異動メッセージの文例集|好感度アップを狙える文章は?

異動メッセージの文例集|好感度アップを狙える文章は?

記事更新日: 2024/02/02

執筆: 川崎かおり

お世話になった会社の上司や先輩、あるいは仲良くしていた同僚や部下が異動になった場合、お別れのメッセージを送るケースは多々あります。

言いたいことはたくさんあるけれど、いざとなったら何を書けばよいか分からない…、そんな風に悩んでしまう人も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、異動する人に送るメッセージの例文を相手との関係性別に紹介します。好感度アップも期待できる一言フレーズも紹介しているので、ぜひ活用してください。

相手の喜ぶ異動メッセージを送って、日頃の感謝と励ましの気持ちを伝えましょう。

異動メッセージとは

異動メッセージの文例を知る前に、そもそも異動メッセージとはどのようなものなのかを理解しておきましょう。

主旨を理解しておくことで、相手の心に刺さりやすいメッセージを選ぶことができます。

異動メッセージの意味や「移動」との違いを紹介します。

1. 異動する人に送るメッセージのこと

異動メッセージとは、異動する人に向けて送るメッセージのことです。

本来、異動する相手へのあいさつは口頭で行うのがマナーにかなっています。しかし、仕事やタイミングの関係で「どうしても無理」ということもあるでしょう。

このような場合、相手にお礼や感謝を伝える意味でメッセージを送ります

社会人なら、お世話になった相手・親しくしていた相手の異動に際し一言伝えるのは当たり前のマナーです。

適切なタイミング・内容を選んで、異動する相手にはなむけの言葉を送りましょう。

2. 「異動」と「移動」の違い

「異動」「移動」は混同されがちですが、それぞれ意味は異なります。

  • 支社に移動することになった:職務条件・役職等に変化はない
  • 支社に異動することになった:勤務条件・役職等が変わる


音だけで聞くと、両者は同じです。「○○さんが『いどう』するらしい」…、このような話を耳にした場合は、「異動」「移動」どちらなのかきちんと確認しましょう。

ケースに合わせてメッセージの書き方にも気を遣わなければなりません。

異動メッセージの文例

異動する相手にメッセージを送るときは、内容や言葉遣いなどに注意が必要です。

相手を不快にさせたり違和感を与えたりしないよう、基本的なマナーと書くべき内容を押さえておきましょう。

異動メッセージを書くとき、参考になる文例を紹介します。

1.上司

上司に送る異動メッセージは、お世話になった感謝とお礼の言葉が必須です。

敬意とともにメッセージを送り、上司の今後のさらなる活躍を祈りましょう。

親しい上司

近い上司なら、仕事上のアドバイスをもらったり困ったときに助けてもらったりしたことがあるのではないでしょうか?また、上司が人間的に信頼できる人なら、プライベートの悩みを打ち明けた人もいるかもしれません。

気軽に話せる親しい上司には、今までのエピソードを絡めた異動メッセージがおすすめです。メッセージを目にした上司が思わず微笑むような、親しみのある内容を記しましょう。

文例1


○○課長 ○○(異動先の部署名)へのご栄転おめでとうございます。

箸にも棒にもかからなかった私のような部下を親身に指導してくださったこと、大変感謝しています。課長が私のプレゼンスキルを鍛えてくださったおかげで、1人でも契約を取れるようになりました。

新しい部署に行かれた後も、益々ご活躍されますようお祈りいたしております。

今まで本当にありがとうございました。

 

文例2


○○課長 ○○(異動先の部署名)へのご栄転おめでとうございます。

課長の下で過ごした○年間、たくさんのことを学ばせていただきました。

いただいたアドバイスを忘れずに、今後も精進していく所存です。

こちらに寄られた際は、ぜひご連絡ください。一緒に飲みに行きましょう!

課長の今後のご健康とご活躍を心からお祈りいたしております。

今まで本当にありがとうございました。

 

親しくない上司

あまり接点の無かった上司でも、異動メッセージを送るのがマナーです。特別なエピソードなどが無い場合は、無理にひねり出す必要はありません。

無難なメッセージで感謝とお礼を伝えましょう

文例1


○○課長 □□(異動先の部署名)へのご栄転おめでとうございます。

これまで熱心にご指導いただき、大変感謝しています。

□□に行かれてからも、存分にお力を発揮されることを心からお祈りしております。

 

文例2


○○課長 □□(異動先の部署名)へのご栄転おめでとうございます。

短い期間ではありますが、教えていただいたことは忘れません。

出張などでこちらに来られましたら、ぜひ××課にもいらしてください。

新天地でのご活躍を心からお祈り申し上げます。

 

寄せ書きなど

寄せ書きの場合は、あまり長文にするのはNGです。ほかの人との兼ね合いを考えて、1~2行程度に収めましょう。親しい上司なら、ざっくばらんな言葉でも構いません

親しい上司

一緒に仕事ができて楽しかったです!〇〇課長が指導してくださったおかげで社会人として成長できました。ありがとうございました!

親しくない上司

今まで本当にありがとうございました。新しい部署でのご活躍をお祈りしています。

 

2. 先輩

先輩が異動する場合も、上司と同様に感謝とお礼が必須です。今後また一緒に働くこともあり得るため、メッセージは丁寧にしたためましょう

親しい先輩・さほど親しくない先輩に送るメッセージの例文を紹介します。

親しい先輩

親しい先輩の場合は、あまり堅苦しい文面にすると「水くさい」「他人行儀」などと思われるかもしれません。

ほどほどにフランクな口調にした方が、メッセージを受け取った先輩もうれしく感じます

文例1


○○先輩 ○年間お世話になりました。

営業として一から鍛えていただいたこと感謝しております。○○先輩の笑顔と顧客への姿勢を見習って、自分も精進していきます。

新天地でのさらなるご活躍をお祈りしております。いつかまた一緒に働けたらうれしいです!

 

文例2


○○先輩、今までありがとうございました。

先輩はいつも後輩のことを気遣いながらプロジェクトを進めてくださいました。チーム全体を気遣う細やかな配慮に、本当に感謝しています。

こちらに来られることがあったら、ぜひ声を掛けてください!今度は私たちがごちそうします。

新しい部署でのご活躍を心からお祈りしています。

 

親しくない先輩

親しくない先輩へのメッセージは、具体的なエピソードが浮かびにくいものです。内容は無難で構いませんが、あまり堅苦しくなり過ぎないよう注意しましょう。

距離を置かれているようで、相手が寂しく感じてしまう可能性があります。

文例1


〇〇先輩

先輩とはゆっくりお話する機会がなかったのが残念です。

先輩の資料はいつも細かい配慮がされていて、ぜひコツをうかがいたいと思っていました。

もしまたご一緒する機会がありましたら、そのときはぜひもっとお話させてください。

△△でのご活躍を心よりお祈りしています。

 

文例2


○○先輩

違うチームながら、○○先輩の仕事に対する真摯な態度には感銘を受けておりました。

私も○○先輩に近づけるよう、もっと精進していくつもりです。

△△に行かれましても、今以上にご活躍されることをお祈りしています。

 

寄せ書きなど

先輩への寄せ書きもメッセージと同様に親しみのある文面がおすすめです。さほど親しくない場合でも、上司に書くようなガチガチのメッセージは避けましょう。

親しい先輩

○○先輩から教えていただいたことは私たちがしっかり引き継いでいきます。新しい部署でのご活躍をお祈りしています!

親しくない先輩

今までありがとうございました。新天地でも思う存分力を発揮されることをお祈りしています。

 

3. 同僚

同僚の場合は、上司や先輩よりもフランクな文面でOKです。共に切磋琢磨してきた仲間ですから、ねぎらいの言葉や今後の応援の気持ちを入れるとよいでしょう。

親しい同僚

親しい同僚なら、ほぼ友人感覚で構いません。メッセージは誰に見せるものでもありませんから、2人のエピソードなどがあれば書いておくとよいでしょう。

例文1


○○へ

○○と同期として働けたこと、本当に楽しかったよ。2人でイベントの案内をして汗だくになったのは、忘れられない想い出です。

部署は離れるけど、お互いに頑張ろう。こっちに来ることがあったら連絡ください。

 

例文2


○○へ

○○がいたから、自分も頑張ろうって思えました。

○○の笑い声が聞こえなくなると思うと寂しいけれど、新しい部署でも頑張ってください。

そっちに出張に行くこともあると思うので、おいしいお店を開拓しておいてくれるとうれしい!お互いにこれからも頑張ろう。

 

親しくない同僚

親しくなくても、同僚なら文面に気を遣う必要はありません。親しみのある文体で、無難なお別れメッセージを伝えましょう。

例文1


○○へ

今までありがとう。

△△に行っても、今までと変わらずパワフルな○○でいてください。

体に気をつけて、お互いに頑張ろう。

 

例文2


○○へ

○○の仕事の速さ・正確さにいつも刺激をもらっていました。

新しい部署に行っても、今まで通りの○○で頑張ってください。

また同期会をやろう。

 

寄せ書きなど

同僚への寄せ書きは、思いつくことをそのまま書いてよいでしょう。寄せ書きするメンバーが全員同期の場合は、カジュアルな文面・内容でも問題はありません

親しい同僚

□□に行っても頑張ってください!休みになったら遊びに行くから、案内よろしく!

親しくない同僚

一緒に働けて楽しかったよ!新天地でも頑張れ!

 

4. 後輩

後輩が異動する場合は、「おつかれさま」のねぎらいと今後の頑張りを期待する旨を記すのがおすすめです。また、慣れ親しんだ部署を離れることに、後輩は不安を感じているかもしれません。

「何かあれば頼って」と伝えると、後輩はうれしく思ってくれるでしょう。

親しい後輩

親しい後輩なら、仕事中の様子でその人について「いいな」と思っていた点を伝えましょう。やわらかい言葉で書いた方が、相手の心に刺さりやすいメッセージとなります。

文例1


○○さん(くん)

○○さんの元気なあいさつが聞こえなくなると思うと寂しくなるよ。

新しい部署に行っても、明るい笑顔を忘れないでください。

今まで楽しかったよ、ありがとう!困ったことがあったらいつでも連絡してね。

 

文例2


○○さん(くん)

頼りない先輩でしたが、いつも頼ってくれてありがとう。

○○さんが丁寧に資料を作ってくれるので、とても助かりました。

新しい部署で今以上に活躍されることを祈っています。

何かあったら、いつでも連絡ください。

 

親しくない後輩

親しくない後輩にメッセージを送る場合は、「これからも頑張って」という期待を前面に出すとよいでしょう。

短いメッセージでも、先輩らしい配慮を相手はうれしく感じてくれるはずです。

文例1


○○さん(くん)

一緒に働けて楽しかったです。

新しい部署でも今まで同様に笑顔で頑張ってください。

体に気をつけてね。

 

文例2


○○さん(くん)

直接のやり取りはわずかでしたが、○○さんの仕事ぶりは耳に入っていました。

新しい部署でもその力を発揮して、部署を盛り上げてください。体を大切に。

 

寄せ書きなど

後輩への寄せ書きは、「これからも頑張って」という気持ちが伝わるように書きます。長々書く必要はないので、シンプルな言葉で思いを伝えましょう。

親しい後輩

一緒に働けて楽しかったよ。新しい部署でも頑張って!こちらに来たら声を掛けてね!

親しくない後輩

○○さん(くん)の未来に幸多いことを!!頑張れ!

 

この一言が差をつける!異動メッセージに加えたい一言

異動が決まれば、相手はたくさんの人からメッセージをもらうはず。親しかったりお世話になったりした人には、印象的なメッセージを送りたいものです。

「何か気の利いた一言を加えたいな…」、そんなとき役に立つ、過去の偉人たちのメッセージを紹介します。

「過去には帽子を脱いで敬意を表し、未来には上着を脱いで立ち向かえ」

これは、劇作家・編集者・米下院議員、さらには米駐イタリア大使を勤めたクレア・ブース・ルース(1903~67)の名言です。

フェミニズム運動の先駆者として知られた彼女は、カリスマ的な名演説者としても有名。心に残るさまざまな名言を残しています。

この名言は、全く新しい環境に向かう先輩・同僚や後輩を鼓舞するのにぴったりの言葉「未来のプレッシャーに負けるな!」という励ましの気持ちを伝えられます。

「決して屈するな。決して、決して、決して!」

こちらは、第二次世界大戦中にイギリスの首相を務めたウィンストン・チャーチル(1874~1965)の名言。巧みな話術で知られるチャーチルらしい、インパクトのあるメッセージです。

栄転する先輩や同僚、後輩には、今までとは違う困難が待っているかもしれません。メッセージや寄せ書きにこの一言を記せば、力強い応援メッセージとなるでしょう。

「できないことに気を取られずに、できることをやりなさい」

アメリカバスケットボール界で「名将」と呼ばれた、ジョン・ウッデン(1910~2010)の名言です。

彼はカリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)のバスケットボール部を10度全米ナンバーワンに導き、自身も「年間最優秀コーチ」を6回受賞しています。

全く新しい部署に行く同僚や後輩は、戸惑ったり悩んだりすることが多いかもしれません

このメッセージは、そんな彼らに「焦らないで行こう」という気持ちを伝えたいとき、ぴったりなメッセージとなります。

異動メッセージを送る際のポイント

異動メッセージは自由に記してよいですが、社会人としてのマナーを守ることは必要です。

受け取った相手が不快に感じないよう、書く内容や言葉遣いには十分に配慮しましょう。

異動メッセージを送る際、注意したいポイントを紹介します。

1. メッセージを送るのは異動の2~3日前までに

異動する相手にメッセージを送る場合は、異動日の2~3日前までにしましょう。

一般に、異動メッセージをもらったら返信すべきという暗黙のルールが存在します。あまりにギリギリのタイミングで送ってしまうと、相手は返信できません。

ただでさえ相手は異動準備や引き継ぎでバタバタしているでしょうから、余裕を持って送信するのがベターです。

2. 縁起の悪い言葉をつかわない

栄転などによる異動の場合は、不吉な事象を連想させる言葉をつかわないのがマナーです。例えば、以下のような言葉は異動メッセージにはつかいません。

  • 痛む
  • 倒れる
  • 朽ちる
  • 散る
  • 失う
  • 燃える
  • 衰える…など


このほか忌避言葉ではありませんが、「もうお会いしないかもしれませんが…」「もうお会いすることもないでしょうが…」などの表現も好ましくありません

異動メッセージは、基本「おめでたいメッセージ」です。送信ボタンを押す前に縁起の悪い言葉・表現をつかっていないか、十分にチェックしてみてください。

3. 相手が不快に感じる内容を入れない

当然ですが、相手が不快に感じる恐れのある内容は異動メッセージに書くべきではありません。中のよい先輩・同僚・後輩であっても、最低限のマナーは守りましょう。

  • 恨みごと
  • 暴露話
  • 内輪ネタ
  • 相手の失敗


冗談めかして書いたとしても、上記の内容は笑えません。「自分が受け取ったらどんな気がするだろう」と考え、不適切な内容は避けてください。

異動元・異動先へのギフトは必要?

メールだけでご挨拶を済ませるのも良いですが、異動の際にギフトを贈ることで、メールだけの挨拶よりもあなたは印象に残ります。

編集部

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まとめ

異動メッセージは、相手との関係性や親密さ、性格などを考慮して作成する必要があります。普段の相手の様子を思い出しながら、「どんな言葉を掛けるべきか」を考えてみましょう

基本的には、誰に送るにせよ「栄転のお祝い」「日頃の感謝」「新しい場所に向かうことへの励まし」などを盛り込むのが一般的です。

このたび紹介した例文をアレンジして、その人にふさわしい異動メッセージを作りましょう。

 

メールに加え、さらにギフトをお渡しすると、お相手に好印象を持ってもらえますよ!

画像出典元:Unsplash、Pixabay、グレープストーン公式サイト

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