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物件管理や契約情報・問合せ管理、入出金管理など多岐にわたる不動産管理業務をまとめて一括管理できるのが賃貸管理システムです。
賃貸管理システムでは、物件情報も入力補助機能で簡単に登録できるので入力時間も大幅に短縮。
入居者情報管理から、契約書・請求書の作成発行、入居者募集ページの作成・複数の物件情報サイトとの連携など、便利な機能が満載な上、低コストで利用できるのでおすすめです。
この記事では、機能・料金面から比較したおすすめの賃貸管理ソフトやクラウドサービス8選と選び方のポイント、メリット・デメリットを解説していきます。
このページの目次
大量の物件データや顧客データ、契約書類や家賃の徴収といった管理業務をサポートする機能が搭載されています。
おもな機能は、
など賃貸管理に必要な一連の業務をカバーできます。
さらに、広告出稿機能や集客機能、リーシング機能など不動産業務全体を効率化できるシステムもあります。
(税抜価格)
画像出典元:「SP-Ⅱ」公式HP
SP-Ⅱは、20年以上賃貸管理システムの開発に関わり、累計4,000社以上の導入実績をもつビジュアルリサーチが運営するシステムです。
不動産業界の特徴は、更新料や敷引きなど「ご当地ルール」があること。SP-Ⅱは全国の慣習に対応しているので安心です。
よく使う機能だけを厳選した作りなので迷わずに操作でき、複数のブラウザから同時に利用することも可能。
クラウド型なのですぐに利用開始できるのもメリットです。
しかし、賃貸管理業務をすべてシステム化したい場合は、高性能のオンプレミス型ソフトである「i-SP」が向いています。
SP-Ⅱを利用する際には、初期費用10万円~、月額費用1万円~となります。
具体的な料金は管理戸数や必要ライセンスによって異なり、たとえば、管理戸数100戸までの場合、目安の金額はドキュメント容量500MB、初期費用10万円、月額費用1万円です。
あくまで目安なので、具体的な金額は、問い合わせる必要があります。
また、ポータルサイト連動などのオプション機能を利用したいときも料金が発生するので、あわせて確認するといいでしょう。
画像出典元:「らくらく賃貸管理」公式HP
らくらく賃貸管理は管理機能に特化したクラウド型のシステムです。
シンプルな機能が使いやすく、PCに不慣れな人でも安心して情報管理ができるでしょう。
物件の管理はもちろん、契約書作成や更新タイミングの管理、応対履歴の記録まで一つの画面で簡単に管理することができます。
また、ワンクリックでできる契約書作成機能や、入金確認の自動照合機能などが搭載されているため、業務工数の短縮も期待できます。
料金プランは月額8,000円~と低価格。手厚いサポート付きの無料トライアルが提供されているので、まずは試験的に利用してみることをおすすめします。
(税表示なし)
画像出典元:「賃貸名人」公式HP
賃貸名人はあらゆる管理業務をサポートしてくれるソフトです。
物件・部屋単位の詳細情報を一括管理できる機能を使って過去物件の現状比較をすぐにおこなえたり、入力データの自動連動機能を使って各帳票の入力を一度で終わらせたりすることができます。
他にも、入金チェックや更新手続きの自動管理、金融機関で扱うデータと連携できるファームバンキング機能など便利な機能が豊富に揃っています。
オンプレミス型なので初期投資が必要ですが、登録管理戸数は無制限で月々の費用がかかりません。1店舗でLANで運用する場合におすすめです。
(税別)
画像出典元:「いえらぶCLOUD」公式HP
いえらぶCLOUDは管理業務だけでなく仲介業務も一元管理可能なオールインワンの不動産業務システムです。
大きな特徴は、物件紹介文章の自動作成やSEOに強いホームページ制作など、集客力を強化できるところ。
各広告から寄せられる反響の取込みや追客も自動でおこなってくれるので、迅速かつ手厚いアプローチができます。
もちろん物件・顧客の一元管理機能や、1度の入力でデータ紐づく仕組みなど、複雑な賃貸管理業務の手間を省ける機能がしっかり揃っています。
専門スタッフによる手厚いコンサルティングサポートがあるので導入後も安心です。
詳細についてはお問い合わせが必要です。
なお、いえらぶCLOUDはIT導入補助金の対象となっており、最大450万円の補助金を受けることができます。
参考価格として、IT導入補助金2022に掲載されている費用をご紹介します。
参考価格 | ||
いえらぶCLOUD | いえらぶCLOUD(管理機能プラン) | |
費用 | 160万円 (初期費用+月額利用料12カ月分) |
209万円 (初期費用+月額利用料12カ月分) |
(税表示なし)
※「IT導入補助金2022」公式HP参照
画像出典元:「賃貸革命10」公式HP
賃貸革命10は広範囲の不動産業務をカバーしているソフトです。
募集~契約~請求~入金~建物修繕まで、すべての業務を効率化できます。5,179社で採用されているので実績も十分です。
最大の魅力は、拡張性が高いこと。同系列サービスと連携させたり電子契約や巡回管理オプション等を利用すれば、自社の成長に応じてシステムを自由に構築できます。
便利なのは、既存の帳票を画像化して利用できるトレース機能です。紙やExcelの帳票からの移行が簡単におこなえます。
専属アドバイザーによるサポート体制があるので、システム導入に慣れていない企業におすすめです。
賃貸革命10 |
|
初期費用 | 0円 |
月額利用料 | 7,000円~ |
画像出典元:「ESいい物件One 賃貸」公式HP
ESいい物件One 賃貸管理は、賃貸のさまざまな形式に対応できるサービスです。
集金代行・サブリースなどの委託形態や、定額・変動費・不定期といった経費についても、きめこまやかに設定されています。
オーナー専用のマイページを開設でき、収支報告をアップロードすれば郵送の費用や手間を減らせます。
マイページ上でメッセージをやり取りでき、履歴を残せるので、信頼関係を保ちながらも業務効率化が可能です。
家賃管理タイプ プラン100の場合 |
専任管理タイプ プラン500の場合 |
|
初期費用 | 500,000円 | 300,000円 |
月額利用料 | 78,000円/法人~ | 20,000円/法人~ |
(税別)
画像出典元:「リドックス」公式HP
リドックスは賃貸管理業務の経験者によって開発されたクラウド型システム。現場の声を取り入れた作りになっているのが特徴です。
パソコン操作が苦手な人でも使いやすいシンプルな仕組みで、メールアドレスの登録だけで利用開始できます。
コスパの良さが、法人だけでなく個人で不動産を管理しているユーザーからも選ばれている理由です。
月額2,980円から利用できて、賃貸管理に必要な最低限の機能が満遍なくそろっています。
ただし、多機能システムを希望している企業には向いていません。
ネットバンク連携サービスや電子契約サービスは利用できますが、連携できるシステムの数が少ないです。
仲介業務や集客などは他サービスと契約する必要があります。
ライト | ミドル | アドバンス | |
初期費用 | 54,780円 | ||
月額利用料 | 3,278円 | 7,678円 | 13,728円 |
(税込)
無料トライアル:30日間
画像出典元:「ITANDI BB」公式HP
ITANDI BBは無料で物件を掲載できる不動産業者間サイトです。
サイトを見た顧客からの内見予約や入居申し込みを受け付けることができます。
これと自動連携できる賃貸管理システム「イタンジ管理クラウド」を2023年春に提供予定です。
入金管理や内装工事の管理機能だけでなく、入居者・オーナーとのコミュニケーションツールも搭載されています。
ほかにも、いつでもオンラインで内見受付ができる「内見予約くん」や物件確認の電話に自動応答する「ぶっかくん」などを同社は提供。
連携により、賃貸業務のフロー全体を一気に効率化できます。
もちろん、ITANDI BBは必要なサービスだけを追加できるので、カスタマイズ性が高いのも魅力です。
TANDI BBへの物件掲載は無料。
イタンジ管理クラウドの料金については、お問い合わせが必要です。
賃貸管理システムは大きくわけて2タイプあり、まず「何を管理したいか」という目的からタイプを選ぶことができます。
次に、自社が重視したい機能をもとにサービスを絞り込んでいきます。
注目すべき機能を紹介しますので、選定の参考にしてください。
物件情報を入力する際の手間を省く機能があるものがおすすめです。
機能 | 効果 |
|
入力時間を短縮できる |
|
作成作業がラクになる |
|
いままでの資産(データ)を活用できる |
どの業務で手間取っているか、どの作業が多いかなどから検討してみてください。
サービスによって連携できる賃貸物件サイトの種類と数が異なります。
知名度の高いサイトやターゲット層にあうサイトと連携しているか事前に確認しておきましょう。
また、ユーザーが物件を検索した際に検索ページの上位に表示されるSEO対策があれば、より効率的な入居者募集が可能です。
不動産業界は法令改正や税率変動などに左右されやすい業界といえます。
また、賃貸管理システムを事務担当者だけでなく営業担当者など誰でも利用できると便利です。
法令改正時のアップデートやその他トラブル対応サービスが充実しているものがおすすめです。
日々の業務の中で、物件情報の整理や確認作業に時間を取られてしまっていませんか?
賃貸管理システムでは膨大な物件データを一元管理できるので、管理負担を大幅に軽減することができます。
物件・契約・請求・対応履歴などの各情報をひと続きにして保存でき、検索も簡単です。
担当者以外でも対応状況を把握でき、個人に負担が偏るのを防ぐこともできます。
賃貸管理システム内で蓄積したデータを分析し、有効活用することができます。
たとえば現在の空き物件状況や対応内容の進捗などを、全社でシームレスに情報を共有・分析できることで、効果的な経営戦略を立てられます。
そのほか、人気の高い物件や間取り、反響の大きかった不動産ポータルサイトを分析できるシステムもあります。
人気がある条件を簡単に見える化できるので、戦略的な広告運用をおこなうことが可能です。
不動産業を営む上で、契約書類やデータの紛失といったトラブルは最も避けたいことの1つではないでしょうか?
賃貸管理システムならデータをシステム内に保存できるため、書類やデータの紛失防止につながります。
定期的にデータを自動バックアップしているシステムやクラウドサービスなら、より安心です。
また、ユーザー権限設定機能などを使ってセキュリティを強化することもできます。
賃貸管理システムを導入するにあたり、現在利用しているデータを移行しなければなりません。
どこに何を入力するのか理解する必要もあり、時間がかかる作業となるでしょう。
データ移行の作業手順や代行サポートはあるのかなど、導入前に確認しておくことをおすすめします。
オンプレミス型の賃貸管理システムの中には、バージョンアップが有償の場合があります。
法令改正がたびたび起こる不動産業で、バージョンアップの度にコストがかかるシステムは避けたいもの。
アップデートが自動なクラウド型の賃貸管理システムを選ぶか、バージョンアップ無償のものを選択するとよいでしょう。
早めに賃貸管理システムに切り替えることで、導入時の手間を省き、管理業務の効率化を早期に実現しやすくなります。
賃貸管理システムの導入について迷われている方は、ぜひこの記事をきっかけに検討していただけると幸いです。
画像出典元:O-dan