これで複数税率も簡単に!タブレットPOSレジの導入メリットを徹底解説!

これで複数税率も簡単に!タブレットPOSレジの導入メリットを徹底解説!

記事更新日: 2024/11/01

執筆: 高浪健司

ご存知のとおり、2019年10月1日より消費税率が10%へと引き上げられました。しかし、今回実施されたこの増税、商品やサービスによって8%だったり10%だったりと税率が混在するため実にややこしい。

特に小売店などでは増税に対応すべく新たなレジの導入や改修などを余儀なくされ、非常に大変な状況。そうした背景のなか、最近では「タブレットPOSレジ」が人気を博しています。

そこで今回は、複数税率にも簡単に対応してくれる、おすすめのタブレットPOSレジの導入メリットを分かりやすく解説していきます。

軽減税率とは

タブレットPOSレジについて紹介していく前に、そもそも軽減税率とはいったい何なのか?というところから、まずは解説していきます。

冒頭でも記述したとおり、2019年10月より消費税が8%から10%へと引き上げられ、それと同時に導入されてのが「軽減税率制度」です。

この軽減税率制度とは、増税に伴い日常生活における低所得者層の負担を少しでも軽くするよう、飲食料品など生活に必要不可欠なものに関しては8%のままに据え置くといった制度です。そのため、消費税が8%と10%が混在する複数税率となるわけです。

そのため、8%で据え置かれる軽減税率対象品目と、10%となる標準税率対象品目をそれぞれ知っておく必要があります。

軽減税率(8%)の対象品目

  • 酒類と外食を除いた「飲料食品(食品表示法に規定する食品)」
  • 「新聞」※週2回以上発行される新聞に定期購買契約をしている場合
  • 飲食料品をテイクアウトまたは宅配等にした場合
  • 有料老人ホームでの飲食料品の提供、学校給食など

 

標準税率(10%)の対象品目

  • 酒税法に規定されている酒類※1
  • 外食※2
  • ケータリングなどの出張料理の提供
  • 医薬品・医薬部外品※3
  • 一体資産※4

※1. 酒類に関しては原則として標準税率(10%)ですが、アルコール分が1度未満であれば軽減税率(8%)の対象となります。そのため、例えばノンアルコールビールは軽減税率8%の対象品目ですが、料理で使用する「みりん」と「料理酒」は、酒税法上において酒類に該当するため、ほとんどの商品が標準税率10%です。

※2. 基本的にテーブルや椅子、カウンターなど、飲食用設備がある場所においての飲食は外食に該当するため、標準税率の10%になります。

※3. 医療品等は原則として標準税率です。そのため、一見は飲食料品に思えそうな栄養ドリンクも医薬品・医薬部外品ですので標準税率の10%です。ただし、栄養ドリンクでもエナジードリンクの場合は清涼飲料水に該当するため、軽減税率が適用されます。

※4. 一体資産とは、お菓子に玩具が付いていたり、紅茶とティーカップがセットになっていたり、食品とそれ以外の資産が一体となって売られている商品を指します。この場合、税抜価格が1万円以下で、なおかつ2/3以上が食品で占めている場合は、軽減税率の対象となります。

軽減税率は、このように対象となる範囲が細かく設定されています。

そのため、小売店などの売り手側では商品を販売する時点でお客さんに対して「イートイン」なのか、それとも「テイクアウト」なのかを確認する必要があります。

タブレットPOSレジとは

さて、軽減税率制度について大体分かったところで、タブレットPOSレジについて解説していきます。

まずタブレットPOSレジの「POS(ポス)」についてですが、これは「Points of Sales(販売時点情報管理)」を略した言葉で、商品を販売した時点でのデータを管理し、何の商品がいつ売れたか等、様々な情報をリアルタイムで把握することができるシステムのことを言います。

このPOS機能が搭載されているレジは、店舗の売り上げ分析や顧客の管理、在庫の管理など、様々な情報を集めることが可能となるため、以降の経営戦略に活かすことができます。

なお、一般のレジスターとPOSレジとでは下記のような違いがあります。

このように、POSレジを使用することによって、売り上げの状況や購入者の属性分析、在庫状況など、店舗運営の管理が一括して行えます。

つまり、タブレットPOSレジというのは、iPadやAndroid、Windowsなどのタブレット端末にアプリをインストールし、POSレジとして活用することができるというものです。

タブレットPOSレジのメリット4つ

これまでPOSシステムを搭載しているレジというのは、卓上の据え置きタイプが一般的でした。

しかし、iPadをはじめタブレット端末が普及すると共にPOSレジアプリのリリースも増え、近年では多くの企業や店舗で利用されるようになりました。

では続いて、タブレットPOSレジにはどのようなメリットがあるのかをご紹介します。

1. 低コストで手軽に導入することができる

従来からあるPOSレジを導入する場合、専用のシステムを組み込む必要があるため導入するのに数十万から数百万以上のコストがかかる場合があります。

しかしタブレットPOSレジの場合は、タブレット端末とインターネット環境(Wi-Fi)、そのほかアプリの使用料(月額0~12,000円程度)だけで導入することができるため、POSレジやレジスターに比べて圧倒的に手軽です。

2. 売り上げの管理や分析などができる

前項でも記述したとおり、タブレットPOSレジはPOSシステム機能を持ちます。そのため、商品の売上管理や在庫管理、高度な分析などをリアルタイムに確認することができます。

もちろんクレジットカード決済やポイント付与などの対応も可能です。

さらにインターネットを利用すれば、たとえ離れている場所にいながらも店舗状況がリアルタイムに把握することができるため、より迅速かつスムーズなマーケティングが可能となります。

3. 使い方など操作が比較的簡単

レジスターの場合、やはり専用機となるため初めて使用する場合には機械に慣れる必要があります。

しかし現代ではタブレット端末も一般的に普及しており触れる機会も多いため、直感的に操作することができるでしょう。

また、POS機能はすべてアプリで行うため、法律の規定などが今後変更となった場合でもアップデートすることで適用することができるので非常に便利です。

4. スマートでスタイリッシュな高いデザイン性

レジスターも以前に比べてだいぶコンパクトになってきたとは言え、やはりそれなりのスペースの確保は必要です。

一方タブレットPOSレジの場合は端末自体スマートですので省ペースで設置できるうえ、簡単に持ち運ぶこともできます。

さらに、タブレットはスタイリッシュでデザイン性にも優れているため、たとえばアパレルショップなど店内の雰囲気を大事にするお店などでは非常に有効的です。

このように、レジスターやPOSレジに比べ、タブレットPOSレジには多くのメリットがあるわけです。

タブレットPOSレジのおすすめ6選

導入の手軽さや、商品管理のしやすさ等から、近年ではタブレットPOSレジを導入している企業や店舗も増えています。

では続いて、おすすめのタブレットPOSレジメーカーをいくつかご紹介していきます。

スマレジ


画像出典元:「スマレジ」公式HP

スマレジは、基本的なレジ機能をはじめ、売り上げ分析や顧客管理、複数店舗管理に在庫管理など、非常に多くの機能が搭載されているタブレットPOSレジです。

また、スマレジはCAT/CCT端末によるカード決済はもちろん、各種決済サービスと連携することによってクレジットカード・電子マネー・QRコードなど豊富な決済手段が利用可能。

多様化する顧客のニーズにもしっかり対応することができます。

さらにスマレジでは、はじめて使用する人でも直感的に使え、操作もしやすいよう、こだわったUI/UXデザインとなっているので、たとえアルバイトなどの入れ替えが多い店舗でも、安心して使用することができます。

なお、スマレジの料金プランは下記のとおりです。

  スタンダード プレミアム プレミアム
プラス
フード
ビジネス
リテール
ビジネス
月額料金 0円
1店舗のみ
5,500円
1店舗につき
8,800円
1店舗につき
12,100円
1店舗につき
15,400円
1店舗につき
1日あたり 183円 293円 403円 513円

*税込
※スタンダードプランは無料ですが「レジ機能」のみとなります。

また、スマレジは東京・名古屋・大阪・福岡など、全国にショールームがあるので、実際に周辺機器とあわせて無料お試しできたり、導入相談や見積もりを気軽にできるのも大きな魅力です。

実際にショールーム会場まで足を運ぶのが難しい場合でも、オンラインでの相談も受け付けているため気軽に見積もりや相談をすることができます。

 

 

SQUARE POSレジ(スクエアポスレジ)




画像出典元:「スクエアポスレジ」公式HP
 

特徴

スクエアポスレジ初期費用・月額費用共に0円。かかるのは決済手数料だけなので、低コストで運用できる嬉しいシステムです。

最短で、申し込んだ当日から使用可能。複雑な手続きは一切なく、オンラインで行うアカウント登録も数分で完了します。

商品の在庫管理はもちろん、複数店舗のデータ・顧客データ・従業員の勤怠管理データも管理可能。売上レポートも見られます。会計ソフトとも連携できるため、あらゆる側面の業務を簡素化できます。

インターネットが使えない環境でもオフラインモードで利用できるので、屋外イベント時なども便利ですね。

機能

・商品のカスタマイズ設定
・よく使う商品やサービスメニューは、お気に入り登録
・同じ種類の商品はカテゴリを設定
・品数が多い場合、複数の商品情報をまとめてインポート
・商品ごとに払い戻し可能

料金プラン

お手持ちのタブレットを使えば無料で利用できます。ICカード・磁気カード・タッチ決済・電子マネー決済で利用する決済端末は7,980円です。

スタッフ管理機能を追加する場合は、1店舗につき月額3,000円必要です。

 

Airレジ(エアレジ)

画像出典元:「AirREGI(エアレジ)」公式HP

2013年に店舗向け業務用アプリとしてリクルートがリリースしたのが「Airレジ(エアレジ)」です。

このエアレジは、iPad/iPhoneでレジ操作ができるタブレットPOSレジアプリで、基本的なレジ機能はもちろん、売り上げや在庫の管理、分析など、優れた機能がすべて0円で使えます。

また、リクルートが提供する決済サービス「Airペイ」と連携させることによって、クレジットカード決済をはじめ、電マネやQR、ポイントなど様々な決済方法に対応することが可能となります。

ちなみに、エアレジは30万店舗を超える圧倒的な導入数を誇っており、タブレットPOSレジサービスの中でも最も人気が高いアプリです。

 

 

stera pack(ステラパック)

画像出典元:「stera pack」公式HP 

省スペースで設置できて、決済手段も豊富

stera packの端末であるstera terminalは、1台で30種類以上の決済手段に対応できるオールインワン端末です。

デュアルスクリーンで端末の向きの変更も不要で、スムーズに支払いも完了。

レシート排出プリンタが内蔵されているので、決済処理~レシート排出までワンストップで対応可能

お客様を待たせずスピーディーに会計を完了できます。

初期費用無料&手数料率が低い&入金サイクルは最大月6回

決済手数料率は、スモールビジネスプランを利用の場合、Visa,Mastercardは1.98%、スタンダードプラン利用でもVisa,Mastercardは2.70%で最安水準です。(その他決済手段に3.24%)

月額3,300円(税込)サブスク型なので、初期コストや追加費用も不要

入金サイクルは最大月6回で、三井住友銀行口座なら振込手数料が0円となっています。

 

スタートキャンペーン実施中!

スタンダードプランまたはスモールビジネスプランを新規申し込みの事業者の方にサービス利用料6ヵ月相当分の20,000円をキャッシュバックするキャンペーンを実施しています。

条件:2024年10月1日(火)~2024年12月31日(火)に、stera packスモールビジネスプラン※1またはスタンダードプランに初めて申し込み※2しクレジットカード登録を完了、その2か月後までに審査を通過している加盟店

※キャンペーン適用には条件がありますので、必ずキャンペーン注意事項をお読みください。

※1 stera packスモールビジネスプランの新規申込開始は2024年11月1日(金)となります。

※2 stera tap契約中の加盟店は、申込WEBにログインの上、追加申込が必要です。

 

販促・集客アプリ「おみせポケット」が標準搭載

デジタル会員証・スタンプカードの発行・顧客へのクーポン配布・PUSH通知など、販促・集客機能が充実したアプリを標準搭載

事業者向けの機能としては、stera terminal上で、顧客管理が可能。

クーポンやおしらせなども簡単操作で発信できます。

 

 

stera pack POS(ステラパックPOS)

画像出典元:「stera pack POS」公式HP 

特徴

stera pack POS(ステラパックPOS)」は、決済端末とPOSレジシステムが一体となったオールインワンのシステムです。

初期導入費が無料*にもかかわらず、月額料金は9,900円(税込)商品管理や棚卸作業、売上・商品の販売動向や在庫状況のレポート管理も可能というコストパフォーマンスを実現しています。

また、端末の修理や交換も無料なので、万が一の時でも安心です。

*加盟店様の故意・過失がない場合に限ります。 

料金プラン

初期費用無料月額利用料9,900円(税込)とシンプルで分かりやすいプランが1つ。

運営会社が三井住友グループなので、支払いはVisaとMastercard、振込手数料は三井住友銀行の利用がお得です。

初期費用
(税込)
無料
月額利用料
(税込)
9,900円
決済手数料率 Visa、Mastercard:2.70%
その他の決済:3.24%
振込手数料
(税込)
三井住友銀行 : 0円
その他の銀行 : 220円

(税表示なし)

 

 

Loyverse POS(ロイバースポス)

画像出典元:「Loyverse POS(ロイバースポス)」公式HP

Loyverse POS(ロイバースポス)は、比較的小規模で行うスモールビジネス向けに開発されたPOSアプリケーションで、ヨーロッパが発祥です。

このLoyverse POSは、iPhoneやiPad、Androidなどのスマートフォンやタブレット端末で使用し、操作画面もシンプルなUIデザインとなっているので、初めて使う人でも直感的に使えます。

また、搭載されている機能も非常に充実しており、基本的は決済機能をはじめ、在庫管理や従業員管理、売上分析に顧客データ管理など、店舗運営で必要となる業務をワンストップで行うことができます。

さらにLoyverse POSは、「従業員管理(500円/月)」「高度な在庫管理(4,000円/月)」以外はすべての機能が無料で使えます。

ちなみに、国内では「Airレジ」が無料で使えるタブレットPOSレジとして有名ですが、Loyverse POSは世界的にも有名で、アプリダウンロード数も10万を優に超えています。

特にスタートアップ企業においてコスト面は大きな課題となります。

そのため、タブレットPOSレジを導入したいけど高額で飽きられていた経営者にとって、コストパフォーマンスに優れたLoyverse POSは、大きなチカラとなることでしょう。

その他おすすめのタブレットPOSレジ

ユビレジ

画像出典元:「ユビレジ」公式HP

ユビレジは、タブレットPOSレジのなかでもいち早くリリースしたサービスで、基本的なレジ機能をはじめ、売上や利益向上に役立てるための機能が多数用意されています。

また、ユビレジには複数店舗管理という機能があり、各店舗の売上報告や来客数などをリアルタイムで共有することができるため、常に店舗の課題等を把握しておくことが可能になります。

なお、ユビレジの料金プランは下記のとおりです。(表示価格はすべて税別)

プレミアムプラン以上を選択した場合のみ、別途電話サポートプレミアム(1店舗につき月額(税別)2,000円)が付けられます。

ユビレジは、売り上げ向上に必要な機能が豊富に用意されているほか、複数店舗での情報共有が可能で、さらにサービス導入前後のサポート体制も充実しています。

そのため、飲食業、小売業、サービス業など業種を問わず30,000以上の店舗に利用されています。

 

 

はんじょうPOSレジ

画像出典元:「はんじょうPOSレジ」公式HP

はんじょうPOSレジは、飲食店の店長を10年、経営を15年と飲食業の内部を知り尽くした経営者が監修したタブレットPOSレジシステムです。

そのため、レジ機能をはじめ、メニュー登録変更、売上集計、顧客管理、予約管理、給与計算、スタッフ管理など、飲食店の経営で本当に必要とされる機能を厳選して開発されています。

また、飲食店でありがちな勤怠不正や金銭不正などの不正行為を防止するための「不正防止機能」も充実しています。こうした機能は、経営者にとって非常にありがたいと言えるでしょう。

もちろん軽減税率制度の複数税率にもしっかり対応しているので、会計時に迷うことなく操作も簡単。スムーズにレジ対応を熟すことができます。

なお、はんじょうPOSレジの導入費用については「初期費用298,000円~」「月額10,000円」です。ただし、はんじょうPOSでは、実際に利用するシーンや店舗規模によってそれぞれ異なるため、個別見積もりが必要となります。

導入を検討される方は「はんじょうPOS 問い合わせ窓口(0120-90-5206:平日10時~19時)」にて、直接お問い合わせください。

まとめ

タブレットPOSレジは、iPadなどのタブレット端末に専用のPOSシステムアプリをインストールすることで基本的なレジ機能をはじめ、売上分析や在庫管理など店舗運営で必要となる様々な機能が使えるようになります。

加えて、タブレットPOSレジは通常のPOSレジとは異なり初期費用もそれほど必要としないため、コストを抑えつつしっかりとした店舗運営が可能となります。

そのため、POSレジを導入したいがコスト面が壁となっていた企業や店舗などにとっては最適なシステムであると言えるでしょう。

また、タブレットPOSレジは省スペースでの設置が可能なので、たとえ店舗面積が狭く設置場所に限りがある場合でも手軽に導入することができます。

さらに見た目も非常にスマートですので、デザイン性を重視する店舗などにもマッチします。

いずれにせよ、タブレットPOSレジには無料で使えるものから有料なもの、そして機能などもメーカーによって様々ですので、利用環境や用途にもっともマッチしたアプリを選び、今後の店舗運営に役立てていただければと思います。

画像出典元:Pixabay

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