電子カルテはクラウド型が主流になりつつありますが、種類が豊富なため「どの製品が自院に合うのか」「比較のポイントを知りたい」と考えている方も多いと思います。
本記事では、おすすめの電子カルテサービスを厳選して紹介。
選ぶ際の比較ポイントや導入の注意点についても解説していますので、ぜひ参考にしてください。
おすすめサービスの比較を無料で!
このページの目次
電子カルテシステムとは、病院内の患者の基本情報や診察内容、病歴や処方した薬などを電子保存するシステムのこと。
電子カルテシステムには、クラウド型とオンプレミス型の2種類ありますが、近年は特にクラウド型の電子カルテを導入するクリニックが急増しています。
クラウド型は非常に種類が多く、病院の規模や医療機関のタイプに合わせて様々な機能を提供しているため、導入前に各サービスの違いをしっかり把握しましょう。
紙カルテの場合、文字が判別しづらく、伝達ミス・転記ミスが起こる可能性が十分にあります。
電子カルテに切り替えることで、上記のようなミスを防ぐことができます。
もちろん、アレルギーや併用禁忌など重要項目のチェックもできるので、あらゆる医療事故を未然に防ぐことができます。
データの閲覧、検索が迅速にできるため、院内での医療情報の共有が格段にスピードアップできます。
過去の紙カルテや検査結果、レントゲン写真も電子カルテ内で検索できるため、検索時間を短縮。
また、医療データはサーバー内に保存されるため、院内だけではなくほかの医療機関・行政などとの情報共有も非常に楽になります。
紹介状・診断書はあらかじめテンプレートが用意されているので、スムーズに作成が完了します。
医師の業務負担の軽減・時間短縮にもつながるのは大きなメリットです。
画像出典元:「B4A」公式HP
「B4A(ビーフォーエー)」は電子カルテの機能だけでなく、自由診療クリニックの業務効率化や経営を助けてくれるDXツールです。
リアルタイムに空き状況を確認し簡単に予約が可能。
問診票の入力、スタッフのシフト管理、リマインドやクーポン発行によるリピート施策まで、クリニックの経営に必要な機能がすべてそろっています。
利用中の既存システムとの連携は不可という点に注意が必要ですが、移行は可能です。
▶初期費用:0円~
▶月額利用料:30,000円台~
※詳しい料金プランについては、以下の資料を無料ダウンロードしてご確認ください。
画像出典元:「Medicom-HRf Hybrid Cloud」公式HP
「Medicom-HRf Hybrid Cloud」はクラウド型とオンプレミス型が一体化したハイブリッド型電子カルテシステムです。
デバイスフリーのため院外からも電子カルテの閲覧ができ、往診先でも患部写真の登録やカルテの記録が可能です。
医事システムと連携すれば、各診療所の経営状況や患者構造がダッシュボード上で確認できるため、複数の拠点を展開している場合でも経営管理や集患が楽になるでしょう。
利便性と機能性にこだわった電子カルテシステムですが、導入までに3ヶ月程度期間が必要となるので、導入時期が決まっている場合は注意しましょう。
▶初期費用:要問合せ
▶月額利用料:要問合せ
詳細につきましては、以下の無料資料をダウンロードしてご確認ください。
画像出典元:「メディカルフォース」公式HP
「メディカルフォース」は、自由診療クリニックに必要な機能をまとめて搭載したクラウド型電子カルテツールです。
Web予約から会計まで、バラバラだった業務をひとつのシステムで管理できるようになります。
カルテと予約情報が連携しているので、記入の負担を減らしやすいです。
ただし、システムの利用料金が公開されていません。ほかのシステムと料金を比較したい場合は資料請求をする必要があります。
料金は非公開となっており、資料請求をした場合に共有してもらえます。
画像出典元:「CLIUS」公式HP
CLIUSは、訪問診療やグループ医院での診療など、幅広い診療スタイルに対応している製品です。
Mac・Windows・IPadなど、デバイスを問わずに操作できる上に、見やすい画面で直感的な操作が可能な点が最大の魅力です。
また、電話・メール・遠隔接続でのサポートもおこなっています。
電子カルテシステムを導入したことがない医院でも安心して利用できるでしょう。
▶初期費用:200,000円~
▶月額利用料:12,000円~(無料トライアル有り)
※税表示なし
※ レセコンは、クラウドORCAを使用。ORCAの初期費用、サポート費用・利用料は別途必要となります。
画像出典元:「ACUSIS Cloud」公式HP
「ACUSIS Cloud」は、自由診療に特化したクラウド型の電子カルテツールです。
※電子カルテは診療所向けであり、鍼灸整骨院は対象外です。
予約から会計、在庫管理、役務管理、経営分析をすべて管理することができるオールインワンツールです。
オプション機能も豊富で、650院以上の実績の中で要望の多かった、診察券アプリ・ライン連携・写真自動取り込みなどの機能を搭載しており、導入すれば医療機関と患者さんの双方の利便性が向上します。
診察券アプリは、電子カルテと完全連携した予約管理で集患アップにも繋げられます。
キャンセル待ちの患者さんへの連絡もアプリでスムーズにおこなえ、稼働率が上がったとの口コミもあります。
ACUSIS Cloudの料金プラン確認には問い合わせが必要であり、すぐに正確な金額を把握することはできません。
しかし公式ホームページには、クラウド型のサービスのためサーバー設置が不要で導入コスト50万円〜など、初期費用を抑えられることが記載されています。
ACUSIS Cloud 含む電子カルテシステムの資料を一括DL
画像出典元:「リピクル」公式HP
「リピクル」は店舗型や訪問型で施術サービスを展開する治療院や整体院、パーソナルジムなどの治療院におすすめの電子カルテシステムです。
WEB予約からオンライン問診票、顧客情報の自動登録、カルテ管理、POSレジ連携等の店舗経営に必要な機能が数多く実装されています。
鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師、柔道整復師、理学療法士、整体師、リラクゼーション、パーソナルトレーナー等、業種問わず誰でも使いやすい設計になっている点も特徴です。
情報管理の電子化や業務の効率化を推進したい治療院に適しているでしょう。
▶初期費用:要問合せ
▶月額利用料:9,980円(税抜)
初期費用と1店舗あたりの月額費用がかかる料金体系になっています。
プランごとに利用できる機能に違いがあるため、詳細は以下の無料資料をダウンロードしてご確認ください。
リピクル 含む電子カルテシステムの資料をDL
画像出典元:「SMARTCRM」公式HP
「SMARTCRM」は、美容や自由診察に特化したクラウド型の電子カルテシステムです。*自由診療向け且つ医療機関向けです。
顧客に関する情報を1つのシステムで管理できるため、院内の業務効率化やミスの防止につながります。
また顧客に関する情報を、顧客側にも一部(契約情報や予約情報)公開できるため、問い合わせの減少に繋がります。
導入後も業界知見を持ったコンサルタントがサポートしてくれるため安心して利用できます。
SMARTCRMの料金プランは月額3万円〜利用することができますが、他プランは提案内容により異なります。
詳細は問い合わせでご確認ください。
画像出典元:「POS+healthcare」公式HP
「POS+(ポスタス)healthcare」は、パーソルグループの子会社であるポスタス株式会社が提供する、クラウドPOSシステムです。
基本的な会計業務だけでなく、電子カルテやレセコン連携など各業界に特化した機能を兼ね備えており、機能性が高いことが特徴です。
さらに、売上管理や育成管理もまとめて管理できるため、各業務をシームレスに連携させることができ、業務時間の効率化が見込めます。
また、導入サポートや定着支援などのサポート体制が充実しており、全国どこでも駆けつけサポートが無制限で利用できるため、重要な会計業務を安心して運用することができます。
▶初期費用:要問合せ
▶月額利用料:14,000円~
POS+healthcareの料金体系は、1店舗ごとの月額制で、必要な機能が全て揃ったオールインワンプランです。
現在、月額利用料が10,000円~となるキャンペーンを開催中なので、この機会に検討してみましょう。
※~2024年9月25日までの期間限定
オプションサービスとして、集客~顧客管理まで対応している同シリーズ「POS+ connect」との併用利用もおすすめです。
※表示は税抜き価格です
画像出典元:「カロネード」公式HP
カロネードとは、美容・自由診療に必要な予約や受付、売上などの一元管理ができる電子カルテシステムです。
予約時に、スタッフや部屋、機材といったリソースをAIが自動配分することで、余白時間を削減します。
また、LINEと連携することで、メニューやコース、再診を24時間365日いつでも簡単に予約可能です。
導入費用は0円で、契約期間は1ヶ月からです。
月額料金は公開されていないため、詳細には問い合わせが必要です。
カロネード 含む資料を一括DL
画像出典元:「SALONPOS LinQ2」公式HP
SALONPOS LinQ2は、クラウドネットワークでサロン業務を包括的にサポートするPOSシステムです。
売上や顧客管理などのバックヤード業務はもちろん、ネット予約アプリや決済システムとの連動、デジタルカルテの管理など、効率化と接客品質向上のための機能が充実しています(オプション機能あり)。
申し込み書類提出から導入までに約3週間とやや時間はかかりますが、メニューや顧客情報などすべて登録済みの状態で納品されるので、すぐに使い出せます。
サポートセンターが362日稼働でしっかりフォローしながら、膨大なデータでも課題を的確に分析してサロンの集客や成長を支援します。
オプション
連携サービス
初期費用について、手持ちのパソコンにインストールする場合は130,000円(税別)です。
専用端末を購入する場合は、セット価格で630,000円~(税別)となります。
月額7,000円~(税別)利用することができます。
セット内容は、端末本体、ドロア、レシートプリンタなどの周辺機器で、5年間の保守付です。
画像出典元:「きりんカルテ」公式HP
きりんカルテは、日医標準レセプトソフト「日レセクラウド」と連動できる製品です。
電子カルテシステムとレセコンをひとつのパッケージとして提供していますが、導入費用はレセコンのみで済むため、導入費用を抑えられるメリットがあります。
また、受付業務や診察、レセプト業務などをよりシンプルな形で利用できます。
きりんカルテは電子カルテ機能に加えて、予約機能や自由診療機能など患者が使いやすい機能も多く搭載しています。
UI設計もシンプルなので、非常に使いやすい点も特徴です。
▶初期費用:330,000円(システム利用料0円+レセコン)
▶月額利用料:25,300円(電子カルテ利用料0円+レセコン)
※税込
画像出典元:「CLINICSカルテ」公式HP
CLINICSカルテは、予約から診察、会計業務などを一元管理できる電子カルテです。
医療業務を効率的におこなえるため、予約や問診情報等の多重管理を防げるメリットがあります。
また、院外での検査や心電図、レントゲンなど様々な機器とも接続可能です。
CLINICSカルテでは、SSL暗号化通信&証明書認証によって高いレベルのセキュリティ対策をおこなっている点が特徴です。
社内外でのセキュリティ水準を向上させるために「ISMSクラウドセキュリティ認証」を取得しています。
▶初期費用:問い合わせが必要
▶月額利用料:40,000円~
※税表示なし
画像出典元:「HOPE Cloud Chart Ⅱ」公式HP
HOPE Cloud Chart Ⅱは、富士通が提供しているクラウド型の電子カルテシステム。
「データセンター安全対策適合証明」を取得しており、サーバーやネットワーク状況を信頼の高いデータセンターで24時間365日体制での監視をおこなっています。
大切な院内のデータに関しても常にバックアップを取得しているため、安全性が高いのが特徴です。
また、HOPE Cloud Chart Ⅱでは病院の形態に合わせてサービスを選定できます。
自院に適したサービスのみ導入することで、無駄なコストを削減できます。
▶初期費用:要お問い合わせ
▶月額利用料:要お問い合わせ
画像出典元:「HAYATE/NEO」公式HP
HAYATE/NEOは、検索性の高さが魅力のクラウド型の電子カルテです。
診察・看護情報にタグを設定して、薬や検査日など様々な要件に対してスピーディな検索をおこなえます。
また、HAYATE/NEOの操作画面は非常に見やすい画面構成を採用。診療内容をスムーズに把握できるため、カルテの入力時間を短縮できるようになるでしょう。
HAYATE/NEOに搭載している機能は自動でバージョンアップするため、常にセキュリティレベルの高い最新の状態で利用できるメリットもあります。
▶初期費用:問い合わせが必要
▶月額利用料:問い合わせが必要
画像出典元:「QUALIS」公式HP
クオリスは、簡単な操作性が魅力のクラウド型の電子カルテです。スピーディに操作できるため、カルテ入力の時間を短縮できます。
クオリスでは必要な情報をすぐに把握できるように、シンプルな画面構成になっています。
たとえば、画面右側に作業用メニューを集約して、操作に迷わないように設計されています。
患者の診療内容や院内の状況などをスムーズに把握できるようになるでしょう。
▶初期費用:要お問い合わせ
▶月額利用料:要お問い合わせ
画像出典元:「blanc」公式HP
blancは、亀田医療情報株式会社が提供している電子カルテです。
医師や看護師、ソーシャルワーカーなど職種ごとに必要となる機能を搭載しており、誰もが使いやすいシステムを目指しています。
また、ニーズが高まっている遠隔診療や在宅ワークなどにも対応可能です。
blancは、充実したサポート体制も大きな魅力。
専任の運用・サポートチームが問い合わせに対して迅速かつ丁寧に対応してくれます。
▶初期費用:要お問い合わせ
▶月額利用料:要お問い合わせ
画像出典元:「セコム・ユビキタス電子カルテ」公式HP
セコム・ユビキタス電子カルテは、病院や有床診療所向けの電子カルテです。
医事や薬剤、検査など院内の様々な部門システムとスムーズに連携できます。
さらに、患者に共通IDを付与することで、訪問看護ステーションなど複数施設での情報共有をスムーズにおこなえるようになります。
セコム・ユビキタス電子カルテでは、「UpToDate®」をオプションとして提供しているのが特徴です。
UpToDate®とは臨床医が最善の意思決定を下し、最新の治療標準を把握するためのものです。
▶初期費用:要お問い合わせ
▶月額利用料:要お問い合わせ
自院のシステムと連携できるかを確認しておきましょう。
連携できれば、業務効率アップに繋がります。
サービスの操作性や使いやすさも比較しておきましょう。
無料トライアルがあれば、1度試してから導入するのがおすすめです。
地域の医療機関でどの製品が導入されているかをチェックしましょう。
同じ製品であれば、いざという時に連携してスムーズにやり取りできます。
どのような目的で使うかを明確にしましょう。
目的が明確になれば、必要な機能も絞られます。
電子カルテシステムの中には、OSやデバイスが限定されている製品もあります。
その場合、業務がおこなえなくなる可能性があるため、対応可能なOSやデバイスは事前に必ず確認するようにしましょう!
電子カルテシステムを利用するためには、インターネット環境が必須です。
もし停電やパソコン故障など起こると利用できなくなるのがデメリットです。万が一に備えて、紙で対応できる体制も残しておくことをおすすめします。
カルテの書き方や入力形式は、医院・クリニックによってそれぞれ多少の差があります。
電子カルテによっては、上記全てに対応していないものもあるため、電子カルテで対応できる部分・運用方法を変えなければならない部分を事前に必ずチェックしておきましょう。
今回は、おすすめの電子カルテサービスを厳選して紹介しました。
クラウド型の電子カルテサービスは、初期費用やコストを抑えて導入できるメリットがあります。
また、医院で既に使っているシステムと連携させることで、業務効率化にも繋がるでしょう。
導入前に必ず注意点を把握した上で、最適なサービスを検討してみてください!
画像出典元:O-dan