東証マザーズ上場基準とは?上場準備のための基礎知識

東証マザーズ上場基準とは?上場準備のための基礎知識

記事更新日: 2020/01/09

執筆: 編集部

「いずれは上場を視野に入れている!」という場合、まずはどのマーケットに上場するか、それぞれの審査基準や違い、メリットデメリットなどを多角的に検討しておくことが大切です。

本記事では、最低限おさえておきたい上場のための基礎知識と東証マザーズ上場を目指す方向けに準備のポイントを説明していきます。

まずは上場の基礎知識をおさらい!

上場とは?

上場とは、一言で言うと、株式を一般公開し、証券取引所で自由に株式の売買ができるようにすることです。

新規株式公開(IPO=Initial Public Offering)とも言います。

つまり上場とは、創業者の手から離れて、公の会社になるということを意味しています。

上場をすることで、資金調達が容易になったり、知名度や社会的な信頼度が上がったり、ビジネスを一気に加速することが期待できます。

マーケット(市場)の種類と特徴は?

現在日本には、東京証券取引所、名古屋証券取引所、札幌証券取引所、福岡証券取引所の4つの取引所があります。

さらに、各取引所ごとのマーケット(市場)に分かれているので紹介します。

東京証券取引所(東証)

・日本最大市場

・東証一部、東証二部、東証マザーズ、JASDAQ(ジャスダック)の4つの市場がある

東証マザーズ、JASDAQ(ジャスダック)は新興市場と呼ばれています。

将来的に東証一部に上場できる可能性を秘めている、成長性のあるベンチャー企業が多く集まっています。

名古屋証券取引所(名証)

・名証一部、名証二部、セントレックスの3つの市場がある

※札幌証券取引所、福岡証券取引所については、地元企業の資金調達の場として、地域経済発展に貢献している取引所と言われています。

上場のメリットとデメリット

なぜ、多くの企業が上場を目指すのでしょうか?

各市場ごとの厳しい審査を乗り越えてまで上場する、メリットを紹介します。

また、同時に日本には多くの未上場企業も存在します。未上場企業はなぜ上場しないのでしょうか?併せて上場のデメリットも紹介していきます。

メリット

・資金調達ができる(億単位の資金調達)

・知名度がアップする

・優秀な人材の確保(採用活動に有利)

・社会的な信用が高まる

・社員のモチベーションアップ(ストックオプションなど)

デメリット

・上場準備に時間と費用がかかる(3年以上)

・上場を継続するための維持費用がかかる

・情報を開示する義務がある

・買収のリスクが高まる

・多岐に渡る株主の意見への対応が求められる

審査基準だけでなく、時間や費用のコスト等のデメリットも考えると、

少し気が引けてしまうかもしれません。ですので、上場するか否かは、上記メリットとデメリットをしっかり考えて比較することが大切です。その上で、メリットを活かしきれるかどうかが判断ポイントと言われています。

このような中で、東証マザーズは、上場のファーストステップとして、これから東証一部上場を目指すベンチャー企業のためにと位置づけられた市場です。そのため、東証一部、二部と比較するとハードルの低い基準となっています。

詳しい基準は、以下で紹介します。

東京証券取引所の上場基準とは?

東証一部の上場基準とは?

日本で最高ランクの東証一部上場は、かなり厳しい審査基準が設けれられています。

そのため、東証一部上場をしていると、一般的には優良企業という評価を得る傾向にあります。

審査のポイントは以下の通りです。

審査基準

・時価総額:250億円以上

・純資産:10億円以上

・流通株式数:2万単位以上

・株主数:2,200人以上

この基準からも導き出せるように、東証一部上場をしている会社は、日本を代表する大企業が勢揃いしています。

会社の世間的な知名度もアップします。また、従業員にとっては、給料が高い、福利厚生が充実している、倒産の心配もほとんどない、長期的に働くことができるなどといった労働環境や社会的ステータスがあるため、優秀な人材も集まりやすいとも言われています。

東証二部の上場基準とは?

東証二部の難易度は、東証一部と新興市場の中間と言われています。

東証二部から東証一部を目指す企業もあれば、東証二部に留まる企業もあります。

会社の意向により異なりますが、東証一部になることで注目を浴び、外資系ファンドに狙われることを危惧している企業もあるようです。

審査基準は、以下の通りです。

審査基準

・時価総額:20億円以上

・純資産:10億円以上

・流通株式数:4,000単位以上

・株主数:800名以上

 

東証マザーズの上場基準とは?

東証マザーズは、ベンチャー企業を中心とした市場で、現在200社を超える企業が上場しています。

東証マザーズの上場基準には、利益や純資産の定量条件がありません。

成長する可能性の高い企業を対象としているため、審査において、事業計画が重要な項目となります。将来の収益性をしっかりと説明することがポイントです。

また、東証一部、二部の場合、通常上場申請から上場までに約半年かかります。これに対して、東証マザーズの場合は、上場審査の目安が2か月とされているため、資金調達スピードが速いというメリットもあります。

審査基準

・時価総額:10億円以上

・純資産:ー

・流通株式数:2,000単位以上

・株主数:200名以上

 

JASDAQ(ジャスダック)の上場基準とは?

JASDAQは、日本で初めてのベンチャー企業向けの市場です。

しかしながら、50年以上の歴史があるため、老舗企業も上場しています。

700社以上上場していますが、東証二部などに市場変更している企業も増えています。

審査基準

・時価総額:50億円以上

・純資産:2億円以上

・流通株式数:1,000単位以上

・株主数:200名以上

 

東証マザーズ上場のために、何から始めたら良いの?

東証マザーズは、どのような企業に向いているの? 

ズバリ、東証マザーズは、ベンチャー企業に向いています!

上場審査基準を見てもお分かりのように、東証マザーズは、東証一部、二部に比べて審査が易しく、ベンチャー企業のための登竜門とも言われています。

とはいえ、ベンチャー企業であっても、「株式事務代行機関の設置」をしていることや、「虚偽記載又は不適正意見等」を犯していないことなどの要件を満たしていることが大前提となります。

上場準備は、いつから始めたら良いの?

「上場するぞ!」と決めても、すぐに上場できるものではありません。

一般的に、上場までの準備期間は3年以上の時間がかかると言われています。

上場の3期以上前から長期計画をしっかり立てて、改善改良を繰り返しながら上場を目指していきます。

上場は、誰に相談したら良いの?

上場への長い道のりを成功に導くためには、様々な外部パートナーの協力が不可欠です。

コンサルタントや監査法人、主幹事証券会社を選ぶ必要があります。

まずは、頼れる税理士に上場の相談をするところから始めてみてはいかがでしょうか?

まとめ

東証マザーズは、成長する可能性が高い企業を対象とする市場ということが分かりましたね。東証一部や二部に比べて審査基準こそ易しいものの、「株式公開をする」という意味では同じです。しっかりと計画を立てて、早めの準備はもとより、専門家のアドバイスの元に進めていくことをオススメします。

画像出典元:pixabay

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