会社へのお歳暮とお中元の贈り方|マナーとおすすめギフト5選

会社へのお歳暮とお中元の贈り方|マナーとおすすめギフト5選

記事更新日: 2023/06/29

執筆: 編集部

日本のビジネスにおいて、取引先と良好な関係を保つためには、お歳暮やお中元は欠かすことができません

会社を代表してお歳暮やお中元を贈る場合、どのような点に気をつけなければならないのでしょうか。

大切な取引先に喜んでもらうためには、お歳暮やお中元のマナーとギフトの選び方がポイントです。

気配りとセンスのあるギフトを選んで、正しくお歳暮やお中元を贈ることができれば、会社の信頼度がアップし、今後の取引に大きな影響を与えます。

今回は、会社から贈るお歳暮やお中元について、贈り方に関するマナーとギフトの選び方、おすすめしたいギフトやおすすめの業者まで、詳しくご紹介します。

お歳暮やお中元に関する正しい知識を得て、会社のイメージアップにつなげましょう。

そもそもお歳暮やお中元ってなに?

お歳暮やお中元は、日頃からお世話になっている方への感謝の気持ちを込めて贈り物をする習慣のことをいいます。

お歳暮は1年の締めくくりに、お中元はお盆の時期に贈るのが一般的です。ビジネスにおいては、年に2回、大切な取引先への挨拶回りができる絶好の機会になります。

もともとお歳暮とは、年の暮れにご先祖様をお祀りする「御霊祭」の供物を贈る行事でした。

時を経て、年の瀬に分家から本家、嫁ぎ先から実家、使用人から雇用主などへ品物を贈る習慣となり、現在のような形式となりました。

お中元はもともとは道教の夏の風習で、日本に伝わった時に仏教の風習と混ざり合い、祖先の霊を供養するための行事として行われていました。

江戸時代以降に、お盆の礼として、親戚やお世話になった方へ贈り物をする風習となり、現在のような習慣になったのです。

お歳暮とお中元、両方とも贈るのが望ましいと言われていますが、どちらか一方だけでも問題ありません。

両方贈るとしても、夏のお中元よりも、一年の締めくくりに贈るお歳暮の方を重視するところも増えています。

お歳暮・お中元の贈り方

会社を代表してお歳暮やお中元を贈る場合、会社の名前で大切な取引先へ贈り物をすることになるため、失礼のないよう十分に注意しなければなりません。

どのような点に注意すべきなのか、ここで、基本的なマナーについてご紹介します。

贈る取引先の選び方

お歳暮やお中元を贈る相手については、その直近の半年間でお世話になった取引先で、今後も取引が続きそうなところや、上得意のところを選ぶようにしましょう。

お歳暮やお中元は、一度お贈りすると、その後も引き続き毎年贈り続けることになります。

一度きりのお礼の場合は、表書きを「御礼」として贈ることをおすすめします。

会社の規模にもよりますが、通常は総務部門が中心となってお歳暮やお中元の手配を進めています。

部署ごとに取引先が異なることもあれば、重なるケースもあります。各部署に贈る相手を確認させて、事前に整理しておきましょう。贈る時期の約1ヵ月前から準備を進めると安心です。

また、取引先が政治家や公務員(みなし公務員も含む)などの場合、お歳暮やお中元を贈ってはいけません

民間企業でも、受け取れないところもあります。相手に迷惑をかけないよう、事前にしっかりと確認しておくようにしましょう。

いつ贈るべき?

お歳暮、お中元ともに、地域によって贈る時期が異なります。

贈る相手の地域の風習に合わせることがマナーですので、しっかりと確認しておきましょう。

  お中元 お歳暮
北海道 7月15日~8月15日 12月13日~20日
東北 7月初旬~7月15日 12月13日~25日頃
関東 7月初旬~7月15日 12月初旬から12月31日
北陸 地域によって7月初旬~7月15日と、7月15日~8月15日に分かれる 12月13日~20日
関西 7月中旬~8月15日 12月13日~31日
東海・中国・四国 7月中旬~8月15日 12月13日~25日頃
九州 8月1日~15日 12月13日~20日
沖縄 8月中旬~9月初旬頃 12月13日~20日


もし、お歳暮やお中元の時期に贈ることができなかった場合は、時期に合わせて表書きを変えて贈ってください。

お中元の時期の場合、立秋(8月8日または9日)までは「暑中御見舞」、立秋以降は「残暑御見舞」と表書きを変えれば失礼にあたりません。

目上の方に贈る際は、それぞれ「暑中御伺い」「残暑御伺い」としましょう。

お歳暮が年内に届かない時には、松の内まで(関東地方は1月7日まで、関西地方は1月15日まで)であれば「御年賀」に、立春(2月4日頃)までなら「寒中御見舞」に変えて贈りましょう。

その際、先方にはお歳暮としてお贈りできなかったことをお詫びし、年明けに贈ることを電話や手紙で伝えるようにしましょう。

相手が喪中の場合

贈る相手が喪中の場合は、四十九日を過ぎた時期に贈りましょう。特に、お歳暮は、松の内も避けてください

基本的に、松の内は祝い事を行う時期なので、この時にお歳暮(表書きは「御年賀」)を贈るのはマナー違反です。

宛名の書き方

取引先に贈る場合、一般的に宛名は「会社名+社長名」になります。支店や部署宛の場合には「会社名+支店名(部署名)+支店長名(部署の代表者名)」とします。

取引先の特定の方にお世話になっている場合には、その方のお名前を書いて贈ります。いずれの場合も、会社名や支店名はのしの右側に据えて、中央に個人名を記入するようにしてください。

送り主については、自社名、部署名、個人名、上司との連名など、取引先との関係性によっていろいろな書き方が考えられます。

誤った判断を避けるため、事前に上司などに相談した上で、送り主の書き方を決めるようにしてください。

相場はどのくらい?

贈り物の相場については、取引先などにお世話になった度合いや関係性などで変わりますが、一般的には3,000~5,000円程度です。

特別にお世話になった方でも、5,000~10,000円程度がよいでしょう。継続的に贈ることを考えると、高価すぎるものだと受け取る方も気を遣うことになります。

お互いに負担にならない程度の金額のものが妥当です。

複数の取引先への挨拶回りで手渡しする場合は、1,000~1,500円が一般的です。

贈り方に決まりはある?

お歳暮もお中元も、基本的には取引先へ足を運び、手渡しして感謝の気持ちをお伝えするのが礼儀です。

その際には、あらかじめ先方に連絡した上、都合の良い日時に訪問するようにしましょう。

ただし、近年は新型コロナウィルスなどの影響により、直接の訪問が憚られます。また、取引先へ訪問することが先方に仰々しく取られるようであれば、挨拶状を添える、または別途送り状を郵送して、宅急便で送るとよいでしょう。

その際、のしや水引など、どのようにつけるのが良いか、しっかりチェックしておきましょう。

お歳暮・お中元に適さない物は?

お歳暮やお中元には、縁起の悪い品物を贈るのは非常に失礼な行為です。贈るのに相応しくない品物は、次のとおりです。

  • 商品券(金銭的に苦しいというイメージ)
  • 靴下や下着など、身につけるもの(踏みつける・みすぼらしいと見なしてしまう)
  • 刃物(縁を切るという意味)
  • ハンカチ(別れを連想させるもの)
  • クシ(「苦・死」をイメージさせる)
  • 生もの(日持ちしないもの、調理の必要なものは相応しくない)
  • 分けるのが難しいもの


また、取引先の競合会社の商品は、絶対にタブーです。アルコールもあまりよくありませんが、取引先ではなく個人宛であれば問題ありません。

ギフトを選ぶときのポイントは?

お歳暮やお中元で贈るギフトは、どのように選べば良いか悩みますよね。

できるなら、先方が喜ばれるものをお贈りしたいものです。ここでは、お歳暮やお中元にぴったりのギフトを選ぶためのポイントについて、詳しくご紹介します。

気配りとセンスを忘れずに

ギフトを贈るなら、相手への気配りとセンスが大事です。取引先などへは、職場でより多くの人が使えるお茶やコーヒーなども喜ばれます。

職場で配布しやすい個包装されたものも好まれます。常温でも長持ちする個包装された焼き菓子などは、贈る相手を選びません。

女性が多い取引先には、ナッツやドライフルーツなどの自然食品や、健康系飲料などを選ぶと、話題性も高く、相手の記憶にも残ります。

ちょっとした気配りとセンスが、取引先へのイメージアップにつながるのです。

包装やのし紙にこだわる

ギフトを受け取った時の見栄えにもこだわることをおすすめします。

最近は、包装紙で包まずに、フィルムでわざと中身が見えるように包んだり、簡単なのしで済ますケースも増えています。しかし、しっかりと包装紙で包み、筆で書かれた社名入りののし紙がついた贈り物は、インパクトが大きく、相手に好印象を与えます。

中身だけでなく、包装やのし紙などの細部にもこだわるようにしましょう。

毎回同じものをお贈りする

お歳暮やお中元に毎回同じものをお贈りするのは、手抜きしているように見えるかもしれません。しかし、先方に覚えてもらうためには、とても有効な方法なのです。

直接手渡しした時の相手の反応を見て、喜んでもらえているのであれば、年2回、定番の贈り物にしましょう。

相手の目に留まりやすいものにする

特産品や老舗ブランド品など、普段あまり手に入らないものも喜ばれます。

流行りの品物などは相手の目に留まりやすく、特に女性が多い職場では好印象間違いなしです。

お歳暮やお中元におすすめのギフト5選!

取引先へのお歳暮やお中元には、職場でそのまま分け合えるものや個包装されているものが人気です。

ここでは、ビジネスでのお歳暮やお中元にぴったりのギフトを5つご紹介いたします。

1. カゴメ「フルーツ・野菜飲料ギフト」

画像出典元:「カゴメ」公式HP 

有名ブランドの安心感と安定の味が人気のギフト飲料です。

100%フルーツジュースの「KAGOME100CAN」と野菜とフルーツの美味しさが味わえる「野菜生活100」がセットとなっていて、職場で好きな飲料を選んで楽しむことができます。

取引先への贈り物として喜ばれる定番商品の一つです。

2. AGF「ちょっと贅沢な珈琲店スティックプレミアムブラックギフト」

画像出典元:「味の素AGF」公式HP 

仕事中に、コーヒーでほっと一息つきたいときに喜ばれるギフトです。

4種類のコーヒーの詰め合わせになっていて、お湯を注ぐだけで手軽にコーヒーを楽しむことが可能です。

ホットでもアイスでもお好みに合わせて選ぶ楽しみもあります。

3. 井桁堂「スティックケーキギフト」

画像出典元:「井桁堂」公式HP

味も見栄えも抜群なロングセラーのお菓子です。

プレーン、ショコラ、フランボワーズ、ブルーベリー、ピスタチオ、レモンティーの7種類のケーキの詰め合わせになっています。

個包装になっているため、休憩時間などにちょっと食べることができるので、取引先にも喜ばれる一品です。

4. 亀田製菓「亀田のあられ小町」

画像出典元:「亀田製菓」公式HP

年齢性別を問わず喜ばれる米菓。一口サイズの5種類のおかきがたくさん詰まったギフトです。

常温での保管が可能、個別包装となっていて日持ちもするため、取引先にも喜ばれること間違いなしです。

5. カルビー「かっぱえびせん匠海(たくみ)海人の藻塩味」

画像出典元:「カルビー」公式HP

誰もが知っているカルビーのかっぱえびせんに、プレミアムな商品が登場しました。

瀬戸内海産の希少な天然エビを100%使用し、瀬戸内海産のこだわりの藻塩で味付けして、一枚一枚丁寧に焼き上げています。

口いっぱいに広がる海の香りが楽しめるこだわりの商品です。

お歳暮・お中元が贈れるおススメ業者3選

ビジネスでお歳暮やお中元を贈る場合、多くの商品を準備する必要がありますし、包装やのしなど、細かなところにまで気を配らなければなりません。

業者にお願いするにしても、多くの要望に応えてくれるところを選びたいものです。

ここでは、細かな要望にまで対応するおすすめの業者を3つご紹介します。

1. お中元・お歳暮ドットコム

画像出典元:「お中元・お歳暮ドットコム」公式HP

お歳暮やお中元ギフトに対応する数ある業者の中で、企業向けにより細かなサービスを行っているのが「お中元・お歳暮ドットコム」です。

ビジネス利用に喜ばれる個包装や大人数でも分けられるギフトを多数取り揃えているほか、包装やのしを無料サービスするなど、会社にとって嬉しいサービスを行ってくれるのでおすすめです。

どのような形式の宛先リストでもOKで、企業のニーズに合わせて対応してもらえるため、安心してお任せすることができます。

2. 高島屋のギフトサービス

画像出典元:「高島屋のギフトサービス」公式HP

お歳暮やお中元となると、百貨店のギフトは外せません。中でも「高島屋」は、高島屋限定のオリジナルギフトを多数取り揃えており、ビジネス向けにも使える品物がたくさんあります。

薔薇の花が描かれた「高島屋オリジナル」の包装紙に包まれたギフトには、「特別感」が漂います。贈る相手に合わせて、デザインやのしを選ぶことができます。

高島屋のブランドネームが入ったギフトは、取引先にも喜ばれること間違いありません。

3. シャディ ギフトモール

画像出典元:「シャディ ギフトモール」公式HP

常時1万点以上の商品を取り揃えている「シャディ」では、用途に合わせてさまざまなギフトを選ぶことができます

企業向けのギフトが豊富なところがポイントです。

専用シートをダウンロードしてデータ入力すれば、メールで申し込みができます。贈り先が10件以上あれば対応可能なため、企業には嬉しいサービスと言えます。

企業向けのキャンペーンも行っており、おすすめしたい業者の一つです。

まとめ

お歳暮やお中元は、お世話になった方々への感謝の気持ちを込めて贈り物をする日本独特の風習です。

長く日本で受け継がれている伝統とも言えるため、会社を代表してご挨拶をするためにも、大切な取引先にはこの機会を利用して良好な関係を築きたいところです。

今回の記事を参考にして、取引先とのこれまでの今後の関係をよく考えた上で、相手に喜ばれるギフトを選びましょう。

画像出典元:写真AC、Pixabay、Unsplash

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