賃貸管理ソフトについて

<2023比較>不動産会社必見!おすすめ賃貸管理システム8選!クラウドも紹介

記事更新日: 2023/10/13

執筆: 木下千恵

物件管理や契約情報・問合せ管理、入出金管理など多岐にわたる不動産管理業務をまとめて一括管理できるのが賃貸管理システムです。

賃貸管理システムでは、物件情報も入力補助機能で簡単に登録できるので入力時間も大幅に短縮。

入居者情報管理から、契約書・請求書の作成発行、入居者募集ページの作成・複数の物件情報サイトとの連携など、便利な機能が満載な上、低コストで利用できるのでおすすめです。

この記事では、機能・料金面から比較したおすすめの賃貸管理ソフトやクラウドサービス8選と選び方のポイント、メリット・デメリットを解説していきます。

 

賃貸管理システムでできること

大量の物件データや顧客データ、契約書類や家賃の徴収といった管理業務をサポートする機能が搭載されています。

おもな機能は、

  • 物件管理:膨大な物件データを集約し、入力作業の時短化・省力化する
  • 契約管理:契約申込・更新・解約までの一連の流れがスムーズになる
  • 入出金管理:入金消込や退去精算、オーナー送金などを自動化
  • 各種帳票作成:契約書・説明書・督促状など各種帳票を簡単に作成できる


など賃貸管理に必要な一連の業務をカバーできます

さらに、広告出稿機能や集客機能、リーシング機能など不動産業務全体を効率化できるシステムもあります。

おすすめの賃貸管理システム5選

(税抜価格)

SP-Ⅱ


画像出典元:「SP-Ⅱ」公式HP

特徴

SP-Ⅱは、20年以上賃貸管理システムの開発に関わり、累計4,000社以上の導入実績をもつビジュアルリサーチが運営するシステムです。

不動産業界の特徴は、更新料や敷引きなど「ご当地ルール」があること。SP-Ⅱは全国の慣習に対応しているので安心です。

よく使う機能だけを厳選した作りなので迷わずに操作でき、複数のブラウザから同時に利用することも可能。

クラウド型なのですぐに利用開始できるのもメリットです。

しかし、賃貸管理業務をすべてシステム化したい場合は、高性能のオンプレミス型ソフトである「i-SP」が向いています。

機能

  • 台帳管理
  • 契約管理
  • 請求/入金
  • 支払い/出金
  • 問い合わせ修繕
  • 財務連動
  • 分析/ログイン管理
  • 100種類以上の標準帳票
  • サブリースにも対応
  • 請求データの一括作成
  • ポータルサイトとの連動(オプション)

料金プラン

SP-Ⅱを利用する際には、初期費用10万円~、月額費用1万円~となります。

具体的な料金は管理戸数や必要ライセンスによって異なり、たとえば、管理戸数100戸までの場合、目安の金額はドキュメント容量500MB、初期費用10万円、月額費用1万円です。

あくまで目安なので、具体的な金額は、問い合わせる必要があります。

また、ポータルサイト連動などのオプション機能を利用したいときも料金が発生するので、あわせて確認するといいでしょう。

資料を無料でダウンロードする   

 

らくらく賃貸管理


画像出典元:「らくらく賃貸管理」公式HP

特徴

らくらく賃貸管理は管理機能に特化したクラウド型のシステムです。

シンプルな機能が使いやすく、PCに不慣れな人でも安心して情報管理ができるでしょう。

物件の管理はもちろん、契約書作成や更新タイミングの管理、応対履歴の記録まで一つの画面で簡単に管理することができます。

また、ワンクリックでできる契約書作成機能や、入金確認の自動照合機能などが搭載されているため、業務工数の短縮も期待できます。

料金プランは月額8,000円~と低価格。手厚いサポート付きの無料トライアルが提供されているので、まずは試験的に利用してみることをおすすめします。

機能

  • 家主・物件の管理
  • 契約書作成
  • 契約更新・解約の管理
  • 家賃・管理料の管理
  • 入金確認の自動照合
  • 家主収支報告書作成
  • 応対履歴の記録

 

料金プラン

  • 初期費用:要問合せ
  • 月額利用料:8,000円~
  • 無料トライアル:あり

(税表示なし)

 

賃貸名人


画像出典元:「賃貸名人」公式HP

特徴

賃貸名人はあらゆる管理業務をサポートしてくれるソフトです。

物件・部屋単位の詳細情報を一括管理できる機能を使って過去物件の現状比較をすぐにおこなえたり、入力データの自動連動機能を使って各帳票の入力を一度で終わらせたりすることができます。

他にも、入金チェックや更新手続きの自動管理、金融機関で扱うデータと連携できるファームバンキング機能など便利な機能が豊富に揃っています。

オンプレミス型なので初期投資が必要ですが、登録管理戸数は無制限で月々の費用がかかりません。1店舗でLANで運用する場合におすすめです。

機能

  • 登録管理戸数は無制限
  • 物件情報管理・検索
  • 入金情報管理
  • 家主・保守情報管理
  • 更新対象管理
  • ファームバンキング機能
  • 請求書/督促状/催告状作成
  • 修繕/クレーム履歴管理
  • 簡易ちらし作成
  • ちらし作成専用ソフトとの連動

 

料金プラン

  • 初期費用:198,000円/台~
  • 導入インストール費用、教育費用、メンテナンスサポート費用:要問合せ
  • 保守費用(バージョンアップ費用含む):要問合せ
  • 全国無料訪問&オンラインデモ実施中

(税別)

 

いえらぶCLOUD

画像出典元:「いえらぶCLOUD」公式HP

特徴

いえらぶCLOUDは管理業務だけでなく仲介業務も一元管理可能なオールインワンの不動産業務システムです。

大きな特徴は、物件紹介文章の自動作成やSEOに強いホームページ制作など、集客力を強化できるところ。

各広告から寄せられる反響の取込みや追客も自動でおこなってくれるので、迅速かつ手厚いアプローチができます。

もちろん物件・顧客の一元管理機能や、1度の入力でデータ紐づく仕組みなど、複雑な賃貸管理業務の手間を省ける機能がしっかり揃っています。

専門スタッフによる手厚いコンサルティングサポートがあるので導入後も安心です。

機能

  • 入力アシスト機能
  • 物件・顧客の一元管理
  • 電子契約機能
  • 更新/修繕/点検予定管理
  • ファームバンキング機能
  • 間取り図/チラシ作成
  • リーシング機能
  • 物確自動応答
  • ホームページ制作
  • 反響分析機能

 

料金プラン

詳細についてはお問い合わせが必要です。

なお、いえらぶCLOUDはIT導入補助金の対象となっており、最大450万円の補助金を受けることができます。

参考価格として、IT導入補助金2022に掲載されている費用をご紹介します。

  参考価格
  いえらぶCLOUD いえらぶCLOUD(管理機能プラン)
費用 160万円
(初期費用+月額利用料12カ月分)
209万円
(初期費用+月額利用料12カ月分)

(税表示なし)
※「IT導入補助金2022」公式HP参照


賃貸革命10

画像出典元:「賃貸革命10」公式HP

特徴

賃貸革命10は広範囲の不動産業務をカバーしているソフトです。

募集~契約~請求~入金~建物修繕まで、すべての業務を効率化できます。5,179社で採用されているので実績も十分です。

最大の魅力は、拡張性が高いこと。同系列サービスと連携させたり電子契約や巡回管理オプション等を利用すれば、自社の成長に応じてシステムを自由に構築できます。

便利なのは、既存の帳票を画像化して利用できるトレース機能です。紙やExcelの帳票からの移行が簡単におこなえます。

専属アドバイザーによるサポート体制があるので、システム導入に慣れていない企業におすすめです。

機能

  • 集客や接客に二次活用できる物件管理
  • 在庫管理
  • チラシ等の資料作成
  • 契約書作成/管理
  • 解約/清算サポート
  • 請求データ自動生成
  • 問い合わせ管理
  • 音声検索入力
  • ふせんメモ
  • 家賃管理
  • 数多くの入金方法に対応

料金プラン

  賃貸革命10
初期費用 0円
月額利用料 7,000円~

資料を請求する 

 

その他のおすすめ賃貸管理システム

ESいい物件One 賃貸管理

画像出典元:「ESいい物件One 賃貸」公式HP

特徴

ESいい物件One 賃貸管理は、賃貸のさまざまな形式に対応できるサービスです。

集金代行・サブリースなどの委託形態や、定額・変動費・不定期といった経費についても、きめこまやかに設定されています。

オーナー専用のマイページを開設でき、収支報告をアップロードすれば郵送の費用や手間を減らせます。

マイページ上でメッセージをやり取りでき、履歴を残せるので、信頼関係を保ちながらも業務効率化が可能です。

機能

  • 顧客・取引先管理
  • 家賃・入出金管理
  • 重要事項説明書・契約書のワンクリック作成
  • 電子契約機能
  • オーナー用マイページ
  • テンプレート登録機能

料金プラン

  家賃管理タイプ
プラン100の場合
専任管理タイプ
プラン500の場合
初期費用 500,000円 300,000円
月額利用料 78,000円/法人~ 20,000円/法人~

(税別)

リドックス(ReDocS)

画像出典元:「リドックス」公式HP

特徴

リドックスは賃貸管理業務の経験者によって開発されたクラウド型システム。現場の声を取り入れた作りになっているのが特徴です。

パソコン操作が苦手な人でも使いやすいシンプルな仕組みで、メールアドレスの登録だけで利用開始できます。

コスパの良さが、法人だけでなく個人で不動産を管理しているユーザーからも選ばれている理由です。

月額2,980円から利用できて、賃貸管理に必要な最低限の機能が満遍なくそろっています。

ただし、多機能システムを希望している企業には向いていません。

ネットバンク連携サービスや電子契約サービスは利用できますが、連携できるシステムの数が少ないです。

仲介業務や集客などは他サービスと契約する必要があります。

機能

  • スタッキングプランの自動作成
  • レントロールの自動作成
  • クレーム/工事履歴管理
  • 賃貸借契約書/重要事項説明書の作成
  • カスタマイズできるテンプレート
  • 精算書/明細書の作成
  • オーナーへの一括送金
  • マンスリーレポートの作成

料金プラン

  ライト ミドル アドバンス
初期費用 54,780円
月額利用料 3,278円 7,678円 13,728円

(税込)

無料トライアル:30日間

ITANDI BB|イタンジ管理クラウド

画像出典元:「ITANDI BB」公式HP

特徴

ITANDI BBは無料で物件を掲載できる不動産業者間サイトです。

サイトを見た顧客からの内見予約や入居申し込みを受け付けることができます。

これと自動連携できる賃貸管理システム「イタンジ管理クラウド」を2023年春に提供予定です。

入金管理や内装工事の管理機能だけでなく、入居者・オーナーとのコミュニケーションツールも搭載されています。

ほかにも、いつでもオンラインで内見受付ができる「内見予約くん」や物件確認の電話に自動応答する「ぶっかくん」などを同社は提供。

連携により、賃貸業務のフロー全体を一気に効率化できます。

もちろん、ITANDI BBは必要なサービスだけを追加できるので、カスタマイズ性が高いのも魅力です。

機能

  • 精算管理
  • 物件管理
  • 入居者・家主管理(通知・チャット機能あり)
  • 修繕管理

料金プラン

TANDI BBへの物件掲載は無料

イタンジ管理クラウドの料金については、お問い合わせが必要です。

賃貸管理システムの4つの選定ポイント

どの機能を重視するかを事前に整理しておく

賃貸管理システムは大きくわけて2タイプあり、まず「何を管理したいか」という目的からタイプを選ぶことができます。

  • 物件情報・契約情報・クレーム対応・入出金など「物件を管理」する機能が充実しているタイプ
  • 入居者広告など「入居者の募集を管理」する機能が豊富なタイプ

次に、自社が重視したい機能をもとにサービスを絞り込んでいきます。

注目すべき機能を紹介しますので、選定の参考にしてください。

チェックすべき機能①|入力補助機能とテンプレート

物件情報を入力する際の手間を省く機能があるものがおすすめです。

機能 効果
  • 入力補助機能
  • 自動反映機能
入力時間を短縮できる
  • 入居者の募集ページのテンプレート機能
  • 出力したい帳票のテンプレート機能
作成作業がラクになる
  • 画像・Excelデータの登録
いままでの資産(データ)を活用できる


どの業務で手間取っているか、どの作業が多いかなどから検討してみてください。

チェックすべき機能②|連携サイトとSEO対策

サービスによって連携できる賃貸物件サイトの種類と数が異なります。

知名度の高いサイトターゲット層にあうサイト連携しているか事前に確認しておきましょう。

また、ユーザーが物件を検索した際に検索ページの上位に表示されるSEO対策があれば、より効率的な入居者募集が可能です。

サポート対応

不動産業界は法令改正や税率変動などに左右されやすい業界といえます。

また、賃貸管理システムを事務担当者だけでなく営業担当者など誰でも利用できると便利です。

法令改正時のアップデートやその他トラブル対応サービスが充実しているものがおすすめです。

賃貸管理システムのメリット3つ

1. 賃貸管理業務の負担を大幅に軽減

日々の業務の中で、物件情報の整理や確認作業に時間を取られてしまっていませんか?

賃貸管理システムでは膨大な物件データを一元管理できるので、管理負担を大幅に軽減することができます。

物件・契約・請求・対応履歴などの各情報をひと続きにして保存でき、検索も簡単です。

担当者以外でも対応状況を把握でき、個人に負担が偏るのを防ぐこともできます。

2. データを戦略的に活用できる

賃貸管理システム内で蓄積したデータを分析し、有効活用することができます。

たとえば現在の空き物件状況や対応内容の進捗などを、全社でシームレスに情報を共有・分析できることで、効果的な経営戦略を立てられます。

そのほか、人気の高い物件や間取り、反響の大きかった不動産ポータルサイトを分析できるシステムもあります。

人気がある条件を簡単に見える化できるので、戦略的な広告運用をおこなうことが可能です。

3. 書類やデータの紛失防止

不動産業を営む上で、契約書類やデータの紛失といったトラブルは最も避けたいことの1つではないでしょうか?

賃貸管理システムならデータをシステム内に保存できるため、書類やデータの紛失防止につながります。

定期的にデータを自動バックアップしているシステムやクラウドサービスなら、より安心です。

また、ユーザー権限設定機能などを使ってセキュリティを強化することもできます。

賃貸管理システムのデメリット2つ

1. データ移行の手間がかかる

賃貸管理システムを導入するにあたり、現在利用しているデータを移行しなければなりません。

どこに何を入力するのか理解する必要もあり、時間がかかる作業となるでしょう。

データ移行の作業手順や代行サポートはあるのかなど、導入前に確認しておくことをおすすめします。

2. バージョンアップが有償の可能性

オンプレミス型の賃貸管理システムの中には、バージョンアップが有償の場合があります。

法令改正がたびたび起こる不動産業で、バージョンアップの度にコストがかかるシステムは避けたいもの。

アップデートが自動なクラウド型の賃貸管理システムを選ぶか、バージョンアップ無償のものを選択するとよいでしょう。

まとめ

早めに賃貸管理システムに切り替えることで、導入時の手間を省き、管理業務の効率化を早期に実現しやすくなります。

賃貸管理システムの導入について迷われている方は、ぜひこの記事をきっかけに検討していただけると幸いです。

画像出典元:O-dan

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