医師転職サイトを利用する際には、実績、求人数、サポートの質など、さまざまな観点から自分のニーズにあったサイトを選ぶことが重要です。
この記事では、数多くある医師転職サイトからおすすめの9社を比較・紹介し、さらにドクターの転職を成功させるコツまで解説します。
ほとんどのサイトは採用側が手数料を払い、求職者は無料で利用できるため、まずはおすすめの中から自分に合いそうなサイトをいくつか使ってみましょう。
このページの目次
画像出典元:「民間医局」公式HP
「民間医局」は、1997年から運営されている歴史あるサービスで、登録会員数は14万人以上、年間成約数は58,000件と業界屈指の実績を誇ります。
全国に17の拠点を持ち、各地域病院とのコネクションが強いのも特徴で、「民間医局だけ」の他社にはない未公開求人の紹介も受けられます。
そのほかにも、医師ファーストのキャリアコンサル、豊富なアルバイト(非常勤)求人、女性医師サポートなど、数多くの特長がある充実のサービスです。
画像出典元:「マイナビDOCTOR」公式HP
「マイナビDOCTOR」は、20,000以上の医療機関を取引先に持ち、非公開案件を含む豊富な求人が魅力のサービスです。
人材大手のマイナビが運営する信頼性、医療機関と密接な関係を築いてきた実績から、初めての転職にも最適。
また、顔の見えるキャリアパートナーによるサポートも充実しており、マイナビのノウハウを活かした万全の支援を受けられます。
安心して利用できるサービスを求めるドクターにとってはうってつけの選択肢と言えるでしょう。
画像出典元:「医師転職ドットコム」公式HP
「医師転職ドットコム」は、丁寧なキャリアサポートによる満足度の高さが魅力のサービスです。
50,000人以上の医師への支援実績を持ち、対応の丁寧さ、スピード、求人の質と複数の項目で高い満足度を記録しています。
非公開求人、地方拠点を活かした医療機関との連携、使いやすいマイページ機能などの要素も充実しており、バランスが良く使いやすいサービスと言えます。
画像出典元:「リクルートドクターズキャリア」公式HP
「リクルートドクターズキャリア」は、人材紹介大手のリクルートが運営するサービス。
数十年に渡って人材紹介業界で培ったノウハウを活かした支援が魅力で、多くの成約実績を持ちます。
幅広い年代、ステージのドクターへの支援実績を公開していることからも、その充実ぶりがうかがえます。
また、医療機関との密接な関係づくりも強みで、非公開求人は1万件以上とこちらも業界トップクラス。
実績豊富なサービスを利用したいドクターにとっては有力な選択肢になるでしょう。
画像出典元:「エムスリーキャリアエージェント」公式HP
「エムスリーキャリアエージェント」は、会員数31万人を超える医療従事者専用サイト「エムスリー」が運営する転職支援サービスです。
転職希望医師の登録数で10年連続ナンバーワンと業界トップの実績を誇り、求人数や成約実績、各医療機関の情報量も業界最大級。
おすすめ5選のなかで唯一、海外勤務の案件が掲載されていました。
幅広い選択肢から転職先を選びたい、たくさんの情報をインプットして選びたいというドクターに最適です。
画像出典元:「e-doctor」公式HP
「e-doctor」は、医療・介護分野での人材紹介ノウハウが豊富な「リンクスタッフ」が運営するサービスです。
求人数は大手サービスには及ばないものの、厳選された求人のみを取り扱っており、また他社にはあまりない検診に絞った検索機能もあります。
「e-doctor」上で事業継承の物件を検索できるので、事業継承専用サイトにあらためて登録する手間もありません。
さらに、最短翌日で面接の設定が可能なスピード対応、医学生や新人医師へのキャリアサポートも魅力で、丁寧なサービスを求める人にうってつけです。
画像出典元:「ドクタービジョン」公式HP
「ドクタービジョン」は、調剤大手「日本調剤」のグループ企業が運営する20年以上の歴史を持つサービスです。
利用者や第三者からの評価が高いのが特徴で、「おすすめしたいサイト」や「初めての転職におすすめのサイト」という項目でナンバーワンを獲得しています。
また、厚労省からも有料・適性事業者として認定を受けており、安心感を第一に求めるドクターには有力な選択肢になるでしょう。
画像出典元:「DtoDコンシェルジュ」公式HP
「DtoDコンシェルジュ」は、40年以上の歴史を持つ上場企業、総合メディカル社が運営する老舗サービスです。
全国8,000件と多くの医療機関と連携して質の高い求人を揃えており、転職だけでなく開業にも強いのが特徴です。
一方で、求人数は大手サービスと比べるとやや少なめで、幅広い選択肢から転職先を選びたいドクターにはあまり適していません。
画像出典元:「Dr.転職なび」公式HP
「Dr.転職なび」は、豊富な求人数と利用者からの高い満足度を両立したバランスの良さが特徴のサービスです。
求人数は大手サービスと比べても遜色なく、非公開求人も1万件以上と充実しています。
また、医療経営士の資格を持つ専任のコンサルタントによる支援も充実しており、利用したドクターの満足度は97%とかなりの高水準。
求人の質、サポートの質どちらも妥協したくないドクターでも安心して利用できます。
非常勤で転職を考えているドクターには、「民間医局」「マイナビDoctor」「医師転職ドットコム」がうってつけ。
どのサービスも非常勤の求人数が多く、豊富な選択肢から転職先を決められます。
サイト名 | 特徴 | URL |
民間医局 |
|
https://www.doctor-agent.com/ |
マイナビDoctor |
|
https://doctor.mynavi.jp/ |
医師転職ドットコム |
|
https://www.dr-10.com/ |
常勤の求人を探しているドクターも、求人数を基準にサイトを選ぶのがおすすめです。
特に「医師転職ドットコム」「マイナビDoctor」「エムスリーキャリアエージェント」は求人数が多く、支援も充実しています。
サイト名 | 特徴 | URL |
医師転職ドットコム |
|
https://www.dr-10.com/ |
マイナビDoctor |
|
https://doctor.mynavi.jp/ |
エムスリーキャリアエージェント |
|
https://agent.m3.com/ |
実際に医師転職サイトを利用して転職を成功させるためには、いくつか抑えておくべきコツがあります。
あらかじめ理解しておいて転職活動の成功確率を高めましょう。
医師転職サイトを利用する前に、まずはキャリア設計や働きたい職場の条件をできるだけ明確に想定しておくことが必要です。
年収、勤務形態、働きやすさはもちろん、病院の規模や体制、設備状況なども想定しておくとスムーズに転職活動が進みます。
ニーズをもとに、どんな特徴を持ったサイトを利用すべきかを考えるのも重要なポイントです。
年収重視ならハイキャリアに強いサイト、働きやすさ重視ならワークライフバランス重視の求人が多いサイトなど、最適なサイトは異なります。
紹介したおすすめサイトを中心に、ニーズに合っていそうなサイトをいくつかピックアップしましょう。
すでに解説したとおり、医師求人サイトのほとんどは利用者側は無料で使えるため、基本的にはコストを全くかけずに転職活動ができます。
よって、ピックアップしたサイトにはひととおり登録して、並行して使いながら自分にあったものを見つけるという流れがおすすめです。
多くのサイトでは、コンサルタントやコンシェルジュがニーズの把握、求人のリサーチと紹介、面接までのサポートを担当してくれます。
求人とのミスマッチや面接での失敗を防ぐためにも、担当者とはできる限り密にコミュニケーションをとっておくようにしましょう。
医師転職サイトの利用には、成功するコツのほかに注意すべき点もあります。
転職の失敗を防ぐためにこちらも知っておきましょう。
サイトや担当者ごとにサポートやコンサルティングの質は異なり、なかにはこちらのニーズを上手く汲んでくれず、良い求人を紹介してもらえないケースもあります。
密にコミュニケーションを取りながら、違和感があればはっきりと伝えて、必要に応じて担当者の変更も遠慮なく行いましょう。
医師転職サイトは担当者が積極的に動いてくれるケースがほとんどで、こちらは受け身になりがちなもの。
しかし、任せきりだとあとからミスマッチに気づくこともあるため、疑問はその都度解消する、自分でもリサーチするなど主体性を持って取り組む姿勢が重要です。
面接や職場見学の際など実際に病院を訪れることもあるため、サイト側での守秘義務が徹底されているとはいえ、転職活動をしていることが今の職場にバレるリスクもゼロではありません。
担当者にあらかじめ伝えておくことで匿名でのやりとりや面接時の配慮など、柔軟に対応してもらえることもあるため、きちんと伝えておきましょう。
コツや注意点を理解したところで、より具体的に、実際にサイトに登録して採用されるまでの流れも知っておきましょう。
サイトに登録したら、まずは希望年収、勤務形態、病院の設備や規模、その他特別なニーズなど条件面の設定を行います。
この情報をもとに面談を行ったり求人の紹介を受けたりするため、備考欄なども活用してなるべく詳細に記入しておきましょう。
次に、求人の紹介やコンサルティングを行うコンサルタント/担当者との面談を行います。
あらかじめ設定しておいた条件をもとに、さらに具体的なヒアリングが行われます。
ここでもなるべく詳細に自分の求める職場の条件やキャリアプランを伝えることを意識しましょう。
ニーズが固まったところで、設定条件やヒアリング内容をもとに求人の紹介を受け、応募するフェーズに入ります。
履歴書やドキュメントの作成サポートも受けられるため、必要に応じて活用しましょう。
なお、このタイミングで求人とのミスマッチが発生している場合は、きちんと担当者に伝えて、条件の見直しや担当者の変更などを行います。
応募が通ったら、採用側との面接や条件面の交渉を行います。
お互いの要望によっては、本格的な面接の前後に職場見学や訪問を行う場合もあります。
この段階からは一般的な転職活動とあまり変わりませんが、面接対策をはじめ必要に応じてサポートを受けられるため、最大限活用しながら進めましょう。
面接に通って条件面で合意できれば、晴れて採用です。
現在の職場を退職し、新たな職場に慣れるまでは、担当者から定期的なサポートが入るため、安心して準備を進めていきましょう。
なお、すでに解説しているとおり、成果報酬などを支払う必要はないので費用については心配する必要はありません。
医師転職サイトは、担当者のサポートのもと数万件の求人から自分に合った転職先を選べる、ドクターの転職には欠かせないサービスです。
基本的に利用費はかからないため、いくつかのサイトに登録して並行利用しながら自分に合ったものを見つけるという流れがおすすめ。
実際にサイトを選ぶにあたっては、サイトの実績、求人数、支援の質などを基準に選ぶと良いサービスが見つかります。
自分にぴったりのサイトを見つけて転職を成功させましょう。
画像出典元:O-dan