2021/3 2週目資金調達まとめ|世界140カ国で利用可能な給与計算サービスPapaya Globalが108億円調達

2021/3 2週目資金調達まとめ|世界140カ国で利用可能な給与計算サービスPapaya Globalが108億円調達

記事更新日: 2021/04/02

執筆: 池田大輝

3月第2週目(6日〜12日)に資金調達が報告された企業をまとめました。

この記事は、資金調達額をランキング形式で国内企業と海外企業に分けて情報を紹介しています。

1位から5位は、調達先と事業紹介をしています。

ランクインしなかった企業も資金調達額を記載してまとめてあるので、そちらも合わせてご覧ください。

国内資金調達額ランキング

国内調達額1位:CureApp 64億円

画像出典元:CureApp公式HP

調達先

ジャパン・コインベスト3号投資事業有限責任組合、日本インパクト投資2号投資事業有限責任組合、SMBCベンチャーキャピタル株式会社、豊島株式会社が運営するCVCファンド、ヘルスケア・イノベーション投資事業有限責任組合、Saisei Ventures LLC、第一生命保険株式会社、伊藤忠テクノロジーベンチャーズ株式会社、株式会社コシダカホールディングス、株式会社商工組合中央金庫

事業内容

CureAppは最新のテクノロジーを駆使し、医療と関わりのある社会課題の解決を目指しています。治療アプリを開発することにより、新たな治療法の確立、高騰する医療費や医療格差の解決が期待されています。

備考

調達した資金を元に、ニコチン依存症治療アプリの使用拡大、検証中の高血圧治療アプリに加えNASH治療アプリ、アルコール依存症治療アプリ、がん患者支援治療アプリの研究開発をし、既存の民間向けヘルスケア事業の拡大を引き続き行うそうです。

国内調達額2位:Komainu 27億円

画像出典元:KOMAINU公式HP

調達先

Alan Howard、Galaxy Digital、野村総合研究所

事業内容

Komainuは機関投資家向けにデジタルアセット(仮想通貨など)の管理を代わりに行うカストディアンサービスを提供しています。Komainuは2018年に合弁会社として野村ホールディングス、Coinshares、Ledgerの三社が設立したベンチャーです。

備考

今回調達した資金を使い、Komainuは扱う資産の追加、機能の追加、提供エリア拡大、プライムブローカレッジの補完的サービス開発を行うそうです。

国内調達額3位:ストックマーク 10億円

調達先

Bonds Investment Group株式会社、大和企業投資株式会社、株式会社NTTドコモ・ベンチャーズ、及び既存投資家のWiL Fund Ⅱ、 L.P.

事業内容

ストックマークは自然言語処理とディープラーニング技術を使い、社内外の文書データを解析します。解析したデータを元に企業の情報感度、経営戦略、セールスをサポートするプロダクトを提供しています。

国内調達額3位:Allganize Japan 10億円

調達先

KDDI Open Innovation Fund3号、SparkLabs Ventures

事業内容

米国、韓国、日本を中心に、自然言語処理とディープラーニングの技術を応用したAIリューションを提供しています。主要なプロダクトは顧客や従業人の質問に応じてAIが会社の資料やFAQから答えを導き出してくれるチャットボットサービスです。

国内調達額3位:ハッチ・ワーク 10億円

調達先

イノベーション・エンジン株式会社、株式会社環境エネルギー投資、みずほキャピタル株式会社、株式会社クラウドワークス、株式会社ベクトル

事業内容

ハッチワークは月極駐車場のイノベーションを目的にした、「国内最大の月極駐車場DX推進企業」です。今後DXが求められる月極駐車場の管理の業務を95%自動化するソリューション「at PARKING月極パートナーシステム」を提供しています。

その他の国内資金調達

C2C PTE. LTD. 3億8000万円

アグリメディア 3億5,000万円

ナンバーナイン 3億円

Revorf 3億円

TERASS 2億2000万円

ボールウェーブ 1億8144万円

CROSS SYNC 1億5000万円

Frich 1億2000万円

Blue Industries 1億2000万円

テラスマイル 7850万円

ARAV 6300万円

ascend 5500万円

miive 5000万円

Zene 5000万円

HIX 4000万円

住んで埼玉 3310万円

琉球アスティーダスポーツクラブ 非公開

ハグカム 非公開

sketchbook 非公開

メンヘラテクノロジー 非公開

海外資金調達額ランキング

海外調達額1位:Papaya Global 108億5000万円


画像出典元:Papaya Global公式HP

調達先

Greenoaks Capital Partners、IVPとAlkeon Capital、Insight Venture Partners、Scale Venture Partners、Bessemer Venture Partners、Dynamic Loop、New Era and Workday Ventures、Access Ventures、Group 11

事業内容

今後リモートワークが当たり前になり国を超えて人材を雇用、管理する未来に向けてPapaya Globalは、140ヵ国で利用できる給与計算、従業員雇用、契約者管理のクラウドサービスを提供しています。

備考

Papaya Globalはコロナ禍によるリモート業務の需要の高まりをきっかけに資金調達を行った。同じ市場を狙う企業に勝つため、サービス開発と提供エリア拡大への投資が行われると考えられます。

海外調達額2位:Vendr 65億4600万円


画像出典元:Vendr公式HP

調達先

Tiger Global、Y Combinator、Sound Ventures、Craft Ventures、F-Prime Capital、Garage Capital

事業内容

Venderは社内で使用するSaaSの最適化をサポートするサービスです。今まで利用していたSaaSをよりフェアな価格を提示し、利用価格の節約を行ってくれます。また、新たにSaaSの導入を検討をしている企業に対して、相場の価格を提示し、よりスムーズな契約をサポートします。

備考

Venderは調達した資金を元に、提供商品の種類を増やし、サービスの提供エリアを海外に拡大することを計画しています。

海外調達額3位:Oishii Farm 55億円


画像出典元:CureApp公式HP

調達先

SPARX、Sony Innovation Fund、PKSHA、Social Starts、川⽥尚吾、福武英明

事業内容

Oishii Farmは日本人CEOがニューヨークで創業した植物工場スタートアップです。日本のアルプスで限られた期間でのみ収穫できる希少なイチゴを、通年で、さらに海外で栽培・販売を行っています。

備考

Oishii Farmはステルスモードで植物工場での栽培を研究開発していましたが、量産化技術を作り出すこと成功し、世界中に「Omakase Berry」を提供することを目的に新調達を行いました。目的達成のために、まずが世界最大のイチゴ植物工場の建設にとりかかるそうです。

海外調達額4位:Tetrate  43億4000万円

調達先

Sapphire Ventures、Scale Venture Partners、NTTVC、Dell Technologies Capital、Intel Capital、 8VC、Samsung NEXT

事業内容

Tetrateはサービスメッシュを取り扱うスタートアップです。マイクロサービシング作成時に必要Envoy/IstioをTetrateは活用し、サービスメッシュとしてアプリケーション同士の通信の最適化を行います。

海外調達額5位:Maisonette 32億円

調達先

G Squared、NEA、Thrive Capital

事業内容

Maisonetteは幼い子供を抱える家庭を対象にワンストップサービスを展開しているスタートアップです。アパレル、装飾、玩具、機器、家具と様々な商品を開発している。

その他の海外資金調達

accessiBe 29億6000万円

Cosi 26億円

Planted 19億8000万円

Demostack 18億8000万円

Bedrock 11億9000万円

ForSight 11億円

Populus 5億4500万円

Refraction AI 4億6000万円

Plan A 3億2600万円

Trufan 2億5000万円

Influenxio 2億2000万円

HoloAsh,inc 7300万円

画像出典元:Unsplash

 

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