「Aichi Startup Camp(あいちスタートアップキャンプ)2019」のピッチイベントをレポ!

「Aichi Startup Camp(あいちスタートアップキャンプ)2019」のピッチイベントをレポ!

記事更新日: 2020/02/26

執筆: 編集部

「Aichi Startup Camp(あいちスタートアップキャンプ)2019」とは、起業間もない、または起業をめざす方を対象にした新規ビジネス創出のための週末3日間を利用したブートキャンプ型ワークショップです。

2月に開催されたピッチイベントでは、このブートキャンプで選抜されたスタートアップ8社が登壇。

VC・CVCや金融機関、愛知県副知事をオーディエンスに迎え、事業内容やビジョンをプレゼンしました。

登壇企業8社

1. AIによる音源分離を用いたSaas型アプリサービス「MuSep」

(久野 文菜氏)

久野さんは、「音楽の未来をアップデートするシステム」としてMuSepというサービスを提案しました。

主な機能は2つ。

1 楽器音抽出機能

曲の中から「ドラムの音」や「ギターの音」だけを抽出する機能で、アマチュア向けの耳コピを支援するサービス。

2 スコア自動作成機能

音源分離の技術を用いて楽譜を自動生成する機能。

音楽をやっている人なら当たり前の存在となるアプリ」をモチベーションとし、2022年には世界中にアプリをローンチできるように考えているそうです。

2. 産学連携支援サービス事業

LINK CR LAB(山口 剛生氏/杉山 正城氏)

研究者の山口さんとエンジニアの杉山さんが、「研究者が自由にイノベーションを起こせる世界を作りたい!」と登壇。

企業研究の7割は産学連携の中、研究者山口さんご自身の経験上、「産学連携はなかなか上手くいかない」のが現状だとか。

そんな産学連携が抱える3つの課題とは……。

1. 誰と組めばいいか分からない

2. 意思疎通が上手くいかない

3. マネージメントできない

こうした問題により「何も進んでいない」「期待したものではない」ことが起きてしまう。そこで、プロセスの最適化に着目した「産学連携支援サービス」を提供。

内容は、マッチングにプロジェクトマネージメントを追加したサービス。このサービスが上手くいくことにより、産学連携の成功が飛躍的に拡大するそうです。

3. プレミアムオイスター開発・生産・販売とコンサルティング事業

株式会社オイスターファームラフト(桶川 敬成氏)

牡蠣生産業界は儲からない。そんな悲しい常識が、日本の牡蠣生産業界には存在していると話す桶川さん。

「従来牡蠣は4月~9月に産卵。この時期の牡蠣は産卵で栄養素を放出し、身が小さく味も悪くなり、食用としての価値はゼロなんです。」

このような理由から年間牡蠣の収穫は10年で25%減少し、倒産していく会社はどんどん増えているそう。そんな牡蠣業界の衰退を食い止めるため、バイオ研究所と共に「365日旬の最高級牡蠣プレミアムオイスター」を開発しました。

その成功により産卵期でも出荷できることから売り上げは順調に伸びるものの、2つの課題がありました。

1. 自社の生産能力には限界がある

2. 自社は儲かっても他社は儲からない

この2つの課題があるからこそ成り立つビジネスを考え、誕生したのが「プレミアムオイスターのコンサルティングサービス」。

技術とノウハウを提供することで自社・他社ともに生産力を上げ、2019年は自社と契約企業合わせて23万個のプレミアムオイスターが生産できたそう。

今後の展望としては、2023年までに100万個の生産を目標にしているそうです。

4. 不登校の子ども向けパーソナライズド体験提供アプリサービス事業「つなぐMAP」

Heart Joint(本間 雄太氏)

ピッチは、中学生の女の子を例えに不登校の現状から始まりました。いま隠れ不登校を含めると中学生だけで43万人、学生全体でいえば72万人を超え、5年連続で増え続けているそうです。

その問題点を本間さんは「学校への戻り方、自分に合うやりたいことが分からず、そもそも選択肢を知らず、居場所がなくて孤立していき、自信を無くすというループにはまる」と分析。

それを解決するためのサービスとして「つなぐMAP」を提供しています。

ハーバード大学で提唱され世界各地の教育現場で活用されている「MI理論」を支えに、「自分に合う体験の提供」「経験の価値の見える化」「第3の場所の提供」を実装。

学びのプラットフォームを提供することで、個別最適な体験を通じて開かれた未来を届ける社会基盤を創っていきたい」とのことでした。

 

5. ビジネスマン向けスタイリング提案サービス事業「ReGENTY」

Happy coordinate(曽羽 弥生氏)

ミドルエイジとシニア層のビジネスマン向けにスタイリング提案サービス「ReGENTY」を提供している曽羽さん。このサービスを始めようとしたキッカケは、「第一印象で損をしている人をなくしたい」という思いからだそう。

子どもの頃、父親の転勤により5回転校した曽羽さんは、「第一印象を工夫することで早く友達ができるようになった」と気づきました。

「ReGENTY」というサービスは、①肌の色 ②顔型 ③体型と3つの論理的な診断に基づき、お客様に印象が良くなるコーディネートを提案

人生100年時代に向けミドルエイジ・シニア層の活躍がますます期待されます。

曽羽さんは「このサービスで今まで気づかなかった自分の魅力に気づきながら、新しいライフキャリアを歩む笑顔のビジネスマンあふれる社会にしたい」と熱意を燃やしています。

6. SaaS型建築現場支援アプリサービス事業「現調くん」

株式会社RTプロジェクト(吉澤 良亮氏/城山 朝春氏)

株式会社RTプロジェクトの業務ミッションは、効率の悪い建築現場における「情報共有の革新」。

現在、様々な建築系アプリが登場していますが、そのほとんどが「工事中の情報共有」をメインとしたサービスなのだとか。そこに対し、株式会社RTプロジェクトは「現場調査」をメインとした情報共有アプリを開発。

メールやLINEでの共有は写真や文字の羅列で「情報が整理されておらず分からない!」という問題点があり、リアルに近い現場情報が求められています。

それを可能にしたのがアプリサービス「現調くん」。様々な情報をアプリ内で社内外の人に共有。共有された情報は、現場ごとに集約されるのだとか。

今後はVR・ARなどの技術を使い、現場に行かずとも状況が分かるように。これにより現場の施工管理が遠隔化できるようになるそうです。

将来の展望は……。

・リフォーム工事受発注プラットフォーム

・有能な技術者、建築士を結ぶ技術情報の共有

・遠隔での施工管理

非効率的な建設業界の現状、現調くんの活躍が期待されます!

7. AI画像解析によるプール監視システムサービス事業

株式会社スイムテック(渡邉 昂希氏)

テクノロジーの力で水泳業界の課題を解決する株式会社スイムテック。東海地区にてスイミング検索サイトを軌道に乗せた第1期から、今年の2期はプール施設の意見を吸い上げた問題に取り組んでいるそうです。

それは、プール施設の監視体制を改革すること。

プール施設の運営課題としてつきまとう、深刻な人手不足。渡邉さんはこの問題を「人に頼った監視体制の限界」と考え、プール業界に「AIと人間の共存」を持って行きたいと思っています。

その解決手段として……。

・AIプール監視システムの構築

・AI技術を用いてプール監視員の手間を省く

具体的なシステムの特徴として……。

・動かない人や危険な動きを検知→危険度に応じてデバイスへ通知

・体温の高い人や低い人を検知→危険度に応じてデバイスへ通知

現状の段階はプール内での「骨格検知」ですが、いずれはプールだけでなく、水に関わる所のリスクをなくしていくというのがビジョンだそうです。

8. 発展途上国向け虫除け衣料開発事業

ファイバークレーズ(長曾我部 竣也氏/澤田 里奈氏)

世界で最も人を殺しているといわれる「蚊」。

蚊により引きおこされる感染症は、「デング熱」で4億人、「マラリア」で2億人の患者がいるそうです。

ファイバークレーズは、そんな「世界の感染症を未然に防ぐ」ことをミッションに「MosFiber」を開発。これは世界で唯一の分子含有技術、「クレージング法」を用い、虫よけ成分を繊維に閉じ込めた「虫よけ効果のあるシャツ」です。

「MosFiber」最大の特徴は、使用されている繊維にあります。

ファイバークレーズの研究室が特許として持つ「クレージング法」は、コーディングの練り込み技術より4倍の成分含有量があり、耐久性と持続性が高いそう。

ファイバークレーズはこのクレージング法を用いた製品で、虫よけシャツの代名詞ブランドを狙っていくそうです。

終わりに

それぞれのプレゼンテーションを終え、参加者のみなさんと一緒に記念撮影。

撮影後は、登壇者したスタートアップ8社を始め、ブートキャンプの参加者、大学、金融機関、CV・CVCに個人投資家たちを交えてネットワーキングが行われました!

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