新規事業にコンサルは欠かせない!?メリットや費用、失敗しない選び方

新規事業にコンサルは欠かせない!?メリットや費用、失敗しない選び方

記事更新日: 2023/07/20

執筆: 桐野ひさや

新規事業開発にあたって、部署の立ち上げやサービスの展開方法に悩んでいる企業担当者の方も多いのではないでしょうか。

既存事業とは違い、どのように社内のリソースを割き、どんな戦略が必要なのかわからないと感じる方もいるでしょう。

そこで、今回は新規事業コンサルティングが必要な理由や、活用するメリット、利用時の費用感について詳しく解説していきます。

おすすめのコンサルティング会社5選と、失敗しないコンサルティング会社の選び方もご紹介していきますので、ぜひ最後までご覧ください。

新規事業コンサルタントとは?

まずは新規事業コンサルタントの役割や注目されている背景について、詳しく解説していきます。

新規事業コンサルタントの役割

新規事業コンサルタントとは、新規事業に関わる経営戦略や課題、計画書の作成を補助してくれる職種を指します。

自社だけではできない「新規事業に必要な市場調査」「ノウハウやリソースを補うこと」などが新規事業コンサルタントの役割です。

不確定要素の多い新規事業では、新規事業コンサルタントがさまざま企業で支援してきた知見が役立つでしょう。

新規事業コンサルタントが注目されている背景

新規事業コンサルタントが注目されている背景の1つに消費者ニーズの多様化が挙げられます。

近年、さまざまな消費者のニーズに対応することで、新製品の開発やサービスリリースのスピードが急激に早まっています

既存事業だけでは多様化した市場で生き残れないため、新規事業を立ち上げる企業が増えているのです。

しかし、新規事業は既存事業のノウハウが活かせないケースも多く、立ち上げたものの事業が失敗に終わってしまうことも少なくありません。

そこで、さまざまな企業の新規事業を支援し、自社にないノウハウを持っている新規事業コンサルタントへの需要が高まっているのです

新規事業にコンサルを入れる3つのメリット

ここからは新規事業にコンサルタントを入れることで得られるメリットを3つご紹介していきます。

客観的な視点でアドバイスがもらえる

新規事業開発には、既存の価値観や社内のしがらみなどに捕われない客観的な視点が必要です。

第三者であるコンサルタントはそのような社内事情に左右されず、自社の状況を冷静に分析します。

そうすることで、自社と競合の強み弱み、これまで見えていなかった新たな課題などが見つかるきっかけになるでしょう。

専門的なノウハウが得られる

新規事業コンサルタントには、多くの企業の新規事業開発を支援してきた経験やノウハウがあります。

リサーチでは見つからなかった業界データやエビデンス、事業戦略のアイデア発想、人材育成などさまざまな専門的なノウハウを得られるでしょう

業界の最新トレンドを知ったコンサルタントとプロジェクトを進めることで、自社だけで進めるよりもスムーズな事業立ち上げが期待できます。

また、トラブル時の軌道修正方法など、いざとなったときの対処法についても相談できるため、円滑にプロジェクトを進められるでしょう。

リソースが得られる

新規事業の立ち上げには、多くの人材や時間、費用が必要です。

特に新規事業に合った社員の育成や人材採用など、人材の確保は難しいため、外部リソースを活用できるコンサルタントのメリットは大きいでしょう。

新規事業コンサルタントは、立ち上げ初期から事業の拡大フェーズまで支援するため、必要なときに必要なリソースを確保してくれます

コンサルタントが育成も担ってくれるようであれば、社内に育成担当を置く必要もありません。

新規事業コンサルティングの費用はどのくらい?

ここでは、新規事業コンサルティングを依頼する際の流れと費用相場について解説していきます。

新規事業コンサルタントを依頼するときの流れ

新規事業コンサルティングを依頼する場合、一般的には以下の流れで進むことが多いです。

  1. 新規事業の状況整理と課題、コンサルに依頼したい内容をまとめる
  2. コンサルティング会社を選定
  3. コンサルティング会社のアサイン
  4. 新規事業コンサルの併走支援開始

コンサルタントに依頼する前に、まず社内の状況整理や課題を把握しておくことが重要です。

自社に足りない部分(コンサルタントに補完して欲しい部分)を明確化しておくと、求めている成果に結びつきやすくなるでしょう。

複数のコンサルティング会社を比較する際は、自社の課題や新規事業の分野に合ったサービスを提供しているかどうかをチェックしましょう。

新規事業コンサルティングの費用相場

新規事業の立ち上げ時にコンサルティングを依頼する場合の費用相場は以下の通りです。

中小企業向け経営コンサルティング 月20~250万円
初期調査のみなどスポットコンサルティング 10万円~
大企業向け経営コンサルティング 1時間10万円、300~5,000万円


新規事業コンサルティングの費用相場は、内容や期間、稼働人数などによって大幅に異なります

初期調査のみのスポットコンサルティングであれば10万円程度から利用できますが、継続的に依頼する場合は月単位で費用がかかってきます。

事業規模によっても費用は異なり、大企業向けの経営コンサルティングの中には1時間で10万円以上かかるケースも。

戦略立案から人材育成までトータル的なサポートを依頼すると、数千万円規模の費用になる可能性もあります。

新規事業コンサルティング会社おすすめ5選

ここからは編集部おすすめの新規事業コンサルティング会社を5社ご紹介します。

プロトスター株式会社

引用元:プロトスター株式会社

プロトスター株式会社は、起業家×投資家の情報検索サイトや、企業×スタートアップのマッチングサイトなど、新規事業開発を支援するサービスを幅広く展開している会社です。

これらのサービス運営で得た知見を活かして、企業・個人に向けた「実践型の新規事業研修プログラム」も提供しています

質の高いメンタリングを強みとしており、実際に起業経験のあるメンターが研修の初めから終わりまでを担当。

事業プロセスの改善やコネクション形成など、事業化に必要なサポートを行なっています。

社名 プロトスター株式会社
所在地 東京都中央区日本橋富沢町9-4 日本橋富沢町ビル501
公式URL https://www.theprotostar.co/service/openinnovation

 

株式会社Relic

引用元:株式会社Relic

株式会社Relicは、ハンズオン型の新規事業開発を行っていて、戦略・企画立案から事業化の実現、成長拡大グロースまで併走支援を行っている会社です。

新規事業の方針策定やアイデア創出はもちろん、メンタリングや仮説検証など、新規事業に関わる業務をすべてサポートします

すでに3,000社以上の新規事業開発プロジェクト実績があり、支援したアイデアプラン数も15,000件以上と豊富な実績、ノウハウがあるのが強みです。

社名 株式会社Relic 
所在地 東京都渋谷区恵比寿4-20-3 恵比寿ガーデンプレイスタワー8F
公式URL https://relic.co.jp/services/open_innovation/

株式会社オートノミースペース

引用元:株式会社オートノミースペース

株式会社オートノミースペースは「戦略・調査・企画・実行・検証」と5つのフェーズに分け、それぞれスピード感あるサポートが特徴です。

新規事業は競争や環境変化が激しいため、素早い戦略検討やタスクの増加を見越したプロジェクト設計と管理を行なっています。

医療からメーカー、エネルギー、ITサービスなど、さまざまな業種でのコンサルティング実績があり、各分野の知見も豊富です

社名 株式会社オートノミースペース 
所在地 東京都目黒区上目黒1-13-9 コルネ3F
公式URL https://autonomy-space.com/newbusiness/

株式会社リブ・コンサルティング

引用元:株式会社リブ・コンサルティング

株式会社リブ・コンサルティングは、大企業からベンチャーまで、大小関わらず多くの企業で新規事業コンサル経験があります。

戦略策定から、施策実行までのトータルサポートと、AIなどのデジタル技術を活用した新規事業コンサルが特徴です。

特定フェーズのみのサポートも依頼が可能なため、社内に足りないリソース分だけを外部に支援してもらいたい企業に向いています

社名 株式会社リブ・コンサルティング
所在地 東京都千代田区大手町1-5-1 大手町ファーストスクエア ウエストタワー 19階/20階
公式URL https://www.libcon.co.jp/solution/newbusiness/about/

パーソルキャリア株式会社

引用元:パーソルキャリア株式会社

人材紹介サービスも運営しているパーソルキャリア株式会社では、新規事業のコンサルティング実績のあるプロ人材とのマッチングをする「HiPro Biz」をリリースしています。

さまざまな業界で活躍してきた人材が多く登録しているため、自社の新規事業に合った人材が見つかるかもしれません。

パーソルキャリアが仲介者となって企業と人材をマッチングするので、客観的な視点で自社に合った人材を探したい企業におすすめです。

社名 パーソルキャリア株式会社
所在地 東京都千代田区丸の内2-4-1 丸の内ビルディング27F
公式URL https://biz.hipro-job.jp/theme/new-business-support/

失敗しない新規事業コンサルティング会社の選び方

新規事業コンサルティングは一度走り始めると途中で切り替えるのが困難なため、選定段階でのリサーチが重要です。

コンサルティング会社を選ぶ際は、次の3つのポイントを意識するといいでしょう。

  • 得意分野が自社に合っているか
  • コンサル実績の豊富さ
  • コンサルタントが信頼できるか

 それぞれのポイントについて解説していきます。

得意分野が自社に合っているか

コンサルティング会社にはそれぞれ得意としている分野があります。

代表的な分野は以下の4つです。

  • 経営戦略や施策立案が得意な「戦略系」
  • さまざまな業界・分野の事業を支援する「総合系」
  • DXなどIT領域から支援を行う「IT系」
  • 中小企業を主に経営支援を行う「独立系」

 新規事業開発を成功に導くためには、自社が苦手としている部分をカバーできるコンサルティング会社を選ぶことがとても重要です。

主に支援している分野については、公式HPや資料に記載されていることがほとんどですのでチェックしてみましょう。

コンサル実績の豊富さ

得意分野の次に確認したいのが、これまでの実績です。

複数のコンサルティング会社を比較する際は、過去にサポートしてきた企業数、成功事例、専門資格の有無、口コミなどをチェックしてみましょう。

コンサルティング会社の多くは、公式HPにてこれまでの実績を掲載しています。

コンサルタントが信頼できるか

担当コンサルタントが信頼できる人かどうかは、これから併走支援を受ける上で重要なポイントとなります。

人柄がよいということはもちろん、経験豊富で業界や業種への理解が深いコンサルタントが理想的です。

良いコンサルタントを見分けるには、初回面談時に話がしやすいか、こちらの解消したい課題に対して積極的にアドバイスをくれるかを確認してみてください。

まとめ

新規事業コンサルティングは社内に足りないリソースやノウハウを得て、新規事業の立ち上げを成功に導くものです。

戦略系やIT系など、得意とする分野は各コンサルティング会社によって異なります。

自社のニーズに合わせて、経験豊富で実績のあるコンサルティング会社を選ぶようにしましょう

画像出典元:写真AC

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