TOP > 組織 > 採用 > 【最新版】採用DXとは?初心者にもわかりやすく解説!メリット・デメリット、導入事例、ツールまで
「採用DX」という言葉を耳にする機会が増えましたが、具体的にどのようなものか、よくわからないという方もいるのではないでしょうか?
本記事では、採用DXの定義からメリット・デメリット、導入方法、事例、ツールまで、初心者の方にもわかりやすく解説します。
採用活動の効率化、改善を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
このページの目次
採用DXとは、採用活動にデジタル技術を活用し、業務効率化や応募者体験の向上、最適な人材採用を実現することです。
具体的には、応募者管理システム(ATS)、AI面接システム、チャットボット、オンライン適性検査など、様々なツールを導入することで、従来のアナログな採用プロセスをデジタル化していきます。
従来の採用活動は、紙媒体での募集や電話・メールでのやり取り、対面での面接など、アナログな手法が中心でした。
これに対し、採用DXでは、オンラインでの募集やWeb面接、AIによる書類選考など、デジタルツールを活用することで、時間やコストの削減、業務効率化を実現します。
また、応募者にとっても、場所や時間に縛られずに応募・選考に参加できるなど、利便性が向上します。
採用DXを導入することで、以下のようなことを実現できます。
紙媒体の削減、郵送費の削減、面接会場の削減 | → | 採用コストの削減 |
選考プロセスの自動化、オンライン面接の実施など | → | 採用期間の短縮 |
応募者情報のデータベース化、選考状況の可視化など | → | 採用効率の向上 |
スムーズな選考プロセス、迅速なフィードバックなど | → | 応募者満足度の向上 |
DX化による先進的なイメージの構築、優秀な人材の獲得 | → | 企業ブランディングの強化 |
データに基づいた客観的な選考、多様な選考方法の導入が可能に | → | ミスマッチ削減 |
日本は少子高齢化が進み、労働人口が減少の一途を辿っています。 厚生労働省の発表によると、2022年の生産年齢人口(15~64歳)は7,450万人と、前年より64万人減少しました。
この労働人口の減少は、企業にとって深刻な人材不足を引き起こしています。従来のような採用活動では、必要な人材を確保することが難しくなってきており、新たな採用手法の導入が求められています。
【参照】総務省|令和4年版 情報通信白書|生産年齢人口の減少
人材不足が深刻化する中、優秀な人材を獲得するための競争はますます激化しています。
企業は、魅力的な求人情報の提供や、応募者にとって利便性の高い採用プロセスを構築するなど、様々な工夫を凝らす必要があります。
採用DXは、これらの課題を解決し、競争優位性を築くための有効な手段となります。
近年、長時間労働の是正やワークライフバランスの推進など、働き方改革が叫ばれています。採用活動においても、従来のようおな時間や場所に縛られた働き方を見直し、柔軟な働き方を許容する必要があります。
採用DXは、オンライン面接やチャットボットなど、場所や時間に縛られない採用活動を可能にし、働き方改革にも貢献します。
社会全体でデジタル化が加速度的に進展しており、企業の採用活動においてもデジタル技術の活用は不可欠となっております。
応募者は、スマートフォンやパソコンから手軽に求人情報にアクセスし、オンラインで応募・選考に参加することを期待しています。
デジタル化に対応した採用プロセスを構築することは、応募者の利便性を向上させ、企業の魅力を高めることに繋がります。
採用DXを導入することで、企業は様々なメリットを享受できます。しかし同時にいくつかのデメリットが存在することも確かです。
ここでは、採用DXのメリットとデメリットを詳しく見ていきましょう。
採用コストの削減 |
|
採用期間の短縮 |
|
採用効率の向上 |
|
応募者満足度の向上 |
|
導入コスト |
|
運用体制の構築 |
|
セキュリティ対策 |
|
採用DXを成功させるためには、「適切な手順を取ること」が最も重要です。
ここでは、4つのステップに分けて、採用DX成功までのロードマップを解説します。
まずは、現状における採用活動の課題や問題点を明確化します。
1-1.採用プロセス全体の見直し
応募から内定までのプロセスを可視化し、それぞれの段階でどのような課題があるのかを洗い出します。
例えば、応募者数が少ない、選考に時間がかかりすぎる、応募者とのコミュニケーションが不足しているなど、具体的な課題を明確にします。
1-2.データ分析
過去の採用データや応募者データを分析し、現状を把握します。
例えば、応募経路別の採用率、選考段階別の離脱率、採用コストなどを分析することで、改善すべきポイントが見えてきます。
1-3.関係者へのヒアリング
採用担当者だけでなく、現場の社員や経営層にもヒアリングを行い、採用活動に関する意見や要望を収集します。
現状分析で明らかになった課題を整理し、優先順位をつけて解決すべき課題を明確化します。
2-1.重要度と緊急度で課題を分類
すべての課題を一度に解決しようとせず、重要度と緊急度を基準に優先順位をつけます。緊急度の高い課題から着手することで、早期に効果を実感することができます。
2-2.具体的な目標設定
課題解決に向けた具体的な目標を設定します。例えば、「応募数を前年比20%増加させる」「採用コストを10%削減する」「採用期間を2週間短縮する」といった目標を設定することで、進捗状況を把握しやすくなります。
設定した目標を達成するため、具体的な計画を策定します。
3-1.導入するツール選定
課題解決に役立つツールを検討し、導入するツールを決定します。ツール選定の際には、費用対効果や使いやすさ、自社のニーズとの適合性などを考慮することが重要です。
3-2.スケジュール策定
ツール導入や運用開始までのスケジュールを策定します。導入スケジュールだけでなく、担当者のトレーニングや運用ルールの策定なども考慮し、計画的に進めることが重要です。
3-3.予算策定
ツール導入や運用にかかる費用を算出し、予算を策定します。初期費用だけでなく、月額利用料やメンテナンス費用なども考慮し、予算計画を立てることが重要です。
策定した計画に基づき、採用DXを実行します。
4-1.ツール導入
選定したツールを導入し、設定やトレーニングを行います。導入初期は、ベンダーのサポートなどを活用しながら、スムーズな運用開始を目指します。
4-2.効果測定
導入したツールが効果的に機能しているか、定期的に効果測定を行います。設定したKPIをモニタリングし、目標達成度を評価することで、改善点を特定することができます。
4-3.改善
効果測定の結果を踏まえ、必要があれば計画やツールを見直し、改善を図ります。採用DXは、一度導入したら終わりではなく、継続的に改善していくことが重要です。
採用DXを導入するだけでは、必ずしも成功するとは限りません。真に効果を発揮し、目的を達成するためには、いくつかの重要なポイントを押さえる必要があります。
採用DXを推進するためには、まず経営層の理解と協力を得ることが不可欠です。
なぜなら、採用DXは単なるツール導入ではなく、企業全体の採用戦略に関わる変革だからです。
経営層に採用DXの必要性やメリットを理解させ、積極的に投資を促すことが重要です。
そのためには、現状における採用活動の課題や、採用DXによって期待できる効果を具体的に示す必要があります。
採用DXは、現場の担当者が主体となって運用していくものです。そのため、ツール選定やプロセス設計の段階から、現場の意見を積極的に反映することが重要です。
現場の意見を無視してトップダウンで導入を進めてしまうと、反発を招いたり、ツールが定着しなかったりする可能性があります。
現場担当者の意見を聞き、使いやすさや業務効率を考慮したシステムを構築することで、スムーズな導入と運用を実現できます。
採用DXの導入目的を明確化し、達成すべき目標を設定することが重要です。目標設定は、具体的な数値で定量的なものにすることがポイントです。
例えば、「採用コストを10%削減する」「応募者満足度を5ポイント向上させる」「採用期間を2週間短縮する」といった具体的な目標を設定します。
さらに、目標達成度を測るためのKPIを設定します。KPIは、目標達成に向けた進捗状況を把握するための指標となるものです。
例えば、「応募者数」「書類選考通過率」「面接官の評価」「応募者アンケートの満足度」などをKPIとして設定することで、採用DXの効果を客観的に評価することができます。
採用DXは、一度導入したら終わりではありません。導入後も継続的に効果を測定し、改善を繰り返していくことが重要です。
そのためには、PDCAサイクルを回すことが有効です。
Plan(計画): 目標設定とKPI設定を行い、具体的な計画を策定します。
Do(実行): 策定した計画に基づき、採用DXを実行します。
Check(評価): 設定したKPIをモニタリングし、目標達成度を評価します。
Action(改善): 評価結果を踏まえ、計画やツールを見直し、改善を図ります。
PDCAサイクルを継続的に回すことで、採用DXの効果を最大化することができます。
採用DXを成功させるためには、自社の課題やニーズに合ったツールを選定することが重要です。
ツール選定の際には、以下の点を考慮しましょう。
費用対効果: 導入コストだけでなく、運用コストやメンテナンス費用なども考慮し、費用対効果の高いツールを選びましょう。
使いやすさ: 現場担当者が使いこなせるよう、操作性やインターフェースが分かりやすいツールを選びましょう。
機能: 自社の課題解決に必要な機能が備わっているかを確認しましょう。
サポート体制: 導入後のサポート体制が充実しているかを確認しましょう。
セキュリティ: 応募者の個人情報などを扱うため、セキュリティ対策が万全なツールを選びましょう。
様々なツールを比較検討し、自社にとって最適なツールを選定することが重要です。
採用DXは、正しく導入すれば大きな効果をもたらしますが、一方で、導入に失敗してしまうケースも少なくありません。
ここでは、よくある失敗例と、その対策について解説します。
採用DXツールを導入する目的が曖昧なまま、何となく導入してしまうケースは少なくありません。
「とりあえず流行っているから」「他社が導入しているから」といった理由で導入しても、期待した効果を得られない可能性があります。
導入前に、
を明確に定義しておく必要があります。
現場の意見を聞かずに、トップダウンで採用DXを導入してしまうと、現場の反発を招く可能性があります。
新しいツールやシステムに抵抗がある担当者もいるかもしれません。導入前に、現場担当者に対して、以下についてきちんと説明することが重要です。
また、ツール導入後も、定期的に意見交換の場を設け、現場の声を聞きながら運用していくことが大切です。
採用DXの目的は、ツールを導入することではありません。あくまでも、ツールは課題解決のための手段の一つです。
「最新のツールを導入すれば、すべて解決する」という考え方は危険です。
ツールありきではなく、
をしっかりと見極める必要があります。
場合によっては、既存のシステムやツールを見直すだけで、十分な効果が得られることもあります。
採用DXツールを導入すると、様々なデータを取得することができます。しかし、データを活用するためには、適切な分析を行う必要があります。
データを分析することで、
といったことがわかります。これらの分析結果を、採用活動の改善に活かすことが重要です。
画像出典元:「HRMOS採用」公式HP
「HRMOS採用」は、同社サービスのビズリーチやキャリトレと連携し、新卒採用・第二新卒・中途採用などフェーズの違う採用活動も並行して対応可能、大規模な採用を行っている会社に特におすすめです。
株式会社
ミツカル
井上 幸氏
HRMOS採用は、期間中の採用率の分析や採用に要する期間など、集計機能の充実度にも定評があり、戦略的な採用活動を行いたい企業におすすめです。HRMOS COREという人事管理システムがあり、将来的に人事システムに連携させたい意向がある会社にも向いています。
主な機能 | 求人管理・応募者情報管理・選考管理・データ分析 |
注目機能 | 求人ごとに選考フローを設定・カレンダー連携 |
領域 | 新卒・中途 |
サポート体制 | 初期設定/定期サポート・ユーザー会でのノウハウ共有 |
導入実績 | 700社以上 |
料金プラン | 要問合せ |
無料トライアル | デモあり |
料金はそれぞれの会社に合った形でプランを提供しているため、問い合わせが必要です。
起業LOGで実際に独自にヒアリングしたところ、月額10万円前後で導入している会社が多いです。
その他の採用管理システムの資料もまとめてダウンロードできます。
画像出典元:「SHaiN」公式HP
「SHaiN 」は、人間の代わりにAIが面接官となってヒアリングを実施する、世界初の対話型AI面接サービスです。
日程調整や会場手配が不要になるため、面接に割かれるリソースが削減でき、余った時間や人的資源を他の業務に活用することが可能になります。
面接時の動画や評価データを、採用後の配置やアセスメントなどにも活用でき、人材価値を最大限に引き出すことで、企業価値の向上にも期待できるでしょう。
評価の高いポイント3つ★★★
主な機能 |
|
サポート体制 | システムの操作・運用方法など手厚いサポート体制 |
導入実績数 | 600社以上 |
料金 (税別) |
初期費用:要問合せ 月額料金:1,000円/件〜 |
1件ごとの評価レポートに料金がかかる仕組みです。
スタンダードプラン | ライトプラン | |
利用料金 | 5,000円/件 | 1,000円/件 |
(税別)
※後払いの場合、受検者管理システム利用料(60万円)がかかります
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この記事では、採用DXの定義からメリット・デメリット、導入ステップ、成功のためのポイント、注意点、そして役立つツールまでを網羅的に解説しました。
採用DXは、単なるツール導入ではなく、企業全体の採用戦略を革新する取り組みです。人材不足が深刻化する現代において、企業が競争力を維持し、成長していくためには、採用DXへの取り組みが不可欠と言えるでしょう。
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