、十分なコミュニケーションが必要です。
「総合型」と「ジャンル特化型」どちらのサービスで案件を発注するかをまず決定しましょう。
その後、依頼形式をどの形にするのかも決定し、マッチしたワーカーの募集を開始すると良いでしょう。
初めてクラウドソーシングを利用する場合は、大手の総合型を選ぶことがベストでしょう。
クラウドソーシングサイトでは、各サイトによって受注者のカテゴリ分けが異なり、検索方法も異なります。
例えば、「キャラクターのデザイナー」を探したい場合、サイトによっては、受注者のカテゴリ項目が「デザイン」だけで、キャラクターなのか、ロゴなのか詳細のデザインまではチェックできない場合があります。
まずはいくつかのサイトに登録し、使い勝手を試してみるのがおすすめです。
大手クラウドソーシングでは、発注者の利用手数料は無料の場合が多いですが、中には利用手数料がかかるサービスもあります。
コンペのキャンセル手数料やタスク保証料がかかるようなサービスもあります。
社内で内製するよりも、クラウドソーシングを利用した方が本当にコスパはいいのか、希望するようなレベルの受注者はいるのかなど事前にしっかり計算しましょう。
仕事内容によっては、社内で処理したほうが手間もコストもかからない場合があるかもしれません。
受注者とのトラブル防止のために、募集要項は詳細かつ真実を記載するようにしましょう。
単価の幅がある場合は、高めの金額で記載するのは避けましょう。
依頼する際は初心者は避けた方がいいと考える人もいますが、自己PRや参考資料の内容はあてにならない場合が多いです。
まずは、本格的に業務依頼をする前に、テスト依頼を行うと良いでしょう。
受注者と直接会うことのない、クラウドソーシングの場合、何をとっても一番重要なことは、コミュニケーションを取ることです。
密にコミュニケーションをとることで、納期を守れるか、レスポンスが早いかなど人となりもわかります。
トラブルを回避するためにも、能動的にコミュニケーションを取りましょう。
今回ご紹介したクラウドソーシングサイトを利用すれば、優秀な人材を素早く集めることが可能です。
外部に任せられることは任せ、自身の本業に専念できればベストです。
クラウドソーシングサイトを利用してみたいと考えている方は、ぜひ一度今回ご紹介したサイトをチェックしてみてはいかがでしょうか。
画像出典元:O-dan