POSレジとは?知っておきたい導入メリットとおすすめ6選

POSレジとは?知っておきたい導入メリットとおすすめ6選

記事更新日: 2024/11/01

執筆: 編集部

中小の小売店や飲食店でも低コストで導入でき使いやすいと評判なのがPOSレジです。

この記事ではPOSレジ導入を検討されている方にあらためてPOSレジとは何なのか、POSレジに備わっている機能、POSレジ導入で生じるメリットやデメリットを紹介します。

そもそもPOSレジとは何か?

レジはお金を精算する機械ということは分かりますから、POSレジを理解するためには、POSという言葉の意味を知る必要があります。

POSレジのPOSとは?

POSとは「Points of Sales」の頭文字を取ったものです。直訳すると「販売時点情報管理」となります。

POSシステムを導入すれば、一日の営業が終わってからレシートや伝票などを確認してどの商品が、いつ、どれだけ売れたかを集計するという方法ではなく、「販売時点情報管理」ですから、ある商品が販売された時点で売上などのデータが即時に集計管理され、どの商品が、いつ、どれだけ売れたかをすぐに把握できます。

このPOSシステムが搭載されたレジがPOSレジというわけです。

POSシステムが搭載された専用レジも、POSシステムが搭載されたパソコンも、POSシステムが搭載されたタブレットもPOSレジになります。

タブレットを利用したPOSレジ

これまでPOSシステムを搭載したPOSレジは高価なものであり、小さなお店や飲食店では導入が難しく普及しにくいという難点がありました。

しかしタブレットやスマホの普及により、これまでのPOSレジよりも低コストで導入できるタブレットタイプのPOSレジが登場するようになりました。

タブレットにアプリをインストールし、レジで入力された情報はリアルタイムにクラウドサーバーに連携され、売上や客数などの情報はいつでもパソコンやタブレット、スマホから確認できるというクラウド型POSレジのサービスを提供する企業も増えています。

これまでのレジとPOSレジの違い

これまで一般的に使われてきた機械式のレジとPOSレジには機能、価格、長所・短所などの点でどんな違いがあるのか表にまとめてみました。

  機能 価格 長所 短所
機械式レジ 電卓と金庫を合わせた機能 1~10万円 壊れにくいのでコスパがいい 売上集計は紙で行うので時間がかかる

POSシステム
搭載専用機

これまでのレジの機能に加えて売上の自動計算などができる 50~数百万円

売上の自動計算
商品や顧客管理ができる

高価なので中小の小売店や飲食店では導入が難しい
タブレット型POSレジ

レジ機能
売上の自動計算などができる

タブレットと周辺機器を合わせて8万円~導入可能

コストを抑えて導入できる
タブレットとモバイル型レシートプリンターがあれば、店舗以外のイベントや移動販売でも利用も可能

持ち運びに便利なので盗難対策が必要


タブレットとレシートプリンターなどの周辺機器を揃えるだけで導入できるクラウド型のPOSレジサービスは導入コストを抑えることができるのでおすすめです。

POSレジに搭載されている機能


POSレジアプリやシステムにはどんな機能が搭載されているのかPOSレジアプリ「Airレジ」を参考に紹介します。

POSレジアプリの便利な機能

POSレジアプリ「AirREGI」は0円で利用できるアプリです。アカウント数は40万2千をすでに超えておりたくさんの店舗で利用されています。

このPOSレジアプリに搭載されている機能を表にまとめてみました。

項目 機能 具体的にできること
注文入力・会計 商品入力 画面の商品をタッチするだけで注文が入力できる
  割引・割増

会計ごとの割引・割増設定ができる
商品ごとの設定も可能

  支払い方法 現金以外のクレジットカードや電子マネー等での支払いにも対応
  レシート出力 レシートプリンターと接続すればレシートの出力ができる
  キャッシュドロア連携 キャッシュドロア(現金を保管しておく金庫)と連動できる
  領収書発行 お会計時に領収書の発行がすぐにできる
  バーコード読み取り バーコードリーダーによる注文の読み取りができる
  伝票一覧 会計前伝票を複数同時に扱える
  個別会計 複数名で来店したお客様の割り勘による支払いに対応できる
  会計前レシート 未会計の現時点での注文内容と合計金額のレシートが出力できる
  カスタマーディスプレイ機能 iPadなどをディスプレイにして合計金額やお釣りなどをお客様に表示できる
  オフライン機能 インターネットに接続されていない時でも会計機能の一部が利用可能
点検・精算 入出金 レジの入金と出金の登録ができる
  レジ締め前伝票一覧 レジ締め前の伝票を管理できる
  レジチェック 営業中や営業終了後のドロア内の想定レジ内金額と実際のレジ金額の差額を確認できる
  レジチェック履歴 過去のレジチェックの履歴を閲覧できる
  会計修正・印刷 入力済みの会計情報の修正や印刷ができる
  精算レシート 精算レシートの発行ができる
売上分析 日別売上 売上の一覧を年月日時間で区別して確認できる
  商品別売上 商品ごとの売上情報が確認できる
  売上集計CSVのダウンロード 会計明細と売上集計をCSV形式のファイルでダウンロードできる
顧客管理 顧客情報登録 新規の顧客の情報を登録できる
  顧客情報の変更・削除 登録されている顧客情報の変更や削除が可能
  顧客情報の結合

重複して登録された顧客情報を結合できる
パソコンのみの機能

商品管理 商品設定

取扱商品の情報を設定できる

  カテゴリ設定

商品管理の効率化のために商品をカテゴリ分けして設定できる

  商品配置

注文入力画面の商品の配置をカスタムできる

  在庫管理

在庫管理や在庫情報の検索が可能

設定 アカウント情報

パスワード・秘密の質問の変更が可能

  店舗基本情報

店舗基本情報を設定登録できる

  店舗スタッフ設定

レジ担当者などが設定可能

外部ソフトとの連携 会計ソフトとの連携

会計ソフト「freee」や「MFクラウド会計」などの会計ソフトとの連携が可能


POSレジアプリ「Airレジ」にはたくさんの便利な機能が搭載されています。

他のPOSレジにも名称は異なりますが、類似する機能が搭載されていたり、別の機能が搭載されている場合もあります。

自分のお店のニーズに合った機能を備えているPOSレジを探すことができるでしょう。

 

POSレジ導入で得られるメリット

POSレジを導入すれば次の4つのメリットが得られます。

1.業務の効率化
2.データの収集・分析
3.不正やミスの防止
4.データの一元管理

 

1. 業務の効率化

これまでの機械式レジでは、売上伝票やレシートをまとめて、ドロアの中の金額とあっているかどうかを確認するレジ締めの作業が必要でした。

しかしPOSレジではレジ締めの作業も自動で行うので、閉店後店のスタッフが最後まで残って作業する必要がなくなります

飲食店などの場合、手書き伝票での注文ではなくPOSレジと対応したオーダーエントリーシステムにすれば、金額を打ち込む必要もなくなり、お会計の作業の効率化、時間の短縮につながります

2. データの収集・分析

POSレジでは、どの商品が、どの時間に、どれくらい売れたかをリアルタイムに把握できます。

こうしたデータを商品のラインナップや在庫管理に活かすことができます。

顧客属性を入力することもできるので、どんな属性の顧客が店に再び訪れるのか分析できあます。

こうした分析結果を新商品や新サービスの開発に活かしたり、価格攻勢の見直しに活かすことができます。

POSレジのデータは売上管理だけでなく、マーケティングリサーチや顧客満足度の向上にも活用できます

3. 不正やミスの防止

レジの使用履歴が残るので、誰がいつレジ処理を行ったのか明確に把握できます。不正なレジ操作を防ぐ予防手段になります。

またこれまでのレジとは異なり、POSレジでは商品の金額をあらかじめ設定してあるので金額を打ち込む必要がありません。金額の打ち間違いミスを防止できます

さらに、この点はスタッフの負担を軽くすることにも役立ちます。

商品の金額を覚える必要がないのでレジスタッフの教育なども簡単に行えるようになります。レジ対応の出来るスタッフが増えれば、お客様を不必要に待たせることもなくなります。

4. データの一元管理

幾つかの店舗を経営している場合など、これまでは営業時間が終了し、レジ締めが終わってからその日の売上報告を各店舗から受けるというのが一般的でした。

しかしPOSレジを導入すれば、各店舗ごとの情報を連携させることも可能です。

ですから各店舗の売上情報をリアルタイムに把握することができます。

系列店のデータを一元管理できるPOSシステムは経営者にとっても便利なシステムです。

POSレジ導入で起こる可能性のあるデメリット

POSレジはとても便利ですが、POSレジ導入により起こる可能性のあるデメリットも素存在します。

とりわけクラウド型のPOSレジを利用する場合に生じる可能性のあるデメリットを3つ挙げてみます。

1. サポート面の不安
2. システムの不具合
3. タブレットの耐久性

 

1. サポート面の不安

クラウドサービスを利用するPOSレジを採用するならサポート面での不安が生じます。

無料でサービスを提供しているベンダーもあれば、有償でサービスを提供しているベンダーもあります。

これまでの金額を打ち込むレジに比べると、機能が豊富なので使い方が分からないということがあるかもしれません。

そのような場合どんなサポートをしてくれるのか利用する前に確認しましょう。

2. システムの不具合

タブレットにアプリをダウンロードして使うPOSレジでは、アプリが不具合を起こす可能性があります。

アプリのレビューなどを確認し、不具合の頻度や対処法などを調べることができます。

3. タブレットの耐久性

タブレットは落下に弱いです。何かの拍子に落としてしまい使えなくなる可能性があります。予備のタブレットを備えておく必要があります。

また、自分がすでに持っているタブレットやスマホをPOSレジで利用しようと思っても、OSが古く対応していないということもあります。

タブレットやスマホのOSや機種がPOSレジのアプリに対応しているか確認できるでしょう。

必ず抑えておきたい おすすめのPOSレジ5選!

低コストで導入・圧倒的高機能! スマレジ

画像出典元:「スマレジ」公式サイト
 
 

特徴

スマレジは、レジ機能だけではなく売上から経営状態の把握まで、店舗を経営する上で必要な機能が揃っています。IOS端末で簡単にレジを使いたい場合、特におすすめです!

また、スマレジには東京・名古屋・大阪・福岡など、全国にショールームがあるので、実際に周辺機器と無料お試しできたり、導入相談や見積もりを気軽にできるのも大きな魅力です。

実際にショールーム会場まで足を運ぶのが難しい場合でも、オンラインでの相談を受け付けているため導入前に見積もりや相談をすることができます。

機能

・細かい項目別の売上分析
・リアルタイムで在庫の確認
・基本を備え、販売設定が可能なレジ機能

料金プラン

1. スタンダード:1店舗のみ 0円 / 月

2. プレミアム:1店舗につき 5,500円 / 月

3. プレミアムプラス:1店舗につき  8,800円 / 月

4. フードビジネス :1店舗につき 12,100円 / 月

5. リテールビジネス:1店舗につき 15,400円 / 月

 

 

複数店舗もまとめ管理! SQUARE POSレジ(スクエアポスレジ)



画像出典元:「スクエアポスレジ」公式HP
 

特徴

スクエアポスレジ初期費用・月額費用共に0円。かかるのは決済手数料だけなので、低コストで運用できる嬉しいシステムです。

最短で、申し込んだ当日から使用可能。複雑な手続きは一切なく、オンラインで行うアカウント登録も数分で完了します。

商品の在庫管理はもちろん、複数店舗のデータ・顧客データ・従業員の勤怠管理データも管理可能。売上レポートも見られます。会計ソフトとも連携できるため、あらゆる側面の業務を簡素化できます。

インターネットが使えない環境でもオフラインモードで利用できるので、屋外イベント時なども便利ですね。

機能

・商品のカスタマイズ設定
・よく使う商品やサービスメニューは、お気に入り登録
・同じ種類の商品はカテゴリを設定
・品数が多い場合、複数の商品情報をまとめてインポート
・商品ごとに払い戻し可能

料金プラン

お手持ちのタブレットを使えば無料で利用できます。ICカード・磁気カード・タッチ決済・電子マネー決済で利用する決済端末は7,980円です。

スタッフ管理機能を追加する場合は、1店舗につき月額3,000円必要です。

 

0円で簡単に導入できる! AirREGI(エアレジ)

特徴

エアレジはリクルートが提供するPOSレジサービスです。iPadやiPhoneでレジ操作をすることができ、場所を選ばずいつでもどこでも売上げや在庫を見ることができます

他にもAirPAYとの連携でクレジットカードやアプリ決済に対応することができ、0円からスタートできるのも大きな特徴です。

機能

・モバイル機器から簡単POSレジ
・画面タッチで簡単操作
・売上や在庫管理も一目瞭然

料金プラン

・初期費用、使用料金:0円
・機材導入パック:iPadセットで37,790円~

 

 

販促・集客アプリ搭載で集客率アップ!stera pack

画像出典元:「stera pack」公式HP 

省スペースで設置できて、決済手段も豊富

stera packの端末であるstera terminalは、1台で30種類以上の決済手段に対応できるオールインワン端末です。

デュアルスクリーンで端末の向きの変更も不要で、スムーズに支払いも完了。

レシート排出プリンタが内蔵されているので、決済処理~レシート排出までワンストップで対応可能

お客様を待たせずスピーディーに会計を完了できます。

初期費用無料&手数料率が低い&入金サイクルは最大月6回

決済手数料率は、スモールビジネスプランを利用の場合、Visa,Mastercardは1.98%、スタンダードプラン利用でもVisa,Mastercardは2.70%で最安水準です。(その他決済手段に3.24%)

月額3,300円(税込)サブスク型なので、初期コストや追加費用も不要

入金サイクルは最大月6回で、三井住友銀行口座なら振込手数料が0円となっています。

 

スタートキャンペーン実施中!

スタンダードプランまたはスモールビジネスプランを新規申し込みの事業者の方にサービス利用料6ヵ月相当分の20,000円をキャッシュバックするキャンペーンを実施しています。

条件:2024年10月1日(火)~2024年12月31日(火)に、stera packスモールビジネスプラン※1またはスタンダードプランに初めて申し込み※2しクレジットカード登録を完了、その2か月後までに審査を通過している加盟店

※キャンペーン適用には条件がありますので、必ずキャンペーン注意事項をお読みください。

※1 stera packスモールビジネスプランの新規申込開始は2024年11月1日(金)となります。

※2 stera tap契約中の加盟店は、申込WEBにログインの上、追加申込が必要です。

 

販促・集客アプリ「おみせポケット」が標準搭載

デジタル会員証・スタンプカードの発行・顧客へのクーポン配布・PUSH通知など、販促・集客機能が充実したアプリを標準搭載

事業者向けの機能としては、stera terminal上で、顧客管理が可能。

クーポンやおしらせなども簡単操作で発信できます。

 

 

決済端末とPOSレジの一体型!stera pack POS

画像出典元:「stera pack POS」公式HP 

特徴

stera pack POS(ステラパックPOS)」は、決済端末とPOSレジシステムが一体となったオールインワンのシステムです。

初期導入費が無料*にもかかわらず、月額料金は9,900円(税込)商品管理や棚卸作業、売上・商品の販売動向や在庫状況のレポート管理も可能というコストパフォーマンスを実現しています。

また、端末の修理や交換も無料なので、万が一の時でも安心です。

*加盟店様の故意・過失がない場合に限ります。 

料金プラン

初期費用無料月額利用料9,900円(税込)とシンプルで分かりやすいプランが1つ。

運営会社が三井住友グループなので、支払いはVisaとMastercard、振込手数料は三井住友銀行の利用がお得です。

初期費用
(税込)
無料
月額利用料
(税込)
9,900円
決済手数料率 Visa、Mastercard:2.70%
その他の決済:3.24%
振込手数料
(税込)
三井住友銀行 : 0円
その他の銀行 : 220円

(税表示なし)

 

 

その他おすすめのPOSレジ

店舗の売上向上を実現! ユビレジ

 

 

特徴

ユビレジは無料プランからでも導入することができ、レジ機能の他にも売上管理や分析、複数店舗の管理ができる優秀なサービスです。チェーン店・小売店ごとに料金プランが用意されているのも嬉しいポイントです。

料金プラン

・基本を備え、カスタマイズが簡単なレジ機能
・売上管理・分析機能
・複数店舗管理機能

料金プラン

1. 無料プラン:0円

2. プレミアムプラン:5,600円 / 月

3. 飲食店向けプラン:9,300円 / 月

4. 小売店向けプラン:9,300円 / 月

5. カスタマイズプラン:要お見積

※長期契約割引あり。料金プランの詳細は資料で確認できます。

 

 

まとめ


POSレジは、レジとしての機能だけでなく、売上管理、顧客管理、商品管理も行える便利なシステムです。

タブレットを利用したPOSレジは、これまでの専門的なPOSシステムのレジと比べると導入費用を安く抑えることができます。

タブレットにアプリをダウンロードして、入力した情報はサービス提供会社のクラウドに保存されるので、自社でサーバーやシステムを構築する必要がなく導入の手間もかかりません。

業務の効率化、売上管理、マーケティングなどにもつながるPOSレジをお店に導入してみるのはいかがでしょうか。

画像出典元:pixabay 、O-DAN

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